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平成30年(2018年)4月17日更新
平昌2018パラリンピック競技大会の運営状況を視察し、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の成功に繋げるため、大韓民国江原道(カンウォンド)平昌(ピョンチャン)郡及び江陵(カンヌン)市へ出張しました。
平昌・江陵では、選手村、車両基地、競技施設、KTX(韓国高速鉄道)とその主要駅、Tokyo2020 JAPAN HOUSEなどを視察し、大会運営状況やバリアフリー対策を確認したほか、閉会式に出席しました。
また、国際パラリンピック委員会(以下、「IPC」という。)のパーソンズ会長等と懇談し、東京2020大会へ向けた更なる協力体制の構築を図りました。
平成30年3月17日(土曜日)~19日(月曜日) ※日程表
6名
※現地での行事参加や連絡調整に関する業務は、現地出張中のオリンピック・パラリンピック準備局職員が担当した。
1,662千円 <出張者及び経費の内訳はこちら(PDF:74KB)>
午前、羽田空港を出発し、同日昼に、ソウル金浦空港に到着しました。
平昌への移動に際し、ムンマク・サービスエリア(江原道・原州(ウォンジュ)において、サイネージやバリアフリー対応状況等を視察しました。
案内板(表記はハングルのみ) | 無料貸出し用歩行器、ベビーカー等 |
無料貸出し用車いす(自由に取り出せる) | 電気自動車用充電スタンド |
夕方、IPC幹部の案内により、大会期間中、選手等の生活の拠点となる選手村を視察しました。
選手村では、敷地内の各施設を視察しました。出入口にスロープを設置する、ダイニングにおいてカウンターの高さを低くする、飲み物の陳列棚の位置を車いすでも取り出しやすいよう工夫する等のバリアフリー化の取組を確認しました。義手や義足、車いすなどの修理サービスを行うリペアセンターでは、車いすの修理が8割で、夏季競技ではパンクの修理が多いが、冬季競技では車いすの部品修理が多いこと等の説明を受けました。
選手村入口 | 居住エリア |
敷地内スロープ | ダイニングホール内部 (カウンターを低く設置) |
飲物の陳列棚 | 段差のカバーと注意喚起 |
リペアセンター |
その後、IPCのオフィスで、パーソンズIPC会長と面会しました。
面会では、知事より、平昌パラリンピックが大きな感動と興奮のうちに成功を収めていることへのお祝いとともに、パラスポーツ観戦の魅力を伝える映像「FIND YOUR HERO」【注1】の紹介や「TEAM BEYOND」【注2】の登録メンバーが100万人を突破したことなどを伝えました。会長からは、平昌大会には日本のメディアもたくさん来ており日本のプレゼンスは高い、東京は素晴らしいパートナーであり高い期待を寄せている、2020年に向けて連携して一緒にしっかり取り組んでいきたいとの発言がありました。
【注1】 FIND YOUR HERO
東京都が平成30年3月に公開したパラスポーツ観戦の魅力を伝えるプロモーション映像。パラスポーツにこれまで馴染みのない方にも関心を持っていただけるよう、5人の漫画家に御協力をいただき、パラスポーツの漫画を実写と組み合わせて映像に活用しています。
【注2】 TEAM BEYOND
パラスポーツを応援する人を増やすため、東京都が平成28年度から展開しているプロジェクトです。
ウェブサイト(外部サイトへリンク)
IPCパーソンズ会長との面会 |
夜は、江原道及び韓国政府、平昌組織委員会が運営するK-FOOD-PLAZA(世界飲食文化館)を訪れ、韓国や世界各国の料理が楽しめるフードコート、韓国の食文化の展示スペースなどを見学しました。
K-FOOD-PLAZA | 世界飲食文化館 |
<3月17日の日程終了後の知事発言概要>
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朝、平昌大会期間中5か所で運営されていた車両基地のひとつであるフェンゲ輸送基地を視察しました。敷地内の事務所で、平昌2018組織委員会幹部から、輸送基地の役割、配置されている施設の機能のほか、障害者や高齢者の輸送のため、低床バスや車いす用リフト付バス、車いす用ミニバンを用意したこと等の説明を受けました。
