庁議

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令和8年(2026年)7月6日(月曜日)、東京都庁において庁議が開催され、小池知事は職員に対する訓示を行いました。

(小池知事)

はじめに

本日、佐藤智秀副知事、佐藤章副知事が就任されまして、局長級にも異動がございました。不確実な世界情勢にあっても、持続可能な都市・東京、これを実現するためにも、適材適所で新たな体制を構築をいたしたところでございます。この機会に、私の方から一言、申し上げたいと思います。

社会の構造改革を進める

まず、中東情勢。この混乱を経まして、そして資源の確保という我が国にとりましては根源的な課題に直面をいたしております。この間、改めて認識をいたしておりますのは、いつものような対症療法ではなくて中長期の目線で戦略的に対応していく、そのことの重要性でございます。エネルギー問題に加えて、低迷する経済成長、そして地球温暖化による自然災害の激化、人口の減少など、様々な国家的な課題、山積をいたしております。こうした中で、日本全体の持続的な成長に繋げるためには、首都東京が持つポテンシャルを活かすことが重要であります。加えて、現在の制度、また規制の中で、時代にそぐわないものや、また課題に対応する上で障壁となるものがあれば、見直しを図っていく、そして社会の構造を変えていくという視点をしっかりと持って、行動することが必要であります。各局のリーダーである皆さんはもとより、職員一人ひとりが意識をし、職務に当たっていただきたいと思います。

日本の成長牽引は首都の責務

首都東京の責務は日本全体の成長を牽引することに他なりません。東京に集積するテクノロジー、そしてアイデアを活かして、各地が共通して抱える課題の解決を東京が率先をして、その成果を全国に発信していきましょう。また、国と連携することによるシナジーで、政策の効果を最大化させていくことが重要でございます。
そして、東京の成長にとりまして鍵となるのが、予想を凌駕するスピードで進化するAIの活用であります。都政におけますAIトランスフォーメーション、AXを強力に進めて、先駆的な取組でQOSのさらなる向上、そして行政のAXを東京から広げてまいりましょう。
先日、女性活躍推進条例が施行となりました。日本、そして東京の最大のポテンシャルは、人口の半分を占める女性の力であります。松本女性活躍推進監の発信力も活かしまして、女性も男性も、そして子供も高齢者も、すべての「人」が存分に活躍し、輝くことができる東京の実現に向けて、全庁一丸となって取組を進めてまいりましょう。

「首都防衛」の四文字を常に抱く

そして、都民の命と暮らしを守る「首都防衛」の四文字も決して忘れてはなりません。先月ですが、岩手県沖で最大震度6強、山梨県で震度6弱の地震が発生しまして、また世界を見回しますとベネズエラではマグニチュード7を超える地震によって甚大な被害が出ているのはご存じのとおりでございます。同じく先月、台風6号が接近した、その際には、善福寺川などでレベル4氾濫危険警報が発表をされております。調節池が効果的に機能をしまして氾濫を防ぐことができております。いつ起こるとも知れない、また複合的に発生するおそれのあります自然災害に対しましては、常に平時からの十分な備え、そして発災時の機動的な対応の重要性を改めて認識をしたところであります。
また、先日の所信表明でも述べました、東京への重点的な対策・集中投資については減災効果が極めて高い、そしてそれは国力にも直結するものだと。東京が積み重ねてまいりました災害対策の効果をファクトに基づき正確に発信するとともに、「首都防衛」を胸にしまして、都民の安全・安心の確保、しっかりと進めてまいりましょう。

世界の動きを都政の向上に活かす

東京が国際的なプレゼンスをさらに高めていく、そのためには、皆さん自身が海外にも飛び出し、世界の「今」を感じることが重要です。私自身も、今年1月からOECDチャンピオン・メイヤーズの議長に就任しておりまして、都市間の連携強化を一層強力に進めています。また、来週にはアメリカ出張をいたします。国連の経済社会理事会のハイレベルセグメントに登壇し、東京の先駆的な取組を発信をいたします。そのほか、ニューヨークでは国際競争力の強化に向けたプロモーションを展開をいたしまして、投資の呼び込みも図ってまいります。
どうぞ職員の皆さんも、「世界の中の東京」、その視点を持って、国際社会のリアルな動きを肌で感じながら、自らの業務に活かしていただきたい。また常日頃から世界情勢を敏感に見極めることで、幅広い視野やスピード感を身に付けて、戦略的な都政運営を実現してまいりましょう。

おわりに

知事就任しましてから今月で11年目に入ります。この間、職員の皆さんには常々、政策の中心は「人」だということ、幾度も申し上げてまいりました。それは着実に浸透しております。10年ぶりに出生数が増加したこと、また都民の皆様の共感が実感に広がりつつあること。都民のための都政、さらに加速をしまして、東京大改革を共に進めてまいりましょう。
そして、これから夏本番となります。早朝勤務やテレワークなど、暑さに適応したクールな働き方を一層徹底をしてください。「東京クールビズ」を率先して実行して、持続可能なライフスタイルを、その新常識を、都庁から社会に根付かせてまいりましょう。また、夏休みもこれから取られると思いますが、夏休みはどうぞしっかり取って、心身のリフレッシュも図ってください。
東京のエネルギーで日本の成長を牽引していく。そして、世界一の都市・東京をみんなで実現していこうではありませんか。皆さんの力、期待しております。
以上で、私の話を終わらせていただきます。頑張っていきましょう。

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