庁議
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令和6年(2024年)7月8日(月曜日)、東京都庁において庁議が開催され、小池知事は職員に対する訓示を行いました。
(小池知事)
職員の皆さん、こんにちは。この度、都民の方々から、皆様方から力強いご支持、ご支援をいただきまして、引き続き都政を担うこととなりました。重責に、改めまして身の引き締まる思いでございます。
私が今回の選挙戦で訴えましたのは、「東京大改革3.0」でございます。この3.0を進めて、東京をもっと良くしていきたいという強い想いでございます。この想いが都民の皆様の心に届いた。そのことは、すなわち職員の皆様方と共に二期八年の「東京大改革」を進めてきたこと、そして164の政策目標の約9割超、これを達成・推進したこと、そしてまた、あの新型コロナの、コロナ禍の下において、さらには東京2020大会の実施などと、もう本当に都政の歴史に残るような難局を皆様方と一緒に乗り切ってきたからに他なりません。こういう言葉を使うのがいいのかどうかわかりませんけれども、何か「戦友」という、そんな気もいたします。職員の皆様方の尽力に心から感謝を申し上げたいと思います。
さて、私たちは一つの、今、節目を迎えております。そして新たな戦いに挑まなければならないと思っております。それは首都を守ること。私はこれ「首都防衛」と呼んでおります。都政を取り巻く厳しい環境、そして我が国が抱えている構造的な課題から、子供と子育て世帯、そして高齢者を、命と健康、そして生活を、経済を守る。これらの戦い、総称して「首都防衛」でございます。そして出会いから結婚、出産、子育て、これらシームレスに支える総合的な政策を展開をしてまいります。介護の人材の不足、そしてまた認知症など、超高齢社会への突入に伴います様々なリスクに対応する。そして900万人がお住まいになっているマンション防災、さらには火山の噴火、ミサイル飛来への備え、そしてまた電車のホームドアの設置など、あらゆる切り口から危機管理、強化してまいります。物価高から都民生活や企業活動を守りつつ、賃上げ、そしてまた事業承継、成長産業への転換などを支援をいたしまして、都内経済の好循環につなげてまいります。従来の常識、またルールに、さらには仕組みに囚われることなく、女性の活躍やDXの分野、世界から周回遅れとなっているこれらの分野、これをですね、打破していきたいと考えています。多様な、様々な魅力が凝縮されている多摩、そして島、島しょ地域の振興につきましては、一層力強く進めてまいります。
時代が急速に、今、変化をしております。そして、その度に、様々な新しい課題が顕在化し、また古い課題も浮かび上がってきている、そして、先鋭化する都政でございます。政策の実行力を担保する。その行財政改革・構造改革をさらに推し進めつつ、都市の活力の源泉である「人」に光を当てまして、これらの取組を爆速で進めてまいりたいと思います。こうすることが、あらゆる都民が今も、そして十年先も百年先も笑顔で過ごすことのできる「世界一の都市東京」の実現につながってまいると考えています。また、それが唯一の道だと考えています。
明るい未来の創造。一朝一夕でできるものではございませんが、毎日が勝負。そして大変厳しい戦いでありますけれども、職員の皆々様の力、それをしっかりと活用、そして活かしていく。そして職員の皆様方の、「東京大改革3.0」への大きな期待に応えて、都政をもっと前進をさせていきます。そして東京をもっと良い街にできる、私はそう確信をいたしております。これからも都民のために、都民とともに。引き続き一緒に頑張ってまいりましょう。どうぞ改めてよろしくお願いをいたします。ありがとうございました。