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令和3年(2021年)4月28日更新

小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和3年4月28日)

知事記者会見
2021年4月28日(水曜)
14時30分~15時16分

 

【字幕版】はYouTube東京都チャンネル(外部サイトへリンク)からご覧いただけます。

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知事冒頭発言

1 新型コロナウイルス感染症への対応について

【知事】明日からゴールデンウィークということもございまして、毎週金曜日の定例記者会見、そして先ほど終わりましたモニタリング会議、このご報告をまとめて行いたいと存じます。
まず、4月25日(日曜日)から東京都は緊急事態宣言下に入っております。都民、事業者の皆様方には改めて外出の自粛、施設の休業要請など多大なるご協力いただいております。感謝を申し上げたいと存じます。大きなビジョンであるとか、それからアーケードのライトなど、夜の8時に消していただくなど、もう既に皆様方に色々とご協力いただいております。後ほど鉄道事業者の皆様方のご協力も含めて、お伝えをしていきたいと思います。まず、今日のモニタリング会議でございますが、感染状況、医療提供体制ともに変わらず、最高レベルの赤が点っております。そして、新規陽性者に占めますN501Y変異株の割合でございますけれども、先週よりも高まりまして6割近くまで上昇しているということであります。また、賀来先生からもご報告いただきました、先般インドで増加をしております新たな変異株についても、都内で確認されたわけでございます。緊急事態宣言後、もう既に25、26、27、28、4日経過しているわけでございますけれども、先ほど西田先生、いつも人流の分析をされる先生、こちらからもご報告ありました。実際に私自身が目視でずっと見ておりましても、繁華街をはじめとする都内の人流がまだ十分に抑えられているとは言えない。そして、夜間の滞留人口についても依然として高い水準での推移となっているのが現状でございます。このままの状況がずっと続きますと、ゴールデンウィークの期間を過ぎても、なお感染者数の増加が続くことになります。そして、そのことが結局感染爆発というそのタイミングを迎えるかもしれないという心配がございます。こうした事態を何としてでも回避をする、そして、感染拡大を徹底して抑え込むために、ここで一気に人と人との接触、人の流れ、これを抑えていくということが不可欠でございます。明日からいよいよゴールデンウィークであります。皆様方には、昨年もお願いをいたしましたが、残念ながら、このゴールデンウィークでもステイホームをよろしくということで、徹底しておうちでお過ごしをいただきたい。そして、ゴールデンウィーク中の旅行、帰省、これにつきましても中止または延期でお願いをし、要は東京から出ないでください、東京にもいらっしゃらないでくださいということを申し上げているところでございます。これは、先ほど1都3県の知事の皆さんと共同メッセージを出す際にも、大野埼玉県知事もおっしゃっていました。自分がステイホームをすることが守ることなんだと、守ることが最大の、この防御こそが一番ポイントなんだということをおっしゃっておられたわけでございます。自分を守るため、家族を守るため、大切な人を守るためということで、昨年のゴールデンウィーク、自分は何をしたかな、家で何をしたかな、もう一度思い出しながら、この大切な期間をステイホームでお願いを申し上げます。今、特に若い方の人流が抑えられていない点が懸念のポイントであります。変異株というのは若者でも重症化するということ、今日も専門家の先生方もこの点、ご報告がございました。これも自分は若いから大丈夫というだけではございません。