小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和6年10月25日)
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知事記者会見
2024年10月25日(金曜)
14時00分~14時24分
【字幕版】は
知事冒頭発言
1 「闇バイト」に対する注意喚起
【知事】今日はですね、5点お伝えをいたします。冒頭に、いわゆる「闇バイト」、大変恐ろしいことになっていますよね。それについて注意喚起をしたいと思います。まず闇バイトですけれども、関係した強盗事件が各地で相次いでおります。中には14歳の中学生など、未成年が逮捕されるという事件も発生しておりまして、事態は深刻だと受け止めねばならないと思います。犯罪に関わりますとですね、あなた自身、その本人も、被害者はもちろんですけれども、どちらも人生台無しになるわけですよね。許しがたいものでありますし、絶対に関わらないでいただきたいと思います。都では、特設サイトでこの闇バイトの手口など紹介をいたしておりまして、SNSを活用するなど、あらゆる機会を通じて周知をしてまいります。また、ご家庭や学校でも、「じゃあどうすればこの犯罪に巻き込まれないのか」ということをぜひ話し合っていただく。その材料もこれからもお見せしますけれども、ぜひ若い方々にも注意を促していきたいと思っていますので、こんな動画を作っております。どうぞ。
(動画放映)
【知事】ちょっとドラマチックにできていますけど。本当に少しでも怪しいなと思った時、例えば自動車免許とか、色々な、そこまで見せなくちゃダメですか?といったような、そういう時に「あれ?」と思って、そしてその時に身近な人や、今ご覧いただいている(スライド)公的な機関などに相談してほしい。万が一関わってしまって脅迫などを受ける、そういう時はためらわずに警察に行ってほしい。ご家庭でも町会や自治会、また防犯ボランティアの皆さんなど、地域のコミュニティとも連携して防犯に努めていただきたいと思います。警察は全力であなた、そして家族を守ります。本件の担当、生活(文化)スポーツ局でやっております。
会見で放映した動画は、こちらをご覧ください。(外部サイトへリンク))
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:361KB)
2 TIB 1周年イベント
【知事】そして二つ目です。スタートアップによりますイノベーション創出の取組についてでございます。何度もお伝えしておりますが、有楽町に開設したスタートアップ支援拠点Tokyo Innovation Base、TIBですけれども、昨年11月にプレオープンをいたしましてからまもなく1周年を迎えます。この1年間の間にですね、来場者が8万人、そしてまたイベントの開催数は300回を超えまして、ここで多くのスタートアップと支援者を結びつけてまいりました。今回は、11月25日(月曜日)から12月1日(日曜日)の期間、この間を「TIB 1st Anniversary WEEK」と位置付けをいたしまして、そこにまたイベント集中して開催をいたしてまいります。また今後ですね、活動スペースを1階の方にも拡張もいたします。そこで多くの、より多くのプレイヤーの皆さんを呼び込んでいきたいと考えております。そのアニバーサリーウィークですけれども、大学、また大企業とのオープンイノベーション、自治体やエコシステムプレイヤーが集うサミット、学生がアイデアをどんどん生み出すワークショップなどなど、TIBの結節点としての活動を象徴するイベントを連続的に開催をいたします。ぜひ皆さん、お越しいただければと思います。そして来年の5月でありますけれども、開催予定にしておりますのがSusHi Tech Tokyo、今度は2025になります。いよいよ来月の11月1日(金曜日)からブースの出展される方、それからピッチコンテスト「SusHi Tech Challenge」に参加なさるスタートアップの募集を開始をいたします。併せましてチケット販売もスタートをいたしてまいります。グローバルなスタートアップにここでお会いできるということを楽しみにしておりますし、ぜひこの機会を生かして、世界へ飛び立つようなスタートアップが育ってほしいと思います。こちらはスタートアップ・国際金融都市戦略室で行っております。
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:445KB)
