令和8年 職員に対する新年あいさつ
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令和8年 知事の新年あいさつ
はじめに
皆さん、令和8年、新年の幕開けでございます。1年のはじまりにあたりまして、本当に、新鮮な気持ちでそれぞれの目標、また決意を抱いておられることと存じます。
福祉・医療、警察、消防、交通、上下水道など都民生活の基盤を支え、また安全・安心を守る最前線において、年末年始もなく職務に励まれた職員の皆さん。大変ご苦労様でございました。
真の地方自治こそ日本の活力の源
国際政治、気候変動、技術革新。我が国が迎えております変化の大波は、これまでの想像、また想定を超えるものがございます。だからこそ、長年停滞を続けてきたこの国の空気を一新するチャンス。世界の中で「やっぱり日本はすごい」と言われる姿を取り戻すチャンスではないでしょうか。国際競争を勝ち抜き、都市と地方が共に輝く。時代の波を、そのようなポジティブな変化へと結び付けていく機会でございます。
今こそ我が国を大きく成長へと導かなければなりません。縮小するパイを切り分ける発想こそが、長年のデフレを長引かせてきた元凶ではないでしょうか。「等しからざるを憂」い、それだけを続けるのみでは、ますます国や地方の力を弱めるものとなります。
為すべきは、本当の意味での成長力を育み、持続可能な社会を実現すること。そのためのあるべき自治体の姿を、工夫を重ねて東京が示し続けていこうではありませんか。まずは年頭にあたりまして、この覚悟を皆さんの胸に刻んでいただきたいと存じます。
東京の未来に「投資」すべき時だ
国際社会で東京の存在感が高まれば、日本全体の成長にも寄与いたします。不確実で不安定な今こそ、東京のポテンシャルに積極的に「投資」をすべき時です。
そして、積み重ねてきた取組が実を結んで、世界の都市ランキングで、東京はついにニューヨークを抜いて、初の2位に躍り出ました。世界で最も卓越した観光地を表彰するランキングでも、こちらでも1位を獲得するなど、東京は世界から極めて高い評価を得つつあります。今月からは、OECDチャンピオン・メイヤーズの議長として、世界の都市間連携をリードする役割も一層期待されております。
これらも追い風にしまして、ヒト・モノ・カネ・情報が集まるグローバルな流れを強化し、国際社会でのプレゼンスを一層高めてまいりましょう。
大都市東京の成長力を磨き上げよう
そのためには、金融の力が一つの鍵となります。国際的なビジネス環境をしっかりと整えるとともに、国際金融の舞台で東京の存在感をグンッと高める、そんな一年にしたいと思っております。そこで大切なのは、東京が強みとするテクノロジーやアイデアを、社会課題の解決と新しい成長産業の創出に結び付けていくことであります。バージョンアップしたスタートアップ戦略の下、イノベーションのフィールドをさらに広げていこうではありませんか。
そして、AIも驚くほどのスピードで社会に浸透しております。もはやAIを活用するのは当たり前、むしろ「どう使うか」が問われる、そんな時代になっております。東京都AI戦略を着実に推進し、あらゆる分野で活用を進めてください。より便利に、より効率的に、行政サービスのあり方や職員の働き方、変えていきましょう。
さらに、23区、多摩、島しょといった魅力あふれる各地域の個性を引き出しながら、将来を見据えた大きなまちづくりを進めることが時代に求められております。昨年の台風で甚大な被害を受けた八丈島・青ヶ島の復興も着実に進めなければなりません。
東京を憩いと潤いに満ちた活力あふれる持続可能な都市へと進化させてまいりましょう。
レジリエンスをさらに高める
先月、青森県沖を震源とする震度6強の地震が発生をいたしまして、初となる「後発地震注意情報」も発令をされました。大規模災害、いつどこで発生してもおかしくない。無電柱化をはじめ倒れない・燃えないまちづくりをスピード感を持って着実に進める必要がございます。また、夏に向けた風水害や暑さへの備えも区市町村と連携しながら早め早めに取り組んでください。
データセンターなど新たな電力需要も見込まれております。エネルギーの大消費地として、都民の共感を得ながら、脱炭素化とエネルギーの安定確保との両立に向けた歩みも一層加速させます。
言うまでもなく、レジリエンスは国を問わず「都市」に共通する極めて大きな課題であります。世界で最も強靭な都市だという自負を持って、国際的な多都市間連携を牽引して、都民の命と財産を守り抜いていきましょう。
また、都民生活や企業活動をしっかりと支えるべく、これまでもきめ細やかな取組を講じてきました。長引く物価高騰の影響や近年続く賃上げの動向も踏まえながら、都民や事業者が安心できるよう、今後に向けてもしっかりと皆さんと議論をしていきたいと思います。
「人」が輝く東京を創る
そして、「人」が輝く東京を創ることこそ、冒頭申し上げました「本当の意味での成長力」に直結いたします。いわば未来への投資そのものであります。全国初の女性活躍推進条例の下、女性も男性も存分に力を発揮できる環境づくりを雇用・就業分野から強力に進めてまいります。
チルドレンファーストという都政の軸も揺らぐことはありません。今後、テクノロジーは社会の姿を大きく変えることでありましょう。デジタルにもできることはデジタルに。すると、「人」の手でしか生み出せないリアルなサービスや、それを支える技術の価値がこれまで以上に高まってまいります。技術分野の人材確保が鍵となります。そうした世の中の変化も見据えまして、今年は、都立の工科高校が業界団体とも連携し、本腰を入れて技術系人材を育成していくことに取り組んでいきたいと、このように考えています。工科高校を始めとした都立高校の総合的な改革を進め、子供たちが自ら未来を切り拓く力をしっかりと育んでまいりましょう。
また、世界陸上、デフリンピックの開催で得られた経験も、東京の新たな強みであります。障害の有無に関わらず、子供から高齢者まで誰もが輝き自らの可能性を存分に発揮できる都市の実現に、しっかりと繋げていきたいと思います。
一層働きやすい都庁に進化していこう
政策を力強く推し進めるには、都庁組織においても、介護や育児といった事情に左右されず職員の皆さんが存分に力を発揮できる環境整備が不可欠であります。介護休暇制度の充実、また、上司・同僚に気兼ねすることなく安心して休暇を取得できる環境づくり等を進めてまいります。
それぞれの職場のリーダーである皆さんには、今まで以上に職員一人ひとりへの目配り心配りをお願いを申し上げます。一層働きやすい都庁に進化させてまいりましょう。
「叶えたい」を全力で応援しよう
さて、昨年のグッドニュースの一つといえば上半期の都内の出生数でありますが、さらに昨年10月までの速報値を合わせますと0.9%の増となりました。通年ベースでも出生数が増加となりますと9年ぶりとなります。いよいよ「下げ止まりの兆し」が明らかとなっています。
そして、今年は令和8年。「八」と言いますと、まさに「末広がり」であります。結婚のきっかけにしたい特別の1年として頂くため、「八」にちなんだキャンペーンを、早速、第一弾として1月の中旬に八重洲、「八」繋がりの八重洲で開催をいたします。不安や悩みを包み込む取組を通じて、子育てへの安心感を醸成してまいります。そして、今年を「特別な1年」として、都民の「叶えたい」を全力で応援し、世界で一番の都市を目指して、都庁一丸となって駆け抜けてまいりましょう。
以上で、私の新年の挨拶を終わります。本年もいろいろな都政のグッドニュースを都民の皆さんへ、世界へと届けてまいりましょう。本年もどうぞよろしくお願いをいたします。