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令和6年(2024年)2月19日更新

令和5年度 入選作品 映像部門

最優秀

江戸川区「えどがわ区民ニュース 子どもたちの笑顔を未来へつなぐ 保育ママ制度」

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主な内容

「保育ママ制度」は、仕事や病気などの理由で、家庭での保育が困難な保護者に代わり、子育て経験の豊富なママさんが、赤ちゃんを家庭的な環境の中で愛情深く保育する区を代表する子育て施策です。
全国初の取り組みとして昭和44年にスタートしてから、これまでお世話した赤ちゃんの数は17,000人を超え、保育ママの深い愛情を受けて育った子どもたちは成長し、世代を超えた新たな絆を生み出しています。地域の子どもを愛情深く育む保育ママの活動の様子を、これまでの歩みとともにご紹介します。

審査員コメント

  • 江戸川区には昭和44年から「保育ママ制度」という子育て支援制度があるという。仕事や病気等の理由で家庭での保育が困難な保護者に代わり、子育て経験豊富なママさんが自分の家などで預かり、愛情深く接して赤ちゃんを育む。正直言ってこんな制度は知らなかった。区内にそのママさんは約130人いて研修制度もあるという。一歳未満の子を二人まで預かることが出来、育った子どもたちは今まで17000人以上になり地域と深い絆で結ばれている…報酬等、もっと知りたい情報もあったが、ナレーション、テロップ、カメラアングルなど総じて的確で力作だ。(高橋)
  • 広報映像は見た人に何かを伝えるだけでなく、意識の変化や行動にまで繋げられるとベストだと考えています。江戸川区の映像は、その点においてとても優れていました。
    丁寧に「保育ママ制度」を紹介している前半も良かったのですが、特に後半の金坂さんのインタビュー(9時40分~)に心が打たれました。金坂さんの、人の子どもを預かることへの想いや配慮、アルバムのエピソードや卒業していった人との繋がり。正直、見る前は「区の制度の1つ」程度に思っていたのですが、保育ママの愛情が詰まった制度であり、預ける側とも心が通っている素晴らしい制度だと認識を改めました。これを見た区民の方はきっと、「この制度を利用したい」と思うのではないでしょうか。
    このように、単に制度の認知だけでなく、視聴前後での意識の変化、そして行動にも繋がる素晴らしい内容でした(中島)

一席

杉並区「すぎなみビトMOVIE『作・編曲家 福田洋介』」

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主な内容

小学生のときに作曲を始め、高校生でプロの作曲家になった福田洋介さん。多様なジャンルの曲を手掛け、吹奏楽指導者としても活躍する作・編曲家です。その活動の一方、11月開催の荻窪音楽祭「みらい夢チャリティコンサート」で区内中学生と共演。本番に向け、指導に熱が入ります。本動画では、作曲のきっかけ、吹奏楽との出会い、音楽を子どもたちと一緒に創る楽しさ、さらには、物事に正面から向き合うことの大切さを自身の経験を交え、語っていただきました。

審査員コメント

  • 杉並区在住の作曲家・福田洋介さんの音楽に賭ける情熱をインタビューを中心に描く。特に中学生や若い世代との共演を通じて、音楽の一瞬で全体が一体化した時の感動を次世代へつなげていくという未来への努力を惜しまない。福田洋介さんの人となりがよく分かる構成で、音も良いしイントロの入り方も良かった。中学生の表情も的確に捉えられていて、彼の作曲になる吹奏楽曲を心から楽しんで演奏しているのが分かる。(高橋)
  • (本来は映像単体で評価するべきかもしれませんが)杉並区の広報誌と連動している点でポイントが高いです。特にインタビューの場合、映像のほうが伝わりやすいこと、紙のほうが伝わりやすいことが出てくるので、このように相互に連携し発信していくのは有効だと思います。
    内容も、福田さんの考え方や子どもたちとの接し方、そこからみんなが成長していく姿が凝縮されていました。こういう映像を授業の教材として使用いただけると、子どもたちが色んなことを考えたり、学びとれたりしそうですね。(中島)

二席

荒川区「荒川区伝統工芸技術記録映像 伝統に生きる-あらかわの工芸技術- 鍛金 福士豊二 -」

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主な内容

令和3年度区指定無形文化財・工芸技術(鍛金)の保持者である福士豊二氏の優れた技術と職人としての人となりを紹介する。
福士さんは、中学卒業とともに上京し、北区田端に工房を構えていた同郷の伯父・奈良勇蔵氏の下へ弟子入りして鍛金の技を修得した。また人間国宝の奥山峰石氏の下で打込象嵌鍛の装飾技法を学んだ。鍛金は、金属の板を木槌・金槌で叩いて、伸ばし、絞る等の加工をして、器物などを形成する技術で、福士さんの仕事の中心は、銀製の飾り用扇子や優勝カップなどであるが、ぐい呑みやビールグラス・花器なども手掛け、幅広い作品に取り組んでいる。

