令和7年度入選作品 写真部門 一枚写真部門

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受賞作品一覧

一枚写真部門 受賞作品 講評

最優秀賞 目黒区「めぐろ区報」7月15日号1ページ

めぐろ区報の画像

講評

印象的な青い海と波しぶき、赤い緋毛、カラフルな紙面がとても印象的です。そこにいる女性の落語家、この不思議さに引き込まれます。紙面は大胆なトリミングが大成功です。タイトルも工夫があり、脳が刺激される感じです。飲食店での落語ということが、手前のテーブル上の飲み物で分かります。その飲み物がぼかされていることで、うるさすぎず、でも場所を感じさせることに成功しています。とてもキャッチーな紙面で、引き込まれた方も多いと想像します。(西垣)

グッと読者の目を引く表紙です。まず、演者さんの表情がイイですね。F1.4の浅い絞りで周囲をぼかしながらフォーカスし、ピント・タイミングもバッチリ合っています。赤い高座、背景の海と波も写真に色と勢いを添え効果的です。ここでは観客も重要であり、それを僅かに入れたトリミングに明確な表現意図を感じます。そして、人口に膾炙した「目黒のサンマ」をモチーフとしたコピーも秀逸でイラストにもユーモアがあり、記事を読みたくなります。制作陣の好連携とイメージ共有がハッキリと伝わってくる、実に優れた表紙です。(箭内)

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一席 荒川区「あらかわ区報」11月1日号1ページ

あらかわ区報の画像

講評

意図がしっかりと現れている表紙だと思います。この俯き加減の子供の演技力、撮影者の指示、意図をいかす設定が大成功です。誌面の「189」も目に飛び込みますし、文章量が多いにも拘らず必要な箇所は目立つ色使い、配置も素晴らしいです。オレンジリボンという子供虐待防止のシンボルカラーも有効に使われています。男の子にピントを合わせ、背景をうまくボカしているのも効果が大きいです。難しいテーマですが、総合的に的確に上手に伝えられています。(西垣)

強いメッセージ性を感じさせる表紙です。予め表紙使用を意識したアングル、周囲をぼかして男児にフォーカスした浅い絞りに工夫が感じられます。そして何よりも、モデルはごく一般の男子児童とのこと。写真から思わず本当に心配になるほどの哀愁と孤独さが感じられ、これを演出した手腕は見事です。文字情報が多い点が気になりましたが、紙幅の関係でしょう。決して派手ではありませんが、簡単ではないテーマを見事に可視化・メッセージ化しています。(箭内)

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二席 足立区「あだち広報」1月1日号6・7ページ

あだち広報の画像

講評

足立区ゆかりの著名人インタビューに芸人と清掃員の「二足のわらじ」をはく滝沢氏を選んだことが身近な存在として良いと思いました。見開きで大きく写真を使っているのが印象的です。人物の配置が考えられており、紙面構成が決まっていたのでしょう。前ボケを生かしたということはオリジナルの写真では分かりますが、紙面になると分かりにくいのが残念です。たくさんの文字を左側にまとめたことも評価できます。撮影場所から清掃員の服装の配色まで考えぬかれた作品だと思いました。(西垣)

まず、古民家と清掃員姿の滝沢さんが絶妙に空間とマッチしていて、見る者に安心感すら感じさせる写真です。予め見開き使用を想定し、的確な露出・アングルで彼を捉えており、紙面となっても基写真の空気感を全く損なっていない仕事が見事ですね。そして、力を抜いたポーズで見つめる視線の先に彼自身の半生が綴られ、それを回想するような絶妙なレイアウト。印刷も綺麗で、思わず記事を読まずにはいられない秀逸な紙面です。これからも素晴らしいお仕事に期待しています。(箭内)

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二席 多摩市「たま広報」11月20日号1ページ

たま広報の画像

講評

「ウエラブル端末」ということに気づけば、この写真は分かりやすく、爽やかな清々しい印象を与えてくれます。文字の配置を意識して、考えられた撮影です。「健康」を「健幸」としピンクの振り仮名で読ませるのも工夫を感じます。青とピンクと白でうまくまとめられた紙面です。自然光ですが光の当たり方もよく、綺麗なライティングです。晴れた日の適切な時間に良い太陽光線で撮影を成功させています。主役にピントをあわせ背景のボケも綺麗です。シンプルに上手くまとめられた紙面です。(西垣)

