ニューヨーク市出張の概要・成果
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令和8年7月、小池知事が、アメリカ合衆国ニューヨーク市を訪問しました。
1 出張概要
期間
令和8年7月14日(火曜日)~7月19日(日曜日) ※日程表はこちら
出張人数
7名
総経費
9,864千円 ※出張者及び経費の内訳はこちら(PDF:58KB)
2 主な出張成果
- 国連本部において、グテーレス国連事務総長と面会。気候変動をはじめとする世界共通の課題に対し、都市が果たす役割や都市間連携の重要性について意見を交わすとともに、国連との連携を一層深め、国際社会への貢献を強化していくことを確認した。
- 国連経済社会理事会(ECOSOC)議長からの招待を受け、「国連経済社会理事会ハイレベルセグメント」に登壇。レジリエンスやエネルギーなど、持続可能な都市の実現に向けた東京の取組を発信するとともに、OECDチャンピオン・メイヤーズ議長として、世界共通の課題の解決に向けた都市の役割や多都市間連携の重要性を国際社会に広く訴えた。
- 世界トップレベルの研究・教育機関であるニューヨーク大学を訪問し、学術研究、教育の推進、都市課題の解決及び持続可能性など、幅広い分野における連携・協力に関する覚書に署名。グローバル人材の育成や東京における国際的な学びの機会の充実に向けた協力を進めるとともに、教育・研究拠点の展開について検討を進めていくことで合意した。
- FinCity.Tokyoと共催した国際金融関連行事において、海外投資家等に対し、強靱な都市基盤や高い技術力、金融・イノベーションの集積など、投資先としての東京の強みを発信。GX、AI、スタートアップなどの成長分野への投資や東京での事業展開を呼びかけるとともに、世界の人材・技術・資本を東京に呼び込むため、海外投資家とのネットワークを強化した。
3 出張先での主な行動
7月14日(火曜日)
国連事務総長との面会
- 国連本部において、アントニオ・グテーレス国連事務総長と面会し、世界各地で深刻化する気候変動や自然災害など、国際社会が直面する課題について意見交換を行った。
- 世界共通の課題に対しては、国家間の国際協調に加え、都市がそれぞれの経験や知見を生かして具体的な行動を進め、その成果を都市間で共有・展開していくことが重要との認識を共有。また、「未来のための約束(Pact for the Future)【注】」を踏まえ、都市と国、国際機関が連携して課題解決に取り組む重要性について意見を交わした。
- こうした認識のもと、OECDチャンピオン・メイヤーズ議長として、世界の都市との連携を主導していることに加え、新たに創設した「TOKYO-SEADS」など、都が進める多都市間連携の取組を紹介。都市の実践を国際社会の取組につなげ、世界共通の課題の解決に貢献していく東京の考えを伝えた。
【注】「未来のための約束(Pact for the Future)」とは、2024年9月の国連「未来サミット」において採択された、将来世代のために国際協力を強化し、地球規模課題の解決を進めるための行動指針
ニューヨーク公共図書館視察
- ニューヨーク公共図書館(NYPL)の中核施設の一つであるスタブロス・ニアルコス財団図書館(Stavros Niarchos Foundation Library)を視察。
- ビリー・パロット館長による案内のもと、3Dプリンターをはじめとする最新のデジタル機器を活用し、子供や若者の探究心や創造力を育む取組を視察するとともに、学習支援や創作活動支援など、多様な学びを支える機能について説明を受けた。
- あわせて、電子書籍等のデジタルサービスや、市民の学びと交流を支える施設運営について意見交換を行い、子供や若者の創造性を育む学びの場の充実や、デジタル技術を活用した図書館サービスなど、今後の東京における図書館の機能充実に向けた知見を得た。
ニューヨーク大学への訪問
- 世界トップレベルの研究・教育機関であるニューヨーク大学を訪問し、ラグー・スンダラム 副学長と面会。同大学が世界各地に展開する教育・研究拠点や、グローバル・ネットワークを活用した人材育成について説明を受けるとともに、東京都との連携・協力について意見交換を行った。
- また、国際的な視野を持つ人材の育成や、都市課題の解決、持続可能性に関する研究・教育の推進などについて議論。こうした分野での協力に加え、東京での学びの機会の充実や教育・研究拠点の展開に向け、具体的な検討を進めるため、都とニューヨーク大学との間で覚書に署名した。
- あわせて、多摩モノレールの延伸等により今後のまちづくりが進む武蔵村山市を候補地の一つとして、将来的な教育・研究拠点の展開の可能性について意見交換を行った。グローバル人材の育成や国際交流の促進など、東京の国際的な教育・研究環境の充実に向け、今後も連携・協力を進めていくことを確認した。
