小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和8年3月27日)

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知事記者会見
2026年3月27日(金曜)
16時00分~16時45分

知事冒頭発言

【知事】それでは本日の記者会見進めたいと思います。まず先ほど、2月18日から38日間行われました第1回の定例会、閉会をいたしまして、予算案、そして条例案を含めまして、計合わせて125件議決をされました。一般会計で9兆6,530億円、全ての会計では18兆6,850億円に上ります新年度の予算が成立をいたしました。時代はまさに激動を続けております。混迷する国際情勢は更に混迷を深め、また気候変動、テクノロジーの進歩など時代の荒波に直面しております。だからこそ、時代の変化を捉えた新たな視点で様々な課題に正面から取り組まなければなりません。新年度の予算を、これを梃子にしまして、「人」が輝き、活力に溢れ、安全・安心な世界で一番の都市・東京を実現するための政策をしっかりと実行してまいります。そして副知事人事もご同意いただきました。今回、ご退任なさいます中村副知事、2050東京戦略の策定や世陸・デフの開催など、都政の重要な課題に大きな成果を上げていただきました。感謝しております。そして後任の山下局長ですが、財務局長として3年間、都の財政運営を一手に切り盛りをしてくれた人材でございます。都政の全般に大局的な視点を持って臨む山下さんに力を振るってほしいと、このように期待しております。そしてまた特別秘書を務めていただきました村山さんがご退任されます。2019年から7年間にわたって政策面でしっかりと私を補佐していただきました。東京2020大会の開催、また新型コロナ対策など様々な場面でご活躍をいただきました。これまでの尽力に感謝を申し上げます。また村山さんの後任に、先ほど申し上げましたように副知事、中村さんを任命をする予定といたしております。引き続き政策面での活躍を期待をいたしております。

1 緊急一時避難施設の指定

【知事】それでは、今日はほかにですね、6件ございますのでお伝え順次してまいります。まず、緊急一時避難施設の指定につきまして、都におきましては、ミサイル攻撃の爆風などからの被害を軽減するため、コンクリートでできた頑丈な建物や地下の施設を緊急一時避難施設として指定をいたしております。そして今年度は東京駅、また新宿駅の周辺など、日中、屋外に多くの人が集まるエリアに重点を置きまして、大丸東京店、そして新宿高島屋さんなど、百貨店を新たに指定をいたしました。また有楽町の駅周辺、まちづくり協議会と連携しまして、駅の周辺の施設を一体的にいたしまして、民間の商業施設などを中心に指定を行ったところでございます。その数を全体でまとめますと4,684の施設となりまして、これはすなわち都民全員が避難できる規模の施設を確保したことになります。弾道ミサイル攻撃に対しまして、都民の安全・安心を確保するためには、今後もですね、より多くの施設を指定していく必要がございます。引き続き、民間事業者の皆様方のご協力をお願いしたいと思います。この緊急一時避難施設ですけれども、東京都防災ホームページなどから、どこに当てはまるということをご覧いただけることができますので、都民の皆様方にはあらかじめ確認をしておいていただきたいと思います。総務局の担当となっております。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)
(「国民保護法に基づく緊急一時避難施設を指定」は、こちらをご覧ください。)

2 不妊治療費の助成拡大

【知事】次に、不妊治療費の助成拡大についてのお知らせでございます。近年、不妊治療の経験がある夫婦が増えておりまして、全国で見ますと、おおよそ4組に1組の夫婦が不妊の検査や治療を経験しておられます。都におきましては、これまで医療保険の対象とならない先進医療に対して独自に助成を行ってまいりましたが、不妊治療にかかる費用、依然として大きな負担となっています。そこで今回、助成の対象を先進医療のほか、新たに体外受精や顕微授精といった、医療保険の対象となります診療の自己負担分にも拡大をしまして、最大15万円の助成をいたします。今年4月1日以降に開始しましたこの不妊治療でございますが、これらを対象として、助成金の申請は10月からの受付となります。子供を望まれる方がですね、経済的な事情に関わらず、不妊治療に取り組めますよう、こうした取組を一層進め、安心して子供を産み育てられる社会を実現してまいります。担当は福祉局となっております。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)
(「不妊治療費の助成拡大について」は、こちらをご覧ください。)

 

