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平成31年(2019年)1月4日更新

職員に対する新年あいさつ

平成31年(2019年)1月4日(金曜日)、小池知事が、職員に対し新年あいさつを行いました。新年あいさつの内容は、以下のとおりです。

新年あいさつの様子の写真

はじめに

皆様、明けましておめでとうございます。
年末年始、皆さんしっかり、英気を養うことができましたでしょうか。また、福祉や医療、警察、消防、交通などの現場では、自らの使命に邁進された皆さんがおられます。ご苦労様でございました。敬意を表したいと存じます。
さて今年は、5月、改元を控えて、そして我が国にとりましては、新たな時代が幕を開ける、節目の年となります。東京も、明治以来の150年の歴史に続きまして、次の50年への歩みを始めたところであります。東京・日本の明るい未来に向けて、私たちは何を為すべきでありましょうか。
新しい元号のもとで産声を上げる新生児たちに、私達はどんな都政を提供できるでしょうか。待機児童、介護離職、孤独死、交通渋滞。「そんな言葉も、昔はあったんだよね」と、彼らが成人する頃には言われるようにしていきたいものであります。そのためにも、時代と世界を「鳥の目」で俯瞰しながら、日々全力を尽くしてまいりましょう。

ライフ・ワーク・バランスを大切に

さて、昨年は「受動喫煙防止条例」をはじめ、いわゆる「障害者差別解消条例」、そして「人権尊重条例」、「中小企業振興条例」など、東京に生きる都民の皆様の生活をさらに進化させる、そんな新たな条例が数多く成立をいたしました。今年は、来年に迫った東京2020大会の成功、そしてその先の、東京・日本の持続的な成長に向けまして、都政にとっての、非常に重要な一年となるわけであります。「都市力の強化」、「稼ぐ東京」、「人と人を繋ぐ」、この3点をポイントにいたしまして、着実に成果を上げていかなければなりません。新たな発想を生みながら、質の高い仕事をしていくためにも、皆さんにはぜひ、ライフ・ワーク・バランス、これを一層大切にしてほしいと思います。
3つの企業の代表取締役を歴任されまして、都政改革アドバイザリー会議、座長をお務めいただいている松本晃氏は、「充実した私生活を送っている人は、知識や教養が増えて魅力的になる。そういう魅力的な人間から、次の新しいことが生まれる」と述べておられます。皆さんも、忙しいと思いますけれども、仕事以外の時間を意識的に確保して、趣味を楽しみ、そして家族や友人と過ごす時間を大切にしながら、また、自己啓発にも励んでいただきたいと思います。そうした積み重ねが、心を豊かにし、そして自己の魅力を高める、日々の仕事の質の向上もさせることに繋がると存じます。

テレワークの拡大

そこで、今年から、働き方改革を一層推進するための体制整備を、さらに加速してまいります。
まず、働き方改革の起爆剤となるのがテレワークであります。テレワークの拡大に向けましては、今月から、モバイル型のTAIMS端末が、本庁の管理職を中心に利用開始となります。今月は、テレワークの集中取組期間と位置付けておりますので、管理職の皆さん、新たな端末の利点を活かしながら、柔軟かつ効率的な働き方を率先して実践していただきたいと存じます。上司から始める、ここがポイントになりますので、よろしくお願いいたします。
それから、都が率先してテレワークを進めるということは、すなわち、東京2020大会中の交通混雑の緩和のためにも重要なポイントになります。今後、段階的にテレワークを拡大して、大会期間中には、本庁職員の約半数が、週1回以上テレワークを実施する、そのことを目指していきたいと考えています。こんないい話はないと思います。

