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令和5年(2023年)3月22日更新

ロンドン出張の概要・成果

1 出張概要

令和5年(2023年)2月1日(水曜日)から2月4日(土曜日)まで、ロンドン市を訪問しました。
金融セミナーでの講演において、東京の魅力や東京へ進出する金融系外国企業への都の手厚い支援策をアピールすることで、英国の金融プレーヤーの東京への進出を力強く呼びかけました。また、ロードメイヤーとの面会等を通じて、都とシティ・オブ・ロンドンとの実務者クラスによる定期的な意見交換を開催するなど、連携をさらに緊密なものに深化させていくことについて合意しました。そして、ロンドン証券取引所やグリーンファイナンス研究所幹部等との面会を通じて、カーボンニュートラル実現のため、グリーンファイナンスや企業の脱炭素化への取組等に関する今後の都の取組に係る知見を得ることができました。
東京へのインバウンド誘致を促進するために開催した「東京シティプロモーション」では、現地のメディア31社、旅行事業者40社の参加があり、メディア向けセミナーでは、伝統と最先端の文化が共存する東京のユニークさや、多摩・島しょエリアの豊かな自然、食・サブカルチャーなど観光地としての東京の魅力をPRしました。
続いて、ロンドン市庁舎を訪問し、サディク・カーン市長と会談をしました。会談では、エネルギー・気候変動対策、教育交流などについて意見交換するとともに、両都市が観光振興に向けて相互に連携することを改めて確認するなど、友好都市として取組を進めていくこととしました。
出張全体を通して、エネルギーの情勢やブレグジット等、様々な変化が起こっていることを肌で感じるとともに、これまで以上にシティ・オブ・ロンドンと東京の金融が密接に繋がっていくという点について、認識を深めることができました。

期間

令和5年2月1日(水曜日)~2月4日(土曜日) ※日程表はこちら

出張人数

7名

総経費

6,548千円 ※出張者及び経費の内訳はこちら(PDF:62KB)

2 出張先での主な行動と成果

2月1日(水曜日)

羽田空港を出発しました。

現地時間の早朝、ヒースロー空港に到着しました。

午前、第694代ロードメイヤー ニコラス・ライオンズ氏との会談を行いました。
会談では、気候危機やエネルギー危機など直面する困難を克服するため、グリーンファイナンスや排出量取引の活性化といったGXに関連する都の取組を紹介しました。また、今後はシティ・オブ・ロンドンとより実務的な連携を推進していくため、GXを含めた分野ごとの実務者の会議を開催していくことを提案しました。
これに対しロードメイヤーからは、「実務者レベルで政策形成に向けてシティ・オブ・ロンドンと東京との間で関係を一層深め、金融センターとしての交流を深めていきたい。」との発言があり、両都市の絆を一層深め、サステナブルな社会の実現に貢献していくことについて意見が一致しました。
また、都とシティ・オフ・ロンドンはこれまでの連携をさらに一歩進め、シティ・オブ・ロンドンが持つネットワークを活用して東京進出を希望する英国の金融系企業を後押ししていくための新たな枠組みを構築していくことについて合意しました。

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写真2

午後、英国投資協会を訪問し、同協会のジャック・ナイト副CEO及び英国に拠点を置くグローバルな資産運用企業であるシュローダー、HSBCアセットマネジメント、アバディーンの経営者らと会談しました。
会談では、東京進出を希望する金融系の外国企業に対して都がシームレスで手厚い支援を提供していることや、金融市場としての東京のポテンシャルの高さをPRするとともに、都の排出量取引制度やGX実現に向けた取組などを紹介しました。
英国側からは、英国の資産運用業の最新の動向についての説明や、日本への進出を前向きに進めていきたいといった意見などがありました。
この会談で、英国の資産運用業者が日本市場について強い関心を持っていることを確認しました。都は、グローバルに活躍する資産運用業者の東京進出や東京への投資拡大に向けて様々な取組を加速していきます。

写真3

続いて、ロンドンスクールオブエコノミクスにおいて、世界的な経済学者であるデイム・ネマト・タラアト・シャフィク学長と面会し、ブレグジットをはじめ、ヨーロッパや世界の政治・経済情勢や大学生の国際交流などについて意見交換を行いました。日本との豊富な交流経験を持ち、6月からコロンビア大学の学長に就任される同氏と、今後も教育など様々な分野で連携していくことで一致しました。

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続いて、ドミニク・ジョンソン投資担当閣外大臣との面会を行いました。
面会では、「グリーン」、「デジタル」、「プレーヤー」を柱とする「国際金融都市・東京」の実現に向けた取組を紹介しました。その上で、英国の金融系企業の東京進出を促すことなどで、両都市の交流を活性化させていきたいと伝えました。
また、国内外のスタートアップ・都市・企業・投資家等が集うイベント「City-Tech.Tokyo」を紹介し、持続可能な新たな都市像へと導くアイデアやテクノロジーを世界に発信していくことを説明しました。
大臣からは、金融サービス企業がより東京進出しやすくなることにより、日英双方向の投資の流れの促進に繋がるとの説明がありました。これに対し、都の取組として、東京への進出を希望する金融系企業に対する金融ワンストップ支援サービスや、東京における外国人向けの教育、医療サービス等の生活環境について紹介しました。
また大臣から、都とシティの連携強化に当たり、必要な支援を行いたいとの発言があり、今後、政府関係者も交えて意見交換を行っていくこととしました。

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その後、東京へのインバウンド誘致を促進するために開催した「東京シティプロモーション」では、現地のメディア31社、旅行事業者40社の参加がありました。メディア向けセミナーでは、伝統と最先端の文化が共存する東京のユニークさや、多摩・島しょエリアの豊かな自然、食・サブカルチャーなど観光地としての東京の魅力をPRしました。
また、都内出展事業者と現地事業者との文化交流体験(茶道)にも参加し、日本文化のすばらしさをアピールしました。

