ここから本文です。

令和5年(2023年)2月16日更新

令和4年度 入選作品 一枚写真部門

最優秀

足立区「あだち広報」1月1日号(第1871号)6・7ページ

審査員コメント

  • 人物の静かな横顔がとても印象的で、このページを開けば、自然とそこに視線が集中していきます。ぼかした背景の処理もバランスが良く、何かがこれから始まるという予感を醸し出しています。文字のレイアウトも含めて読みやすい紙面となっており、総合的にクオリティが高いと思います。(鳥原)
  • 表紙とはまるで別人のような、自然体に構えた選手の真摯な眼差しが印象的な一枚です。写真の力を最大限に活用し、ほぼノートリミングで見開き扱いにしているレイアウトが素晴らしい。夢を与えるリード、読み込ませる記事、そして、印刷の色見もきれいです。撮影技術面では、選手を際立たせる絞り、どんな動きにも対応可能なSスピード。仰る通り、撮影者の長年の経験と勘が、この瞬間の撮影を可能にさせたのでしょう。読者をグッと引き込む、秀逸な紙面です。(箭内)

掲載紙面

あだち広報:紙面

一席

千代田区「広報千代田」7月5日号(第1571号)1ページ

審査員コメント

  • アングルと構図、被写体のポーズと表情、そして背景の処理など全体のバランスがとれていて見やすい。一言で言って、意図の伝わってくる写真です。元の写真を見るとレイアウトの処理で、かなり工夫をされているのが分かりました。それでも文字量がかなり多いので、見づらい部分が残ります。付加的な情報をもう少し刈り込むことができれば、視覚的訴求力はさらに増すはずです。(鳥原)
  • 学生と区民による「一斉清掃」の触れ合いが素直に伝わってくる清々しい表紙です。上智大学を背景にして素敵な四人を横一列に配し、F1.4の浅い被写界深度で人物を際立たせている点に、撮影者の表現意図が感じられます。リードの「おかえりなさい♡」は、学生さんを思いやる温かくて深い一言ですね。心に沁みます。一方、今となっては馴染みの薄い「カルチェ・ラタン」は少々伝わりづらい表現のように感じました。とはいえ、全体的にバランスが良くポジティブで、たいへん好感の持てる優れた表紙です。(箭内)

掲載紙面

広報千代田:紙面

二席

練馬区「ねりま区報」12月1日号(第1991号)1ページ

審査員コメント

  • 人間の顔は、なにより人の眼を惹きつける対象だということを実感します。障碍者の方を中心にそれをサポートする人が、顔を寄せ合っている。しかもそれぞれの表情に個性があるのも好感が持てます。写真のレイアウトもしごく適切なものだと思えます。ただ、全体的に青・緑系が強いので、文字などに補色を入れるといった工夫をすることで訴求力を増して、雰囲気はさらに良くなるのではないでしょうか。(鳥原)
  • 障害を持つ女性が周囲の手助けを得ながら、朗らかに過ごす様子が読者に伝わってくる表紙です。分かりやすいリードとの効果も相まって、この表紙写真は2・3面への導入としても的確な役割を果たしています。きっと多くの読者が中面記事に目を通したことでしょう。
    絞りは浅めのF4ですが、被写体と距離をとっているので全員にピントがきており、背景も適度にボケて和やかな四人の姿を際立たせています。広報紙表紙として相応しい一枚だと思います。(箭内)

掲載紙面

ねりま区報:紙面

二席

清瀬市「市報きよせ」4月1日号(第1357号)1ページ

審査員コメント

  • 造形性が意識され、できるだけシンプルに構成した写真で、視覚的なインパクトと分かり易さがあります。背景の処理も適切で、コピーもよく練られています。制作者のデザインに対するインテリジェンスを感じさせます。読者の関心を引くという役割に徹底していて、広報誌でここまでそぎ落とした表紙は珍しいと思います。気なるのは市民からの反応ですが、私としてはこの大胆な試みを評価したいと思います。(鳥原)
  • 木製の机・本棚、鉛筆が醸すレトロな温かさと、タブレットの新しさがうまく調和した、シンプルながらメッセージ性のある表紙です。リードも明快かつ、鉛筆文字フォントが良い味を出しています。
    表紙では全体にフォギー(ソフト)効果を加えられていますが、原版のままでも充分に雰囲気があると思います。鉛筆を持つ手とタブレットにピントを合わせて浅めのF4を選択し、写真に訴求力を持たせている点も評価できます。(箭内)