3 こどもの予防接種ポータルサイト

【知事】続いてがですね、子供の予防接種について。ポータルサイトについてのお知らせでございます。現在都内では、麻疹、はしかですね、はしかの感染者が増えております。皆様ご存知のとおり、予防接種は感染症を予防したり、またかかった場合に重症化しにくくなる効果が期待できるものでございます。このうち、一定の年齢において受けることとされています定期予防接種でありますが、積極的な接種が推奨されておりまして、適切な時期に受けることで、乳幼児など、子供を感染症から守ることができるわけであります。そこで今回、年齢ごとにワクチンの種類、また接種のスケジュールなどを分かりやすくまとめた「こどもの予防接種ポータルサイト」を新たに開設をいたします。今、モニターに出ておりますように、このサイトでは、接種スケジュール、それから予防接種の必要性について、またその効果について、区市町村で受けられる費用の助成などについても分かりやすくお伝えをしております。保護者の皆様方、ぜひこちらのサイトをご覧いただいて、円滑な予防接種につなげていただきたいと思います。保健医療局の担当になっております。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)
(「こどもの予防接種ポータルサイトを開設」は、こちらをご覧ください。)

4 Tokyo中高生Webサイト、ギュッとチャット

【知事】次に子供政策について2点お知らせがございます。一つ目ですが、Tokyo中高生Webサイトについてでございます。開設しましてからまもなく4年を迎える小学生向けの「東京都こどもホームページ」ですが、今年度、閲覧数がですね、なんと2億7千万ページビューを迎えておりまして、これは大変な数字であります。1日あたりにしますと最大約9万人が利用していることになります。大人気のサイトとなっております。この(東京都)こどもホームページの中高生版で、昨年12月に先行的に公開いたしましたTokyo中高生Webサイト、この正式版をですね、今日から公開といたします。このサイトの愛称をですね、投票で選びました。中高生約1,100人による投票によってですね、その結果、最も得票の多かったのは、「Teens’ Tokyo」、何でも使えるなと思うのですけど、「Teens’ Tokyo」に決定をいたしました。この今回の正式版では、中高生の意見を基にしまして、各局の中高生向けの情報を集約しましたページを新設をいたしました。またSakana AI株式会社の伊藤錬共同創業者COOなど、世界で活躍するグローバルリーダー10名のメッセージ動画も新たに掲載をいたしております。多くの中高生の皆さんにですね、このTeens’ Tokyoを知ってもらえるように、サイトで一番人気になっていますAI英会話コンテンツの魅力を伝える動画を制作をいたしました。人気YouTuberの葉一さんが中高生と対談しながらそのコンテンツのPRポイントを紹介してくれています。今日はその動画の一部ご覧いただきたいと思います。

(動画放映)

【知事】ということでこの動画ですが、都のSNSだけでなくて、葉一さんのYouTubeチャンネルでも公開をしていただいています。ぜひご覧いただきたいと思います。多くの中高生にTeens’ Tokyoを知ってもらって、(東京都)こどもホームページと同様に皆さんに愛されるサイトにしていきたいと思います。次に、相談サービスでギュッとチャット、ここですね、ギュッとチャットの強化についてのお知らせでございます。都におきましては、子供や子育て家庭が抱える不安、また悩みをチャットで気軽に相談できますギュッとチャット、こちら昨年の1月から運用しております。これまでに1万2千件を超える相談がございまして、その相談に対して心理士、また保健師さんなどの様々な専門家の方に対応していただいています。このギュッとチャットですが、来月の4月1日(水曜日)から相談時間を延ばします。24時、夜の12時まで、24時まで延長しまして、中高生をはじめとする、様々なニーズにきめ細かく対応できる、そのような体制を強化いたします。春はですね、進級や進学、また引っ越しなどで環境が変わって、新しい生活への期待もあるけれども、一方で不安を感じやすい季節でもあります。無料でスマホ、またパソコンなどからの匿名で相談もできますので、どうぞ遠慮なく相談していただきたいと思います。子供政策連携室の方で対応しております。

(会見で放映した動画は、こちらをご覧ください。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)
(「Tokyo中高生Webサイト正式版を公開」は、こちらをご覧ください。)

