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令和3年(2021年)4月9日更新

小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和3年4月9日)

知事記者会見
2021年4月9日(金曜)
14時00分~14時37分

 

【字幕版】はYouTube東京都チャンネル(外部サイトへリンク)からご覧いただけます。

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知事冒頭発言

1 新型コロナウイルス感染症への対応について

【知事】すいません。ちょっと口紅をまた忘れました。あんまり変わらないですかね。
私の方から、今日は3件お伝えをいたします。また、まん延防止等の重点措置につきましては、この後、また別途、記者会見で詳細をお伝えすることといたしますので、ご承知おきください。
まず、コロナでありますけれども、昨日、モニタリング会議を開催いたしまして、感染の状況、そして、医療提供体制、それぞれ最高レベルの赤でございました。新規陽性者数は、おとといも、そして、昨日も2日連続で500人超えであります。特に感染力が強いとされます、N501Yの変異株でありますけど、これが昨日も20件でしたかね、ということで、毎日、変異株の中でも、501Yという、この変異株が見つかっているということで、この広がりが非常に急速な勢いを見せているということは、非常に強い危機感を持たざるを得ません。
そこで、国に対しまして、この重点措置を直ちに適用をということで要請をいたしたところでございます。現在、衆議院の方で、国において適用に向けた手続が進められております。この後、国が決定をされて、都としての今後の対策など、別途、改めてお示しをすることといたします。こうした状況の中で、都民の皆さんの安心の確保、そのための取組が必要でございますので、この後の記者会見で具体的な策など、お伝えをしていきたいと思います。
それから、ワクチンであります。これ、ゲームチェンジャーと言われていますけれども、このワクチンについては、期待をされているということと、それから、じゃあ一体いつごろどうなるのという、そういう話になるわけでありますが、高齢者の方々への接種、いよいよ来週から開始となります。ワクチンは国から段階的に供給されているのはご承知のとおりかと思いますけれども、高齢者の人口などに考慮して、各自治体に順次、配布することとしております。
東京都では、具体的には既に配布済の世田谷区と八王子、この2つの自治体に配布をし、そして、来週12日から世田谷と八王子では接種が開始されるということであります。同じ12日の週に、そのほか10の自治体に、また、それから1週間後の19日の週に、別の10の自治体に、さらには26日、毎週、10、10と配られて、26日の週には、全ての区市町村に供給されるという予定となっております。
このワクチンの配布を受けまして、12日から世田谷、八王子でまず始まって、その後、都内全域での高齢者への接種、順次、実施をされるという、そのような段取りになっております。都といたしまして、引き続き、各自治体と連携しながら、ワクチンの接種スムーズに進むように努めてまいります。
それから昨日、モニタリング会議にもご出席いただいた、東京都医学総合研究所の西田先生から一言、マスクについてのご報告ありました。これは、マスクの着用率をチェックする、そのような調査があるんですが、こちらにありますように、繁華街の周辺において、18時以降、どのようにして時間が経つにつれて未着用率が増えていくかという、そのことを示しているグラフであります。だんだん夜が更けてくるとマスクもいいや、みたいな形になるんでしょうか。着用される方が減っていくということが調査によって分かってきているという、そのようなご発表がございました。
いま一度、皆さんに意識していただきたいというのは、やはり、もうこの1年間ずっと繰り返しで恐縮ですけれども、基本的な感染防止対策っていうのが、やはり重要であるということであります。これは変異株に着目を今しているところですけども、これも同じことなんです。要はウイルスというのは、誰かの体に入らなければウイルス自体が死んでしまいますので、人から人へとうつることによってウイルスはそのまま仲間を増やして、生き延びていくという、その基本原理に戻りますと、コロナに利用されないために、私たちは何をすべきかというと基本原則に戻る。それを動画にしましたので、ご覧いただきたいと思います。

(動画放映)

