小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和3年12月10日)
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知事記者会見
2021年12月10日(金曜)
14時00分~14時45分
【字幕版】は YouTube東京都チャンネル(外部サイトへリンク) からご覧いただけます。
知事冒頭発言
1 新型コロナウイルス感染症への対応について
【知事】それでは、今日の会見で3点ほどお伝えをさせていただきます。まずコロナであります。オミクロン株への対応からいきます。オミクロン株の市中感染ですが、まだ確認はされておりません。ただ引き続き警戒が必要でございますので、しっかり対応していきます。まず空港の検疫で確認をされた、これまで4例あります。このオミクロン株陽性者と同じ飛行機に乗っていらした方が濃厚接触者とされているわけですが、その中で都内の関連で申し上げますと138名、宿泊療養施設への入所を呼びかけております。もうお入りいただいている方も多々いらっしゃいます。また、岸田総理からの協力要請を受けまして、都の宿泊療養施設の2,000室以上、変異株に対しての指定国・地域からの入国者を対象とした、国の検疫施設として提供をいたしたところであります。健安研においては、オミクロン株を検出する独自の検査手法を構築しまして、既に検査行っております。この手法によって、スクリーニングをすることによって、いち早くオミクロン株についての動向を知るという、この方法につきましては近隣県と共有するほか、民間の検査機関にも拡大をして、みんなで官民あげてやっていこうということです。さらに民間の検査機関の方も、今申し上げたように活用しまして、ゲノム解析を積極的に推進をすることで、オミクロン株の感染者を早期に発見をしていくということにつなげてまいります。
ワクチンについてでありますが、都内では既に全人口の75%、12歳以上にいたしますと約83%、だいたい毎日今0.1ポイントずつぐらい進んでいるかと思いますが、2回目の接種を完了した方については、そのように日々着実に粛々と接種を受けていただいているということであります。一方、昨日のモニタリング会議でも報告がありましたとおり、2回接種をしていても感染してしまう場合もあるということで、今月から追加の3回目の接種が既に始まっておりまして、感染拡大を防ぐためにも、是非、接種の方を引き続きお願いをしていただきたい。まだ受けていなくて、そして接種を希望する方、改めまして是非接種を受けていただきたいと存じます。これを後押しをする、接種を考えるきっかけ、多くの方がもう既に受けておられると思いますけれども、10月からTOKYO ワクションというキャンペーンを進めております。既にそれぞれのお店が工夫されまして、2,500店舗以上のお店の方々にご協力いただいているところです。来週から新たな特典の公開、また応募受付も開始をいたしますので、是非接種を受け、そして(TOKYO)ワクションでの特典などを受けていただければと思います。今回は一般特典で58種類、若者を対象とするプレミアム特典27種類、新たに公開をするというものでありまして、応募期間につきましては、こちらにありますように、一般特典については来週の12月15日(水曜日)から来年1月14日(金曜日)まで、プレミアム特典は、1月14日(金曜日)から2月14日(月曜日)までとなっております。例えばこのプレミアム特典、じゃあ何があるの、ということですが、ホテルの無料宿泊券であったり、レストランのお食事券など提供いただいているところです。それから、東京都からもご覧のような特典を提供をいたします。これから1回目の接種を受けても、このプレミアム特典の応募に十分間に合いますので、どうぞまだ受けておられない方、希望される方、お受けいただければと思います。それから、都内商店街の皆様方には、スマートフォンに登録しましたワクションアプリを店舗で提示した際に、割引券を受けられる特典を提供していただいたり、アプリの活用の呼び掛けにもご協力をいただいて、様々工夫していただいているということです。今後こうした安全そして安心に飲食、買い物ができる、そういう環境づくりに取り組む商店街については、TOKYO ワクションの特設サイトで、また紹介もしていきたいと思います。それから飲食店さんでは、このワクションアプリなどを活用されて、お店と利用者が一体となって感染の防止対策に取り組むことをお願いしておりまして、このアプリに登録をするということは、例の紙の接種証明書を持ち歩く必要がなくなりますので、特典が得られること、それからワクチンに関する正しい情報が得られるTOKYO ワクション、是非、色々な意味で積極的なご登録、ご活用、そして接種のご検討お願いをしたいと思います。