5 TOKYO自転車ルールブック

【知事】それからですね、「TOKYO自転車ルールブック」を作りましたので、そのお知らせでございます。昨年都内で発生しました交通事故のうち、約2件に1件は自転車が関係しておりまして、その割合にしますと、全国平均のおよそ2倍となっているのですね。この4月からは16歳以上を対象にしまして、いわゆる青切符制度が始まるわけであります。自転車を運転中に、例えば「ながらスマホ」ですね、携帯電話かけながら自転車乗っている人、それから信号無視などの違反で危険性や迷惑性が高いもの、反則金の対象となります。ながらスマホはたしか1万2千円だったですかね。こうしたことも踏まえまして、今回、都民の皆さんに知ってほしい自転車の交通ルールを分かりやすくまとめました「TOKYO自転車ルールブック」でございます。このルールブックですけれども、デジタルになっておりまして、自転車の基本ルール、それから安全な利用、また青切符制度についても紹介をしています。ポイントをイラストで、また動画で分かりやすく解説しておりますので、楽しみながら学べる内容となっております。このデジタルブックを都内の各学校に展開をします。そして先ほどご紹介したTokyo中高生ウェブサイト、またSNSなどで広く発信をしてまいります。どうしたらまず事故に遭わないかというか、そうですね、事故に遭わないか、また自分で事故を起こさないか、このルールブックをですね、活用していただいて、ご家庭、また学校、会社などでぜひ話し合って自転車事故に遭わないように気を付けていただきたい。このように思います。また罰金払わないように済むように。都民安全総合対策本部で担当しております。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)
(「「 TOKYO自転車ルールブック 」デジタルブックを公開」は、こちらをご覧ください。)

6 恩賜上野動物園における新たな乗り物の整備

【知事】最後ですけれども、動物園の魅力向上に関する取組を進めておりまして、まず第1弾発表したいと思います。上野でありますが、上野動物園の園内を走ります新たな乗り物についてのご紹介です。上野動物園では、来園者の皆さんにより楽しんでいただきますため、令和5年に廃止をしましたモノレールに変わる新たな乗り物について検討を進めてまいりました。今日はですね、この新たな乗り物についてお知らせしたいと思います。車両ですけれども、今ご覧いただいていますようにですね、窓をとても大きくとって、そして車内から園内だけでなく不忍池も一望できるようになってます。園の東西を結びまして、最大60名が一度に乗ることができるということで、お子さんは乗り物としてもですね、楽しめると、このように思います。それからこちら、次ですね、これが駅舎です。駅のイメージになっていますけれども、こちらのとおりで上野動物園の風景にも溶け込むような、そんなデザインになっております。駅舎には以前走っていたモノレール、非常に特殊なモノレールで牽引型というのでしょうか。こんな感じで走るモノレールだったと思いますけれども、その部品、また歴史を記したパネル展示、また展望フロア、ギフトショップなど、この駅舎の方に設置をする予定となっております。来年度中に工事に着手しまして、令和11年度から皆さんにご利用いただく予定となっております。ぜひ楽しみに待っていていただきたいと思います。このほかにも、上野動物園では園の魅力を高める取組も行っております。また改めてそれについてお知らせをしたいと思います。担当は建設局となっております。以上今日は第1(回)定例会、そしてまた6件についてお伝えをいたしました。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)
(「恩賜上野動物園 新たな乗り物の整備について」は、こちらをご覧ください。)

質疑応答

【記者】ありがとうございます。幹事社のテレビ朝日森嶋から2点ほど質問させていただきます。1点目ですけれども、今日から有明プロムナード公園で東京グリーンビズの取組の輪を広げるために連携しています、東京グリーンビズ×100%ドラえもん&フレンズin東京というのがスタートし、現地では様々な体験型コンテンツが実施されています。またですね、明日には東京アクアシンフォニーの開園も控えていらっしゃると思います。改めてですが、このグリーンビズであったり巨大噴水などを含めた臨海副都心の今後の発展への期待感や、またですね、東京都が今後直面するであろう課題について今の知事のお考えをお聞かせください。

【知事】はい。都はですね、緑を「まもる」「育てる」「活かす」ということで、東京グリーンビズを進めております。臨海副都心で開催されるこのイベントですけれども、100年先の緑を皆でまもり、育てるきっかけになる、そのことを期待しております。東京アクアシンフォニーもオープンしまして、これらがうまく連携して、人の流れが街全体に広がること、そして昼も夜も楽しめるエリアにしていきたいと、このように考えております。多目的アリーナ、そして新しいエンターテインメントの拠点が誕生しまして、まちづくりに(が)新たなステージに入るということでございます。これからも街の皆様や都民の皆様と共に臨海副都心の魅力の向上、更なる発展に向けて取り組んでいきたいと考えています。