はい、これはウイルスの立場から見た、色々なアイデアを集約して、こちら、動画としたものでありますけれども、ウイルスの立場から見れば、すみ心地が悪いところというのは、みんながマスクをしている、手洗いをしている、換気がいい、そして、人と人との接触が密になっているなどなどは、非常にウイルスと、密になっていると彼らはすみ心地がいいんだ、逆だ。ということで、この基本を守るというのが、ウイルス退治には一番効果があるということであります。改めてマスクの着用、消毒、換気、今まで以上に徹底して、感染しない、感染させない、そのための引き続きのご協力、この変異株の対抗策としてでも、この点をご留意、改めてお願いをしたいと思います。
(詳細は、政策企画局、総務局、福祉保健局にお聞きください。)

東京動画ロゴ(会見で使用した動画は、こちらをご覧ください。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:636KB)

2 「アートにエールを!東京プロジェクト」の追加募集について

【知事】次に、コロナ禍においても、文化の明かりを絶やさないための「アートにエールを!」、アーティストを支援する、この政策でありますけど、とてもアーティストの皆様方からもこれまでもこの政策については感謝の言葉が寄せられております。「アートにエールを!東京プロジェクト」、今回、ステージ型について追加の募集をしたいと思いますので、そのお知らせであります。
これは昨年の4月にプロのアーティストの皆さんや、そのスタッフ、例えばアーティストといっても、実際に歌う人とか楽器を演奏する人だけではなくて、照明さんとか音響さんとか関係する方々はとっても多いわけで、このコロナ禍においては、なかなかそのパフォーマンスの機会もなかったと。よって収入もなかったということで、その救済策の1つでもあり、東京の魅力の源泉でもあるアートの灯、明かりを消してはいけないという思いの中から、この「アートにエールを!」というプロジェクトを進めてきたわけです。これまで、個人型とステージ型と2つあるんですけれども、個人型には、これまで約2万人の方々が参加されました。
そして、都内の劇場、ホールでの公演、配信、これを支援する、もう1つがステージ型でありますけれども、こちらには演劇、音楽、伝統芸能など約300の団体が参加されまして、動画が出揃ったところであります。それ、見られます。8000本もの作品が専用のサイトがありますので、現在、公開されておりますから、本当にすばらしい作品いっぱいありますから、ぜひご覧いただきたいと思います。
追加募集の件では、今年の1月から緊急事態宣言が、ついこの間もありましたよね。この間に中止や延期など余儀なくされた公演、たくさんあると思いますけれども、その公演、約100件、これを対象にして募集をいたします。1つの公演について、200万円の支援といたします。公演の動画ですけれども、「アートにエールを!」のサイトで配信をすることといたします。
今日、4月9日から早速受付開始をいたしますので、どうぞ多くの団体の方々、見てほしかった舞台、こんなだったんだよということを、ぜひ動画にしていただいて、ご応募いただきたいと思います。生活文化局で担当しておりますので、よろしくお願いいたします。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:159KB)
(「「アートにエールを!東京プロジェクト」追加募集」は、こちらをご覧ください。)