それから都民、企業の皆様へのお願いでございますけれども、師走に入りまして、なんとなくそわそわする季節でもございますが、一方で寒さも厳しくなってくると、空気が乾燥していると、感染症にとっては流行しやすい時期になっております。忙しさのあまりに、感染防止対策の基本を忘れていないか確認をしてください。特に、昨日も賀来先生も何度もおっしゃっていましたけれども、重要なポイントは換気です。マスク、消毒、手洗い、色々基本的な動作ありますけれども、換気が大切ですよということ何度もおっしゃっていました。換気に的を当てた動画を作成をいたしましたので、ご覧いただきたいと思います。どうぞ。
(動画放映)
【知事】第九の季節なんで、ベートーベンの第九、「歓喜の歌」をちょっと文字変えまして、都立国立高等学校の皆さんのコーラスで、このような形で皆さんに換気を呼びかけるという動画にご協力をいただきました。東京動画とかウェブのCM、テレビコマーシャルなどなど、順次発信をしていきたいと思います。寒さに負けずにこまめに窓を開けるとか、キッチンのレンジフードを使う、換気扇を回す、空気清浄機を動かす、色々あります。その中小企業の皆さんには、この換気設備の導入の際に助成もありますので、こちらの方もご活用いただきたい。「感染しない、させない」というそのための行動を引き続きよろしくお願いをいたします。
(詳細は、政策企画局、総務局、福祉保健局、産業労働局にお聞きください。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:832KB)
2 東京2020大会のレガシーの発展に向けた取組について
【知事】二つ目の今日のポイントでありますけれども、東京2020大会、オリパラ大会のレガシーについてであります。今年も残すところ3週間ということでありますけれども、振り返ってみますと、1年延期され、無観客という大変困難な状況の中で多くの人が力を尽くして、安全・安心な大会を実現し、そしてアスリートの素晴らしいパフォーマンスというのは、世界中に大きな勇気と感動を与えてくれたと確信しております。IOCが世界17か国で実施した調査の結果が、昨日発表されておりましたけれども、その中で「大会は成功した」という回答は65%を占めております。また「コロナ禍の中で、大会がトンネルの先の灯りとなった」という回答も59%ありました。それから、テレビとデジタルプラットフォームを通じた全世界の視聴者数については30億5,000万人。それから、動画の視聴回数でございますけれども、こちらの方は280億回に上ったところでございます。今回大会に関わった全ての方々に本当に感謝あるのみですけれども、その感謝の気持ちを伝えたいということから、もう一つ、動画を作りました。そちらの方を御覧いただきます。
(動画放映)
【知事】ということで、覚えてらっしゃいますか。パラリンピックの開会式で「片翼の小さな飛行機」を大変豊かな表現力で演じてくれたのが、この和合由依さんなんです。和合さんが「ありがとう」を届けるクーリエ、配達人役としてこの動画にご出演いただいています。これは東京動画の方でも配信いたしますし、またテレビCM、ウェブCMなどで順次発信をしてまいります。本当に多くの方々のご協力で成り立ったわけでございまして、こういった動画を通じて、ありがとうという感謝の声を届けたいと思います。
次に、パラスポーツの振興について2点続けて申し上げます。これは東京2020大会で、東京は、もう何度も申し上げていますけど、史上初めて2度目の夏季パラリンピックのホストシティを務めたということ、そしてその大役を果たすことができたと。大会を契機に関心が高まりましたパラスポーツ、更に光を当てたいと思います。また数々のバリアを取り除いてあらゆる段差のない社会を作り上げるというのも、このパラリンピックの開催であり、パラスポーツが色々なことを気付きを与えてくれ、こうした思いを胸にして、これまでパラリンピックに向けた気運醸成などを行ってきた懇談会があります。これを改めまして、「パラスポーツの振興とバリアフリー推進に向けた懇談会」といたしまして、再スタートしようというものであります。来週の16日(木曜日)に第1回の懇談会開催をいたします。「東京2020パラ大会のレガシー その先に向けて」という副題をつけて、これをテーマにして、意見交換を行ってまいります。今回の出席者はご覧の方々で予定をいたしております。今後懇談会のメンバーであるパラ応援大使の皆さんには、パラスポーツの魅力やバリアフリーの推進に向けた発信をしていただきます。パラスポーツが社会に根付くように、また段差、あらゆる意味で段差のない社会の実現に向けて、様々な視点からご意見をいただくなど、引き続きの力添えをお願いをするところです。懇談会のこのやりとり、その様子についてはYouTubeでライブ配信を行いますので、こちらの方も是非ご覧いただければと思います。