車両基地内には、駐車スペースのほか、ガソリンスタンド、水素スタンド、洗車場、食堂、消防詰所及び運転手用宿泊施設が整備されていました。
平昌2018組織委員会幹部による説明 | |
車両の駐車スペース | バスの駐車スペース |
宿泊棟の外観 | 組織委員会幹部と |
その後、公共交通機関のアクセシビリティなどを確認するため、珍富(ジンブ)駅から江陵(カンヌン)駅までKTX(韓国高速鉄道)に乗車しました。
珍富駅のバス乗り場では、低床バスを視察し、車いすの方がバスに乗り込む際に必要なスロープが備え付けられていることなどを確認しました。
珍富駅構内には大会記念展示コーナーが設置されていたほか、ボランティアや大会マスコットの着ぐるみなどが乗客を出迎え、大会ムードを盛り上げていました。
低床バス(珍富駅バス乗り場) | ボランティア、マスコットと |
KTX車両内では、いすを撤去し、車いすスペースを確保するなど様々な工夫を行っていました。江陵駅では、駅員がホームと車両の段差解消のため、乗降口にリフトを設置する様子を視察しました。また、大学生ボランティアと意見交換を行い、誇りを持って取り組んでいる様子などについて話を聞くことができました。
江陵駅前では、障害のある方を不便なく競技会場まで届けられるよう、車いす用ミニバンを常に待機させていることなどの説明を受けました。
KTX車両内の様子 | 乗降口にリフトを設置 |
ボランティアとの意見交換(江陵駅) | 車いす用ミニバン(江陵駅) |
午後は、江陵オリンピック・パーク内の江陵ホッケーセンターで、車いす席やエレベータ等の施設のバリアフリー対応状況を視察したほか、アイスホッケーの決勝戦(アメリカ対カナダ)を観戦しました。会場では、日本選手団と合流し、監督や主将、選手として出場した都職員と意見交換を行いました。
また、選手が、実際にどのような経路で会場に入るのかを視察し、バスの乗降場所から非常に短い距離で会場入りできることを確認しました。
アイスホッケーの観戦 | |
日本選手団と合流 | 選手用の出入口 |
続いて、メディア関係者が、会場に近接した場所で試合結果の確認や休憩を行うための施設であるベニューメディアセンターを視察しました。テーブルの設置間隔を広げ、車いす使用者の動線にも配慮していることや、必要なものを仮設でシンプルに整備していることなどを確認しました。
ベニューメディアセンター外観 | ベニューメディアセンター入口 |
メディアセンター内の様子 |
その後、江陵オリンピック・パーク内の障害者・高齢者用の輸送車両等の視察に続き、世界中から訪れる大会関係者、メディア、観戦客等に対し、開催都市及び東京2020大会の魅力をPRするために設置したTokyo2020 JAPAN HOUSEを視察しました。東京の主要観光地の映像の中に来場者の等身大アバターが出現する東京トラベラーズコーナーや東京の自然・文化・食・水をテーマとした展示コーナーなどを視察したほか、ボッチャ競技の体験も行いました。
障害者・高齢者用 オリンピック・パーク内輸送車両 |
Tokyo2020 JAPAN HOUSE外観 |
東京トラベラーズコーナー | 日本文化発信コーナー(折鶴体験) |
文化展示コーナー | ボッチャ体験コーナー |
<Tokyo2020 JAPAN HOUSE視察後の知事発言概要>
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夜は、オリンピックスタジアムにて開催された閉会式を視察しました。
韓国の伝統衣装をまとったダンサーによる歌や踊り、視覚に障害のある歌手、聴覚に障害のあるダンサー、伝統楽器を使ったポップスの演奏等のパフォーマンス、光と花火による演出が大会終了の瞬間を盛り上げていました。
オリンピックスタジアム外観 | 閉会式の様子 |
閉会式の様子 |
<閉会式終了後の知事発言概要>
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午後、ソウル金浦空港を出発し、羽田空港に帰着しました。
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