3 都民提案・大学提案の募集開始について

【知事】今日3つ目のテーマにつきましては、都民提案、大学提案、これは東京の予算を都民の皆さんから、大学の皆さんから募集をしてきたということでございますが、これまでもこの都民提案、大学提案、都民の声、研究者の知見、これを都の政策に反映する仕組みで始めたわけであります。平成29年度から実施をしてまいりました。
これまで皆さんからいただいた提案で、約40件の事業を具体化してきたわけであります。例えばこちらでご覧いただいておりますのが、先月開設したサイトであります。これは家庭での備蓄、どれぐらい家にあればいいのかなというのをウェブサイトになっていまして、東京備蓄ナビというまさにこれは、皆さんから提案いただいたものを東京都の施策としてこのように具体化したというものであります。都民の方からの提案で実現をしまして、開設後1カ月間で約50万件のアクセスがございました。大変好評いただいております。もちろん都政でございますので、色々な都民の皆様のニーズをくみ取っているわけでありますけれども、それを都政として反映させ、予算を活用して、それを実施しているということですけれども、都民の皆さんから直接こんなのはどうだというご意見、大学の研究室でこういうのを一緒にやりませんかというもの、それを反映してきたものであります。
今回は、東京の未来を担う若い世代の方のご意見も聞いてみよう、より一層都政に反映させようということで、高校生も提案できるように、対象の年齢をこれまで18歳にしていたんですけれども、15歳に引き下げます。これによって、僕が考えた都政とか、私はこうしたいんだけれども、何とかなりませんとかそういうお声を寄せていただきたい。
加えまして、デジタル化の進展など社会構造の変革が大変求められている中で、個人からの提案に加えて、社会活動、社会課題の解決に重要な役割を果たしておられる企業であったり、NPOの皆さんからもご応募いただけるようになります。今日から6月の18日まで約2カ月間が募集期間になります。募集する事業分野などは特に限定しておりません。幅広く提案をお受けしたいと思います。さらにこのいただいたこの提案を内容を審査をいたしまして、8月には都民の皆さんによるインターネット投票を実施をいたします。これは前からやっておりますけれども、そうやってコロナ禍を乗り越えて、東京の未来、ともにつくっていく、というそのようなシステムでございますので、皆様方からの前向きなご提案、お待ちをしているところでございます。
ということで、今日はこの後また記者会見改めて行いますので、今は3点、私のほうからお伝えをいたしました。どうぞ。
(詳細は、財務局にお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:297KB)
(「都民による事業提案制度 募集案内」は、こちらをご覧ください。)
(「大学研究者による事業提案制度 募集案内」)は、こちらをご覧ください。)

質疑応答

【記者】(日刊工業新聞・神崎記者)ありがとうございます。幹事社からいくつかお願いいたします。重点措置に関してはですね、今、知事おっしゃったように都としての対応はこの後、発表されるということですが、ちょっとその上で対象地域と期間についてのみ、ここでちょっとあえてお伺いしたいのですが。

【知事】はい、国と協議をいたしました結果、今、国の方で手続きを進められている対象のまず期間でありますけれども、来週の4月12日から約1カ月間で5月11日まで。そしてまた、対象地域でありますけれども、特にこれはまん延防止等重点措置については、地域を限るということも決められております。それに従いまして、23区、そして多摩の6市、これは立川、八王子、武蔵野、府中、調布、町田、この6市が対象となります。特に店舗数、そしてまた感染、人口割で感染者数が多いところ、これらをベースに総合的に判断をした6市ということになります。

【記者】ありがとうございます。もう1点はですね、先ほどの動画にも関係するんですけれども、知事はこの1年余りですね、様々な表現であるとかメディアを駆使して対策の徹底を呼びかけてこられました。一方で、受け手側はですね、長引く自粛生活に慣れてしまっていますというか、響きにくくなっている面もあるように感じます。で、特に今回に限れば、まん延とか措置といったワードがですね、なかなか自分ごととして響きにくいのではないかという印象を持っています。その上で今後の情報発信に対する考え方であるとか、情報発信の要諦のようなもの。これは知事が信条とされる大義と共感というところの話にもつながってくるようにも感じるんですけれども、このあたりの点をお聞かせいただけますでしょうか。