それから同じくパラスポーツに関連してですけれども、明日が土曜日、11日です。実際にパラスポーツの魅力を存分に感じることのできるイベントをやろうということで、「BEYOND STADIUM 2021」、これを立川の方のアリーナ立川立飛で開催をいたします。当日は、東京20200パラリンピックで大活躍されましたボッチャの日本代表、火ノ玉JAPAN、高橋選手とか峠田選手、廣瀬選手、また車いすバスケの豊島選手、車いすラグビーの小川選手といったメダリストをはじめ、パラ応援大使の猪狩ともかさんなど、多くのゲストの方々が参加してくださいます。第1部、第2部ありますけれども、第1部で、ボッチャのエキシビションマッチを行ったり、メダリストによるトークショーとか、ライブステージなどを予定をいたしております。私も、ボッチャ日本代表、火ノ玉JAPANの選手と一緒にエキシビションマッチに久しぶりに参加してみようかなと思っています。第2部ですけれども本格的な対戦型のボッチャ大会を実施をします。一般参加のチームなど全部で26チームが参戦の予定です。第1部ではYouTubeでライブ配信も行っていきますので、多くの方にご覧いただく。それから第2部、観覧自由になりますので、会場内には体験コーナー、大会関連の展示もありますので、感染対策にも注意しながら、立川立飛アリーナっていうところで行いますので、是非お越しいただければということで、以上3点申し上げました。こうした取組を通じて、東京2020大会で生まれました数々のレガシー、これを確実に未来へとつないでいきたいと考えております。どうぞよろしくお願いします。
(詳細は、政策企画局、オリンピックパラリンピック準備局にお聞きください。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:610KB)
3 上野動物園の双子のジャイアントパンダの公開について
【知事】三つ目。もうこれは、かわいいとしか言いようがないんですけど、パンダです。上野動物園の双子のジャイアントパンダの公開についてのお知らせであります。双子のシャオシャオとレイレイ、最近の様子、ちょっと見てみましょう。
(動画放映)
【知事】知らんぷりして笹食べているっていうのが何かね、何とも堂々たる母親だね。という具合で、本当に何してもかわいいとしか言いようがないですよね。このシャオシャオ、双子のシャオシャオとレイレイですけども、今ご覧いただいたように双子っていうのは本当にじゃれあう姿がかわいいということですが、まだ竹は食べる練習しているのかもしれません。ミルクしか飲めない状況ですけれども、そうはいっても、もう体重は10キログラムそれぞれ超えていると。母親のシンシンも、今ご覧のように食欲はばっちりで、しっかりと子育てもしているということです。公開でありますけれども、来年の1月12日(水曜日)から上野恩賜動物園の西園にあります「パンダのもり」でもって、双子ちゃんと母親のシンシンの公開をすることとなりました。当面の間は。公開時間を10時から12時までの2時間とさせていただきまして、双子の体調を見ながら徐々に公開時間を延ばしていくと、観覧いただける人数も制限をさせていただきます。1日当たり約1,000名ということで、これも抽選制になりますけれどもご理解いただければと思います。園内は双子の様子がわかるモニターとか、双子の公開を記念したフォトスポットも設置をすることといたしております。先日お知らせしたんですけれども、シャンシャンの返還について、だから、この双子のお姉ちゃんに当たるわけです、シャンシャンていうのは。返還が延期をされましたので、東園の方ではシャンシャンに会うこともできると。入園の方は、引き続き事前予約必要ですけれども、上野のパンダたちに会いに来ていただきたいということであります。今日は3点。コロナ、オリパラ、そしてパンダと3点セットでお伝えをいたしました。
(詳細は、建設局にお聞きください。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:459KB)
質疑応答
【記者】ありがとうございました。それでは質問に移ります。12月幹事の読売新聞の増田です。幹事社として2点質問させていただきます。一つはですね、先ほどもご説明のありました、TOKYOワクションアプリなんですけども、現在の登録者数とかなど、普及状況へのご認識と、あと登録者を、先ほど特典の話ありましたけど、更に増やすためにどんなことが必要か改めてお伺いできればと思います。よろしく願いします。
