小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和6年12月27日)

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知事記者会見
2024年12月27日(金曜)
14時00分~14時25分

【字幕版】は 東京動画ロゴ 「東京動画」をご覧ください。

知事冒頭発言

1 感染症対策

【知事】今年最後の定例記者会見となります。色々ご苦労様でございました。今日はですね、まず3件、私の方からお伝えさせていただきます。都内のインフルエンザの患者報告数がですね、もう40.02人ということで、今もう警報レベルです。5年ぶりのことでございます。また、ノロウイルスなどの感染症(感染性)の胃腸炎ですね。それから新型コロナウイルス、コロナです。こちらの方もですね、4週連続での増加となっております。さらに、伝染性の紅斑という、りんごほっぺ、の病気でございますけれども、こちらの方も警報レベルが続いているということで、改めてウォーニング出していきたいと思います。この年末年始ですけれども、今日からというか明日からですかね。9連休という、そういうカレンダーになっているわけで、この間だから、色々なオケージョンがあると思います。大人数で集まる場面、それから帰省をされて、そちらの方でおじいちゃん、おばあちゃんにお会いをなさるということも楽しみにしておられると思いますけれども、そういう場合もですね、ぜひ咳エチケット、こうですね、それから手洗い、換気、いつもの3点セットでありますけれども、基本的な感染防止の対策、改めて心がけていただきたいと思います。言うまでもありませんけれども、年末年始というこの期間は、お休みの医療機関が多くなります。よって、薬とか検査キットなど備えておくこと、お勧めをいたします。それから65歳以上の方などは、重症化を防ぐためにも、インフルエンザ、そしてコロナの早めのワクチン接種、ご検討ください。また、同時に接種ができることからも、希望する方はかかりつけ医の方にご相談いただければと思います。それからポイントですけれども、体調が悪いなと思われた時は、自らの健康もあります、それから周りの方々への感染リスクもありますので、残念だけれどもイベントは参加は控えるとか、帰省なども慎重に判断するとか、そういった対応をされることをお勧めしたいと思います。それから救急車を呼ぶ事態になった場合、とはいえ呼ぶ必要がそこまでだろうかとかですね、迷う方は救急相談センター、#7719ですね、こちらの方に、ごめんなさい、7119です。7119番、その前に#つけてください。それに電話をするか、またはネットでご覧いただける東京版の救急受診ガイドというものがございますので、それをご活用いただければと思います。それから、お子様の急な病気でご心配な方、そちらの方は小児の救急電話相談で、同じく#8000番、8000、こちらの方にご相談ください。ぜひ感染症ということですと、一人ひとりが必要な防止対策を心がけることが重要です。皆で心がけながら、楽しい年末年始をお過ごしいただきたいと思います。保健医療局の担当となっております。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:425KB)
(「都内のインフルエンザ、警報基準を超える」は、こちらをご覧ください。)

2 都民の防災意識の向上に向けた取組

【知事】次に都民の防災意識を向上しましょうという、その取組について改めてお伝えします。というのも能登半島の地震からちょうど、間もなくですね、1年となるわけです。改めまして犠牲になられた方々、哀悼の意を表したく存じますし、今も寒い中でも頑張っておられる被災者の皆様方には心からお見舞いを申し上げたいと思います。そして首都直下地震、いつ起こるか分からないわけでございまして、ご自身、また大切な人の命を守るためには一人ひとりが備えること、大切でございます。大地震に備えまして、じゃあ私たち何をすればいいのか。このたび、フリーアナウンサーで俳優さんの宇垣美里さんにご出演いただいて、分かりやすく皆さんにお伝えする動画を制作をいたしました。今後、電車の中とかデジタルサイネージなど、それから映画館などで放映いたします。ちょっとご覧いただきたいと思います。

(動画放映)

【知事】はい。ということで、「備えよ、常に」。この精神でいざといった時に適切な行動がとれますように、災害に備えていただければと思います。総務局の担当となっております。

(会見で放映した動画は、こちらをご覧ください。)(外部サイトへリンク)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:348KB)

3 TOKYO XのPR

【知事】三つ目です。東京産の「TOKYO X」、これについてのPRコンテンツ、こちらも制作いたしましたので、お知らせをいたします。東京都におきましては、多くの都民の皆さんに、東京の特産である食材の魅力を知っていただくためのPR、色々な機会に行っているところですが、今回はですね、とても希少性が高くて根強いファンが多い豚肉です。「TOKYO X」、これについてお伝えしたいと思います。それで生産者の方向け、消費者向け、それぞれ対象にした動画作っております。今日ご覧いただくのは、特に20代や30代の消費者の方々にお肉の、この豚肉の特徴とか、美味しさを伝える、Instagramなどで配信することを考えて制作した動画、よって縦型になっています。それじゃあ早速ご覧ください。

(動画放映)