【記者】2点目です。東京都は来年度予算にスマートゴミ箱の設置に係る予算を計上されましたけれども、改めてその背景であったり、問題意識や狙いをお教えください。

【知事】はい。観光客の方々によるポイ捨てを防いで、そして清潔で魅力ある都市環境維持をしていく。そのためには現場をたくさん抱えておられる区市町村ですね、の方々、また交通事業者の協力は不可欠でございます。このため区市町村などがスマートゴミ箱を設置する際の支援を行うということで予算に盛り込んでおります。飲食店などが設置する場合におきましても、区市町村を通じて支援を行えるようにしていきたいと考えています。

【記者】ありがとうございます。幹事社からは以上です。質問のある社は挙手の上、知事の指名があった後に社名・氏名を名乗った上で質問をお願いします。それではよろしくお願いします。

【知事】はい、じゃあNHKさん。

【記者】NHKの佐久間です、よろしくお願いします。ちょっと税のことについていくつかお伺いしたいんですけれども、宿泊税、議会通りましたけど、これ定率制ということです。これ様々な声も出ていると思いますけれども、今後どのように運用していくかお考えを教えてください。

【知事】はい、宿泊税についてのお尋ねでございます。観光施策の充実・強化、これは着実に成果を上げております。これからも魅力を向上する取組を進めていくということは重要なポイントだと思っております。一方で、観光客の増加に伴って、今のご質問もございましたように、観光スポットでごみがですね、ポイ捨てが溜まったりですね、それから混雑の問題など新たな課題も生じておりますので、その対策が必要と考えています。こうした中で、持続可能な観光の振興に向けて、宿泊税条例の改正を提案をいたしまして、先ほど閉じたところでありますけれども、都議会においても可決をしていただいたところでございます。引き続きこの宿泊税を活用しながら、東京の持続可能な観光振興に向けて様々な施策を推進していきたいと考えております。

【記者】ありがとうございます。それとですね、議会でもまた話題になっておりましたけれども、政府与党の税制改正大綱の中にですね、都の法人税収の一部を国税化して地方に再配分する措置の検討がされています。この是非について改めて知事のお考えを教えてください。

【知事】はい。この税収ですけれども、都の税収も増えてはおりますけれども、実は国も、そしてその他の地方税収もですね、いずれも過去最大となっておりまして、何か東京だけが増えているというのは、これはファクトではありません。それにも関わらずですね、地方の首長から「財政運営苦しい」とか「税制の偏在是正を行うべきだ」と言ってそういう声が上がっていると伝えられておりますけれども、そもそも現在の地方税財政制度そのものに問題があるからではないかというのが東京の考え方でございます。現在の地方交付税の制度というのはですね、自治体の税収が増えてもですね、その分、交付税が減少しまして、相殺されてしまうということで、増収分のわずか25%しか自治体は新たな財源として活用できないというような代物でございます。いわば努力をしてもですね、自治体の努力が報われないという、そういうシステムになっておりまして、地方の、例えば自主性とか自律性をむしろ阻害をする仕組みとなっていて、まさに縮小均衡の発想そのものではないかと、このように思います。こうした努力が報われないような交付税制度を抜本的に改善をするとともに、税率について、また地方への税源の移譲を進めるなど、地方の責任と役割に応じた地方税財源の全体の拡充を図ることが重要でございます。もう何度も申し上げますけれども、このパイの奪い合いをしている限りはですね、いま経済規模でですね、世界第2位で1位も狙うというような勢いだった日本がですね、これはもう過去の話になっておりまして、残念ながら。中国が伸び、インドが伸び、そして欧州ではドイツの経済にも抜かれというような状況になっていて、この間もずっと東京の一極集中だとか偏在是正とかずっと言われ続けてきて、そして結局、このような状況になってきているということで、パイの奪い合いをしている限りはですね、わが国の経済力をもう一度取り戻すとかそんなことは難しいのではないかと思います。東京都とすれば、東京ひいては日本全体の持続性の確保に向けて国としっかりと議論を行っていきたいというふうに思っております。

【記者】すいません、最後に1問なんですけれども、千葉・神奈川・埼玉など、周辺3県を中心にですね、税収の違いによって、東京との行政サービスの格差につながっているのではないかという指摘もあります。これについてどのように受け止められているか教えてください。

