小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和7年2月14日)
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知事記者会見
2025年2月14日(金曜)
14時00分~14時36分
【字幕版】は
知事冒頭発言
1 東京高速道路(KK線)の再生
【知事】私から4点お伝えいたします。まず東京高速道路、いわゆるKK線ですけれども、これを再生するという点でお伝えをいたします。4月5日(土曜日)の夜の8時ですね。この時間をもって、首都高速道路の八重洲線、こちらが長期通行止めとなりまして、これによって東京高速道路、これをKK線と呼んでいるのですが、廃止となります。首都高速道路については、通行止めの後に地下化の工事が本格化してまいります。一方、このKK線ですけれども、道路としての役割を終えまして、これからは周辺地域と一体となったにぎわいを創出したり、また今までにない目線からの都心の夜景の眺望といった、人を中心とした、また歩いて楽しめる空間へと生まれ変わるということであります。その最初の取組なのですが、多くの方々にウォーカブルな空間を体感いただく、そのようなイベントを行います。題しまして「Roof Park Fes & Walk」といいまして、roofですね、屋根。parkですね、公園。そしてFestival&Walkですね、歩くと。全部てんこ盛りになってます。4月18日(金曜日)と翌19日(土曜日)に開催をいたします。Roof Parkという言葉ですけれども、都民の皆さんにはまさに屋根に上るワクワク感を感じていただいて、また皆さん、人々が楽しんで憩う、そういう広場にしていくという思いを込めて、この名称になっております。参加者の募集を開始いたしますが、3月21日(金曜日)からの予定としております。そのほか、イベントをたくさん考えておりますので、詳細については改めてお伝えをしてまいるところであります。それから、今年は、そっか、デフリンピックがありますね。11月です。このKK線ですけれども、そこは2キロぐらいかな、そこをマラソンの競技会場の一部にいたしますので、そこで走ってもらうと。世界陸上の関連イベントでも活用するなどなど、KK線の活用の仕方というのはもう様々あります。東京のど真ん中を駆け抜けるということ、その醍醐味も感じてほしい。世界中から多くの方々が東京を訪れる機会となりますこの両大会、デフリンピック、世界陸上ですね。それを通じて、東京の魅力を発信していく考えでございます。この担当は都市整備局と生活文化スポーツ局となっております。
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:431KB)
(「Roof Park Fes & Walk の開催等」は、こちらをご覧ください。)
(「東京2025デフリンピック マラソン会場等決定」は、こちらをご覧ください。)
2 介護の仕事のイメージアップの取組
【知事】続いてですね、ガラッと変わりまして、今度は介護に関してでございます。介護の仕事をもっともっとイメージアップをしていこうという考えのもとでございます。特に今年、2025年ですけれども、団塊の世代の方々が2025年で75歳以上となる本格的な超高齢社会を迎えるという節目でもあります。介護の人材が、一方で非常に確保することになかなか苦労もあるということですが、この人材の確保、喫緊の課題でございますので、対応していきたい。都はこれまで様々対応もしておりますが、例えば月額で最高2万円の居住支援、それからDX人材の育成支援など、本当にきめの細かな施策も展開をしてきております。さらに加えてですね、このたびは業界全体をイメージアップしていこうということで、例えば、夢、趣味、こういったものをお持ちの方々が、一方で介護の仕事と両立していただいて、仕事もし、また夢や希望を叶えていくことができるようにすると。これを新しい介護の働き方、これを応援していきたいと考えています。実際にそれをやっておられる13の事業所を「介護WITH事業所」として選定をいたしました。こうした新しい働き方を広く知っていただくために、今日からポータルサイトも開設をしております。合わせまして、PRの動画も作成したので、ちょっとご覧いただきたいと思います。どうぞ。
(動画放映)
【知事】はい。ということで、新しいポータルサイトでこのような色々な事例紹介していきます。その中でプロボクサーの元世界王者で、現在は総合格闘技をしながら訪問ヘルパーの仕事をしておられるライカさん。それから女子の硬式野球しながら、介護施設で働く足立さんや李さんなど紹介をしております。年をとっても地域社会とのつながりを持って、いつまでもいきいき活躍できる東京を目指しまして、介護人材の不足など2025年問題の解決に真正面から取り組んでいきたいと考えています。福祉局が担当しております。
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:264KB)
(「介護WITHプロジェクトが始動」は、こちらをご覧ください。)
3 エコに関する取組
