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令和3年(2021年)10月25日更新

庁議

(令和3年10月25日(月曜日)11時40分~12時05分)
令和3年(2021年)10月25日(月曜日)、東京都庁において庁議が開催され、冒頭、小池知事は職員に対する訓示を行いました。

皆さん、改めましてお疲れ様でございます。昨日の時点で、多羅尾副知事、そして梶原副知事が退任をされました。長きにわたりまして都政の発展に尽力されたお二方です。そして、この間のコロナ対応でも中心となって支えていただいたお二人であります。改めて感謝を申し上げたいと思います。
そして今日、こちらに黒沼副知事、潮田副知事が就任をされまして、また局長級でも異動がございました。何よりも東京2020大会を終えて、感染状況も落ち着きを見せているこの機を捉えて、都政をさらに力強く前へと進めていく、体制を一新をするということであります。新たな体制のスタートに当たりまして、私の方から皆さんに一言、申し上げます。
まず2020大会、この成功を跳躍台といたしまして、東京を世界から選ばれる持続可能な都市へと進化させる、そして都民一人ひとりの幸せの実現に繋げていく。都政が次なるステージを迎える今、私たちが特に重視すべき二つの点を申し上げておきます。
一つ目、まず都民の命と財産を守る「危機管理」の徹底であります。今月7日、発生いたしました地震では、都内で東日本大震災以来となる震度5強を観測をいたしました。発災直後から、迅速に対応していただいた職員の皆さん、また関係する方々、大変お疲れ様でございました。今後も、いつ何時、地震、風水害、未知の感染症など、日常を脅かす脅威が襲ってくるか分からない。そういう中で、都庁全員で危機に立ち向かう体制をさらに強化をして、いかなる時も、都民の安全・安心を確保してまいりましょう。今回の地震も一つの教訓として、改めて備えを万全なものとしてまいりましょう。
二つ目です。大会のレガシーの発展であります。本当に数え切れない程の困難を乗り越えて、積み重ねてきた取組、そしてその過程で得た貴重な経験を、都民の豊かな生活に繋げていくということです。とりわけ、「多様性と調和」という大会の理念ですが、これをしっかりと根付かせていく。あらゆる面でバリアが取り除かれた「段差」のない社会を創り上げていきたいと思います。誰もが自分らしく輝き、存分に活躍できる、活力に満ちた東京を実現させていきましょう。
今申し上げたこの二つを軸といたしまして、あらゆる政策のバージョンアップを図るべく、皆さん一人ひとりが、何ができるか、そしてまた何を為すべきなのか、しっかり考えながら、日々の業務に邁進していただきたいと思います。
そして、危機管理を徹底をして、乗り越えるべき新型コロナウイルスの問題でありますけれども、ワクチン接種は進展をしています。都民・事業者・医療従事者のご協力、さらには職員の皆さんの努力も相俟って、1週間平均の新規陽性者数、40名を切るまでに減少しております。
こうした中で、一日も早く日常生活を取り戻すべく、感染拡大防止と社会経済活動との両立を図り、そして我が国を牽引する東京の経済の再生・回復に繋げていかなければなりません。事業者への支援、ポスト・コロナを見据えた新たなビジネスモデルの創出など、必要な取組を着実に実行をして下さい。
一方で、感染症が流行しやすい冬が近づいております。対策の手を緩めることはできない。今日から来月30日まで、「基本的対策徹底期間」といたしております。都民・事業者の皆様に、感染防止対策の徹底などをお願いをしており、都の職員がその範となる行動を率先して行うことが大切であります。とりわけ、人流抑制の観点から、テレワークの一層の推進を図っていく。デジタルの力も大いに活用して、ここ都庁から、高い生産性とライフ・ワーク・バランスが両立した、新しい時代の働き方を広げてまいりましょう。各局長の皆さん、それぞれの局において、改めて、テレワークや時差出勤の徹底をよろしくお願いをいたします。
今月、プリンストン大学の真鍋淑郎さんが、ノーベル物理学賞を受賞されましたことは、記憶に新しいことであります。真鍋さんが研究に取り組み始めたのは60年以上前のことですが、その当時は今のように、地球温暖化の問題が、深刻な脅威と認識されなかったわけであります。しかし、長い年月、粘り強い研究を積み重ねられて、今や人類の未来を展望する上で欠かせない気候予測モデルの礎を築き上げられたのが真鍋さんであります。皆さんにお伝えしたいのは、常に、時代の、物事の先を見据えて、「世界はどのように動いているのか」、「都民は何を求めているのか」、「そのために、では何を都政は為すべきなのか」。このようなことを絶えず意識しながら、政策を練り上げていただきたい。
都政は今、これまでの前例、そして常識では打開できない様々な課題が山積をしております。こうした時こそ、都庁がチーム一丸となって、職員一人ひとりのパフォーマンスを遺憾なく発揮させることが肝要であります。各局長の皆さん、横の連携を一層密にして、都庁が持つ組織の力を最大限に引き出していただきたいと思います。
これまで皆で積み上げてきた知見や経験を活かし、その先の、都民の笑顔に溢れた明るい社会を創り上げる。新しい体制の下で、気持ちを新たに、都民のため、東京のため、未来のため、一緒に頑張ってまいりましょう。よろしくお願いを申し上げます。

以上で、私からの話を終わらせていただきます。頑張りましょう。

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