ぜひ自分自身が動くことによってどういう影響があるのかなという、そういう想像力も働かせていただいて、皆さんもおうちでの、若い皆さんもステイホーム、そこで新たにもう一度学んでみるとか楽しんでみるとか、色々なステイホームの仕方を見いだしていただきたい。都といたしましても、街頭で若者の声を聞きながら人流の抑制につなげていきたいということで、直接若い方々にどういう思いでおられるのか、こういった調査をいたしております。大学におきましても、若者の感染拡大を防止するということ、その観点から感染リスクの高いクラブ活動やサークル活動など自粛をお願いいたしております。ちょうど昨日、大学懇談会がございました。オンラインで、東京のもう多数あります大学の総長、学長をはじめとする方々とのやりとりをいたしました。その際に、オンラインの講義も積極的に行っていただくこと、それから、若者、学生さんたちが、この感染拡大の防止のためにもクラブでの活動や、また何よりも最近問題になっております路上飲みなどをやめていただくようにも、直接私からお願いをいたしました。この路上飲みですけれども、絶対にやめていただきたい。「富岳」の分析、先日も前回もお見せしたかと思いますけれども、このオープンエアーだから大丈夫だろうという中で、路上飲みをしている間にだんだん声が大きくなって、飛沫が飛ぶということ。これは河原でのバーベキューなどでも言えることでありますけれども、これはコロナは場所を選ばないんです。屋外でも感染リスクがあるということを申し上げておきます。そして、この路上飲みにつきましては、警察と都が連携しまして、主な繁華街などを中心に見回りと声がけを強化をしてまいります。今も申し上げました、バーベキュー、それからキャンプなどの野外レジャー、ホームパーティー、レンタルスペースでの飲み会なども、ぜひこういったことについて感染拡大につながるということも考えながら、ぜひともお控えいただきたい。飲食店に最近は店からお酒は出さないけれども、自分で持ってきた、いいだろうという方が出ているという話を聞きますけど、これも趣旨は感染を拡大をさせないために大声で飛沫が飛ばないようにということで、もう本当に断腸の思いならぬ、断酒の思いで、お酒は控えてくださいということをお願いしているわけでございますので、これもおやめいただきたいと思います。
そして、事業者の皆様、企業など従業員の皆様、この間はゴールデンウィークではありますけれども、出勤抑制のご協力を改めてお願いをしておきます。ゴールデンウィーク期間中の飛び飛びの日がございますが、30日(金曜日)とか5月6日(木曜日)7日(金曜日)あたり、このあたりも連続休暇にするような対応でお願いをいたします。テレワーク、時差出勤、これらを駆使していただいて、出勤者最大で3割にする、逆に言えば7割がテレワークなどで出勤を控えるということで、これについても経営者のトップ、財界の皆さんに直接、私自身オンラインではございますが、お願いをしているところでございます。ぜひよろしくお願いいたします。
それから、会社が休業となるこのゴールデンウィークの期間中に、テレワークをさらに充実させていくために、導入ノウハウをコンパクトに学べるオンライン講座、これは経営者向けです。これを行います。東京テレワーク推進センターで集中的に開催をいたしますので、こちらの方をご視聴いただいて、テレワークのポイント、どのような形にしていくのか、労務その他色々とこの間に改めてテレワークを導入する経営ノウハウとしての、この学びをぜひお願いを申し上げます。それから、休業、営業時間の短縮などお願いをいたしております事業所の皆様、本当にありがとうございます。大変強い措置となってご負担をおかけいたしまして、誠に心苦しいところでございますが、人の流れ、人流を徹底的に抑制するという趣旨をご理解いただきたいと存じます。そして、もう既にご理解いただいている皆様方のご協力には、心から感謝を申し上げます。