【知事】世界中の国々でこのコロナと闘いが試行錯誤で続けられているわけであります。非常に厳しい罰金の措置をとったり、また外出するのに許可証がないと、これまた捕まえられたりとか、いろいろお国柄ということも示されているのかと思います。
そういう中で往々にして行政の用語というのはがちっとしていて、伝わりにくい言葉が多うございます、一般的に。
例えば、今日ここに「リバウンド防止期間」としてありますけれども、緊急事態宣言の後のこの状況というのは、最初は段階的緩和期間という名称だったんですが、段階的緩和期間と言われても、都民の皆さんは何それ、ということになるし、緩和と聞いてまたこれ英訳しますとリラックスという言葉になるんですが、またこれで皆さんのある意味ほっとする部分があることはいいかとは思うんですが、とはいえ感染対策が緩んでしまうと、先ほどのウイルスのすみ心地は逆に良くなるわけで、ですから、言い換えたわけです。リバウンドを防ぎましょうということで、このリバウンド防止期間というふうに言い換えたわけです。
ですから、これは皆さんに伝わるように色々な工夫もこれまでやってきましたけれども、今回は特に変異株の猛威というのが、これまでのこのコロナの感染者数の伸びで、特に大阪で示されているように、非常に指数関数的にさあっと伸びているわけです。そういうことを考えますと、今回はまずこのところ400、500といった数字ですけれども、それがいつ1000になっても2000になっても、既に2500を経験している東京とすれば、やはり予備的に行っていく必要があるということで、今回、国と協議の上、このような形で来週から早々にという形になりました。この後、また会見させていただきますが、やはり都民の皆さんの協力あって、そして、このコロナ対策は成り立つというか、逆に言うと、都民の皆さんの真の、真のというとおかしいですかね、本当に協力いただかないと、これだらだら続くだけで、経済は弱くなり、そして国産ワクチンがないままで、ワクチン待ちというのが続くわけで、これは決して誰にとっても良くないわけで、それは人ごとのようでいて、自分ごとになってくるわけですね。
今、病床数増やしています。ただ、その分、ほかの病気の方々に移っていただくとか、手術を先延ばししていただくとか、実際にコロナではないかもしれないけれども、ご親戚の方、ご家族の方の病院が取れない、手術の期間が延びてしまった、そういったことで結局は自分ごとに関わりますよということを、皆さんとともに意識共有したいと思っております。
ぜひこの、今日も口紅を忘れるほどで、慣れてしまいましたけれども、私も早くこれで記者会見をしない日が来るためにも、また皆さんが普通の日、単に戻るだけではなく、サステナブルリカバリーの、ですから新しい日常の中で迎えられるように、ここはぜひ皆さんのご協力、改めてお願いできるようにしたいと思っております。また、これについてはメディアの皆様方のご協力なしには進めませんので、ぜひこの点もご協力とご理解をお願いする次第です。

【記者】最後に、オリパラについてです。重点措置の適用が続いている状況下で、もしかしたら、場合によっては緊急事態宣言の発動も状況によっては検討しなければならないという状況下で、果たして世界から選手を招くことができるのかどうなのか、このあたりの認識をお願いいたします。

【知事】私は、毎週木曜日のモニタリング会議の後で、日本語と英語と発信をしております。特に英語の際は、世界全体での感染者数など、全体を見た形で、今、日本がどうなっているかということを、世界の方々に見ていただいていますので、そこを念頭に置きながら発信をしているところであります。いずれにしましても、コロナに対しては、各国様々な状況にある中で、この東京大会が安心安全であるために必要なことについては徹底して行っていきたいということには変わりございません。この夏の大会開催まで100日余りでございますし、これらの準備の総仕上げは、東京都は開催することを担っている組織なのでありますから、準備は着々と行っていくと同時に、コロナ対策は、もう全ての前提として対応していくように努めているところであります。
大会のコロナ対策についても、アスリートや大会関係者、観客、それから色々な場面がありますね、入国の際、輸送の際、会場など、それらのことを整理をしながら、様々な状況に対応できるように対策の具体化を進めてまいります。

【記者】ありがとうございます。

【知事】あと、プレイブックを、組織委員会の方でまとめておりますので、大会とコロナの関係などについては、それぞれの、それこそ場面ごとにどうするのかというのを今月中にまとめるということで、日々ブラッシュアップされているというふうに伺っております。

【記者】では、各社の質問に移りたいと思います。質問される際には、挙手をして、知事に指名された後に、社名と氏名を名のった上でお願いいたします。

【記者】東京新聞の小倉です。よろしくお願いします。本日の官房長官会見でも出た話題なんですけど、まん延防止措置で武蔵野市が指定されることになると、JRの三鷹駅の北口は対象になるけれど、三鷹市である南口は外れることになると。駅の南北で対応が異なって混乱が出かねないとか、飲食店、同じ飲食店で不公平が生じかねないとか、そういう指摘がありますけれども、指定される知事としてご所見をお願いいたします。