ペーパーレスの推進

次に、ペーパーレスについてでありますが、昨年、私はこの場において、2020年度までに紙の使用量を20%削減するということを申し上げました。併せまして、2020年度までに、ペーパーレス会議の実施率を90%とするということも申し上げております。これを目標としているわけであります。取組状況はそれぞれ局・課によって違ってくるかと思いますが、是非この目標を着実に達成するために、今年は、紙の使用量、多くなりがちな「資料作成」、そして「会議運営」の2点について、さらなる効率化を図っていきたいと思います。仕事を担っているのは、コピーマシンではありません。皆さん自身でございます。皆さんの経験、実績、智恵、発想、そして実行力が物を言う。このことを改めて胸に刻んでいただきたいと思います。

年次有給休暇の取得の徹底

それから、仕事以外の時間を充実させて、いい仕事へと繋げる。そのために、年次有給休暇の取得も徹底をしてください。一昨年から、管理職・一般職を問わず、年間で15日の年休取得を目標としていますけれども、管理職の平均取得日数が少ないなど、職員によって状況にばらつきが見られております。私も休むときはしっかりと休みを取りたいと思います。本当です。そして、管理職の皆さんには計画的に休暇を取っていただいて、仕事の見直しなどで、部下の皆さんを「休ませる」という、そのことに気を配っていただきたいと思います。休暇の取得が「当たり前」になる、そんな職場づくりを目指していきたいと思います。
管理職を含めて、全ての職員の皆さんが年休を15日間取得するとともに、20日間の完全取得にも挑戦していく。スローガンで言いますと、「トライ20!クリア15!」という言葉になるかと思います。これから年度末にかけましては、予算編成、そして第一回定例会をはじめとして、忙しい日々が続く方も多いとは思いますけれども、年間を通じて計画的に休暇を取るようにお願いをします。そのことが結局のところ、都民の皆さんへのサービス向上に繋がると、このように考えております。

女性活躍の推進

そして、女性活躍の推進について、一言申し上げます。現在、行政系の管理職に占める女性の割合は、2020年には20%、2025年には25%に向上させる、そのことを目標といたしています。今年度は、目安箱への意見等を踏まえまして、育休中の職員が管理職選考を部分的に受験することを可能といたしております。また、育児経験のある管理職が、キャリア・メンターとして、育児と仕事の両立、そして今後のキャリアアップ等に不安を抱える職員の相談を受ける、そんな試みも開始をしたところであります。
東京を取り巻く状況、激動している。そんな中で、ベテランの皆さんが築いてこられた蓄積に加えて、女性・若手の新たな視点、そして発想を大胆に活かしていくこと、これが都政には欠かせないと思います。新年を機に、男性も女性も、改めてパブリックサーバントとして、そして都政で生きる自らのキャリア形成に挑戦をしていただきたいと存じます。
以上、都職員としての働き方改革について申し述べましたけれども、改めて、「東京大改革」の柱だということを確認をしていただきたいと存じます。

成功は、準備が全て

昨年の干支は戌。犬の1年は、人間の7年の成長に相当するとして、技術革新のスピードの象徴として、昨年も多用されたところであります。そして、今年は亥年であります。年男、年女もいらっしゃるかと思いますが、であるならば、今年はやっぱり「猪突猛進」、この4文字が頭に浮かんで来ざるを得ません。
そして9月、いよいよラグビーワールドカップ2019が開幕をし、そして来年には、東京2020大会の本番を迎えることとなります。全庁一丸となって、また、他の開催都市とも十分に連携して、準備に猪突猛進をしてまいりましょう。確実に猛進をしてまいりましょう。
前回のイングランド大会では、目覚ましい活躍を見せた日本代表の当時のヘッドコーチ、エディー・ジョーンズ氏がおられますが、ジョーンズ氏は、「成功は、準備が全てである」と述べておられます。仕事の場において、成果を出すために日々準備を。そして、仕事以外でも充実した時間で自らの心身の準備を。そんな心構えを常に持ちながら、東京の進化を、共に皆さんと成し遂げてまいりたいと考えております。今年も、皆さんの力に大いに期待をいたしておりますので、どうぞよろしくお願いを申し上げます。

以上をもちまして、私からの新年の挨拶とさせていただきます。本年もよろしくお願いします。

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