また、街灯の看板、ネオン、イルミネーションなどの消灯、明かりを消すことについて冒頭申し上げましたように、多くの事業者の皆様にご協力をいただいております。感謝を申し上げたく存じます。8時以降、街灯を除いて全ての明かりをここで消す、これは心理的な話、そしてまた、ある意味の共通の意識を有するということにもつながります。早めの帰宅を促すということで、さらに徹底したご協力をお願いを申し上げます。
それから、営業をしておられる飲食店の皆様には、先ほどもありましたように、お酒の提供をやめていただいているということ、酒類の持ち込みについてもやめてもらうように、リーダーさんがいよいよ10万人に届いたかな、ほぼ10万人で、もう登録していただいていますので、そこもぜひ皆さんのほうから声かけていただいて、感染防止のために、今、やっているわけですから、引き続きリーダーさんのお役に、期待をさせていただきたいと思います。
それから自分の店は今回の使用制限など、どこの部分に当てはまるんだというお問い合わせをたくさんいただいております。そのお問い合わせの多かったご質問を、FAQとして東京都のホームページのトップページからアクセスできるようになっておりますので、皆様方のお店がどういう業種なのか、どういう形で、どういうこと、例えば何時から何時までとか、色々今回、休業要請等を行っているわけですが、自分のお店がそれに該当するのか否かということが分かるように、このFAQによって判断材料にしていただきたいと思いますので、ご活用いただきたいと思います。分からないところはコールセンターの回線数も増強しておりますので、こちらの方にお尋ねをいただければと思います。
それから、交通機関であります。鉄道ですが、JR東日本、東京メトロなど都内の15社が、ゴールデンウィーク中の平日の4月30日(金曜日)、5月6日(木曜日)と7日(金曜日)、この3日間について、朝の通勤時間帯で本数を減らしていただきます、(または、)土曜・休日ダイヤでの運行となります。そんなことしたら余計密になるじゃないか、そうじゃないんです。そこはステイホームでお願いをいたします。
都におきましては、都民の皆様のステイホームを支える取組、先ほどもテリー伊藤さんから、色々とご提言もいただいたところでございますけれども、こちら東京都のホームページでコロナを抑えるステイホームということで、特設のページを今日、先ほど開設をいたしました。こちらのサイトには、都民の皆様へのメッセージ、それから都内の人流がどうなっているのかということも分かります。そして、おうち生活を満喫できるようなコンテンツを掲載をいたしております。例えば、おうちにいながら動物園、そして水族館を探索できるサイトがございます。もう言うまでもありません、シャンシャンが皆さんのアクセスをお待ちをいたしております。それから、エンターテインメント系のサイト、大学、企業の無料講座。この際、学び直しをしてやろうとか、ぜひそういう時間に充てていただきたい。お子様から大人までが学んだり、楽しめる、様々な情報のポータルサイトとなっておりますので、こちらの方を楽しみしながら、おうちでステイホーム、エンジョイホームをお願いをいたします。
それから、その中に都が支援している旅行事業者などが企画したオンラインツアーをゴールデンウィーク中にお楽しみいただける、そのようなコンテンツもございますので、おうちにいながら、あちこち行ったつもり、楽しむということをぜひ体験していただいて、ぜひご自宅で東京の魅力、再発見をお願いをいたします。
それから、「アートにエールを!東京プロジェクト」でございますけれども、この間にコンサートが開けなかった、色々なお稽古事をしている発表会ができなかった、色々なジャンルのアーティストの皆様方に動画を編集していただいて、それに対しての協力ということで、この「アートにエール!」を、これまでもやってまいりました。そのコンテンツが8000は超えるんじゃないでしょうか。それを順番に、もう既に年末年始も行いましたけれども、この連休中にMXテレビの方で、集中して放映をいたします。2本ずつで、この「アートにエール!」を、これまで参加された皆様方の、凝縮してというか、最初の2分間を次々に放映をいたしております。