3 マンション防災TOKYO 2024
【知事】そして次にガラリと変わりまして、マンション防災のイベントを開催いたします。何度も申しますが、1,400万人のこの東京には、900万人の方々がマンションなどの共同住宅にお住まいになっているという、こうした特性を踏まえて、防災力を高めるための取組を行っております。「マンション防災」と銘打って進めているところであります。今回、マンション防災について、ぜひ体感しながら楽しく学べるイベントを行います。11月23日(土曜日・祝日)、24日(日曜日)、これ、そうですね土日かつ連休、23日、そうだね、の2日間、場所は江東区の有明ガーデンで開催をいたします。イベントでは在宅時に停電したり、エレベーターが止まる、色々なものが止まるわけですけれども。またそれによって断水ですね、水も止まる。食事やトイレが結果として使えない。そんな状況をですね、聞いてはいらっしゃるでしょうけれども、どういうふうになるかということも体験していただくとか。それから防災に備えるアウトドアグッズ、今どんどん良いものもできてきていますのでね、それもご紹介をすると。それから「防サイくん」というサイの、このキャラクターがいますけれども、防サイくんと一緒にクイズで学べるステージイベントも行いますので、子供たちもね、一緒にクイズに挑戦してもらって、そして防災のこの心構えなどを身につけていただきたい。在宅避難の体験につきましては、今日から先着順で申込みを受け付けますので、こちらの方もぜひ多くの方々お越しいただいて、一度こう色々な体験をしておくというのは、それは不安や、慌てないということにつながるかと思います。総務局が担当しております。
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:441KB)
4 東京都シニア・コミュニティ交流大会
【知事】次がですね、これも毎年行っているイベントなのですが、シニアの方々の交流イベント、交流会ですね。趣味を通じて集まろうというもので、シニア世代に趣味として親しまれている種目をピックアップしておりまして、これによって新たな交流の輪を広げることを目的にしています。名付けまして「TOKYO縁ジョイ!」と。ご縁の「縁」、縁ジョイということで、「東京都シニア・コミュニティ交流大会」と銘打っております。タイミングは来年の1月で、カラオケは小金井の宮地、宮地楽器ホール、失礼しました、宮地楽器ホール、小金井にあります。こちらを舞台にカラオケで喉を競い合っていただきます。次の2月にはですね、武蔵野の森総合スポーツプラザで囲碁、将棋、健康マージャン、ダンススポーツ、これ2回に分けて行います。これまでも皆さん、大変、趣味の方同士で集まって、大変な賑わいになります。当日はまずカラオケですね、こちらには歌手の香西かおりさんが来られて、皆さんを元気付けてくれると思います。今ご覧いただいているように(スライド)、それぞれの種目ごとのプロ、プロというかな、有名な方々、「縁ジョイサポーター」として大会を盛り上げていただくことになっております。また、会場では高齢者が主役のスポーツ・文化の祭典で、令和10年度に東京都で開催をされることになっております、ねんりんピックの種目の体験コーナーなども設けますので、ぜひご参加いただきたいと思います。囲碁や将棋でマージャンで頭を使って、ダンスで体を動かしてもらって、ということでやはり「好きこそものの上手なれ」ですし、本当、その同じ趣味の方々、お友達ができることで、色々な生活、新しい生活もエンジョイできるのではないかと思います。申込みの方法ですけれども、都内にお住まいの方で、これはシニアですから60歳以上の方。12月6日(金曜日)までで、WEBや郵送で申込みを受け付けることといたします。ぜひ多くの方と交流するきっかけにしていただいて、いつまでもいきいきと暮らしていただきたいと思います。生活文化スポーツ局が担当をいたしております。
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:383KB)
5 福祉人材集中PR月間