【知事】これもですね、何と言うのでしょうかね、少子高齢化はどこでも進んでいて、いわゆるエッセンシャルワーカーの確保というのが今の日本の全体の課題になっております。人材がなかなか集まりにくいという、その一因にはですね、全ての産業の平均賃金と比較して低く抑えられている処遇の問題があると。どの地域でも生活に必要な十分な賃金水準、そしてそれを支える事業者の安定的な経営を確保することが重要でございます。都はこれまでも率先して独自の取組を行っております。本来、こうした地域を問わない全国共通の課題に対しては、国が責任を持って対応すべきでございます。例えば今日ですね、閣議決定されました暫定予算の中にもですね、高校の授業料などの実質無償化、盛り込まれております。学校の給食費の負担軽減といったような、東京都が始めて、そしてそれがですね、全国に広がっているというケースはこのように多々ございます。むしろ先行して進めてきて、これらの全国的な課題を国へ問いかけ、そしてそれを国がしっかり実行し始めているということだと思います。本来は国が主体的に取り組むべき課題だということを改めて申し上げたいと思います。ほかの自治体とも連携しまして、国に対策を講じるということを求めると同時にですね、地方税財源の全体の拡充を働きかけていきたいと、このように考えております。MXさん。

【記者】ありがとうございます。TOKYO MXテレビの山田清太朗です。2点ほど伺いたいと思います。まずは先ほどお話もありました、本日、東京都の新年度予算案成立をした一方で、国の方では暫定予算が提出されるなど新年度予算案の年度内成立が危ぶまれる状況となっています。こうした状況を知事はどのようにご覧になっているのか、また東京都への影響についてはどのようにお考えか伺いたいと思います。

【知事】色々、日程闘争と言いましょうか、国会の中で日程を巡ってですね、様々な議論を経て、国会において高校授業料の無償化などを盛り込んだ暫定予算案が閣議決定されたというふうに聞いております。今、第何次になるのですかね。第三次になるのですかね。今回のオイルショック、私ちょっときついと思ってます。中東周辺は大変土地勘もあるもので、もう長年関わってきているのですけれども、ホルムズ(海峡)のですね、この実際に通行ができないというような状況は、これ初めて見る光景となっているわけです。イラン自身がそこで海峡を閉じてしまいますと、自らの首を絞めることにもつながってくる。それから中東情勢もこのところ様変わりしている部分もありますけれども、そういったところがですね、非常に日替わりで、またイスラエル・アメリカの方針などもですね、それぞれが色々なメッセージを出すことによって日々動いている。一方でですね、ガソリン代については、今、日本のガソリン代は世界の中で最も安いですよね。170円のアッパーを決めているわけですけど、シンガポールは1リッター400円だというふうに聞いております。そういう状況の中で、エネルギー小国であることがわが国のこれまでの歴史の中で一番大きなアキレス腱なわけですよね。その中で、このガソリンの暫定税率云々で足を確保するということは、地方にとってはとても特に重要な課題だと思いますけど、少し方向性が、暖房と冷房が一緒にかかっているようなところもあるのではないか。事程左様に国民生活はですね、日々、今様々な課題が現実のものになって直面しているわけです。よって、この間も暫定予算という形でもですね、予算案という形でもとにかくスピード感を持って、そして経済の停滞を防ぎながら、きちんとこのエネルギーの有効活用、備蓄もしているわけですけれども、そういったところをですね、どのようにして安全・安心につなげていくのかというところも注視をしていきたいというふうに思っております。地方自治体の事業執行などにも影響が生じないように対応していただきたいと、このように望んでおります。

【記者】ありがとうございます。もう1点、大きくちょっと話が変わってしまうんですけれども、先ほど東京都の広報活動などについての話もありましたが、縦型動画で都政情報、知事ご本人の声で伝える「Yuriko's Voice」始まりまして、拝見しました。非常に親しみやすかったり、あと都民が情報に更にアクセスしやすくなったのかなというところなんですが、東京都のトップ自らとしてこういった形で積極的に情報発信をしていくことの意義ですとか、あとは今後どのような情報が発信されていくのかなど、分かる範囲で伺いたいです。

【知事】分かる範囲というか進めているのですけれども、コロナの時、毎日やっていました。もう本当に皆さんそれをね、チェックし、また週1で英語、ほか色々な言語でやっておりました。発信をしていくということ。それからせっかく予算や政策を決めているにも関わらずそれがしっかり届かないとですね、これを活用していただかないと難しい問題や、また活用していただくことによって全体としてスムーズに進むこと、色々あります。これからも縦も横も縦横無尽にやっていきたいと思っております。