私もよく見ております。うわーっ、こんなパフォーマンスをする方がおられるんだ、こんな音楽をやられるんだ、邦楽があったり、それからハードロック系があったり、もうそれはそれは本当にリッチなコンテンツになっております。5月1日(土曜日)から5月5日(水曜日)まで、音楽、舞踊、美術、伝統芸能、ジャンルミックスになっております。そういった新作番組がご覧いただけますので、ぜひエンジョイしていただきたいと思います。皆様のステイホームが少しでも充実した時間となるように、東京都、応援してまいります。そして、また、先ほどモニタリング会議で、テリー伊藤さん、お話ありました。ゴールデンウィークはステイホームで、心豊かに、クリエイティブに過ごしてほしいということであります。
それから、1都3県のテレビ会議で共同メッセージをまとめたわけでございます。こちらです。まず1都3県の皆様へのお願いということで、ゴールデンウィーク期間中は「ステイホーム」お願いします。「飲食時の対策」お願いします。「出勤抑制」お願いします。というこの3つの柱を徹底していきましょうということ。1都3県がチームとなって、都民、県民の皆さんに発信をするということでございます。引き続き、各県と緊密に連携しながら、この期間、しっかりとおさえていきたい。また現下の感染状況、社会経済情勢を踏まえた必要な施策の具体化に向けまして本日第二回の定例会に提案をいたします、補正予算の編成も、指示もいたしております。今後、事業の内容、そして予算規模など結果検討いたしまして、来月の中旬には補正予算案として取りまとめていくということでございます。
次に、医療提供体制についてであります、本日現在、重症者の373床を含めて、合計5594床、確保いたしております。これは医療、病院の皆様方のご協力によって、この確保ができているところでございます。コロナとの闘いの最前線である医療現場にはゴールデンウィークもなく、また年末年始もなく、ずっと長きにわたって大変な負担がかかり続けているわけでございまして、改めて深く感謝を申し上げます。明日からの1週間、本当に大事な1週間となります。このゴールデンウィーク、皆様とともにコロナとの闘いのターニングポイントにしてまいりたいと考えております。何としても命を守る、そのためにはこのゴールデンウィーク、皆さんおうちにいてください。東京にいてください。そして今、徹底的にコロナを抑える。そのために都民、事業者、行政、一体となって取り組んでいく必要がございます。何よりもメディアの皆様方のご協力も、よろしくお願いを申し上げます。このあと皆様方からのご質問に対しまして、東京都医師会副会長猪口先生、そして国立国際医療研究センター大曲先生、東京iCDCの専門家ボード座長の賀来先生にも、ご出席をいただいております。3時直前でございます。私の方から今日の陽性者数をちょっと早いですがお伝えをしておきます。陽性者数は925件に上ります。先週が843件でございました。これと比べますと114.0%の増加。そして、重症者は昨日が55名でいらっしゃいましたが、今日は2人減りまして、53名となっております。今日の3時少し前ではございますけれども、最新の数字お伝えをしておきます。このゴールデンウィークは本当にワクチンが皆さんのところに行き渡るまで、どう抑えるかという大変重要な期間でございますので、皆さんとともにこのゴールデンウィークという、今年のゴールデンウィーク、大切な期間でございますので、皆さんとともにコロナを抑え込む。その分かれ道、ターニングポイントにあるということを、意識を共有しながら進めていきたいと思っております。どうぞご協力を引き続きよろしくお願いを申し上げます。私の方から以上です。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:1,944KB)
(「コロナをおさえるSTAY HOMEポータルサイト」は、こちらからご覧ください。)
東京動画ロゴ(「アートにエールを!東京プロジェクト」は、こちらからご覧ください。)