【知事】ということで、縦で見るとまた雰囲気が違う感じですね。Instagram用で作っております。併せて、このTOKYO Xを紹介する漫画も完成をいたしました。登山と食をテーマにした人気ウェブ漫画で、「山と食欲と私」という、これを描き下ろし番外編になっておりまして、主人公がTOKYO Xの歴史を学んで、その肉の魅力に気付くという内容になっています。直売所とか都庁の観光情報センターや都のホームページなどでご覧いただけるようになっております。それから料理系のインフルエンサーという方々がおられるのですよね。ウエキ トシヒロさんとタイアップをいたしまして、TOKYO Xを使ったレシピを発信をしております。これらきっかけにしまして、TOKYO X知っていただき、ぜひ食べていただきたい、食していただきたいというふうに思います。産業労働局の担当というふうになっております。以上3点、私の方からお伝えいたしました。

東京動画ロゴ (会見で放映した動画は、こちらをご覧ください。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:379KB)
(「東京産食材のPR漫画第2弾(畜産物)を制作」は、こちらをご覧ください。)

質疑応答

【記者】(読売新聞・越村記者)どうもありがとうございました。今日が定例記者会見最後で多くの会社、官公庁が仕事納めということで、まずはこの1年間、報道各社の取材にご対応、ご協力いただきまして、小池知事並びに都庁の皆様には感謝申し上げます。どうもありがとうございました。質問にじゃあ移りたいと思います。今日は最後ということで、今年最後ということで、小池知事の今年1年を振り返って、まずどんな年であったかということと、あと小池知事が考える今年の一字をお教えいただければと思います。その後に来年の抱負についても伺えればと思います。よろしくお願いいたします。

【知事】分かりました。今年は先ほども申し上げましたようにね、元日から能登半島地震、翌日が羽田の航空機事故と、出だしからなかなか厳しかった年でございます。改めてご冥福、犠牲になられた方々のご冥福をお祈りしたいと思います。それから字を書けということなので、じゃあちょっと、書きながらですいません。これでいいか。はい。それで能登半島の「能」。ちょっと横…(聞き取れず)ましたけど、今年1年表すとすればですね、能登に始まったということと、能登への思いも込めて。それから、人工知能ですよ。人工知能のこの、何ですかね、歩みというのは日進月歩どころではないというのを、私自身、AIゆりこを制作する際に、本当に凄まじいなということを体験をいたしました。今年のノーベル賞も確かAIに関連した賞がですね、お二方だったのですかね、受賞されたということで、これからこの「能」、人間の脳とAIの「能」の競い合いじゃないかなと。あとそうですね、大谷さんのような才能あふれる人たちがとても注目も集めたし、これからも色々な分野での才能あふれる方々が出てくれればいいなと、そういう環境づくりを都として進めていきたいなというふうに思っております。1年を振り返りますと、足を痛めたこともこれありでありましたが、その前、その一月前がまさに3選目ということで、東京都知事選挙があったということで、この間、首都防衛ということを訴えさせていただいた。今3期目に入ったということも、大きな今年の振り返りの出来事でございました。じゃあ来年はどうかということですけれども、色々な今、世界が激動する中で変動要因があまりにも多すぎてですね、なかなか先が見通せないなと。アメリカ大統領選でトランプ氏がまた大統領に戻られるわけですが、トランプ1.0からトランプ2.0に変わるのは、ただ2期目というだけでなくて、例えばイーロン・マスクさんがついていたりとかですね、色々な人事などを見ていますと、これもなかなか予想しがたい、いくつかの要因があるなと思います。それと結局、それすなわち日米関係、それから東アジア情勢でいうところもですね、なかなか厳しい状況になってくるのかなと思います。それから中東とガザの問題、シリアの政権交代、そしてそれはウクライナと結び付いて、様々な動きが今、現実に毎日変動していると。ヨーロッパについても各それぞれの国を見ますと、かなり大きな変動があると。だけど、そういう中で日本は改めてそういう、まあ少数与党ではありますけれども、色々な意味での改善というか、それを目指した上での競い合いということもあって、こういう世界が変動する中において日本の役割は大きいというふうに思っています。よって来年は、日本の持てる力、改めて確認をした上に強みを生かしていくという、そういう1年であってほしいなと。また東京都として、そういった要因をですね、伸ばしていきたいと思っております。チルドレンファーストも018サポートをはじめ、色々この間もですね、教育の、授業料の実質無償化であるとか、給食(費の負担軽減)についても充実をさせてきましたし、また、SusHi Techもですね、2年目にしてアジア最大級に育つ、スタートアップのイベントになりました。イベントというだけでなく、それぞれ一つ一つが色々な出会いをもとに大きく育とうとしている皆さんがおられるのは大変頼もしく思っております。これからも東京都としての持てる力を、スピードの時代ですので、そこはAIの力も借りながら、スピード感を持って、そして都民の皆さんが、大義と共感、大義は都政側で持ちながらも、それを共感していただけるような、そのような都政をしっかりと実践していきたいと思います。それが日本全体の共存共栄の大きな礎になるというふうに思っています。

【記者】どうもありがとうございました。幹事社からは以上です。質問のある社は、知事の指名を受けた上で社名、氏名を名乗って質問してください。よろしくお願いいたします。