【知事】それは例えば、23区の赤羽が入っていて、そしてそこと連担をしている川口、県境を越えた川口はどうなんだと。それはもうどこでもあることだと思います。できるだけ多くの方々に迷惑をかけない、そして一方でコロナの対策をしなければならない。どこかで線引きをしなければいけないということから、先ほども申し上げましたように、店舗数、それから感染者数及び人口比等々を総合的に判断をして、この6市ということにさせていただいたところであります。そこを三鷹に限らず、様々な、この線引きによって変わってくることがあるかとは思いますけれども、まずはこれでしっかりと対応していただき、また利用される方々も何のためにこれをやっているのかということなども考えながら、基本を守った、この対応をお願いをしたいと思います。
それでいくと、例はたくさん出てくるかと思いますが、何のためなのかということも含めてご協力をお願いしたいと思います。

【記者】そうしますと、感染拡大に伴って指定エリアを増やすというお考えはありますでしょうか。

【知事】いや、それはコロナの感染の度合いをよく見ていく必要がありますし、また最悪、これがさらに進んでしまうことのないように、皆様方にこのまん延防止重点措置をお願いするわけでありますけれども、今回の措置、お願いするわけでありますけれども、その後になりますと、今度はこれまでの緊急事態宣言という形でざっと全域にかかるような措置になってしまう。それは誰にとっても、また不都合も生じることでありますし、そういったことにならないための措置だということをご理解いただきたいと思います。

【記者】朝日新聞の釆澤です。重点措置については、また後ほど詳しくというお話でしたけれども、そもそものところで1点、知事に伺いたいと思います。今回、重点措置が適用されることによって、飲食店の営業時間の短縮、1時間前倒しになって8時になると思いますが、この措置も含めてですね、重点措置に対する要請の中で、知事が最もまん延を防止するために効果的だというふうに思っている措置はどういうことなんでしょうか。

【知事】これまでも、これ、どういう措置が効果があるかというところは、それぞれポイントがあると。分科会で尾身会長をはじめとして、この飲食ということに的を当ててこられたわけであります。それらを参考にしながら、これまで進めてまいりました。一方で、今回は大阪などで流行っているN501Y、この変異株の猛威ということを考えますと、大都市間の人流抑制ということが重要ではないかというふうに考えております。ですから、今回の措置についてはやはり人流ということを改めて確認をしていく必要がある、抑えていく必要があるのではないだろうか、という点もプラスして考えたいと思っております。

【記者】すいません、それは、ということは24条の9項の一般的な要請であるとか、重点措置に指定しなくてもですね、ある程度都民に対して要請できるような内容のような気もするんですけれども、そのあたりはいかがですか。

【知事】ただ、これは、やはり、今回の措置が、この手続の中に、対処方針の中に入っているわけでございますから、それを背景にしながら言うことは重要だというふうに思っています。やはり、背景というか、法的な、また手続的な根拠を有しているか否かというのは行政的にも重要かと思いますが、そのあたりは、伝え方の問題ではないかと思います。ただ、現在、変異株については、皆さんもよく報道されていることもあって、非常に若い人でもかかりやすいということと重症化しやすいということ、その分、病院での入院期間が長引くこと、それによって医療提供体制が逼迫しやすいということなどなど、これらについて伝えていく、それが、ですから、人流を抑えていくことによって変異株の移動が抑えられるということは大きいかと思います。それに、それが今回の対処方針の方にも盛り込まれるというふうに聞いておりますので、それらをベースにしながら皆さんにお伝えしていくということになろうかと思います。

【記者】テレビ東京の吉田です。よろしくお願いします。オリンピック・パラリンピックの国内観客数の上限について、今月中にも方向性を決めることになっていたと思うんですけれども、まん延防止措置が適用される中で、イベント制限も再び厳しくなりますが、判断の時期を後ろ倒すとか、そういう可能性についてはいかがお考えでしょうか。

【知事】はい。これにつきましては、2020大会の開始の時期にまたまん延するようなことがないためにも、また、皆様方の活動ができるだけ自由に、ポイントを押さえながらも自由に活動できるようにするためにも、今回、非常に陽性者数が増えているところ、ここでぐっと絞っていく必要があると考えております。それによってこの間いろいろとまたご不便もおかけするかと思いますけれども、それらについては、その後のワクチンが来るまでの厳しい時間であるということを皆様方とともに共有していきたいと思っております。