【知事】TOKOYワクションアプリ、登録者数増えております。友だち登録者数というのが、こちらには59万人。それから接種記録、それから本人確認書類の登録が完了した方は約33万人ということであります。現在の感染状況を見ましても、世界の中でも非常にシュア(sure)にワクチン接種が行われているというのは、色々な専門家の分析もありますけれども、ここは大変大きなポイントになっているんじゃないだろうかと感じます。そういう意味で是非、まだ受けておられない方で希望される方、接種をご検討よろしくお願いいたします。それから先ほども申し上げましたように、一度アプリに登録すれば接種証明を持ち歩く必要がございませんので、その意味でも、お店によって提示を求められるということもあろうかと思いますので、よくそれを活用していただければと思います。それから、色々なあれがあるんです、特典があります。この特典で、読売巨人軍のリモートトークイベント参加、読売巨人軍選手の直筆サイン入りグッズ、読売巨人…、読売さんからのご質問であります。巨人軍のオープン戦チケット、それから読売巨人軍オリジナルキャップ、オリジナルマスクと、各社色々とご協力いただいている一つの例で申し上げましたけれども、是非ワクチンを受けて、そしてこのコロナを抑えて、そして、かつ様々楽しんでいただければということであります。ここまで来られたのも多くの皆様方のご協力のおかげであり、ここで、水際で今勝負といったところかというふうに認識をいたしております。
【記者】ありがとうございます。2点目ですけれども、本日は東京都職員のボーナスの支給日ということで、先般ですね、辞職した木下前都議にも、115万円余りが支給されるというふうな理解でおりますけれども、それに対して差し止めあるいは支給の返還を求める監査請求というものも都議の他の方から出ておりますが、監査の結果によるところもあると思うんですけれども、知事としてのそのボーナス支給、木下都議に対するもの、どうお考えになってるかをお聞かせください。
【知事】これはもう、ご本人がホームページ上で寄付を表明しておられるということで、現段階で可能な対応を行われたとふうに理解しております。
【記者】ありがとうございました。幹事社からは以上です。各社の質問に移ります。質問がある社は挙手の上、知事の指名を受けた上で、名前と所属を名乗って質問してください。
【記者】共同通信の清と申します。来年度に導入方針を示された同性パートナーシップ制度について伺います。一つはこの制度に盛り込みたい内容と、もう一つは2019年の予算特別委員会で、知事が、導入については各自治体の判断が尊重されるべきと答弁されて、慎重な姿勢だったと思うんですが、お考えが変わった理由を教えてください。
【知事】お考えが変わったということではありません。これまで、誰もが認め合う共生社会を実現しましょう、そして、東京を多様性を尊重する都市としましょう、人権尊重条例などに基づいて啓発の推進をしましょう、相談体制の充実を図りましょうということで進めてきたところであります。支援団体や有識者へのヒアリング、都民の皆さんへの調査も実施をしまして、多くの方々から制度導入を期待する声が寄せられたということであります。ですから、そういった声を受け、そしてまた、実際に性的マイノリティの当事者の皆さん、色々な課題を抱えておられるわけです。生活をする上での困り事、入院のときにどうするとか、具体的な例は様々課題はあるわけですけれども、それらの困り事の軽減や多様な性に関する都民の理解がより進むようにということで、来年度の制度導入に向けて、本年度内に基本的な考え方を示していくということで、それぞれの段階、過程を経ながら進めてきたということに他なりません。
【記者】お願いします。時事通信の真島と申します、政府が実施する18歳以下への10万円相当給付に関してお伺いします。一部の自治体からは10万円全額現金での配布を検討する動きがあります。知事として、クーポンとの併用とどちらが効果的だとお考えでしょうか。また、政府が正式に配布基準を示すのは、今年度の補正予算成立後となる見通しですが、スピード感を含めた政府対応への評価をお聞かせください。
【知事】これについてはコロナ禍で、様々な苦労、困難を抱えてこられた方に対してのサポートということで、理解をいたしております。方法論については、基本的に各自治体が行われるものでございまして、それぞれ自治体の方々の、都のレベルではなくそれぞれの区市町村が実際の主体になりますので、そこを、そういった方々の事情などを聞いて進めるべきではないかというふうに思います。また、政府として、この方針については、できるだけ安定したものが必要ではないかと、このように思います。
【記者】(フジテレビ・小川記者)2点お伺いします。今のそのクーポンの件なんですが、都は出産応援ということで、既にデジタルクーポンの導入をしていますけれど、一方で、国の紙のクーポンについては、事務費が非常に大きくなってしまうという批判の声が挙がっています。知事はそれについてどう思われますか。