審査員コメント

  • 荒川区指定の無形文化財(鍛金)の福士さんの優れた技術と人となりを紹介する番組で、区では映像記録としてシリーズ化されている中の一本。鍛金は金属の板を叩いて伸ばし、絞る等の加工をして器やカップ類などを形成する技術で、細かい手作業が要求される伝統的職人芸である。東日暮里にはその工房が集まっている。金属を材料とするだけに、叩いてナマしてオタフクで仕上げるという各工程が緊張感があり、妥協が許されない職人の世界が繰り広げられる。やや長い感もあるが力作だ。(高橋)
  • 伝統工芸の技術を映像で残していくこという、このコンセプト自体にとても意義があると思います。
    映像は、職人に長期間(約3か月)密着した大作でした。構成が緻密に計算されていること、鍛金の歴史的背景にも触れて奥行があること、取材の精度(仕事の工程をしっかり捉えている)、カメラワークの工夫(特に、加工している手元の撮り方)など、随所にこだわりを感じる素晴らしい映像に仕上がっていると思いました。(中島)

二席

台東区「みんなの知らない「浅草花やしき」のヒミツ」

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主な内容

区民から企画を募集し制作する「区民プロデューサー」番組。今年で開園170周年を迎える遊園地「浅草花やしき」がテーマ。江戸時代から花を愛でる園(花屋敷)として始まり、関東大震災や戦争を乗り越え、子供が笑顔になる遊園地として今も老若男女に愛されています。20年以上前の映像や、名物園長の逸話からも意外な歴史を紐解き、園や浅草のまちの魅力に迫ります。

審査員コメント

  • 今年で1853年以来、開園170周年という遊園地「浅草花やしき」の沿革を紹介している。江戸時代は花を愛でる園で始まり、動物園だった時期もあり、関東大震災や戦争を乗り越えて昭和22年に今のかたちになったという。アトラクションも「ビックリハウス」「ローラーコースター」等が人気だという。この動画の制作・企画は「区民プロデューサー」企画募集で決まったものだというが、なるほど官製臭がしない。(高橋)
  • まず、「区民プロデューサー」という企画が面白いと思いました。区からの一方通行ではなく、区民を巻き込んだ企画にすることで、映像における説得力と客観性が増すためです。内容に関しては、花やしきの歴史や関係者の証言、レポートなど、様々な場面を組み込むことで多面的な構成になっており、深みが出ていると思います。これを視聴したあとに花やしきにいくと、また別の見方や楽しみ方ができそうですね。(中島)

奨励賞

品川区「Shinagawa City Hero あいしてやまない課」

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主な内容

子育てにかかる費用に不安を感じている区民の元に、品川区役所にある架空の部署「あいしてやまない課」の職員がヒーローに変身して登場し、品川区の子育て施策「保育・給食・医療 子育て3つの無償化」を紹介することにより、区民の不安を解消していく。

審査員コメント

  • 「あいしてやまない課」という架空の部署の職員がアニメヒーローに変身して、区の子育て施策、保育・給食・医療・子育ての無償化をPRするという仕掛け。アニメ動画というだけでリアリティを感ぜず引いてしまう世代は別としても、若者世代だってアニメにしたら分かるというものでもないだろう。動画をアニメでと企画した気持ちも少しは分かるが、少しブッ飛びすぎかもしれない。(高橋)
  • オリジナルキャラクターを作って映像化する手法は目新しいものではありませんが、あいしてやまない課の場合は、キャラクターやストーリーの絶妙なユルさが秀逸だと思います。キャラクターが語ることで興味をもって観られますし、他の映像も観たくなりました。映像に限らずグッズや印刷物などでも展開していくと、人気が出てくるかもしれませんね。(中島)

奨励賞

調布市「市職員がお笑いの力で調布市職員募集のPR大作戦!!

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主な内容

学生時代に落語研究会に所属していた市の職員が、その経験を知った上司から「何か面白いこと」で職員募集を行うよう無茶な指示を受けてしまう。困った職員は、調布市育ちで社会人お笑い協会会長をしているユーチューバーオックンに相談を持ち掛け、オックンから漫才作成の手ほどきを受けて、何とか漫才のネタを制作し上司の評価を受けることとなる。果たしてその結果はどうなったのか。

審査員コメント

  • 結果として、この動画自体が市の職員募集PRになっていてこの作戦は大成功ではないだろうか。元落研の職員と調布の有名ユーチューバーとの漫才はプロはだしで出色。最初の「課長」との企画捻出のドラマ仕立て場面はぎごちなく拙いのでこの先どうなるかと思ったが、受験者と面接官に分かれての採用試験の漫才になり、面接官の質問を全て回文で答える受験者の巧みな語り口は最早素人芸ではない感じだ。笑わせていただいた。(高橋)
  • 目的が職員募集ということなので、堅い職場の印象がある市役所を、こういった柔らかい企画でPRするのは効果があると思いました。
    漫才の最初の、「受験番号が調布市の市外局番と同じ」というツカみは面白いと思いましたので、そのような調布ネタを、もう少し漫才の中に散りばめてあればより見ごたえがあったかなと思いました。(中島)
問い合わせ先
政策企画局戦略広報部企画調整課
電話 03-5388-3070

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