掲載紙面

市報きよせ:紙面

奨励賞

荒川区「あらかわ区報」11月21日号(第1770号)1ページ

審査員コメント

個人的にですが、こうした商店街での買い物は大好きです。お店の人と交わす会話も楽しいですよね。それがよく表現されている表紙になっています。写真を見ていると、もう一歩だけ前に出て撮っても良かったかも知れません。ちょっとごちゃごちゃとした感じがあり、撮影時に整理したいところです。整理と言えば、レイアウトもそうで、情報が多いように思います。表紙は関心を高めることが第一目的ですから、もう少しビジュアルインパクトを優先させた方が効果的に思います。(鳥原)
思わず微笑みながら手に取りたくなる表紙です。下町ならではの企画と写真。店のチョイスも抜群ですね。店主とお客はマスク有ですが、笑顔や「♪」から楽し気な交流の様子が伝わってきます。技術面では、紙面構成を考慮した引き気味のアングルと最適な光の具合、そして、的確なトリミングが訴求力を生んでいます。リード、キャプションも明快かつポジティブ。たいへん魅力的な広報紙表紙といえるでしょう。将来、原版写真は区のアーカイブにも成り得るのでは。ぜひ保存して下さい。(箭内)

掲載紙面

あらかわ区報:紙面

奨励賞

多摩市「たま広報」11月20日号(第1440号)1ページ

審査員コメント

DVとその被害者の心情という難しいテーマを、非常に上手に視覚化していると思います。スローシャッターを使った演出も上手いですね。日陰に立つ被害女性の時間だけが止まって、男性たちが動いている。彼らは男性中心の社会の比喩であると解釈できます。コピーとフォントの選択、その配置も良いです。とくに「悪いのは、あなたではありません」というメッセージが効いているように思います。気になったのは露出補正でスローシャッターを実現している点ですが、減光フィルターを使った方がその効果を使いやすかったかもしれません。(鳥原)
「DV」撲滅特集号にふさわしい表紙です。なかなか写真にしづらいテーマですが、明確な表現意図と構想イメージをもって、企画・撮影に臨まれたことが伝わってきます。ただ、当日は晴天だったと思われ、この条件でのスローシャッターはかなりの露出オーバーになります。マイナス補正済ですが、更に暗くするNDフィルターを使用するのも手でした。右の歩行者は殆ど消えてしまっているので、もう少し速いSスピードでも良かったでしょう。ぜひバランスよい露出と絵作りで、紙面作りの可能性を更に広げてみてください。(箭内)

掲載紙面

たま広報:紙面

奨励賞

羽村市「広報はむら」1月1日号(第1060号)1ページ

審査員コメント

このクローズアップはかなりの迫力です。羽村市の動物園にしかいないというのは知りませんでした。トリミングが少ないため、カメラの描写力が生きていて、瞳の水晶体や毛並みの質感が表現されています。不思議なのは調査票の記載なのですが、使用カメラは「α72)」となっていますが、撮影データは「携帯撮影のため」と記載されている点です。どちらにしても、EXIFデータは簡単に確認できるので、記載は必ずお願いしたいところです。(鳥原)
目を惹かれずにはいられないインパクト。迫力満点の表紙に、新年から多くの市民が度肝を抜かれたのでは。斬新なアイディアと大胆なデザインが素晴らしいですね。トラではなく、羽村市ならではのシベリアオオヤマネコという点も好印象です。調査票に「携帯撮影」と明記されているので、審査上「携帯使用」と判断しました。となると、飼育員さんによる携帯だからこその絶妙な写真、といえるのかもしれません。状況によっては、携帯でもこれだけの表紙が制作可能という好例といえるでしょう。(箭内)

掲載紙面

広報はむら:紙面

問い合わせ先
政策企画局戦略広報部広報広聴課
電話 03-5388-3087

ページの先頭へ戻る

東京都庁〒163-8001 東京都新宿区西新宿2-8-1交通案内 電話:03-5321-1111(代表)法人番号:8000020130001

Copyright (C) 2000~ Tokyo Metropolitan Government. All Rights Reserved.