報道発表資料
(「「経営者向けテレワーク集中セミナー」開催」は、こちらをご覧ください。)
(「都営交通の大型連休期間中の平日運行予定」は、こちらをご覧ください。)
(「「コロナをおさえるSTAY HOME」ポータルサイトを開設」)は、こちらをご覧ください。)
(「「アートにエールを!東京プロジェクト」集中放映」は、こちらからご覧ください。)

質疑応答

【記者】では幹事社、日刊工業新聞、神崎です。冒頭、幹事社から1点だけ、知事と賀来先生それぞれにお願いいたします。まず知事にですが、都の医療提供体制にも関わってくる、東京大会のですね、に関する本日の五者協議なんですけれども、開催都市としてどのようなスタンスで臨まれるのか。あとプレイブックの改訂内容については、今夜公表されることになるのかと思うんですが、どのようなものになったと受け止めていらっしゃるのか、お願いいたします。

【知事】はい。本日夜、五者協議を行います。それについては今お話ありましたようにプレイブックの更新や観客の上限についても議題となる見込みでございます。この五者が緊密に連携することで、大会に参加する全ての方々の安全安心に向けての確保、これを着実に進めていくという内容でそれぞれの意見を述べていくという形になるかと思います。

【記者】賀来先生にお願いします。インドで猛威を振るっている、また新たな変異ウイルスの件なんですけれども、これ今日のモニタリング会議でもまだわからないことが色々あるということで、なかなか、今後調査をされていくということなのかと思うんですけれども、日本でのその感染拡大にどのようなインパクトがあるというふうにお考えなのか。
あと東京大会が開かれる7月に向けて、このインドのこの変異株の問題がですね、どのように影響してくるというふうに考えられているのか、お願いできますでしょうか。

【賀来座長】はい。インドで増加している変異株B.1.617系統の株ですけども、現在もご存知のように、日本で21例報告されています。うち20例は検疫でと、1例は都内でということになります。資料にも書かせていただいたんですが、L452Rという、こういった変異を持つのは、アメリカのカリフォルニアの株と同じように、いわゆる免疫をある程度回避する、免疫である程度認識できなくなる。細胞性免疫で認識できなくなるということと、中和抗体が働きにくいというのが、実は色々な肺の培養細胞とか、肺のオルガナイドとかそういった細胞で確認されています。いわゆる回復した患者さんの抗体がその、普通はよく抗体反応するんですけど、反応が4分の1から約6分の1ぐらい落ちてるということと、ワクチンを打った方の中和抗体が約半分ぐらいになるという報告はされています。ただこれが今インドの中でどれぐらいこの株が優位なのか、実際にはインド非常に大きい国ですので、全てでゲノム解析が行われているわけではないので、インドの急激な感染拡大に、このB.1.617株がどれぐらい関与があるのかっていうのは、国立感染症研究所での報告にもありますようにまだはっきりとわかりません。ただ、N501Yに比べますと、たぶん感染性は約半分、半分という言い方は変ですけども、それほど高くはない。ですから今、関西でN501Yがもうほとんど85%、90%占めてますけども、それに比べると、このB.1.617の感染性はそれほど高くはないのではないかと考えられています。ですが、都内の中でどういうふうにこのB.1.617株、いわゆるL452Rというこのスクリーニングを今後しっかりと行っていくということと、あとは東京iCDCのゲノム解析チームで、これ毎週開いてるんですけども、このインド株についての色々な意義、いわゆる伝播性とか病原性とかワクチン抵抗性なども含めて、今後定期的にと言いますか、協議を進めていくことにしています。

【記者】ありがとうございます。幹事社からは以上です。各社の質問に移ります。質問がある場合は社名と名前を名乗った上で、知事の指名を受けてお願いいたします。

【知事】はい、ではどうぞ。

【記者】東京新聞、松尾と申します。お願いします。知事に人流の抑制に関しましてお尋ねできればと思います。先ほどもお話がありましたとおり、東京都として鋭意、人流抑制のための呼びかけをされていることと思います。一方で、なかなか思うように人流が減っていない、そういった現状もあることだと思います。先ほどのモニタリング会議の席上で、テリー伊藤さんから、メリットといった観点も考えるべきではないか、そういったお話もありました。改めて人流を抑制するために何が必要とお感じなのか。また、国として施策や法制度の強化が必要であるとお感じなのか、そのあたり、ご所見をお聞かせください。

【知事】最大のメリットは、例えば若い方々がいつものように外に繰り出して、路上飲みも含めて、これを抑えていただくということは、まずご自身がかからないという最大のメリットがあると思います。ご家族にうつさないというメリットもあると思います。友達にうつさないというメリットもあろうと思います。やはり病気といいましょうか、このウイルスにかかることによる様々な、無症状の方もいらっしゃいますけれども、やはりこれまでも色々な実際にかかった方々のお話を聞きますと、倦怠感や味覚、嗅覚を失ったりという、皆さんおっしゃるのは、自分がかかるとは思わなかったというのを必ずおっしゃるわけです。そういったことから、また、この間に抑えていくことが、これからの社会の活動を自由にしていくためには必要な時期なんだということを皆さんと意識共有したい。そのために私は別に電気を消すのが好きなわけではありません。やっぱり東京として、街はいつも活発な街にしていきたいという思いでやってきているわけですけれど、この間は、またゴールデンウィークという特異な期間こそ、ここで皆さんとこの感染の拡大を締めていきたいという、その思い、そこに尽きるわけでございます。ぜひ若い方々にも、今回のコンテンツなども色々工夫してあります。また、今、おうちで様々なジムのような、体操といったら古いんですかね、そういうコンテンツなども多々ありますので、この間はぜひ皆さんとコロナを抑える期間だということ、何度も何度も申し上げていて、もう聞き飽きたのかもしれませんが、それ以上でも以下でもございませんので、よろしくお願いを申し上げたいと思います。

