- 報道発表資料
東京港からはじまる物流改革 東京港のオフピークの利用促進に向けた取組を実施します
「令和7年度 東京港オフピーク搬出入モデル事業」の実施
東京港は、日本と世界の主要港とを結ぶ多様な航路ネットワークを有し、国内最多のコンテナ貨物を取り扱うなど、我が国経済を牽引する極めて重要な国際貿易港です。
東京港で輸出入されるコンテナの国内輸送の多くはトラック輸送に頼っており、トラックの輸送力不足による物流の停滞が懸念される「物流の2024年問題」は、東京港にとって喫緊の課題です。
その対策の一つとして、東京都は、令和6年度から東京港を利用する荷主企業と連携し、午前中などコンテナターミナルが比較的空いている時間帯に搬出入を行う「オフピーク搬出入」を推進しています。
令和6年度は、荷主企業と物流事業者で構成するグループが、トラックの中継輸送拠点となる「デポ」を活用した「東京港オフピーク搬出入モデル事業」を実施し、ゲート前の待ち時間の短縮や輸送効率の向上などの効果を確認しました。(実施結果は別紙(PDF:554KB)参照)
今年度は、東京港のオフピーク搬出入を一層推進していくため、モデル事業に参画する企業を募集し、下記のとおり事業を実施することとしましたので、お知らせします。
記
1 実施事業者(15社1グループ)
荷主企業(10社)
- 株式会社クボタ(代表)
- コマツ
- 白石工業株式会社
- パナソニックオペレーショナルエクセレンス株式会社
- サントリーロジスティクス株式会社
- キヤノン株式会社
- 本田技研工業株式会社
- 三桜工業株式会社
- 株式会社鶴見製作所
- パラマウントベッド株式会社
物流事業者(5社)
- 吉田運送株式会社
- 鈴与株式会社
- 青伸産業運輸株式会社
- みなと運送株式会社
- 株式会社日新
2 輸送期間(予定)
令和7年11月4日(火曜日)から12月中旬頃まで
3 輸送本数(予定)
400本程度
4 輸送の概要
東京港や道路が比較的空いているオフピークの時間帯を活用し、複数の荷主と物流事業者が連携して、トラックの待ち時間の短縮や輸送効率の向上に取り組みます。
- コンテナ搬出入の時間帯を、混雑する午後や夕方から比較的ターミナルが空いている午前にシフトし、搬出したコンテナは東京港デポに仮置き
- 道路混雑の少ない夜間に、東京港デポと荷主デポとの間で、仮置きしたコンテナを輸送
- 事業者間で連携し、行き帰りとも実入コンテナで輸送するなど、効率的な輸送を実施
- 「荷主デポ」や「東京港デポ」の利用は、来場時間・納品時間をずらすための手段です。
- 「東京港デポ」は、東京港付近にある東京都が指定する駐車場を指します。
- 「荷主デポ」は夜間も利用可能な私有デポやインランドデポ等を指し、今回の取組においては主に関東エリアにあるデポの活用を予定しています。
5 プロジェクトの実施体制
事業プロモーター(株式会社野村総合研究所)(外部サイトにリンク)が本プロジェクトの伴走支援を実施します。
東京物流ビズとは
東京物流ビズとは、都民生活や経済活動を支える重要な社会インフラである物流を維持するために、「物流の効率化に向けた社会的ムーブメントを醸成していくプロジェクト」です。
本件は、「2050東京戦略」を推進する取組です。
戦略18 インフラ・交通「都市の経済や暮らしを支える円滑な物流の確保」