【知事】3本目です。エコに関しての二つの取組についてのお知らせでございます。まず、東京エコビルダーズアワードなのですが、こちらの受賞者を決定してまいります。いよいよこの4月から、大手のハウスメーカーが供給する新しい住宅、新築の住宅などに太陽光パネルの設置などが義務化される仕組みが始まるところです。これに先駆けまして、意欲的に太陽光パネルの設置、また住宅の高断熱化に取り組んでいる事業者を表彰したいと考えています。このたびは外部の有識者の審査を経まして、ハイスタンダード賞。(会場内で音声が流れる)ちょっと待ってください。急になんか。最初が東京エコビルダーズアワードの受賞者の決定ということで表彰式を行います。来週の18日(火曜日)、それから3月4日(火曜日)にはですね、合わせまして3月4日(火曜日)に受賞者の取組を発表する、そのイベントを開催をいたします。これにつきましてはですね、受賞者の取組を発表するイベントの開催で、パネルディスカッションも行うことになっておりまして、専門家の方々が太陽光パネルの設置、断熱性能の向上で、様々なメリットを分かりやすく解説をし、またアンガールズの田中卓志さん、この方は建築にお詳しいのですよね。この田中さんを交えてのトークを行ってまいります。今日から申込み、ホームページで受け付けてまいります。これからの住宅の新築などを検討される都民の皆さんがぜひご参加いただければと思います。それから二つ目でありますけれども、「わが家の環境局長サミット」、これ以前から行っていますけれど、子供さんがですね、リーダー、環境局長になって、家庭でHTTですね。電力を「へらす」「つくる」「ためる」。これに取り組んでいる「わが家の環境局長事業」を実施をしてもらっています。この一環として「わが家の環境局長サミット」、来週開きます。21日(金曜日)です。このサミットでは、親子で取り組んできた具体的なエコアクションについて子供たちがプレゼンテーションを行ってもらいます。これ、毎回私すごく感心するのですよね。とてもよく勉強していて、かつそれをおうちで実践をしているということで、どのような発表がされるのか、私も大変楽しみにしております。ということで、表彰式と受賞イベント、(わが家の)環境局長サミットということでお伝えをいたしました。
(詳細は、環境局へお聞きください。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:169KB)
(「東京エコビルダーズアワード 受賞企業決定等」は、こちらをご覧ください。)
(「わが家の環境局長サミット2025春を開催」は、こちらをご覧ください。)
4 沖ノ鳥島・南鳥島シンポジウム
【知事】4点目です。これはですね、東京都はいくつもの島を有しておりますけれども、その中の沖ノ鳥島と南鳥島に関するシンポジウムを開きますので、このお知らせでございます。東京都小笠原村に属しているのが沖ノ鳥島、南鳥島でありますけれども、日本の最南端と、それから最東端の、最も東ですね、の国境離島となっております。それぞれの島の周囲に広がる排他的経済水域、いわゆるEEZですけれども、これはもう日本の国土面積を上回っているのですね。いかに重要な島かということを示しています。要は国土保全の上で極めて重要な島となっております。都においては、大学や研究機関などの専門家と協力しまして、島、そして周辺海域の維持保全に向けた研究調査を行っております。ここで見ていただきますようにですね(スライド)、東京からずっと突き抜けて、小笠原でまだその道半ばのところにありますけれども、沖ノ鳥島で1,700km東京から離れています。これはすなわちですね、沖縄・那覇などよりも更に南100km(正しくは、東京・沖ノ鳥島間の距離は、東京・那覇間よりも約100km離れている)ということでありますし、南鳥島に至りましては1,950kmということで(約)2,000km。隣同士の島のように見えるかもしれませんけど、この間だけでも1,900kmという、そういうスケールの話でございます。このたび、この二つの島の重要性について都民の皆様方に知っていただくということで、シンポジウムを開催をいたします。日付は3月1日(土曜日)であります。シンポジウムでは、沖ノ鳥島の周辺の海底の地形がどうなっているのか、そして生物がどのように生息しているのか、その状況などについての報告、そして今後の取組の方向性などについて議論を深めるパネルディスカッションを行います。会場では、普段立ち入ることができない二つの島を実際に訪れたような体験ができるVRもお楽しみいただけることとなっております。参加者の募集は今月の25日(火曜日)まででございます。ぜひ多くの方にお越しいただければと、このように思っております。以上、私の方からお伝えする4項目でございました。
(詳細は、総務局へお聞きください。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:236KB)
(「沖ノ鳥島・南鳥島シンポジウムを開催」は、こちらをご覧ください。)
質疑応答
【記者】ありがとうございます。サブ幹事社のTOKYO FMの村田と申します。2点、質問をさせていただきます。小池知事は先週、タイを訪問されまして、チャオプラヤ川のクルーズに参加されるなどして、「ナイトタイム観光の参考になった」とおっしゃっていました。東京都は新年度予算で夜の経済の活性化を目的とした関連予算も追加されていますが、バンコクのナイトタイム観光で特に印象的だったこと、また東京に生かす具体的なイメージ、アイデアなどがありましたら教えてください。
【知事】今回、久々にバンコクを訪れました。今、ご質問にありました、ナイトクルーズ、チャオプラヤ川をですね、色々な伝統的な形をした船とか、すごく新しい斬新な形の船など浮かべて、それぞれその中、船内では色々なエンターテインメントなども行われているようでございまして、存分に私自身も楽しんでまいりました。チャッチャート バンコク都知事とご一緒させていただいて、色々とその間もご説明なども伺って、いい時間でございました。このように、また川辺にはですね、ライトアップされた様々な王宮を含めてですね、施設がございますので、非常にこの美しさとともに楽しませていただく。夜の時間をどう充実させるかというのは、観光客の満足度向上、また消費の拡大につながるため大変重要だと思っておりますし、また夜の観光ツアーに力を入れて、夜の時間帯をですね、有効に活用する。そしてそれを東京の経済の活性化につなげていきたいと考えております。
