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令和4年(2022年)11月4日更新

ジャカルタ特別市及びクアラルンプール市出張の概要・成果

1 出張概要

令和4年(2022年)8月29日(月曜日)から9月3日(土曜日)まで、ジャカルタ特別市及びクアラルンプール市を訪問しました。
ジャカルタでは、U20メイヤーズ・サミットに出席し、ロサンゼルス市、ロッテルダム市などの都市の首長と、都市が直面する課題等について議論を行い、都の重要施策として位置づけられているサステナブル・リカバリーや包摂的な社会の実現などがコミュニケに反映され、まとめられました。
また、サステナブル・リカバリーの取組についてプレゼンテーションを行い、世界の諸都市とともにグローバルな課題解決に取り組む姿勢を示しました。
クアラルンプールでは、シャヒダン連邦直轄領大臣やマハディ クアラルンプール市長と面会し、クアラルンプールの喫緊の課題である洪水対策について意見交換を行いました。
都市インフラの老朽化など、両都市には共通課題があることから、解決に向けて連携・協力を進めることを目的に、合意書の締結を行い、今後、両都市の発展、安全で活力ある都市づくりに向けて具体的に協力を進めていくことになりました。
さらに、ドローンを活用したスタートアップであるエアロダインを訪問して意見交換を行い、得られた知見を今後のスタートアップ育成につなげていきます。

期間

令和4年8月29日(月曜日)~9月3日(土曜日) ※日程表はこちら

出張人数

9名

総経費

5,522千円 ※出張者及び経費の内訳はこちら(PDF:66KB)

2 出張先での主な行動と成果

8月29日(月曜日)

午後、成田国際空港を出発しました。
現地時間の夜、スカルノハッタ国際空港に到着しました。

8月30日(火曜日)

午後、U20【注1】メイヤーズ・サミット開会式の前に、エリック・ガルセッティ ロサンゼルス市長と会談しました。東京都とロサンゼルス市は共にオリンピック・パラリンピック大会の開催都市であり、ロサンゼル2028大会に向けて東京2020大会の経験を活かしていくことや、気候変動対策など都市共通の課題の解決に向けて連携して進めていくことで一致しました。

【注1】U20(Urban20)
2017年12月12日、ブエノスアイレス市長及びパリ市長の呼びかけにより設立。持続可能で包摂的な世界の実現のためには、都市が重要な役割を担うとの認識に立ち、都市特有の視点と経験を活かし、グローバルな課題の解決を目指す国際的な都市の集まり。都は2018年1月24日に加盟。2019年5月には東京で開催。

写真1
エリック・ガルセッティ ロサンゼルス市長と会談

午後、開会式に出席後、アニス・バスウェダン ジャカルタ特別市知事と会談しました。ジャカルタ特別市は、都の友好都市であり、2019年のU20 東京サミットに参加いただいています。会談では、コロナ対策や気候変動について議論しました。加えて、学生や教員間の交流の拡大など教育分野の交流を深めていくことの重要性について意見が一致しました。そして、今回の議長としてのアニス知事のリーダーシップに敬意をお伝えしました。

写真2
アニス・バスウェダン ジャカルタ特別市知事と会談

その後、本会議にジャカルタ特別市知事、ロサンゼルス市長、ロッテルダム市長とともにパネリストとして登壇しました。持続可能な社会を実現する「サステナブル・リカバリー」の視点から、ゼロエミッション東京や自動車の脱炭素化など、都が有する経験・ノウハウを発信しました。
また、首長級会合において、気候変動対策、共生社会、子供政策といった都が重要施策と位置付ける取組について、世界の諸都市とともにグローバルな課題解決に取り組む姿勢を示しました。

写真3
本会議でのプレゼンテーションの様子

8月31日(水曜日)

午前、アーメッド・アブターレブ ロッテルダム市長と会談しました。会談では、コロナの感染対策について意見交換したほか、ウクライナ危機に接し、都の電力を(H)減らす、(T)創る、(T)蓄める取組「HTT」について紹介し、社会の脱炭素化に向けて活発な意見交換を行いました。

写真4
アーメッド・アブターレブ ロッテルダム市長との会談

その後、ジャカルタ市庁舎において、G20議長国であるインドネシアのアイルランガ・ハルタルト経済担当調整大臣にG20に対するメッセージであるU20コミュニケ【注2】を手交し、都市の意見を世界に発信しました。都が重要施策と位置付けている、サステナブル・リカバリー、自動車の脱炭素化、包摂的な社会の実現、女性のエンパワーメントなどの課題が反映されたものとなっています。

写真5
コミュニケ手交の様子

【注2】コミュニケの全文及び仮訳はこちら

午後、スカルノハッタ国際空港を出発しました。
現地時間の夜、クアラルンプール国際空港に到着しました。

9月1日(木曜日)