【記者】東京MXテレビの相模と申します。今回のまん延防止重点措置なんですけれども、緊急事態宣言が解除されてから3週間でまた適用されるというところで、今回のこのスケジュール感ですね、どういうふうに捉えていらっしゃるかということと、結果論にはなるんですけれども、前回の緊急事態宣言の解除の時期ですね、適切だというふうに今、振り返っても思われていらっしゃるか、お願いします。

【知事】ハンマー・アンド・ダンスと、よくこの感染症の拡大ということについては説明がされます。なかなかダンスの時期がなく、すぐハンマーが来てしまう。これが皆さんの、何ていうんでしょうかね、だんだん嫌気が差すとか、そういったことにつながっていくのは、これは誰もがある意味、感じているところです。ただ、これを長く続けるのは誰にとっても得策ではないわけでありまして、そのあたりもよく今回も考えながら対策のところに検査の充実なども含めて、この後でお伝えをしていきたいと思っております。
今回、解除されたわけでありますけれども、その後でまたこのような形になり、解除という言葉2文字が伝わると、それって社会心理学的にも、集団心理学的にも、非常に人々の行動に影響を与えるものだと、このように考えます。また、こういう分析なども多々あるかと思います。そういったことから、他地域での解除の報道等がもたらす影響ということもありましょうし、それによってまた、それプラス変異株の流行ということもあります。いろんな要素が重なってこの時期になったかというふうに思います。
じゃ、ラストで。

【記者】(日本テレビ・中丸記者)日本テレビです。先ほど知事のほうから、西田先生のマスクの未着用率の話がありました。六本木駅周辺ですけれども、終電が近づくにつれて未着用率が上がるという報告だったと思います。例えば今回そのまん防でも、また飲食店での時短等ありますが、ほかの自治体でやっている例えばマスク会食の徹底を求めるお考えはありますか。
あともう1つ、先ほどお話にあったワクチンなんですけど、一般接種ですが、知事はどのタイミングでワクチンを接種されるお考えでしょうか。

【知事】ワクチンの接種は、まさにこれから運ばれてくる、確保されるという、その時期が来たときに普通に都民の一人として受けていくということになろうと思います。
それから、マスク会食は、これ当然の話でありまして、何度も尾身先生なども言っていらしたわけであります。ただ、お店におけるマスクの会食うんぬんについても、結局、そこにいらした利用者が、そんな面倒くせえことやってられねえよとかって言って居直られちゃったらお店の方々もなかなか口を出しにくいと。お客さん、それやめてくださいというのは言いにくいという、そのような声を受けて今回、リーダーを決めていただくと。そのリーダーさんは行政からも、また、コロナ対策の観点からも、ぜひやめてくださいと、マスクをおつけくださいということを堂々と言えるような、そのような環境づくりを、このリーダー登録で進めていただくという、そのような趣旨でございますので、換気はどうだ、それから、アクリル板がどうだ、席と席との間はどうだという、そういうハード面の対策と、それから、お客さんに対してどういうことが店の方からお伝えができるかと、注意ができるかと、理解を求められるか、このようなソフトの面と、ハードとソフトと両方がそろってこそではないかというふうに思います。どんなに換気をよくしても、やはりそこで大声で、そして飛沫が飛んでというようなことになりますと、それらの想定を超えてしまうことも起こるかもしれません。よって、東京都としてハードとソフトの両面から徹底をしていこうというふうに考えております。
今、6万7000人、登録を既にいただいております。そして、これらリーダーさんと連携を取りながら、お店の中でのそういった対策の徹底、これを確実なものにしていくなど含んで、この後、改めて記者会見でお伝えを、パッケージとしてお伝えしたいと思っておりますので、またお集まりいただければ幸いでございます。
以上です。

※テキスト版については、読みやすさを考慮し、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどの整理や補足説明をしています。

(テキスト版文責 政策企画局政策調整部政策調整課)

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