令和7年度入選作品 写真部門 組み写真部門

更新日

受賞作品一覧

組み写真部門 受賞作品 講評

最優秀賞 新宿区「広報新宿」8月25日号6・7ページ

広報新宿の画像

講評

6種目の陸上競技をピックアップし、その中学生選手を取材し、インタビューと共に掲載しているのは興味を引きました。全員が真剣な表情をしており、その競技を彷彿とさせる瞬間を切り取っているのが良いです。走り高跳びの生徒の顔が写っていないので走っている顔のカットを入れたのも好印象です。それぞれに色のついた影をつけてインタビューも同色にして分かりやすい紙面を実現しています。計画的に考えられた紙面デザインであると思いました。(西垣)

「世界陸上」を紹介しつつ、大会をサポートする「陸上部中学生」に着目した特集。企画の狙いが見事です。大迫力の見開き全面。背景に区内の国立競技場を配し、多様な種目で躍動する部員たちを、静・動・遠・近・低の表現でバラエティ豊かにコラージュ。その撮影技術は的確で文句なしです。選手個々の競技とキャラクターを表す配色もユニークで印象的です。走り高跳び選手の顔を別途紹介した配慮には、制作者の優しさを感じました。区民には意義深く、そして部員達には一生の宝物となるような、広報紙として非常に優れた紙面です。(箭内)

広報新宿:紙面(外部サイトにリンク)

一席 練馬区「ねりま区報」11月11日号1ページ

ねりま区報の画像

講評

美味しそうに食べている写真を撮るのは難しいと思います。50名以上撮影した中からの厳選された5名だけあり、全員が嬉しそう、楽しそう、幸せそうな良い表情です。年齢層は幅広く、男女比も考えられています。2枚の写真の区切りを斜めにしたこと、および中段の男の子を切り抜きにしたことにより画面に迫力と動きが出たと思います。練馬区の緑と補色の赤でメッセージの文字が目に飛びこんできます。シンプルですがしっかりと考えられた紙面だと思いました。(西垣)

食事の幸福感は誰しもが感じ得るもの。その普遍的幸福イメージを、選び抜かれた5枚・7人のナチュラルな笑顔を大きく使うことで余す所なく表現し、練馬区ならではの「食育」というテーマに繋げています。
的確な露出、自然な笑顔を引き出す技術、そして50人以上を撮影したという創作熱意が素晴らしい。あえて目線を外したイメージや、左利きの男性を採用して左下に配したレイアウトもお見事。シンプル且つ訴求力のある、とても魅力的な表紙です。やはり人の笑顔は何ものにも勝る、改めてそう感じました。(箭内)

ねりま区報:紙面(外部サイトにリンク)

二席 板橋区「広報いたばし」令和7年1月1日号2・3ページ

広報いたばしの画像

講評

手書きのメッセージが大きくて読みやすくなることまで考えて、文字を書いていただいたのだろうと想像しました。その人を表す撮影場所で、人もメッセージもうまく配置されています。ほとんどの方がにこやかで、コミュニケーションをうまく取られた結果でしょう。2ページ分をうまく横位置、縦位置、複数の人、単数の人と考えて配置されています。文章は下にまとめ、図解的で読みやすく、色分けも有効です。板橋区の未来構想を写真と文章で簡潔にまとめられていると感じました。(西垣)

かたくなりがちな区政の基本構想というテーマ。それを「いたばしのミライ」というコピーで柔和に表現し、組写真を大きく使って分かりやすく伝えています。被写体は様々な分野で活躍する人々を幅広い世代から選び、ここに「多様性」への明確なメッセージを感じます。撮影技術面では、屋内外のシチュエーション、空気感、背景の様子や色味にまで気を配っている点が好印象。各自が持つボードの文字をより読みやすくレタッチしている点にも配慮が伺えます。制作陣の好連携を感じさせる、完成度の高い見開き記事です。(箭内)

広報いたばし:紙面(外部サイトにリンク)

二席 立川市「広報たちかわ」10月10日号2・3ページ

広報たちかわの画像

講評

画面全体で「立川よいと祭」を感じさせる構成で、1枚1枚の写真に区切りがなく全体にうねるような動きを感じさせつつ、うまく調和させているのが印象的です。画面からはみ出す切り抜き、二つの画面の重ね方が有効です。1枚目のメイン写真の御神輿の明かりが飛びすぎで描かれた絵が明確に見えないのが残念です。煌、和、烈、舞、響という漢字が写真の伝えたいことを的確に表していると思いましたが、文字の色が画面全体と似た色づかいのため目立たないのが少し惜しいですが、全体的に考えられた、迫力、動きのある紙面です。(西垣)

