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報道発表資料
港湾局, 環境局

東京港青海ふ頭において確認された「ヒアリ」について

令和7年9月30日(火曜日)に東京港青海ふ頭で確認されたアリについて、専門家による同定の結果、要緊急対処特定外来生物であるヒアリ(Solenopsis invicta)であることが確認されましたので、お知らせします。
平成29年6月の国内初確認以降、これまでのヒアリの確認事例は令和7年10月7日(火曜日)現在で20都道府県、計165事例です。

1 経緯

9月26日(金曜日)

中国の廈門港から当該コンテナを積載した船舶が出港。

9月30日(火曜日)

東京港青海ふ頭に入港。
コンテナを陸揚げ中、1個のコンテナの屋根に約40個体のアリを確認したため、事業者が環境省に通報。同日、環境省職員が現地調査を実施したところ、当該コンテナ周囲の地面で働きアリ1個体を確認。当該コンテナの周囲に殺虫餌(ベイト剤)を散布するとともに、当該コンテナは船内で3段積みの最下段であったことから、船内で当該コンテナの上部に積まれていたコンテナ2個の抽出を指示。

10月1日(水曜日)

環境省職員が専門家に回収したアリの同定を依頼。同日、専門家が当該アリがヒアリであることを確認。

10月2日(木曜日)

環境省職員が、最初にアリが確認されたコンテナについて内部及び周囲を調査したところ、アリは確認されなかった。当該コンテナの内部に殺虫スプレー(ワンプッシュ式エアゾール剤)を噴霧して封鎖するとともに、コンテナ周囲に殺虫餌(ベイト剤)を散布。
また、船内で当該コンテナの上に積まれており、同じコンテナヤード内に蔵置されていた2個のコンテナを調査したところ、当該コンテナの直上に積まれていたコンテナの下部から、コンテナヤード内の植え込みに向かって多数の働きアリが卵・幼虫・サナギを運びながら移動しているのを確認。さらにその上に積まれていたコンテナの扉付近でも約20個体のアリの出入りを確認。これら2個のコンテナについても内部に殺虫餌(ベイト剤)を散布して封鎖するとともに、両コンテナと植え込みの周囲に殺虫餌(ベイト剤)を散布。

10月3日(金曜日)

環境省職員が、最初にヒアリが確認されたコンテナの内部と周囲を再度調査したところ、ヒアリは確認されなかった。

2 今回確認されたアリについて

確認されたヒアリは、働きアリ10,000個体以上、卵・幼虫及びサナギ計8,000個体以上と推計されます。

3 都の対応状況

  • (1)引き続き、環境省と協力して、発見場所において目視やトラップによる調査及び防除を実施します。
  • (2)国、地元区及び港湾事業者で構成する「東京港におけるヒアリ等対策連絡会」を通じて迅速に情報共有を図ります。
  • (3)普及啓発・注意喚起等
    • 東京港内の港湾施設利用者及び地元区への周知
    • 発見場所から半径2キロメートル圏内の海上公園に注意喚起の看板を設置
    • 都ホームページにヒアリ等による被害の予防方法等の情報を掲載
    • 港湾局・環境局SNSでの注意喚起

4 都民の皆様へのお知らせ

  • 青海ふ頭内で確認されたヒアリは、これまでに都内の住宅地等においては発見されておらず、ふ頭内で発見されたヒアリについては、現在駆除を行っております。
  • ヒアリは攻撃性が強く、刺された場合、激しい痛みを伴い、水疱状に腫れるなど人体にとって危険な生物です。もし、発見した場合には素手で捕まえたり、触らないように注意し、お住まいの区市町村や環境局までご連絡ください。
  • ヒアリに関する詳しい情報については、以下のホームページに記載していますのでご参照ください。
    「ストップ・ザ・ヒアリ 改訂版」(環境省資料)(PDF:1,401KB)
  • 環境省ヒアリ相談ダイヤルを毎日開設しています(12月29日~1月3日は除く)。
    電話 0570-046-110(IP電話の場合:06-7634-7300)午前9時00分~午後5時00分
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