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パリ出張の概要・成果

更新日

令和7年4月、小池知事が、フランス共和国パリ市を訪問しました。

1 出張概要

期間

令和7年4月13日(日曜日)~4月15日(火曜日) ※日程表はこちら

出張人数

7名

総経費

6,064千円 ※出張者及び経費の内訳はこちら(PDF:53KB)

2 主な出張成果

  • OECDのマティアス・コーマン事務総長等と懇談し、世界の経済情勢と課題、持続的経済成長に向けた都市の役割について話し合ったほか、今後のOECDチャンピオン・メイヤーズの運営や取組等について意見交換を行った。
  • 第7回OECDチャンピオン・メイヤーズの総会に出席し、不確実で分極化が進む時代において、都市が連携して地域課題に取り組んでいくことの重要性を訴えた。また、東京は、「結節点」として「G-NETS」や「SusHi Tech Tokyo」等の取組を紹介した。
  • OECD「URBAN DAYS」キックオフ・イベントにおいて基調講演を行い、少子高齢化に対応し全世代が活躍する東京を目指すと述べた。子育て支援、高齢者の就労と学び直しを推進し、女性起業家支援及びイノベーション促進に関する取組等について広く発信を行った。
  • 世界最大級のスタートアップ・キャンパス「STATION F」を視察し、想像力を掻き立てるような機能性に富んだ施設の設備や様々なスタートアップ・プログラムなど、世界中から起業家を集める最先端の取組を確認することができた。

3 出張先での主な行動

4月13日(日曜日)

マティアス・コーマンOECD事務総長との懇談

  • OECDのマティアス・コーマン事務総長、ラミア・カマル・シャウイ起業・中小企業・地域・都市局長等と懇談し、世界の経済情勢と課題、持続的経済成長に向けた都市の役割について話し合ったほか、OECDチャンピオン・メイヤーズの運営委員の一人として、今後の同ネットワークの運営や取組、都に期待される役割等について意見交換を行った。

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4月14日(月曜日)

第7回OECDチャンピオン・メイヤーズに出席

  • 第7回OECDチャンピオン・メイヤーズ包括的成長イニシアティブに出席。その冒頭で、国際経済秩序の転換期において都市の経験と知恵の重要性を強調し、都市間の連携と協力で課題をチャンスに変えることを訴え、参加都市に議論を提起した。また、参加したセッションのなかで、都市の経験と知恵がイノベーションの可能性を秘めていることや、都市が連携して地域課題に取り組んでいくことの重要性を訴えた。さらに、東京は、「結節点」として「G-NETS」や「SusHi Tech Tokyo」等の事業を展開し、都市間の協働を深める取組を推進していることを紹介した。

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OECD「URBAN DAYS」キックオフ・イベントでの基調講演に登壇

  • 包括的、循環的かつ持続可能な都市の形成を目的にOECDが新たに開始したイニシアティブOECD「URBAN DAYS」のキックオフ・イベントの基調講演において、全世代が輝く東京の実現に向けた都の取組を紹介。少子化対策としては、結婚、出産、子育てを切れ目なく支援し、「社会全体で子育てする意識の醸成」が重要と強調。高齢者支援では、就労マッチング、学び直しの場の提供、及び地域活動の促進などにより、長寿社会に対応する先進モデルを目指すとした。さらに「SusHi Tech Tokyo」を通じたスタートアップ支援とともに、女性起業家支援ファンド設立によるイノベーションと多様性の促進等、都の先進的な取組について発信した。

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国連人間居住計画(UN-Habitat)事務局長との懇談

  • 同じく、OECD「URBAN DAYS」キックオフ・イベントの基調講演に登壇したアナクラウディア・ロスバッハUN-Habitat事務局長と懇談。2024年11月にエジプトで開催されたUN-Habitat主催の「第12回世界都市フォーラム」の招待に改めて感謝を伝えるとともに、昨今の社会経済情勢における同機関の取組や課題について意見交換を行った。今後も引き続き、持続可能な都市の実現に向けて連携していくことを確認した。

スタートアップ・キャンパス「STATION F」の視察

  • 世界最大級のスタートアップ・キャンパス「STATION F」を訪問。同施設のダイレクター・ジェネラルであるマルワン・エルフィテッセ氏の案内により、想像力を掻き立てるような機能性に富んだ施設を視察するとともに、様々なスタートアップ・プログラムなど、世界中から起業家を集める最先端の取組についてヒアリングを行った。

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  • また、フランスで活躍する日本発のスタートアップや、パリで開催される世界最大級のテックイベント「VIVA TECHNOLOGY」の関係者と意見交換を行い、フランスでのビジネス状況やエコシステムの展開状況等について確認した。

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フランス共和国欧州・外務省事務次官との面会

  • アンヌ・マリー・デコット欧州・外務省事務次官と面会。欧州における地政学的課題や世界的に不安定な経済情勢等について意見を交わした。また、オリンピック・パラリンピックにおける連携、G-NETSやC40といった都市間ネットワークを通じた協力など、友好都市であるパリ市との多岐にわたる交流にも触れた。そのなかで、日仏両国の長年にわたる友情と、不確実性の高まる時代においても、共通のプリンシパル(価値観)を共有し続けることの重要性を改めて確認した。

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