【知事】はい、子育て、子供、赤ちゃんファーストなどで、必要な方のところに必要な支援が届くようにと、都で色々工夫をしまして、これまで展開をしてまいりました。それから、給付、支給、給付金等は、場合によって貯蓄に回ったりするケースが多々見られるわけですし、またクーポンにすることによって、手続に事務作業が、費用や煩雑さが加わるということで、都としてはキャッシュレス社会やDXを進めようということで、これも地方それぞれの自治体に選んでいただく形で、今もう色々なキャッシュレスサービスと組み合わせるなどして、工夫しながら各自治体が事務手続は少なく、かつ必要なところにちゃんとポイントがいって、そしてそれが確実に生かされるような方法、それをかなり模索して色々積み上げてまいりました。これからもやはりDXを活用するということから、その手続で煩雑性とそれからスピード感、そして必ずその人の手元に届く、そして、その間に活用される、いくつかのこなさなければならない要件がありますから、これを着実に進めていくと。その方法を、国の方もデジタル庁をつくられたりしておられます。今端境期というか、何て言うんですか、ちょうど過渡期ではあろうかと思いますけれども、色々そこは工夫されるものだというふうに考えております。自治体もやはり思いは同じなので、一番良い方法をそれぞれ選ばれるものだと思っています。
【記者】あともう1点が、この前の都議会で代表質問、一般質問行われましたが、女性局長が答弁する場面が増えたようにやはり思われました。女性管理職を増やしていくということで、都政をどのように良くしていきたいのか、今年の総括と来年に向けての抱負をお願いします。
【知事】この女性の活躍については、本当にDXも周回遅れと言われ、女性の活躍も周回遅れと言われ、何なんだという課題はあるわけですけれども、ただ、やはり意思を持って、そして必要な人材を必要なポストに就けていく。その際に、多様な考えも含めて進めるという意味では、わが国においては、男性ばかりのと言ったらあれですけれども、そういう組織は数え切れないほどあるわけで、ここを、女性を意思決定の場に加えていくということは、政策であったり、企業の経営方針であったり、そういったことに厚みを増していく。そして、新しい切り口を呼び込むという意味で、これは日本がなすべき課題の上から数えても1、2、3ぐらいには入るべきものだと思います。都においては、役職で管理職の女性ももう既に立派に育っておられるわけで、今回も都議会の代表質問や一般質問のときにも、答弁をしっかり行っておりますのは、例えば水道局長、それから港湾局長、それから生活文化局長、オリパラ局長ということで、女性が今、とてもハードな局も含めて、局長の職を立派にこなしています。これは、他の道府県や他の自治体、組織などとはかなり景色としても違ってきているのではないかと思いますし、先ほどのご質問などにもありましたように、やはり多様性をどう生かしていくかということは、日本の、そしてまた各地域の課題だと思いますので、それをいち早く具現化して、そして、そういった姿をまた若手の職員も見ることによって啓発をされるという好循環を生み出していければというふうに思っております。基本的には男性も女性も適材適所でありますけれども、そういった意味で、女性の活躍が都政をより豊かにしてくれていると、このように私は信じております、はい。
【記者】NHK、稲田です。2点お伺いします。「歓喜の歌」で換気を喚起されるということでしたけれども、改めてこの狙いと意義、そして今どうしても寒くてですね、窓に手を伸ばしたくない時期ではあるんですが、そういった人たちにどうやって一歩踏み出してもらおうとお考えでしょう。まず1点お願いします。
【知事】はい。感染防止の対策として、季節性もあるということから、特に湿気が少なくて、そして寒くて、感染症にとっては良い季節なんだろうというふうに思います、ウイルスにとっては。だけど、そこで換気を行うということは極めて重要だと、これまでも色々な試験といいましょうか、分析などでも出てきています。寒いけれども、そこで例えば1時間に数分でも窓を開けましょうということを、一つの新しい生活の中に組み入れていただく。また、お客さんを呼ぶときも、呼び込むときも、この店は換気をちゃんとしていますということが売りになるように、そういう意味で、マインドセットというか、啓発という意味で、国立高校のコーラス部の合唱部の皆さんに今回はご協力をいただいたと。是非、換気は重要な今のテーマだと皆さんにご理解いただいて、訴求力を高めて、そして皆さんが、ああ、そうかで終わらないで、実行していただければと思っています。この冬はやっぱり、オミクロン株の、今後どうなるのかを含めて、経口薬と、それから3回目接種と、去年とはだいぶ違いますけれども、それでも変わらないのは基本的な防止策、そこに換気っていうのはちょっと皆さんまだ定着していないので、それを強めるという意味で、換気、第九を活用させていただいたということです。ご協力ください。