「よいと祭り」の熱気とメッセージが存分に伝わってくる大迫力の見開き記事です。感服したのはレタッチとデザイン。特に単なるコラージュではなく、基写真の一部分を透過画像で拡大してから基写真に充て直す、という表現方法が大きな効果を発揮し、紙面に違和感のない自然な迫力を生んでいます。印刷の色味がもう少し明るいと尚よかったでしょう。(箭内)

広報たちかわ:紙面(外部サイトにリンク)

奨励賞 中野区「なかの区報」9月20日号2・3ページ

なかの区報の画像

講評

ちまたにカレー店は多数存在しますが、有りそうで無い斬新な企画です。テーマとマッチした紙面デザイン・色味が、記事への興味をそそります。お店と店主のストーリーを伝える記事は読み応え充分です。撮影技術面では、適材適所の露出に配慮を感じました。特にお料理が美味しそうに表現されている点が好印象で、食材がぶら下がるタイ食堂のメイン写真はユニークでインパクトがあります。異文化共存の中野区だからこそ表現しえた、意義深いメッセージを持つ好企画といえるでしょう。(箭内)

暖色でまとめられた紙面ですが、写真がカラフルなので賑やかに見えます。小さな写真で2皿目もありますがメインとなるカレーやお料理は切り抜きで大きく写して目を引くように考えられています。店主さんは小さめの写真ですが、お店の雰囲気を伝える写真は大きく使用されているのが良いです。お店で標題の色を変え、すなわち左右のページの見出しの色を変え、情報を分かりやすくまとめており、読みやすいです。考えられたデザイン・構成です。(西垣)

なかの区報:紙面(外部サイトにリンク)

奨励賞 足立区「あだち広報」2月10日号6・7ページ

あだち広報の画像

講評

身近な樹木と自然の大切さを再認識させてくれる特集。区民に寄り添う企画への着眼点と、丁寧な取材に好感を抱きました。
実は樹木を写真で表現するのは難しいものです。本作は雰囲気の似た名木・高木を下から見上げるアングルが主となっていますが、全体的なイメージとして少々単調な印象があるため、木肌をクローズアップ、根周りを見せる、四季折々、黄色の銀杏の他にも赤く色づく落葉樹、花咲く樹木など、樹種やその特徴を強調する表現方法を用いると、尚よかったのではないでしょうか。(箭内)

5名の担当者が勉強を重ねて1年間かけて撮影したという樹木の写真であり、その努力が実っています。樹を撮るのは意外に難しいですが、保存樹木の力強さがよく表現されています。イチョウの黄色や松毬の赤、葉の緑、幹の茶、そして青空をうまく配置し、似たように見えてしまいがちの被写体を、それぞれの樹の特徴をうまく捉えて表現しています。審査対象外ですがトップページも季節違いを一つにまとめた紙面もインパクトがありました。(西垣)

あだち広報:紙面(外部サイトにリンク)

奨励賞 東大和市「東やまと市報」8月1日号1ページ

東やまと市報の画像

講評

「夏野菜収穫体験」における子どもの収穫を喜ぶ笑顔、真剣に掘っている姿など自然な表情を捉えています。中央の大きな写真は目線が欲しくなるものですが、あえて子供がじゃがいもを見つめている写真を選ばれたようです。背景の手伝ってくださるご年配の方が、この会全体の仕組みを表しているようです。カットされた子供は別の写真があり気遣いを感じました。収穫から食卓への意識は、子供の写真の間に挟み込まれた野菜の写真とキャッチコピーに託されたように感じました。(西垣)

これだけ写真の「撮れ高」があると、多くを均等に配したくなりますが、よくぞこの一点を大胆に使用しました。少年の高揚する声が今にも聞こえてきそうです。フラッシュの鮮明さが表れています。背後の男性が気になりますが、少年にはそれを凌駕する臨場感とメッセージ力がありますね。カレーのコピーには思わずクスっと笑ってしまいました。他写真も丁寧に撮影されており、全体的にハイレベルな仕事です。主役を力のあるバイプレーヤーで囲む。組写真表現の可能性を示す好例、実に素晴らしい表紙だと感じます。(箭内)

東やまと市報:紙面(外部サイトにリンク)

記事ID:000-001-20260210-047114