【記者】1点だけ、すいません、確認で。昨年来、感染症法や特措法の改正が行われてきましたが、その人流の抑制などを考えた場合に、自治体の長としてさらなる法制度の強化など必要とお感じでしょうか。

【知事】今やはりワクチンをどうやって、このゲームチェンジャーであるワクチンをいかに国として確保していただいて、それをいかにスムーズに皆さんに接種していただくかということじゃないと、私も国会の仕組みは存じ上げていますので、またこれに対して、どのような議論を与野党で議論してということになりますと、それよりもワクチンの接種をスムーズにする方が、より現実的だと思います。よって、今、区市町村の自治体の皆さんは、ワクチンを来るのを今か今かと待っておられますので、とにかく確保の上、スムーズな接種ができるように、都としても後押しをしていきたいと考えております。国の方でも色々と取組を進められますので、それも大いに期待をしているところでございます。

【記者】ありがとうございます。

【知事】はい。

【記者】(日本テレビ・中丸記者)賀来先生、専門家の先生にお伺い致します。本日の、日本テレビです、すいません。本日のモニタリング会議でN501Yなんですけれど、最新の健安研のデータでは6割近くになったということで、先週その1週間前と比べると倍近くになっております。現状都内において関西同様N501Yが変異株の中において、もう主体となっている、流行として置き換わったというふうに見てらっしゃいますでしょうか。あともう1点。

【賀来座長】はい。

【記者】先にお願いします。

【賀来座長】置き換わりつつあると、もう考えてもいいんではないかと思います。いわゆるもう3月の後半から徐々に出てきたわけですけど、3月から出てきたわけですけども、これがもう一気に今ご指摘のように、先週に比べると倍近くになっているということを考えますと、やはり関西のような、いわゆる大阪、兵庫のような状況に変異株に置き換わりつつあると、考えていった方が良いのではないかと思います。

【記者】あともう1点、ゴールデンウィーク始まりますが、都内のその医療体制、検査体制、発熱外来等なんですが、あのゴールデンウィークについては、どういうふうな医療機関にお願い、指示、協力を求めてらっしゃるんでしょうか。お願いします。

【猪口委員】はい、猪口です。ゴールデンウィークの場合は、正月の年末年始のときと同じように発熱外来で検査をするというのを、地区のかかりつけの先生方にお願いしてます。あとそれから、疑い患者の救急に関しては、輪番っていうですか、交代制で受け入れるような体制を取ってます。正月のときとほとんど同じという具合になってます。

【知事】加えまして薬局の方も輪番の形で開いていただきますので、今お話ありましたように、年末年始と同じような体制で、皆様が心配がないような状況にそれぞれ医師会や、また薬剤師会の皆さんのご協力を得て進めることといたしており、またそれに必要な予算も、すでに手当てをしているところであります。

【記者】すいません、フジテレビ、小川です。あの、今日モニタリング会議の中で、医療提供体制について、これまでの感染状況を見ると、2600人の入院患者数でひっ迫するというお話がありましたが、ただその一方でN501Yが全部置き換わった場合は、入院患者数が6000人にも、という数字も出ています。あの2600人でひっ迫する中、6000人という試算が出て、これ実際、医療提供体制はどのように準備をしているのか。また準備のしようがあるのか、というところをお伺いしたいのと、あとですね、知事の冒頭で酒類についての持ち込みのお話、飲食店への持ち込みを止めていただきたいとお話がありましたが、実際知事はどのような報告を受けていて、それをお聞きになったときにどのように思われたのか。あの、今日の先ほど、感染者数の公表も知事からありましたので、感染者数の受け止めとともに、教えてください。