【記者】ありがとうございます。

【知事】東京新聞さん。

【記者】東京新聞の奥野です。先ほど質問も出ましたけれども、明日から始まるお台場の噴水、東京アクアシンフォニーについて伺いたいと思います。噴水整備は知事が2024年9月の会見で発表されたと思います。臨海副都心のにぎわい創出への期待ももちろんあると思うんですけれども、一方で整備費26億円、年間の運営費が2億円かかるということに今定例会でも批判が出ていました。改めてこうした批判の声に対する受け止めとか知事のお考えをお願いします。

【知事】批判をされるのは色々なお考えでしょうけれども、この副都心をですね、アリーナが開業し、そして今日からですか、エンターテイメント拠点ができ、あの地域をですね、どうやって盛り上げていくかっていうのは東京都にとりましても、とても大きな課題でございます。しっかりと投資をし、そしてそれをですね、有効に活用していくということでございます。20億円が、それがどれぐらいの規模か、市長選もやっておりませんし府知事選もやっておりませんので、大体それぐらいの規模感かなというふうには思います。そしてこれを有効に活用していくことによって、やはり観光のですね、一つのアイテムとして、またそれが複合的に連動しながら盛り上げていく、その役目を担ってもらえればと思っております。

【記者】ありがとうございます。

【知事】共同通信さん。

【記者】共同通信の若松です。よろしくお願いします。2点お伺いお願いします。1点目は、賛育会病院で実施されているベビーバスケット、赤ちゃんポストと内密出産、まもなく開始から1年を迎えるわけで、内密出産とベビーバスケットの関係です。開始からまもなく1年を迎えるわけですけども、これまでの取扱い件数がもし分かればという部分と、1年で得られた教訓のようなもの、もしお伺いできれば、知事からお願いできますでしょうか。検証チームがあることはもちろん把握していますが、知事の現状で考え教えてください。

【知事】この制度でありますけれども、そうですね、預け入れ件数の話でしたか、ご質問ですけれども、来年度の上半期に公表の予定となっておりますので、今日は数字としてお伝えをすることは控えさせていただきます。匿名での預かりに至る前に妊産婦を支援するということは重要だと考えておりますので、また色々な悩みとか抱えておられる方々にはですね、妊娠相談ホットラインなどもございますので、予期しない妊娠への悩みなど、様々な相談に応じておりますので、ご相談をしていただければと、このように思います。新生児の匿名での預け入れなどがありました場合には、子供の命を守るという観点から、地元区とも連携して対応しているということでございます。

【記者】また、検証チームの結果ある時にお伺いします。話題変わりまして、先ほどお話もあった人事案件の関係でお伺いします。山下財務局長の起用に関してなんですけども、先ほど知事もおっしゃったように国との協議体でですね、地方税制の見直し等議論もあると思います。そのあたり、この後の税制関連の議論に関して山下局長の知見、非常に深いものだと思うんですけども、この起用の意図を教えてください。あともう1点併せて同じように、村山さんが退任されて中村さんが特別秘書になることに関して、この部分の意図と、あと、すいません細かいんですが、もしこの特別秘書の交代に関して時期等お話いただければお願いします。

【知事】時期は新年度、ということになります。それから山下局長は財務局長として3年間、大変調整力、そしてマネジメント力で都の財政運営を一手に切り盛りしてくださっております。そしてこれからも協議体の中でも、また国と様々な調整なども必要になってくる、そういった場でも活躍してくれることを期待をいたしております。都財政に当然のことながら精通して、都政全般に対して大局的な視点を有する山下局長です。また特別秘書にこのたびお願いをする中村副知事と連携もしながらですね、しっかりと都政を前へ進めていく、そういう役割を担っていただくことを期待しての人事でございます。

【記者】分かりました、ありがとうございます。

【知事】はい、日刊工さん。

【記者】日刊工業新聞社の楠です。中東情勢に関して質問させていただきます。都は24日から中東情勢悪化の影響を受ける中小企業さんを支援するための特別相談窓口を設けられたことと存じます。現在、中小企業からご相談は寄せられているのか、またそうした声を受けて、今後新たな支援策を進めていかれるお考えがあるのかなどを伺えますと幸いです。よろしくお願いいたします。