【知事】最後。来年、2025年問題というのがよく論じられていますが、戦後のベビーブーマーが後期高齢者になるというのが来年2025年。これに関して福祉人材に関する取組としてお伝えをしていきたいと思います。2025年、目前に迫っておりまして、この福祉の現場でも職員の確保が課題となっております。これまで都は、介護職員へのですね、最大で月2万円の居住支援特別手当、それから外国からの更なる介護の人材の受入れなど、きめの細かな施策を展開をしているところであります。このたび、こうした取組を一層加速させるということで、今年度から新たに来月の11月を「福祉人材集中PR月間」といたします。関係団体や現場で活躍される方々と連携しまして、福祉の仕事への興味、また関心、社会的な評価を高めていって、人材の確保や定着につなげていくというものでございます。まず若者から定年を迎えた方まであらゆる世代に仕事の魅力を知っていただく。そのために様々な場面や、また年代に合わせた動画を制作をいたしまして、都内の主要な駅や渋谷のスクランブル交差点などで集中的に広報を展開をいたします。それではちょっとPR動画の方をご覧いただきましょう。
(動画放映)
【知事】はい、「ふくむすび」という動画でした。11月11日(月曜日)が介護の日なのです。この介護の日には、新宿アルタ前で街頭プロモーションを行う予定にしております。「TOKYO福祉のお仕事アンバサダー」とハローキティ、ハローキティちゃんがTOKYO福祉アンバサダーです。そして、このハローキティとの撮影会を行ったり、それから介護福祉士でモデルを務めていらっしゃる上条百里奈さん。このトークセッションも予定をいたしております。ぜひお立ち寄りいただきたいと思います。申込みは不要で、無料となっております。それから福祉の仕事はですね、こんなにも身近でやりがいがあるのですよということを社会全体で盛り上げていく。そのために来月から現場で働く職員の皆さんのインタビューなども掲載をした特設ページを開設したいと思います。SNSで見栄えがする画像を簡単に作成できるようにいたしますので、「#なにゆえ私が福祉職」と、これをキーワードにしていただいて、仕事の魅力を自分自身のSNSなどでぜひシェアをしていただきたいと思います。福祉局の方で担当いたしております。以上、今日は5点についてお伝えをいたしました。それじゃあ毎日さんどうぞ。
(会見で使用したスライドは、こちらをご覧ください。)(PDF:566KB)
質疑応答
【記者】ありがとうございます。幹事社の毎日新聞の山下です。幹事社から1点お伺いします。明治神宮外苑の再開発をめぐり、事業者の三井不動産が21日の環境影響評価審議会に樹木の伐採本数を減らす見直し案等を報告し、事業者は審議会後、早ければ今月中にも伐採を始める方針を明らかにしました。改めて、事業者が示した樹木の保全案の受け止め、知事の受け止めと、工事を進める上に当たって事業者に求めたいことがあれば教えてください。
【知事】審議会の方で専門的な見地から、専門家が集まっての審議会でございますので、専門的な見地から、長時間にわたって議論もいただきました。そして環境に著しい影響を及ぼすといった意見はなかったというふうに聞いております。事業者におかれてはですね、都民の理解と共感を得られるように情報発信などにしっかりと取り組んでいただきたいと、このように考えております。
【記者】ありがとうございました。それでは各社さんお願いいたします。
【知事】東京新聞さん。
【記者】東京新聞の奥野です。今の毎日さんの質問に関連してなんですけれども、明治神宮外苑のその再開発について、今月中にもその樹木の伐採が始まる見通しです。今、知事もおっしゃったように、その事業者に対して都民のその理解と共感得られるように対応していただきたいというのを知事繰り返し発信、発言されていますけれども、現状、この理解と共感というのは得られていると思われますでしょうか。また、その理解と共感得られるためにどういったことが重要だとお考えでしょうか。改めてお願いします。
【知事】これはまさに事業者の皆さんが情報発信など、しっかりと取り組んでいただきたいと、そこに尽きるというふうに思います。そして、これまでも何度かその点についても申し上げ、そして今回の対応策になり、かつ審議会の方で御審議をいただいたという流れとなってきております。事業者の皆さんにおかれましては、様々工夫しながら理解、そして共感を得られるように取り組んでいただきたい。このように思います。
【記者】ありがとうございます。
【知事】じゃあ大泉さん。