7月15日(水曜日)
ブルームバーグ幹部職員との面会
- 都市ネットワークの形成や都市の課題解決に向けた取組を世界的に展開するブルームバーグのケビン・シーキー氏と面会。気候変動や自然災害への対応など、世界の都市が直面する共通課題と、その解決に向けた都市間連携の重要性について意見交換を行った。
- あわせて、本年、知事が創設メンバーとして参画した「Mayors AI Forum」をはじめ、AI活用に関する都市間の知見共有やガバナンス、都市行政のイノベーションなどについて意見を交わした。
- また、東京都からは、「SusHi Tech Tokyo」、「G-NETS」、「TOKYO-SEADS」など、世界の都市や多様な主体との連携を進める取組を紹介。双方が進める取組の連携について意見を交わした。
ロイター プレジデントとの面会
- 世界有数の通信社であるロイターのポール・バスコバート プレジデントと面会。世界の投資家や企業、政策担当者等に向けて情報を発信するグローバルメディアの視点から、東京の国際的なプレゼンス向上や魅力発信、AI活用とリスク管理について意見交換を行った。
- また、国際金融都市としての強みをはじめ、イノベーションや、都市の強靱化、気候変動対策、大学との連携など、東京都が進める様々な取組を紹介。世界から人材、企業、投資を呼び込むため、東京の魅力や成長可能性をアピールした。
国際金融関連行事への出席
- FinCity.Tokyoと共催した「FinCity.Tokyo Global Forum: Leaders Session in New York City」に登壇。東京が有する技術力、実装力、金融力をはじめ、強靱な都市基盤やイノベーションの集積など、投資先としての強みを紹介し、GX、AI、スタートアップなどの成長分野への投資や安心してビジネスができる東京での事業展開を呼びかけた。
- 投資家・企業関係者等との意見交換では、AI・バイオテクノロジーをはじめとする先端技術分野への投資動向や、日本市場の可能性等について議論。東京への進出・投資に関心を有する海外投資家等とのネットワークを強化した。
ジャパン・ソサエティ訪問
- メリット・ジェイノー 会長やジョシュア・ウォーカー 理事長と面会し、文化・芸術、ビジネス、教育など幅広い分野における日米交流や、東京の魅力をニューヨークをはじめ米国に効果的に発信していく方策について意見交換を行った。
- また、同会場で開催された北米最大規模の日本映画祭「Japan Cuts」に出席し、挨拶。映画が人と人とのつながりを深め、多様性に満ちた社会の実現に寄与する意義を伝えるとともに、日本の映画やクリエーターが世界で活躍し、日本の豊かな文化・芸術がさらに世界へ広がることへの期待を発信した。
7月16日(木曜日)
データセンター視察
- デジタル社会を支える重要なインフラであるデータセンターについて、海外の先進事例を調査するため、世界各地でデータセンター事業を展開するエクイニクス社の「NY5」を視察。液冷式サーバー冷却や蓄電池を活用した電力需要管理など、環境負荷の低減や電力の効率的な利用に向けた技術・設備について説明を受けた。
- 電力需要への対応や、まちづくりとの調和、脱炭素化など、東京都がデータセンターの整備を進める上での課題について意見交換を行い、環境に配慮し、地域と共生するデータセンターの整備に向けた知見を得た。
「空飛ぶクルマ」関連施設の視察
- 空飛ぶクルマの社会実装に向けた取組が進むニューヨークにおいて、マンハッタンの「West 30th Street Heliport」を視察。離着陸場や旅客施設等を確認するとともに、既存のヘリポートを活用した空飛ぶクルマの運航構想や事業展開について説明を受けた。
- また、東京都においても空飛ぶクルマの社会実装に向けて取り組んでいることから、都市部での運航や離着陸場の整備などについて意見交換を行い、東京での取組の推進に向けた知見を得た。
国連事務総長特別代表との懇談
- 国連訪問にあわせ、ナジャット・マーラ=ムジート国連事務総長特別代表(子供に対する暴力担当)と懇談。子供の権利を守り、子供が安全・安心に成長できる社会の実現に向けた取組や、子供を中心に据えた政策の重要性について意見交換を行った。
- また、本年2月に開催した「東京こども政策国際会議(Tokyo Global Forum on Children : TGFC)」をはじめ、子供の声を政策に反映しながら社会全体で子供の成長を支える東京の取組や、国際社会と知見を共有しながら子供政策をさらに前進させていくことの重要性について、意見を交わした。
国連経済社会理事会(ECOSOC)ハイレベルセグメントでの登壇
