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令和6年(2024年)10月15日更新
令和6年(2024年)10月15日(火曜日)、東京都庁において庁議が開催され、小池知事は職員に対する訓示を行いました。
(小池知事)
皆さん、お疲れ様です。今日はまず、松本副知事、そして坂本教育長が就任をされるということでございまして、局長にも異動があるということで庁議を開かせていただきます。女性副知事の誕生につきましては5年ぶりのこととなります。そして女性の活躍、次世代を担う人材の育成、脱炭素化、さらには全庁的な視点で政策を推進するという観点から、適材適所で新たな体制を構築をいたしました。
改めて思います、それは、未来を切り拓くのは、いつの時代も「人」の力だということでございます。
スイスの国際機関が先日発表したランキングでは、我が国は「人材競争力」においてですね、67の国と地域の中で43位ということでありまして、これは2年連続、残念ながら過去最低であります。
人材の育成こそ国家の礎であることは言うまでもありません。そして未来の主役である子供たちがグローバルな社会で存分に力を発揮できますよう、必要な環境整備をさらに進めていく必要がございます。
先の定例会で可決をいただいたのが、全国初となるカスタマーハラスメント防止条例でございました。また、補正予算に盛り込みました政策、これを着実に実行をしていく、そして東京の原動力であります「人」が輝ける環境をしっかりと創り上げていきたいと思っております。
そして、時代のスピード、本当に速いです。その象徴とも言うべき生成AI、世界に衝撃を与えたのはつい2年前のことに過ぎません。そして先日には、物理と化学の2つの分野でAIの技術に関わる研究がノーベル賞を受賞したことは皆さんご承知の通りであります。少子高齢化・人口減少、予想を上回るスピードで進行中であります。そして気候危機、災害のリスクも年々高まっております。
目まぐるしい現状を踏まえますと、今こそ東京には、首都として、また日本全体を牽引する、その使命をしっかりと果たすことが求められております。
先週、石破新総理と早速お会いをいたしました。都と国の連携も確認をいたしたところでございます。都民の命と暮らしを守っていく。経済を守る、そして伸ばす。常に「首都防衛」の四文字を胸に刻んでいくように、そして職務に励むように、皆さんにはお願いをいたします。
不透明な時代だからこそ、各職場のリーダーである皆様方には、広い視野、そして確かなビジョンが求められております。
例えば、昨今のゲリラ豪雨一つ取ってみましても、地球温暖化、そしてまた海流の変化、黒潮の大蛇行という話もありました。これらがもたらす日本近海の海水温の上昇によるものが豪雨をもたらしているということでもあります。防災という観点だけではありません、生態系の変化、水産業への影響、さらなる脱炭素化といった視点も求められているところであります。事程左様に、あらゆる分野に目配りする必要があります。
我が国が直面するドラスティックな変化が社会に与えるインパクトをしっかりと見極めて、皆さん一人ひとりが、想像力を働かせて将来をしっかりと見定めていただきたい。その上で、都庁の総力を結集をしまして、2050年代の明るい未来の東京の姿を描いて、都民の皆様と共有していきたいと思います。
その明るい未来の実現のためには、各局長の下で、職員の皆さん一人ひとりが輝いて、一丸となって仕事を進める組織づくりが重要でございます。
例えば、ホームドアの設置の突破口となりましたのがQRコードですけれども、それを活用する手法を見出してくれたのは職員の方です。そして下水道管から集めた熱を地域の冷暖房に活用する全国初の取組も、これも職員の知恵から生まれたものであります。昨今、こうやって職員のアイデアや努力でより良い社会を切り拓く事例が、好事例が生まれております。こうした現場を支える職員の知恵、そして力こそが都庁の強みだとつくづく思います。
若手の皆さんからベテランの方まで、一人ひとりがその経験、発想、存分に発揮できるオープンでそしてフラット、オープン&フラットな職場を皆さんが先頭に立って創り上げていただきたい。
そしてもう一つ申し上げます。皆さんの肝に銘じていただきたいことでございますが、それは局や政策の分野の垣根を越えた「政策DX」の推進であります。
宮坂副知事の言葉がもう当たり前のように使われるようになりました、爆速。爆速で進めてきたこの都庁のデジタル化ですけども、こちらも着実に進んでおります。その成果を、これまでの成果を土台として、もっともっと都民の皆さんがQOSの向上を実感できるようにしていかなければなりません。
BPR、Business Process Re-engineering、BPR。このBPRと言いますと、局や組織ごとに行ってきたかと思いますけれども、これからは、局と局、国、都、区市町村といった組織の垣根を越えてサービスを統一化するなど、抜本的に仕事のやり方を進化させていくことが重要であります。これを今度は、BP最後X、BPX、「Business Process Transformation」、略して「BPX」と銘打って、これを強力に推し進めていきたいと思います。
もちろん、各職場でAIも積極的に活用して業務を徹底的に効率化することなども忘れないでいただきたいと思います。
都政の構造改革を次なるステージへと押し上げて、東京から新しい行政サービスのモデルを生み出していきましょう。
是非、課題に答えを出す、行動を起こす、そして結果を残す。そして「東京は良くなった」と都民の皆様がしっかりと体感できるようにしていく。是非、このことこそ、今私たちに課せられた使命であるということを皆さんと共有したいと思います。「東京大改革3.0」の下で、新たな発想でゲームチェンジを起こしていく。世界で一番の都市にしていく。頑張っていこうではありませんか。
そして何よりも、皆さんの力に、一人一人の力に、組織の力に期待をしているところでございます。頑張っていきましょう。
以上で、私の話を終わります。ご苦労様です。
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