- 報道発表資料
令和7年江戸前アユの遡上調査結果 推定132万尾のアユが多摩川を遡上
東京都では、都民や釣り人等から関心が高く、水産資源としても重要なアユについて、昭和58年から多摩川下流部で遡上調査を行っています。
令和7年のアユの遡上数は、昨年より増加し、推定132万尾が多摩川に遡上しました。なお、魚体サイズは過去10年間で最大となりました。
都では、関係機関と連携し、遡上の時期に合わせ、魚道の機能が発揮されるようメンテナンスを実施するとともに、堰の下に滞留するアユを上流に放流するなど遡上促進に努めています。
推定遡上数の推移(昭和58年~令和7年)
1 調査方法
期間
令和7年3月17日から令和7年5月28日まで
場所
多摩川河口より11キロメートル地点に設置した定置網(下記参照)
算定方法
前日午前10時00分から翌日午前10時00分までの24時間に定置網に入ったアユを毎日数え、累計入網数から下の式により遡上数を推定しました。
推定遡上数=累計入網数÷入網率5.4%【注】
【注】入網率:多摩川を遡上するすべてのアユのうち、定置網に入るアユの割合
2 調査結果
- 累計入網数:71,196尾
- 推定遡上数:約132万尾
本年は、例年より早い3月下旬に遡上のピークを迎え、3月26日には1日に17,000尾以上のアユが入網しました。その後、アユの遡上は次第に落ち着き、5月からはアユが入網しない日もみられました。調査期間を通じた魚体サイズは4.2-14.1センチメートルで、平均値の7.9センチメートルは過去10年間で最大でした。
※詳細な結果は、ホームページに掲出しています。
調査地点(大田区下丸子4丁目付近)
多摩川下流に設置した定置網
3月26日に入網した遡上アユ
遡上アユの日別入網数と累計入網数