午前、プトラジャヤにある連邦直轄領省庁舎を訪れ、洪水軽減と都市交通の円滑化を同時に目指すSMART(Stormwater Management and Road Tunnel)トンネルというマレーシア独自の取組について説明を受けるとともに、SMARTトンネルを実際に視察し、理解を深めました。

写真6
プレゼンテーションの様子

続いて、同庁舎内の大臣室において、マハディ クアラルンプール市長同席の下、シャヒダン・カッシム マレーシア連邦直轄領大臣と会談しました。会談では、昨今、異常気象の影響と見られる自然災害が増えていることについて触れた後、両都市の共通課題である洪水対策を始めとする都市インフラの整備や環境といった分野について意見交換を行いました。「東京都とクアラルンプール市の交流・協力に関わる合意書」【注3】を締結し、今後、互いの持つ技術や知見を共有する等、連携を進め、市民を災害から守る取組を共に推進することにしました。

<クアラルンプール市長との合意書締結式での知事発言の概要>

  • 本日、マハディ市長と共に、洪水対策を始めとする都市インフラの整備や環境といった分野での交流・協力に関する合意書に署名する。
  • 環境分野においては、両都市の間で既に2019年より、建築物の脱炭素化を進める取組などの実務的交流が進められている。
  • これまでの両都市の交流が本日、合意書と言う形で実を結ぶことを大変喜ばしく思う。今後も幅広い分野で、知見共有や技術協力を重ねることで、共通課題の解決に役立て、クアラルンプール市とともに、さらなる発展を目指していきたいと考えている。

写真7
シャヒダン・カッシム 連邦直轄領大臣との会談

写真8
クアラルンプール市との合意書締結式

【注3】合意書の詳細はこちら

午後は、経済特区サイバージャヤ【注4】に位置するスタートアップであるエアロダイン社を訪問し、組織運営や行政によるスタートアップ育成支援施策等について意見交換を行いました。また、テクノロジー分野での女性活躍の実績、ドローン事業による農業・防災等の社会課題の解決や日本を含む各国での事業展開や課題等について説明を受けました。
若い人たちが新しい発想で必要なものを次々に創っていくなど、スタートアップのスピード感を肌で感じ、スタートアップの可能性の大きさと育成の重要性について改めて認識しました。また、都のスタートアップ施策の説明をするなどPRを行いました。

【注4】サイバージャヤとは
クアラルンプール中心部から約50キロ、新行政都市プトラジャヤと隣接した位置にあり、1990年代から継続的に都市開発を続けている経済特区。サイバーシティとして指定されており、ハイテク関連企業やマルチメディア大学が進出。

写真9

写真10

エアロダイン社の視察

9月2日(金曜日)

午前、東京都立大学と国際交流協定を結んでいるマラヤ大学において、教授との面会及び日本留学を目指して日本語を学習している学生等に向けた講演会を行いました。講演の中では、「マレーシアと日本の関係」、「クアラルンプール市との東京都の連携」、「東京都のスタートアップ施策」等について説明を行いました。
参加した学生は熱心な様子で聴講しており、都の洪水対策などの質問がなされるなど、東京に対する関心の高さを実感しました。
マラヤ大学での面会や講演を通じて、大学生の国際交流は両都市の相互理解や人材の育成に重要であることから、今後も更に大学間の交流を進めていくことで合意しました。

※講演テーマ
Urban Cooperation: The Key to Solving Our Issues
Expectations for the “Future Shapers”
(訳:都市間協力こそが課題解決のカギ 未来をつくる皆さんへの期待)

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写真12

マラヤ大学の視察・講演

引き続いて、約40年にわたり日本にLNGを供給しているペトロナス社を視察しました。ペトロナス社は、2050年までのCO2排出実質ゼロを宣言し、再生可能エネルギー事業にも取り組んでいます。都のサステナブル・リカバリーの取組を説明するとともに、日本への液化天然ガスの安定供給や再生可能エネルギーの利用拡大等について議論を行いました。

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写真14

ペトロナス社の視察

午後は、昨秋オープンしたクアラルンプール市のSDGセンターを視察し、「東京都とクアラルンプール市の脱炭素化社会実現に向けた連携事業」の状況や2050年のゼロカーボンシティ実現に向けた取組について説明を受けました。

写真15
SDGセンター視察

続いて、クアラルンプール市中心部に位置する市立ペルダナ植物園内に建設中の地下雨水貯留池の工事現場を視察しました。これは同市が現在進める洪水対策の1つで、雨水を一時的に地下に貯めておくというもので(貯水容量23,000立方メートル)、完成後には地上部に子供向けの公園を整備する予定です。
クアラルンプール市が両都市共通の課題である洪水対策を積極的に進めている状況を視察し、今後の連携の重要性について確認しました。

写真16

写真17

地下雨水貯留池視察

夜、クアラルンプール国際空港から成田空港へ出発しました。

9月3日(土曜日)

午前、成田国際空港に到着しました。

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