- 報道発表資料
八王子市(高尾地区)の自動運転バスの事故原因を踏まえた再発防止策について
令和7年8月29日(金曜日)、八王子市で発生した自動運転バス実証走行中における事故については、11月10日(月曜日)に技術面における事故原因と主な改善の方向性を公表し、その後、有識者の知見をいただき検証を行ってまいりました。この度、事故原因を踏まえた再発防止策を取りまとめましたのでお知らせします。
1.事故概要
発生日時
令和7年8月29日(金曜日) 午前11時31分頃
発生場所
国道20号(八王子市高尾町)
事故状況
レベル2(運転手搭乗型)による自動運転バスが走行中に左へ急旋回し、街路樹に衝突
乗客3名が軽傷を負い、車両の左フロントガラスを損傷
実証実験概要
委託件名
令和7年度自動運転サービスの導入推進に向けた走行環境整備に関する調査業務委託
受託者
日本工営株式会社
技術面における事故原因
有識者の知見をいただき検証を進め、「古い位置情報の誤使用」「システムによる急なハンドルの動き」「衝突回避機能の未作動」と特定
参考
令和7年11月10日報道発表「八王子市(高尾地区)における自動運転バスの事故について」
2.再発防止策について
詳細は「別紙(PDF:744KB)」をご覧ください
今回の技術面における事故原因の再発防止策として、(1)独立した衝突回避機能の追加、(2)古い位置情報の誤使用への対応、(3)システムによる急なハンドルの動きを制限、の改善を事業者に求めてまいります。
また、今後の自動運転サービスの導入において、(1)車両選定時の安全性能に関わる確認の追加、(2)運行前のシステム作動状況等の確認強化、(3)レベル2運行時の「フェールセーフドライバー」の事前訓練の強化、により安全対策を強化してまいります。
これらの再発防止策などを都のガイドライン【注】に反映し、事業者や区市町村等への周知徹底を図り、自動運転の取組を推進してまいります。
【注】「バスなど公共交通への自動運転サービスの導入に向けたガイドライン」(東京都)
ドライバー不測や利用者減少といった地域公共交通の課題解決に向け、自動運転サービスを円滑に導入するための手順や環境整備等を示したもの