- 報道発表資料
多摩動物公園情報 レッサーパンダの「タオファ」が死亡しました
多摩動物公園(園長 渡部浩文)で飼育していたレッサーパンダの「タオファ」(メス)が死亡しましたので、お知らせします。
(撮影日:2025年4月11日)
1.死亡したレッサーパンダ
名前
タオファ
性別
メス
年齢
10歳
生年月日
2015年6月14日 東北サファリパーク(福島県)生まれ
来園日
2017年3月27日
死亡日
2025年10月7日
死因
腸重積による急性循環不全
2.経緯
レッサーパンダ「タオファ」は、2025年10月5日夕方、普段より動きが鈍くなり餌をねだる行動もなく、寝台の上で丸まり、上半身を反らせたり仰向けになるなどいつもと異なる様子が見られたため、獣医師による診察を受けました。翌朝も状態が改善していなかったため、園内の動物病院へ運び検査を行いました。触診では腹部が腫脹しており、エックス線と超音波検査の結果、腹水が貯まっていたため、腹膜炎等を疑い速やかに開腹手術を行いました。腹水のほか腸重積が認められ、消化管の患部を切除して接合する手術を行いました。手術後、夕方には入院室内で全身をグルーミングしたり室内をうろつく様子が見られましたが、7日の朝、獣医師が死亡を確認しました。
3.当園での飼育状況(2025年10月9日現在)
5頭(オス2、メス3) ※今回死亡した「タオファ」は含みません。
4.国内の飼育状況(2024年12月31日現在)
61園館 233頭(オス103、メス130) ※シセンレッサーパンダのみ
資料:2024年レッサーパンダ国内血統登録台帳(公社)日本動物園水族館協会
参考
レッサーパンダ(食肉目 レッサーパンダ科)
ワシントン条約附属書1、IUCNレッドリスト:EN(絶滅危惧1類)、東京都ズーストック種
英名
Red panda
分類
以下の2亜種に分類されていますが、当園ではシセンレッサーパンダを飼育展示しています。
- ヒマラヤ系(学名:Ailurus fulgens fulgens)ネパールレッサーパンダ
- 中国系(学名:Ailurus fulgens refulgens)シセンレッサーパンダ
分布
ヒマラヤ、中国(四川省)
生息地
標高1,500~4,000メートルの温帯山岳地にある森や竹やぶ
生態等
産子数は1~2頭(まれに3頭)、妊娠期間は90~150日、誕生時の体重は100~150グラム。
※「ワシントン条約附属書1、IUCNレッドリスト:EN(絶滅危惧1類)」の数字の正しい表記はローマ数字です。