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メディア向けセミナー

さらに、今夏に「ハリー・ポッター」の体験型施設が都内にオープンすることを踏まえ、運営事業者であるワーナー・ブラザース ワールドワイドツアーズ アンド リテイル デスティネーションズの幹部であるサラ・ルーツ氏と会談しました。会談では、「ハリー・ポッター」のような世界的人気コンテンツをテーマとした大型施設がインバウンド誘致において果たす役割等について意見交換し、こうした重要な観光資源を両都市の旅行者誘致に繋げていくことを確認しました。

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ワーナー・ブラザースとの会談

2月2日(木曜日)

午前、都と英シティ・オブ・ロンドン共催の「金融セミナー」において、ロードメイヤーであるニコラス・ライオンズ氏や日本政府関係者等の列席の下、英国の金融関係者等約80名の現地参加者などの方々に、主催者として挨拶と基調講演を行いました。
講演では、都の、「『国際金融都市・東京』構想2.0」に基づく、「グリーン」、「デジタル」、「プレーヤー」の3本柱に関する多様な取組について、その実績や今後の展開を訴求しました。特に、サステナブルファイナンス関係について、都の先進的な取組を紹介しつつ、シティ・オブ・ロンドンとの強固な連携を呼びかけました。
さらに、昨年11月に策定した「Global Innovation with STARTUPS」や2月下旬開催の「City-Tech.Tokyo」などについて発信、東京の魅力や東京へ進出する金融系企業への都の手厚い支援策をアピールすることで、英国の金融プレーヤーの東京への進出を呼びかけました。講演後の、参加者のネットワーキングの場で、金融関係者等との交流をさらに深めました。

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午後、ロンドン証券取引所を訪問し、デヴィッド・シュワイマーCEOをはじめ職員から温かい歓迎を受けるとともに、グリーンファイナンス等について会談をしました。
最高マーケティング責任者も務めるブリジット・トラフォード氏からは、持続可能な社会の実現に向けて、企業に脱炭素化のための資金を供給する市場の役割の重要性について説明を受けました。また、ロンドン証券取引所が開始したボランタリーカーボンクレジット市場について説明を受けるとともに、東京都からは再エネインフラの整備に向けたファンドなどのグリーンファイナンスの取組を紹介しました。
今回の会談を通じ、ゼロエミッションの実現に向けて、企業における脱炭素化の取組が重要であり、今後も、両都市におけるGXをより良いものとしていくため、継続的に意見交換を行っていくことで意見が一致しました。

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続いて、ロンドン市庁舎を訪問し、サディク・カーン市長と会談をしました。会談では、エネルギー・気候変動対策、教育交流などについて意見交換するとともに、両都市が観光振興に向けて相互に連携することを改めて確認するなど、友好都市として取組を進めていくこととしました。

写真12

続いて、英国のフィンテック業界団体であるイノベートファイナンスを訪問し、会長のルイーズ・スミス会長、ジェニン・ハートCEOと会談しました。
会談では、都における英国の金融系企業の東京進出に向けたシームレスで手厚い支援やフィンテックやスタートアップの発展・推進に向けた取組、昨年11月に策定した「Global Innovation with STARTUPS」などを紹介しました。
これに対し、スミス会長からは、日本市場の進出に向け、英国のフィンテック企業と日本の伝統的な金融機関とが直接繋がりあうことが重要であるとの発言がありました。このほか、英国で4月に開催されるフィンテックイベント“UK Fintech week”の紹介、数々のユニコーンを輩出する英国フィンテック業界の特徴についての説明などがありました。
この会談を通じ、世界屈指のフィンテック集積地であるロンドンの動向を把握するとともに、英国フィンテック企業の東京進出に向けて、イノベートファイナンスとの交流・協力関係を構築することができました。

写真13

2月3日(金曜日)

午前、グリーンファイナンス研究所のイングリッド・ホームズ事務局長と会談しました。当該研究所は、英国におけるグリーンファイナンスについて、英国政府やシティ・オブ・ロンドンに政策提言を行う独立の研究機関です。
ホームズ事務局長は、気候変動対策には、金融の手法を組み合わせてグリーンファイナンスを推進していくことが重要で、官民共同で脱炭素化に向けた取組に資金を供給する仕組みを構築していく必要があるとコメントしました。また、企業の脱炭素化に向けた取組として、設備投資のインセンティブをもたらす排出量取引が有益であるとのアドバイスをいただきました。
今回の会談を通じ、脱炭素化の実現に向けて、サステナブルファイナンスの推進や官民連携のファンドの構築など都が推進している取組が重要である点について、認識が一致していることを確認しました。今後も、お互いに意見交換を行っていくこととしました。

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午後、ジャパンソサイエティーを訪問し、200名以上の会員に対して講演を行いました。
講演では、都の環境施策、国際金融都市・東京に向けた都の施策、観光施策、ロンドンと東京都の連携事項などについて説明をしました。その後、ビル・エモット氏との対談に併せて参加者と、観光、国際金融都市、女性の活躍、スタートアップなど多様な分野にわたって質疑応答を行いました。講演や対談等を通じて、ロンドンにおいて東京都の施策や魅力について、PRしました。

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続いて、BBCにおいてティム・デイヴィー会長と面会し、東京都の施策の国際発信や観光施策について意見交換を行いました。その中で、City-Tech.TokyoやG-NETSのような大きなイベントを含め、都としてもより効果的に国際発信に取り組みたい旨を伝えました。

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2月3日(金曜日)

現地時間の午後、日本に向け、ヒースロー空港を出発しました。

2月4日(土曜日)

午後、羽田空港に帰着しました。

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