【記者】もう1点、パンダですけれども、先ほど何をやってもかわいいというふうにおっしゃっていましたが、この1年余りですね、人々がなかなか鬱々としている気分でありましたが、パンダを見る人をどういうふうに感じてもらいたいというふうにお考えでしょう。
【知事】そうですね、(東京)ズーネットで動画で見ていただくこともできますけれども、本当に双子のじゃれ合いを見ているだけで何かほっとしますよね。それを目の前で見ていただけるような状況が整いつつありますので、今日はそれをお知らせしたところでございます。お子さんも、動物園に行きたいというお子さんも、たくさんこの間もいらしたでしょうに、それがだんだん、みんなでコロナ対策をすることによって、そういう楽しみもみんなでできるという一つの具体例になるのではないかと思います。いまだにどっちが、青い、何かこうペイントっていうんでしょうか、目印で、どっちがどっちか分からないんですけれども、でも、じゃれ合っているのは何ともいえずかわいいですよね。本当に私もこれ以上かわいいのはないなと思って見ております、はい。
【記者】毎日新聞の斎川です。北京五輪についてお伺いしたいんですが、アメリカやイギリスなどが、中国の人権問題を理由に、政府関係者を派遣しない外交的ボイコットを表明しています。夏季大会の開催都市のトップとして、小池知事、この状況をどのようにご覧になっているかをまずお聞かせください。
【知事】今の世界の状況については皆さんが報道されているとおりです。アメリカ、オーストラリア、イギリス、カナダ、外交ボイコットということで、そういう動きは承知をしているところであります。これは国がお決めになることだと思いますけれども、国益の観点から判断するというふうに表明しておられます。その動向を注視していくということであります。今年のオリパラについても、主催都市として、どなたが来てくださるのかなということはありました。ただ、コロナということがあって、そして一方で、マクロン大統領などお越しいただいたということであります。あまり来られなかったので、マクロン大統領と結構長い時間お話しできたのは良かったのかなというふうには思っておりますけれども、よく注視していきたいと思っています。
【記者】小池知事自身、北京五輪に出席されたいとか、行かれるご予定だったり、意思っていうのはありますか。
【知事】基本的にお招きいただいておりませんし、今、海外に、どういう時期、2月からでありますけど、行っても、帰ってきてからの行動がかなり制約されることが予想されますので、厳しいですよね、はい。
【記者】すいません、東京新聞、原といいます。先ほどの政府による10万円給付の関連でちょっと確認したいんですが、10万円のうちの半額のクーポンという手法についての、小池知事、評価をどのように見てらっしゃるのか。費用とか、それから事務手続、煩雑だとか、お金がかかるとかですね、色々な問題点も指摘されているので、そのクーポンという手法についての評価と、それから、先ほど各々区市町村の主体の事業であって、それぞれの事情で進めるべきだというお話がありましたけども、これはすなわち、クーポンで行く手法が仮にあったとしてもですね、現金給付というのも、その条件をつけずに自由に選択できるような仕組みであるべきだというような理解でよろしいでしょうか。この二つをお願いします。
【知事】選択すべきだということよりも、国がそういうふうにそれぞれの自治体で決めろということを言っておられるんじゃないんですか。
【記者】条件を付けずに自由に選択できるような手法が望ましいということでよろしいんでしょうか。
【知事】だけど、基本的に、手間であったり、印刷費であったり、それから、印刷費含めてのコストの問題とか、おのずと、あんまり選択肢はそうたくさんないんじゃないでしょうか。で、そこの中で区市町村がそれぞれのニーズに合った形で選択されるものというふうに理解されています。ただ、あまり区市町村が混乱することのないように、国として早期に具体的な基準を示していただくことが、何よりも、今のどうするのっていう状況を落ちつかせる一番の方法ではないかというふうに思っております。以上です。
【記者】ありがとうございます。
※テキスト版については、読みやすさを考慮し、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどの整理や補足説明をしています。
(テキスト版文責 政策企画局政策調整部政策調整課)