【知事】MXさん。

【記者】TOKYO MXテレビ白井です。よろしくお願いします。今週ですね、各会派からの来年度の予算要望がございましたが、東京都の来年度の予算編成について、今知事のお考えとしてどういった部分がポイントになってくるのか教えてください。

【知事】そうですね。今、来年、年明けになりますと知事査定ということになりますけれども、やはり首都防衛ということを掲げて、都民の命や健康、そして災害対策として進めていく。経済、これを伸ばしていく。様々な課題がありますけれども、今申し上げましたように、やはりスピード感を持って進めていくということになるかと思っております。人への投資、それから国際競争力の強化、都市の強靭化、これらを一層加速させていきたいと思っています。

【記者】ありがとうございます。

【知事】すいません、ちょっと喉がつかえちゃいました。はい、そちらが朝日さん。

【記者】朝日新聞の松田です。よろしくお願いします。先日ですね、知事は年末年始の各社のインタビューの中で、来年度に子育て世帯への経済的支援を5万円増額するというお考えを表明されたかと思います。そして、名目や内訳など、具体的な中身を分かる範囲で改めて教えていただければと思います。

【知事】これまで都としまして、チルドレンファーストという大きなコンセプトのもとにおいて、都民の皆さんがライフステージに応じて必要なタイミング、タイミングでサポートしてまいりました。例えば妊娠時に6万円、出産後に10万円、1、2歳の前後で6万円の経済的支援ということ、これをシームレスに提供するということで、チルドレンファーストの政策に力を持たせてきたわけでございます。それはすなわち都民の皆さん、大変共感していただいて、それぞれ何を選ぼうかということでカタログの中から選んでいただいたりということから、また子育てでですね、辛い部分のサポートにそれが使われるということもあります。今回、来年度については、経済的支援の部分で5万円増やそうと。様々な物価高などもあります。そういった皆さんの心が、何と言うのでしょうかね、子育てで厳しいところを都としてしっかりと支えていくという、そういったことから5万円増と。そして国からのサポートもありますので、合わせますと総額で27万円ということになりますでしょうか。これからもこうやって妊娠・出産、子育て、切れ目のない支援を充実して、子育て家庭、更に応援していきたいというふうに考えております。東京新聞さん。

【記者】東京新聞の奥野です。SNS発信について伺います。知事が特別顧問を務めていらっしゃる都民ファーストの会がSNS発信の強化の一環で、年明けから新たにYouTubeチャンネルを始める予定と会見でも話がありました。知事も収録に参加されたと聞いていますけれども、実際、出演予定があるのかということと、またあのSNS発信の強化への期待などがありましたらお聞かせください。一方でですね、地方議会、二元代表制なので、知事がどのようなご立場で、都議会の一会派の番組に出られたのかということと、今後の関わり方も含めてお考えお願いします。

【知事】後のご質問は特別顧問であるという事実です。それから、色々な発信をされるということで、書き初めしてほしいということで、書き初めをいたしております。何を書いたかはご覧くださいと。

【記者】今後も定期的に出られたりするご予定というのはあるんでしょうか。

【知事】それは都民ファ、都ファの方、都民ファーストさんに聞いてください。

【記者】ありがとうございます。

【知事】よろしいでしょうか。NHKさん。

【記者】すみません、NHKの佐久間です。カスハラ防止条例についてなんですけれども、ガイドラインが公表されたところですけれども、今後実効性あるものにしていくために、方策など現在考えられていることがあれば教えていただければと思います。

【知事】ありがとうございます。カスハラ条例が成立をしたというのも、都政において今年の大きなトピックの一つだと思います。今回のガイドラインを発表した件については、じゃあどういう行為が禁止行為に該当するのかどうか、それから代表的なものはこういうものですよということ、やっぱり具体的に色々とお示しをすることが、現場の対応に有効な効果をもたらすのではないかと思います。悪質な行為というのは刑法に抵触もするのだということも解説をしているということでございます。正当なクレームも一方でありますので、顧客の権利ということも尊重しながら、どういった時点で厳正に対処するのかを定めるマニュアルも重要でありますので、業界団体に示す、こういったところがカスハラにあたりますといったような事例も含めて、共通のマニュアルですね。これも作成をしていきたいと考えています。共通のマニュアルの公表については、ガイドラインの検討会議が最終確認、来年の2月ぐらいになりますけれども、それを経た上で2月から3月ぐらいには、共通マニュアルとして公表することになると思います。もう大枠はできているということです。はい、よろしいでしょうか。ありがとうございました。じゃあこれ(今年の漢字を書いた紙)置いておきますので。

【記者】すみません、もう一度だけ写真を撮らせていただいてもいいですか。

【知事】そうなんですか、これ(紙)付きで。そうですか、はい。

【記者】知事、よろしければムービーも。

【知事】ムービー、はい。なんかひょこいがんじゃいましたね。そうか、ここに名前を入れれば。まあいいや、以上です。ありがとうございました。

※テキスト版については、読みやすさを考慮し、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどの整理や補足説明をしています。

(テキスト版文責 政策企画局戦略広報部企画調整課)

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