【記者】産経新聞大泉です。よろしくお願いいたします。衆院選に関してお願いいたします。衆院選、最終盤になってまいりました。知事はですね、これまで自民・公明の候補者の応援に入られたかと思います。一方でファーストの会は、国民民主党の支援ということで選挙を続けております。従前から、知事からは発言いただいていますし、理解しているところですけれども、ファーストの会の役職には就いていらっしゃらないし、意思決定にも関わっていらっしゃらないというのはよく分かるんですけれども、ただ一方でやっぱり都民ファーストの都議の皆さんが国民民主の候補者のところに入って選挙を応援してるということになると、なかなかその自公との距離と国民民主との距離、知事はどういうふうになっているのかなと疑問に思う部分もあるのかなと思います。もう少しちょっと言葉を足してですね、ご説明いただけるとありがたいかなと思っているのがまず1点です。さらに踏み込んでお聞きしますが、現在、自公の劣勢がですね、伝えられているところです。場合によっては選挙後の政権の枠組みが変わるかもしれないという指摘もなされている中でですね、知事としてはですね、例えば自公プラス国民(民主)の連立政権というようなことを期待されたり、想定されたりしているのか。更に言えば、例えば国民(民主)が政権に参画するかもしれないということになった時に、知事がですね、その間の接着剤となってですね、一役買うというようなお考えはあったりするのでしょうか。すいませんが、よろしくお願いいたします。
【知事】後の方の質問ですけれども、私がですね、私がコメントする立場にはないと考えております。それから一つ目ですけれども、私は知事として都政を前に進めるにおいて、様々、要請活動などもし、また都としての、都と国との連携を図ってくるということで色々とキーパーソンの方々もおられたわけでございます。そうした方々からのお願いもありまして、それにできる限り応えることは東京都にとっても意味があるということから応援に入らせていただいているということでございます。都民ファーストの皆さんは、平素から国民民主の皆様方と勉強会をしたりですね、これまでも長いお付き合いで、そういったことから支援に入っておられると、このように承知しております。
【記者】ありがとうございます。
【知事】フジさん。
【記者】フジテレビの大塚です。よろしくお願いします。昭島市にですね、日本最大級の物流センターの建設が予定されています。普通ですと物流センター、高速道のインターとか沿岸部に建設されるんですけども、今回はJR昭島駅から徒歩10分ぐらいのところで、私も現場行きましたけど、隣が団地だとか、学校が立ち並ぶところに、その巨大な物流センターができるということで、住民からですね、その交通量が増えるとか、トラックが通るとかで不安や懸念の声が上がっています。そうした中で先日23日に、東京都より事業者に対しての審査意見書が出されましたけれども、そのご所見をいただけるとありがたいです。お願いします。
【知事】まさに先ほどのご質問の件と同日に、そのアセスでの審議会が開かれて、そして、そちらの結論はまとまったというふうに聞いております。これはまさに先ほどと同じで、事業者の皆さんはですね、やはり住民の、まさに住民に近いところにあるわけでございますので、理解、共感得られるような工夫、またそれに必要なことなどを進めていただくことが必要なのではないだろうかなというふうに思っております。どうぞ、朝日新聞さん。
【記者】朝日新聞の太田原と申します。衆院選について重ねてになるんですけれども、都民ファーストが国民民主党と普段から関係を築いているというお話が先ほどありましたが、知事自身も衆院選、例えば4月の衆院15区の補選でも、国民民主党と連携を深めて活動されたと思います。選挙戦も残り、今日、明日残り2日ですけれども、国民(民主)からの応援依頼というのはあるのか、知事自身が入るお考えはあるのか、教えていただきたいと思います。
【知事】応援はそれぞれ、色々な方々、候補者陣営からご要請はいただいているところでございますが、日程の関係もございます。そういう中で判断していきたいと考えております。
【記者】自民の、自民・公明の候補者と、あと国民民主の候補者が競合している選挙区があるので、自公に配慮してなかなか国民(民主)に入れないということはないのかどうか、あるのかどうか、教えていただきたいです。
【知事】それぞれ決めさせていただいております。はい。よろしいでしょうか。ではありがとうございました。
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(テキスト版文責 政策企画局戦略広報部企画調整課)