庁議

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令和8年(2026年)4月1日(水曜日)、東京都庁において庁議が開催され、小池知事は職員に対する訓示を行いました。

(小池知事)

はじめに

4月1日です。新年度の始まりであります。山下副知事が就任しまして、局長級にも異動がございました。新たな体制となったこの機会に、一言、申し上げたいと思います。

激動の時代を生き抜くために

この間の東京大改革、着実に実を結びつつあります。多くの都民の皆様方に「東京は良くなったね」「子育てしやすいね」といった実感をいただいていること、率直に嬉しく思うとともに、皆さん方の努力の賜物だと、このように思います。
一方、世界的な危機であります中東情勢、日替わりで随分情報は錯綜しておりますけれども、これが続きますと我が国は戦後で3度目のオイルショック、それも過去最大の危機に向かってしまいます。まさに国難とも言えるような状況で今後どうやってこの国を動かしていくのか、その中で東京が果たすべき役割、それが問われております。国際競争力の強化を真剣に考えて、日本の得意分野を活かせるような戦略的な手を急ぎ打っていかなければ、この激動する時代に翻弄されるばかりとなってしまいます。
今、我々が為すべき、そのことは都民が第一の政策をさらに進めて、東京、ひいては日本全体を持続可能な発展へと導く真の成長力、これを育むことでございます。如何に我が国のパイそのものを大きくするか、これから本格的に始動する新たな協議体の場で、国ともしっかりと考えていきたいと思います。
動き続ける世界は我々を待ってくれません。都政のスピード、一段も二段も上げていきましょう。そして本日、そのために大切なことを、いくつか申し上げておきたいと思います。

「世界の中の東京」という視点を持つ

まず、都政の枠に囚われず、広い視野と時間軸で世の中の動きを俯瞰していくこと。
目まぐるしい国際情勢、そして技術進化のスピード、株価・為替、激しく変動しています。不確実な時代をリードしていく。そのためには、こうした社会の変化を敏感に捉えて、現在のみならず将来の都民の生活にどんな影響があるのか、想像して結び付ける力が極めて重要です。
例えば、現在の中東情勢ですが、資源が乏しいという我が国の根本的な課題をまた直撃しております。都民生活にも襲い掛かるこのエネルギー危機への対応、目下、最大のミッションであります。HTTと暑さ対策も都庁全体で推し進めてまいりましょう。そして今後も「世界の中の東京」という視点を常に持って、日々の業務にあたっていただきたい。そして賢く省エネに繋げるためにも、皆さんの服装については涼しく快適に、「東京クールビズ」で職務に励んでください。

各局の強みを結集して課題解決を先導

各局の強みを結集して課題解決のモデルを示す、その気概も強く問われております。
東京をもっと元気にしていく。日本全体も強く豊かになる。そうした期待に応えるためには、組織的な対応が必要となります。どこに問題があるのか、時代遅れの規制や制度はないだろうか、どうすれば壁を乗り越えられるのか、柔軟な発想で知恵を絞って、都庁の総力を挙げて突破口を切り拓いてまいりましょう。

「心・技・体」で大義を為そう

私は、かねてより「物事を前に進めるためには心・技・体が重要だ」と先日も申し上げてきたところでございます。今日は、改めてこのことを強調しておきたいと思います。
「心」は意識。政策は作って終わりではありません。人々の共感があって効果が最大限に発揮されます。そして「技」、技術・テクノロジーです。例えば、AIを上手に活用すれば都政のQOS、クオリティ・オブ・サービスを高めることができます。そして最後の「体」、これは体制や制度です。都民・事業者を支援する様々な制度と、その執行を支える体制が必要であります。
世の中の人々の価値観、多様化しています。複雑化しています。そんな今だからこそ、この心・技・体を、政策遂行の先頭に立つ皆さん、忘れないでいただきたいと思います。

都民の信頼が全ての土台だ

縷々申し上げてまいりましたが、都政は都民からの信頼がなければ成り立たない。改めて気を引き締めて、ここにいる皆さんはもちろん、職員一人ひとり当事者意識を持って、コンプライアンスを徹底してください。
フリーアドレスやテレワークなど都庁の働き方も多様化してきました。職場内のコミュニケーションや支援体制、組織マネジメントが改めて、ますます重要となっております。全庁一丸となって、多角的な再発防止策を進めるよう強く求めます。

職員が存分に力を発揮する都庁組織へ

加えまして、都庁を職員が存分に力を発揮できる持続可能な組織にしていかなければなりません。
女性も男性も働きやすい環境整備を推し進めてまいりましょう。若手からベテランまで活発な議論が交わされるような風通しの良いオープン&フラットな職場づくりも心掛けてください。
さらに、経験豊富な皆さんの背中も通じて、公務を担うということの意味や、仕事の本質的な楽しさも次の世代へと伝えていっていただきたい。そうすることによって、都庁組織はより一層持続可能になると、このように確信しております。

おわりに

さて、不確実な明日を「安心と希望」に変える。その成否を左右するのは、「人」と「未来への投資」であります。最後にこのことを皆さんと共有しまして、新年度、ロケットスタートを切っていきたい、このように思います。都庁一丸となって、「人」が輝き、活力に溢れ、安全・安心な世界一の都市・東京の実現に邁進してまいりましょう。

以上で、私の話を終わります。頑張りましょう。

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