リヤド出張の概要・成果
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令和7年5月、小池知事が、サウジアラビア王国リヤドを訪問しました。
1 出張概要
期間
令和7年5月21日(水曜日)~5月23日(金曜日) ※日程表はこちら
出張人数
6名
総経費(概算)
6,000千円
※現時点での概算額であり、精算が完了した時点で確定する。
2 主な出張成果
- フォーチュン誌の「最も影響力のある女性・国際サミット」クロージング・メインステージ・セッションに登壇し、公共部門における女性リーダーの役割について意見を交わすとともに、都の女性活躍に関する取組について発信した。
- 女性政治リーダーシップ・プログラム「WOMEN IN POLITICAL LEADERSHIP プログラム」のラウンドテーブル・ディスカッションに出席し、公共分野における女性の役割について意見交換を行った。
- サウジアラビアの若者の学びとリーダーシップを育成する非営利団体「MISK財団」を視察し、若者の教育と起業家精神の育成など、国家の持続的発展を牽引する次世代のリーダー育成に関する取組を確認することができた。
- リヤド州知事と面会し、それぞれの都市が抱える課題や両都市の近年の発展等について意見交換を行うとともに、両都市の共通課題の解決に向け、今後の連携・協力の可能性について話し合った。
- 近年、都との都市間交流・協力が進むアラブ首長国連邦アブダビ首長国との間で、「両都市間の輸出促進における経済協力に関する覚書」を締結した。【於:アブダビ首長国ザイード国際空港(復路・リヤドからの経由地)】
3 出張先での主な行動
5月21日(水曜日)
フォーチュン誌の「最も影響力のある女性・国際サミット」クロージング・メインステージ・セッションに登壇
- 世界の変革期において、女性の視点から公共のリーダーシップのあり方を再定義するパネルディスカッションに、ナイジェリアの元教育相やサウジアラビア諮問評議会副議長などと共に登壇。「不確実で混沌とする今こそ、女性が自己実現できる社会に変えていこう」と呼びかけ、都が最優先課題として進める子育て支援施策等について発信した。
- また、都の取組として、女性首長等のネットワーク(びじょんネットワーク)を設立したことを紹介し、世界が大きな変化に見舞われている時こそ女性たちにとってチャンスであり、挑戦が大事であると訴えた。
フォーチュン・メディアCEOとの面会
- フォーチュン・メディアのアナスタシア・ニルコフスカヤCEOと面会し、本会議への招待に謝意を示すとともに、東京都が進める女性活躍推進の取組やSusHi Tech Tokyo等について紹介した。また、不確実な時代において大都市に期待される役割等について意見交換を行った。
サウジアラビア王国文化副大臣との面会
- ハメド・ファイズ文化副大臣と面会し、中東で初開催されたフォーチュン女性・国際サミットに登壇したことを報告するとともに、同国の「ビジョン2030」に基づく、女性の活躍の進展について意見を交わした。
- 副大臣からは、ビジョンに沿って日本と連携した文化事業が進んでいることが紹介され、昨年6月にチームラボによる中東初の常設アートミュージアムが設立されたことや、11月にはサウジアラビア国立オーケストラが日本で初のアジア公演を行ったことなどが挙げられた。
女性政治リーダーシッププログラムに出席
- Women Political Leaders(WPL)主催のラウンドテーブル「女性政治リーダーシッププログラム(WOMEN IN POLITICAL LEADERSHIPプログラム)」に出席し、テリーザ・メイ元英国首相らと共に、公共分野における女性の役割について意見交換を行った。
- 知事は、女性活躍を支援するためのファンドを立ち上げたこと等に触れ、女性の視点や感性を政策に取り入れることの重要性や、社会を変えるには、意思決定の場に女性がいることが極めて重要だと訴えた。また究極的な目標は「女性活躍」「男女平等参画」といった言葉が過去のものになった社会の実現だとし、これからも積極的に都の関係施策を進めていくとの意気込みを語った。
5月22日(木曜日)
MISK財団の視察
- サウジアラビアの若者の学びとリーダーシップを育成し、国家の持続的な発展に貢献することを目的とする非営利団体MISK財団を訪問した。同財団CEOのバドル・アル・バドル氏から、若者の教育と起業家精神の育成など、国家の持続的発展を牽引する次世代のリーダー育成に関する取組について説明を受けた。また、漫画やアニメといった日本のポップカルチャーに対する高い関心とあわせ、今後の両国の一層の文化交流の可能性について確認した。
リヤド州知事との面会
- ファイサル・ビン・バンダル・ビン・アブドルアジーズ・アール・サウード・リヤド州知事と面会し、本年、日本とサウジアラビアが外交関係樹立70周年を迎えたことに触れ、長年にわたる両国の良好な関係を共に祝った。 また、それぞれの都市が抱える課題や両都市の近年の発展等について意見交換を行うとともに、両都市の共通課題の解決に向け、今後の連携・協力の可能性について話し合った。
アブダビ投資局との覚書締結
- リヤドから東京への帰路乗継地点であるアラブ首長国連邦アブダビ首長国のサイード国際空港において、同首長国との間で、「両都市間の輸出促進における経済協力に関する覚書」を締結した。この覚書に基づき、「両都市の産業や市場に関する統計等の情報共有」や「中小企業の輸出支援施策に関する情報共有及び意見交換」を行っていくことを双方で確認した。
- また、締結式に出席したアーメッド・ジャシム・アル・ザアビ アブダビ経済開発庁長官と懇談し、近年交流と協力が進展している両都市が、今回の覚書を踏まえ、今後さらに連携を強化していくことを確認した。