平成30年度東京都・中央区・港区総合防災訓練
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平成30年(2018年)9月2日(日曜日)、東京都、中央区及び港区市による合同総合防災訓練が行われ、小池知事が参加しました。
訓練は、東京湾北部を震源とする非常に強い地震が発生し、震源に近い中央区及び港区の被害が特に深刻との想定で実施されました。
知事は港区会場で挨拶し、大阪北部地震や西日本豪雨災害など、相次いで災害が発生していることに触れつつ、「地域での自助、共助の取り組みが重要です。本日の訓練で、『この時は、こうするんだ』ということを体で覚えてほしい」と訴えました。
その後、応急給水栓による給水訓練や、屋内消火栓による初期消火訓練、遊びの要素を交えながら防災に関する行動を覚えていく未就学児を対象とした『防災ダック』の様子などを視察しました。
その他、港区会場では、応急救護訓練、医療救護訓練、炊き出し訓練などのほか、船舶を活用した水難救助訓練が実施されました。
中央区会場の浜町公園では、警備犬による捜索活動など倒壊建物等からの救出救助訓練や、ドローンを活用した被害状況の集約訓練が行われたほか、周辺地域でも検視・検案訓練、一斉放水訓練等が行われました。
講評で知事は、「地震、火事、大雨など、災いが起こる時は同時に複数起こることも想定しなければなりません。日頃の訓練を超える想定外のことも起こってくる中で、訓練の積み重ねを行うことによって、落ち着いた活動、必要な対策などができます。自主防災組織でも、日々訓練に励んでいただいていますが、今日もその成果を出していただき大変心強い」と述べました。また、東京2020大会で多くの訪日者を迎えるにあたり、さまざまな防災対策の総点検が必要として、「開催都市として、政府機関、近隣の自治体と連携を密にして、防災対策の強化に全力を挙げて取り組んでいきます。セーフシティ東京を作り上げていきたい」、「訓練を災害に備える契機として、家族、地域、職場などで取り組んでいただくことを強く希望します」と話しました。