【知事】中東地域の情勢悪化ということ、これを受けまして3月24日に都内の中小企業の経営、また資金繰りに関する特別相談窓口を開設をいたしております。件数はこれからカウントも進んでいきますけれども、非常にですね、見通しが立たないことがやはり経営にとってはとても不安材料だというふうに思います。そもそもの材料が入ってこない。その基幹的な原油、そしてその製品が入ってこないということはなかなか厳しいなと、経営者にとっては本当に先行きの見通しがつかない。そういう中で金利等への目配りもしていかなければならないということもあろうかと思います。金融機関には企業の実情を踏まえて資金繰りについて丁寧な対応も要請をいたしております。都としても引き続き都内企業への影響を注視をしていきたいと考えております。

【記者】もう1点失礼いたします。Airソーラーに関して質問です。Airソーラーを用いた庭園灯を都庁舎やお台場海浜公園に新たに設置されたかと存じます。25年8月には東京体育館の方にも設置されておりました。改めまして、Airソーラーへの期待や民間施設への導入拡大に関しましてお考えをお聞かせいただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。

【知事】はい、Airソーラーは特にこれからのイノベーションでですね、屋根だけでなく、壁や、窓の、種類によっては窓に設置ができるということで、自家発電ですね、それが可能となって、ある意味とても経済安全保障にも資するものではないかと思っております。また、いざといった時の、災害の際にですね、自らのところを賄える、その規模にもよりますけれども、それも安全材料につながっていくことかと思います。これからもまたイノベーションが進むことによって、また都の役割とすればそれらを採用することによって、Airソーラーをより多く採用することによってスケールメリットを生み、それがコスト削減につながり、さらにそれがスケールにつながっていくという好循環になればと思います。太陽光発電も、またハイブリッド車も、実は第二次のオイルショックの時、これホメイニ革命の79年ですよね。その頃にそれまでの色々な研究の成果がですね、油価が上がったことによって特に競争力が出てくるわけですね。それで一気に広がり世界をリードしていたというのが79年の第二次オイルショックの時の成果だったと思います。今なすべきことは、日本の得意な分野をもう一度改めて見直しながら、その分野をいかにして伸ばしていき、そしてこの、私、前回の、数日前の(エネルギー対策)本部会議の時もですね、国難ていう言葉をあえて使わせていただいたのですが、このエネルギーに、基本的に化石燃料に恵まれていないわが国がですね、その技術力を今こそ活用してですね、そしてそれを生かしていくという、ピンチをチャンスに変えられるような、そういう後押しもしていく必要がある。都としても必要があるというふうに思っております。

【記者】ありがとうございます。

【知事】TBSさん。

【記者】TBSの寺島です。よろしくお願いいたします。すいません、ちょっと身近な話題になってしまって恐縮なんですけれども、昨日決行されなかったんですけれども、決行されなかったんですけど、関東バスさんのストライキが、1社の話なんですけど、記事を出したところ思ったよりやっぱり読まれて、注目されているというのがありまして。議会でもかなり今回話題になったと思いますが、中東情勢で燃料への不安だったりもある中で、改めて知事の今後の課題ですとか、必要なこと、お考えありましたらお願いいたします。

【知事】関東バスさんのケースは、企業と、そして働く人との関係の中で行われるか否かということが問われたわけでありますけれども、非常に多くの課題を含んでいると思います。一つはバスの運転手さんが不足をしていること、そして次にこの燃料のこの高騰が想定をされるわけですね。その二つで企業側の方も経営はですね、なかなか厳しいところがあろうかということは、そういったことについては社会的にも理解できるところだというふうに思います。人手不足の点については、これからも若手の人や、また例えばバス会社、事業者の方でですね、女性の運転手さんをもっと受け入れられるように更衣室とか、お手洗いを工夫をするとかですね、それから色々な世代の方々でバスの運転ができる方々を確保するための様々な工夫などがポイントになってくるかと思います。やっぱりバスの運転手さんが少し減るだけで、その5%減ると15%のこの減便が結局行われることになるという。ちょっと数字確認しますけれども、そういった影響があると。両方の、人手不足と原料高とダブルのショックということになろうかと思います。あとは為替も160円に近づいているので、この対応についてもですね、しっかり国としても図っていただきたいというふうに思っております。

【記者】ありがとうございます。

【知事】よろしいでしょうか。ありがとうございました。

※テキスト版については、読みやすさを考慮し、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどの整理や補足説明をしています。

(テキスト版文責 政策企画局戦略広報部企画調整課)

記事ID:000-001-20260327-050169