【知事】先ほどこのシミュレーションで、これからの伸びが、特にN501Yの影響なども受けると、毎日の感染者数が2000、そしてあと入院の数が6000という数値を、この推計をしていただいた、その報告をお願いしたところでございます。今、全員が入院するわけではございません。それが故に、これまでも宿泊療養体制、ホテルの充実、昨日も1つ施設を増やしました。それから自宅療養については、皆様方が自宅で買い物に行かなくてもいいように、生活必需品などのパッケージ、食料、それからパルスオキシメーター、これを即日お配りをいたしております。そこで地区医師会の先生方のご協力を得て、コールセンターを設けると同時に、かかりつけの先生や地区の医師会の皆様方との往診を受けるという体制を作っておりますので、病院か自宅かという点では自宅でも安心して、この急変したときの、何て言うんでしょうか、セーフティネットは設けられているということでございます。一言で申し上げれば、やはりそうならないためにこのゴールデンウィークを締めていかないといけないし、先ほどの、2週間後のシミュレーションということであります。今日、また明日からのゴールデンウィークをどう過ごすかによって、そういう、あの悪夢のシナリオになっていくわけでありますので、そこを皆さんにずっとお願いをしている。だからこそ、お酒を持ち込んででも飲んでやろうっていうのは、この間お控えいただけないでしょうか。特に若い方、人生長い中で、この間、皆さんとともに、コロナ対策を打っていくというのは、この大切な青春の期間ではありますけれども、ここで皆さんと共にコロナを抑え込んだんだよね、ということを、皆さんと共有できるようなそういう過ごし方をお願いをしたいと思っております。先生、何か医療提供体制等。

【猪口委員】今、知事がおっしゃったとおり、第3波を分析していくと2600名くらいの入院で、厳しい。それに対して色々な対応を、宿泊療養であったり自宅の療養であったり、色々な対応を取っております。ただ、入院ということになりますと、1日に新規陽性者が、例えば2500人、600人という話になってきますと、入院というのは、その、入院するための色々な準備だとか、そういうことで非常に手間がかかりますので、スピードがなかなか厳しくなると思います。だから、だからこそ、そのようにならないようにするということがまず第一で、東京都にはこういう政策をとっていただいているんだと思っています。それ以外の方法は、知事のおっしゃるとおり、色々な対応をとっています。それから、特に、都立病院に関しては、専用病院として、急速に患者さんが増えた場合には、一気に、受け入れてくれるような体制もとっておりますので、かなり3波の時とは違う体制をとっておりますから、一概にこの2600は危ないという話ではないんですが、でも2600も出てくるような、入院患者が出現してくるような状況になっているときというのは、その後収めようとしようとすると、何カ月も逆に感染を収めるのに時間がかかりますので、それを1つの目標として、ここはその感染が広がらないように、皆さんのご協力を本当にお願いしたいところです。

【記者】すみません、感染状況の受け止めを。

【知事】はい、感染者数は、先週と比べますと114%。このところ120%を超えておりましたので、とはいえ、圧倒的に多い数字ではないかと思います。これをそれぞれの保健所で、また濃厚接触者の割り出しとか、ただ塊の925という数字じゃなくて、そこの背景で多くの人が動くわけです。それぞれ療養施設、宿泊療養に運ぶ、移動していただく、病院にお連れする、そういった迎えの車から何から何まで、この925人を支える人たちがみんな動いているわけです。これからのゴールデンウィークも同じようなことでございますので、そんなことも考えますと、やはり多くなれば多くなるほど現場も大変になってきますし、その分、心配をする親御さんがいたり、また子どもさんがいたりということですから、こういった流れは何としてでもこの間に止めていきたい、改めて思う、そういう数字かと思います。

