- 報道発表資料
保健医療局
バイケイソウにご注意を! バイケイソウによる食中毒の発生
バイケイソウを原因とする食中毒が発生しました。山菜採りのシーズンです。
食用と確実に判断できない植物は絶対に「採らない」「食べない」「売らない」「人にあげない」!
探知
令和7年5月1日(木曜日)午前11時00分、立川市内の医療機関から「バイケイソウの食中毒疑いの患者がいる。患者は、救急搬送の直前に福生市内の飲食店で山菜のお浸しを喫食している。」旨、多摩立川保健所に連絡があった。
調査結果
西多摩保健所は、探知後直ちに食中毒調査を開始した。
- お浸しに使用した山菜は、4月29日(火曜日)に患者とは別の客が福島県で購入した「オオバギボウシ(ウルイ)」と栃木県で「オオバギボウシ」と思って採取したものをあわせて、4月30日(水曜日)に当該飲食店に持ち込んだものである。
- 営業者は、4月30日(水曜日)午後10時00分頃、持ち込まれた山菜を「お浸し」として調理し患者に提供した。患者は、喫食30分後から吐き気、おう吐等の症状を呈し、立川市内の医療機関に救急搬送され入院した。
- 5月1日(木曜日)、当該飲食店に残っていた山菜について、健康安全研究センターで検査をしたところ、本日、バイケイソウの有毒成分(ジェルビン)を検出した。また、医師から食中毒の届出があったことから、西多摩保健所はバイケイソウによる食中毒と断定した。
- 当該飲食店は5月1日(木曜日)から営業を自粛しており、都は本日から6日間の営業停止の処分を行った。
- 原因施設
- 屋号 ちあき商店
- 業種 飲食店営業
- 営業者 中崎千秋
- 営業所所在地 東京都福生市志茂63番地2 大芳荘105
- 原因施設
- 患者は入院したが、現在、回復している。
有毒植物による食中毒を防ぐには
有毒植物による食中毒防止5ヶ条
- 1 新芽や根だけで種類を見分けることは、難しいことを知る。
- 2 専門家の指導の下で、正しい知識を身に付ける。
- 3 山菜採りでは、有毒種が混入しないよう注意する。
- 4 正しい調理をする(ワラビのアク抜きやジャガイモの芽の除去など。)。
- 5 食べられる種類かはっきり分からないものは絶対食べない。
※もし、体調に異常を感じたら、直ちに医療機関を受診して下さい。その際、原因と思われる有毒植物が残っている場合は、持参して治療の参考にしてもらって下さい。
※有毒植物の食中毒に関する詳しい情報は、保健医療局のホームページをご覧ください。
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