- 国連本部で開催された国連経済社会理事会ハイレベルセグメントのパネルディスカッションに、同理事会議長からの招待を受けて登壇した。
- 気候変動やエネルギー問題など世界が複雑な課題に直面する中、住民に最も近く、課題の最前線に立つ都市のリーダーシップが不可欠であることを訴えた。あわせて、豪雨や地震に備えた強靱な都市基盤の整備、資源循環や再生可能エネルギー、水素の活用など、レジリエンスと持続可能性を高める東京の取組を紹介し、技術や制度に加え、人々の共感と行動変容を通じて社会を変えていくことの重要性を発信した。
- また、一つの国や都市だけでは世界共通の課題を解決することは困難であるとの認識のもと、都市で生まれた知見や実践を多都市間で共有し、国や国際機関とも連携しながら広げていくことの重要性を強調。東京都が進めるG-NETSやTOKYO-SEADSなどの取組を紹介するとともに、OECDチャンピオン・メイヤーズ議長として、住民に最も近い都市の声や役割の重要性を国際社会に訴えた。
サミット・ワン・ヴァンダービルト視察
- 都市開発と観光・文化を組み合わせ、新たな都市の魅力を創出している事例として、サミット・ワン・ヴァンダービルトを視察。ハリソン・サイトマー SLグリーン・リアルティ プレジデント兼最高投資責任者から、展望機能にアートやデジタル技術を組み合わせ、マンハッタンの都市景観を新たな体験価値につなげる施設づくりについて説明を受けた。
- 都市景観や建築、民間施設などを観光・文化資源として活用した魅力的な観光コンテンツの創出や、都市が有する様々な資源を観光・文化コンテンツとして生かす手法、さらに都市開発を通じて新たな魅力やにぎわいを創出する取組について意見交換を行い、東京の観光振興や都市の魅力向上に向けた知見を得た。
7月17日(金曜日)
ラガーディア空港視察
- 大規模な再整備により、空港機能の向上と利用者にとって魅力ある空間づくりを進めてきたラガーディア空港ターミナルBを視察。新たに整備された東西のスカイブリッジや、パブリックアートを取り入れた空港施設などを確認した。
- また、空港を管理する、ニューヨーク・ニュージャージー港湾公社(PANYNJ)及びラガーディア・ゲートウェイ・パートナーズと意見交換を行い、利用者の利便性・快適性を高める施設運営、パブリックアートを活用した空間づくりなどについて説明を受け、都市の玄関口としての機能と魅力を高める取組について知見を得た。
メトロポリタン美術館視察
- 世界有数の文化施設であるメトロポリタン美術館を訪問。ジェイソン・ヘリック 国際連携担当最高開発責任者から、文化・芸術の発信や国際連携、多様な主体との協働など、世界中から人々を惹きつける美術館の取組について説明を受けた。
- また、ファッションに関する特別展を視察し、文化・芸術の新たな価値を国内外に発信する手法について意見交換を行った。あわせて、豊富な文化資源を生かしたイベントの展開や国際的な発信を通じ、都市の魅力向上につなげる取組について、東京の文化振興・産業施策の推進に資する知見を得た。
ニューヨーク市住宅公社が運営する公営住宅の視察
- ニューヨーク市住宅公社(NYCHA)が運営するブルックリンの公営住宅を視察。ニューヨーク市が進める住宅政策や、既存の住宅ストックを活用しながら、住民の居住環境の向上を図る取組などについて説明を受けた。
- 世界の各都市では、人口や世帯構成、住宅市場など、それぞれの事情に応じた住宅政策が進められている。東京都においても、子育て世帯等が手頃な家賃で安心して住むことができるよう、民間活力や既存ストックを活用したアフォーダブル住宅の供給の誘導を進めており、今後の取組に資する知見を得た。
「Tokyo Geidai Art Festival in New York」出席
- 東京藝術大学とみずほフィナンシャルグループが連携し、世界に挑戦する日本人若手アーティストを支援する「Tokyo Geidai Art Festival in New York」に招待を受け出席。
- 芸術文化が国や地域、言語、世代を超えて人々をつなぐ力や、若手アーティストが世界に挑戦できる環境を整えることの重要性を訴えた。あわせて、東京都が進めるアーティスト支援の取組や、本年秋に開幕する「ARTE TOKYO(東京国際文化芸術祭)」を紹介し、東京の文化政策や芸術文化の魅力を発信した。
- また、会場に展示された受賞作品を視察し、若手アーティストと意見を交わすとともに、ニューヨークのアート関係者とのネットワーク形成や国際的な活動機会の創出など、若手アーティストの海外での活躍を後押しする取組について説明を受けた。
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