明確な企図を感じさせる表紙です。構図、歩いてもブレないSスピード、被写体を際立たせる浅い絞りが好印象です。職員さんもモデルのように爽やかですね。一つ気になったのは、足先が表紙では見切れている点。「歩く」というテーマに靴や足先の表現は重要です。もし、表紙の画面比率の関係なら、撮影時の画面余白に余裕を持たせたい所でした。とはいえ、「端末」にもフォーカスした特集ですので、本作の表現でメッセージは読者に充分伝わっているでしょう。(箭内)

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奨励賞 八王子市「広報はちおうじ」6月15日号1ページ

広報はちおうじの画像

講評

全面的にピントを合わせた努力を感じます。座席がオレンジと緑、黄、赤とカラフルですが統一感があり、より多くの客席数を感じます。全体的にいちょうの樹のイメージで構成されているようですが、差し色の緑もきれいです。真ん中に字を縦書きで配置したのは印象的です。白字で良かったのか少し迷いますが字の影は生きています。3人の西川古柳座の方の人形衣装も華やかでリニューアルオープンに相応しいです。トリミングもバランスよくまとまっています。(西垣)

全体的にスッキリしたバランスの良さを感じさせます。敢えてF9まで絞り込んだ効果が、ホール全体を表現するシャープネスに表れています。色味もキレイですね。ただ、建築の直線・整然さが際立つ構図・表現である分、逆に演者さんには、Welcomeにふさわしい柔和な笑顔や、車人形が手招きをするなどの遊び心的表現があっても良いように感じました。とはいえ、明確な企図のもとに制作されたお仕事に、完成度の高さを感じました。(箭内)

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奨励賞 武蔵野市「市報むさしの」11月1日号1ページ

市報むさしのの画像

講評

運転手さんと小学生の女の子でまとめられた場面がバスを使う人達の存在を感じさせます。柔らかい書体、バスのイラストやハートマーク、写真をハイキー調に印刷したことなどが優しさを醸し出しています。日中シンクロをうまく使い、外の明るさと車内の光のバランスをうまく整えています。横位置の写真の不要箇所を落としトリミングで画面をうまくまとめています。とても素敵な子供の笑顔にピントを合わせ、運転手さんは前ボケですが2人の優しい語らいが聞こえてくるようです。この愛されるバスの未来を感じます。(西垣)

ムーバス利用者と運転手の触れ合い、そして手書き調のコピーが温かみを感じさせます。極力明るくデザインし、透明感を持たせた点も好印象です。撮影面の露出はOKですが、運転手が目をつぶっている点と肌着が見える襟元が気になりました。時間が許されたのであれば、ぜひ現場で改善したかった所です。また、表情豊かな女児はモデルさんか否か、撮影には脚立を使って臨んだのか等々、現場の状況や配慮等も撮影技術評価の参考になり得ますので、次回はぜひ記載してみてください。(箭内)

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奨励賞 福生市「広報ふっさ」6月15日号1ページ

広報ふっさの画像

講評

画面全体がカラフルで一眼を引くと思います。写真に文字が載っていますが、主役の4人を邪魔せず、不要な空間に無駄なく、色とりどりの文字を配置して、キャッチーです。普通では見ないインクルーシブな遊具で市民の興味をさそうと思います。4人の表情は自然で楽しそうで、とても良いです。時間をかけた撮影効果だと思います。(西垣)

昨今普及しつつあるインクルーシブ遊具の魅力を伝える特集号。楽し気な遊びの様子と、端的明瞭かつポップでカラフルなコピーが相まって、読者の目線を引き込む効果を生んでいます。撮影面では、被写体をブラさない高速Sスピードと、人物+遊具をしっかり写し込むF11の絞りが評価できます。青空の加工に関しては、写真のリアリティ面での評価は難しいですが、今回の表現作りにおいては効果的です。ネーミングライツの公園名も大きく取り上げ、市民には分かりやすく、クライアントは大喜びだったことでしょう。(箭内)

広報ふっさ:紙面(外部サイトにリンク)

記事ID:000-001-20260210-047102