【記者】NHKの成澤です。小池知事に伺います。知事はですね、昨日、大阪府内での医療体制の切迫を受けてですね、大阪府からの要請があれば、都立病院での患者の受け入れを検討する考えを示されましたけれども、最新の調整状況はいかがでしょうか。昨日、吉村知事はですね、看護師に来てもらいたいといった趣旨の発言をされているんですけれども、その受け止めもあわせてお聞かせいただけますでしょうか。

【知事】看護師さんについては、もう日本中から集めておられると聞いております。そしてまた、東京都として、都立多摩総合医療センターという、多摩総と呼んでいるところがございます。都立で運営しております。そういう中で、東京都は島の急患の人たちを、よく東京消防庁のヘリを使って、島の方々を広尾病院で受けたり、多摩総で受けたり、色々積んでおりますので、そういった経験を。それを、まあ、約600キロでございますので、救急車で行き場を探すよりも、確実に5人から10人は受けられる状況はございますので、そこでお受けすれば少しでもお役に立てるのではないかということでございます。また、救急ヘリの東京消防庁のヘリは、今、ゴーが出れば3時間後にはもう大阪に着きます。そして2時間後には、もう搬送できます。ですから、この決断といいましょうか、ご要請いただくならば、もう5時間で実際に搬送はできます。今、実務者同士で、どのような形で、酸素をどうするのか、何人、横になった人なのか、座れる人なのか、そういったことなど極めて実務的な話で詰めているところでございます。こういう、いざといったときには何ができるのかということをお互いに考えていく、その1つとお考えいただければと思います。

【記者】知事にもう1点ちょっと、別件なんですけれども、東京都の人口の移動についてちょっと伺いたいんですけれども、3月の人口の動きなんですけれども、入学や就職で転入してきた人が多くなって、9カ月ぶりに転入が転出を上回る転入超過となりました。ただ、新型コロナウイルスの影響で、依然として転出する人も多くなっているんですけれども、こうした現状を、知事はどのように見ていらっしゃいますでしょうか。

【知事】まあ、人口というのは、やはりその時々の動きがあろうかと思います。東京は、やはり安全安心な首都・東京であり続けることは、これからの国際競争力、世界と戦うという意味でも、安心な都市であるべきでございますし、これから様々な働き方が変わることによって、国民の皆さんの、都民の皆さんの人生の選択肢も広がってきているのではないだろうかと思います。そういった流れが、ずっとこれからも出入りにつながってくるというふうに考えます。

【知事】じゃあ、はい、最後で失礼します。

【記者】東京MXテレビの相模と申します。知事にお伺いしたいんですけれども、路上飲みの対策についてですね、ハロウィーンのころにあったような、コンビニなどでのお酒の販売の自粛などですね、お酒を提供する側への要請だったり呼びかけというのは、何か考えていらっしゃいますか。

【知事】ハロウィーンのときの渋谷の対応でありますけれども、区長が先頭に立たれまして、条例をつくられました。それによって時間等で区切るという対策をとられたかと存じます。まあ、世界各国見ておりますと、公共の場での酒類の提供ということについては、結構厳しい国も多い。また、厳しい地域も多いという、地方、州であったり、多いというふうに聞いております。それらも今、色々分析もしておりますけれども、今なせることは、まずコンビニの皆さんに、酒類の提供ということについて控えるようなご協力をお願いするとか、そこは20歳以上かどうかという確認がありますよね。そこでお声がけをいただくなど。それからポスターを既に、路上飲みが行われそうな近くのコンビニに既にお届けしておりますので、それを貼り出していただくなど、今できることを都として行っていきますが、中長期的には色々な方法、考え方など、まとめて判断していきたいと思います。

※テキスト版については、読みやすさを考慮し、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどの整理や補足説明をしています。

(テキスト版文責 政策企画局政策調整部政策調整課)

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