【記者】ありがとうございます。もう1点です。埼玉県の八潮市の道路陥没事故に関してです。あれを受けて東京都は緊急点検を行いまして、また普段から定期点検も行っていますが、それでもごく小さいものも含めますと、年間350件程度陥没が発生しています。老朽化対策などについて、今後更に強化する予定がありますでしょうか。
【知事】東京都においては、日頃から下水道管の内部について360度確認ができるテレビカメラなどで点検をしております。必要に応じて補修を行って、健全性の確保に努めているところでございます。また併せまして、都で開発をした、道路を掘削しないで、下水を流したまま、だからいつものとおりの中で、下水道管をリニューアルする技術というのがあるのですけれども、これも活用しまして、老朽化した下水道管をまっさらにすると言ってもいいかもしれません。再構築する事業も計画的に進めております。これが(手元の資料)説明の資料になりますけれども、例えばこういう、見えますか、こういう再構築をする前の下水管でありますけれども、そこをそのまま水は流したままで、ずっとこの中をですね、塩化ビニルによって覆うことで表面を強化するわけですね。ですから、ここで下水道の利用を止めることなく、新しいものに変えていって、その新しいものについての何でしょうかね、耐える年数というのは、場所によるかもしれませんけども、約50年(以上※)と言われて、これで更新ができると。再構築ができるということで、東京都の方では、この技術もほかの地域でもお使いいただいたり、海外でもこれを導入しているところもあるということであります。インフラの中でも重要な部分でございますので、こういう技術力を結集させて、対応しているということもご紹介しておきたいと思います。今後、埼玉県での道路陥没の原因究明などの結果も踏まえて、都として必要な対応を取っていきたいと考えております。SustainableとHigh Techですね。SusHiですね、これはね。ということです。
※東京都下水道局では、計画的に下水道管の維持管理を行うことで、法定耐用年数の50年より30年程度延命化し、ライフサイクルコストが最小となる経済的耐用年数(80年程度)で効率的に再構築を進めています。
【記者】ありがとうございます。私からは以上です。では皆さんからの質問で、挙手の上、知事の指名を受けてから発言をお願いいたします。
【知事】日刊工業新聞さん。
【記者】ありがとうございます。日刊工業新聞社の小西です。今週水曜日に公表された空飛ぶクルマ実装プロジェクトに関して質問です。昨年のSusHi Tech Tokyoでの都内初飛行ですとか、また約5年後の2030年までの市街地運行開始実現など取組を進められていると思います。社会実装に向けた知事の思いというのを改めてお聞かせください。
【知事】空飛ぶクルマというのは、各国、また各スタートアップなどもですね、今、国際競争の中で技術力を高めています。実際に実装を既に行っているところもありますし、また誰も、一人乗り、誰も乗っていなければドローンかもしれませんけれど、一人乗りから複数人が乗れるようにするなど、色々な工夫がされて、モビリティとしての空飛ぶクルマの技術革新というのは、もう日進月歩で進んでいると、このように思います。一方で、じゃあ停まるポートですけれども、バーティポート。これが遠くだと空飛ぶクルマの利便性が生かされないわけで、そこをどういうふうに行っていくのか、どう確保していくのか、まちづくりでの位置付けなど、将来を想定しながら、色々今のうちに準備をしていく必要があると考えています。ちょうど官民連携の形で昨日、この会議、昨日ですよね(正しくは、一昨日)、行ったばかりでございますけれども、そうですね、これからどういうところで、このポートが作ることができるのかといった安全性の確保とともに、利便性を街の中でどう確保していくのか。課題はいくつもありますけれども、いくつもの技術的、それから社会的、それから交通面、それからエネルギーですね。何で飛んでいくのかとかですね。電力なのかどうなのかとか、色々なことが考えられますので、それらをこれからも複合的に、また官民連携、様々な分野の事業者と連携して考え、進めていきたいと思っております。
【記者】ありがとうございます。
【知事】朝日さん。
【記者】朝日新聞の中山です。高校無償化についてお伺いしたいんですけども、今日、高校無償化の所得制限の撤廃について、日本維新の会と与党が2026年度からの実施について合意したという一部報道もありまして。知事、ずっと国が責任を持ってこの問題は行うべきというふうにおっしゃっていますけども、この国での議論の進み方とか、今回のこの合意に至ったという報道も受けて、受け止めをいただけると思います。
【知事】今それぞれの各党が議論をされている最中で、その中については承知をしておりませんが、ただ考え方として、やはりその教育という部分については色々な方々にとってチャンスがあるという考え方、それから都で既に行っている部分については、本来国がなすべきことというふうに考えておりますので、そこに至るまで都としての対応をさせていただいているということであります。これからもどのような動きになるのか注視していきたいと思っています。
【記者】ありがとうございます。
【知事】日経さん。
【記者】日本経済新聞社の池田と申します。本日、東京都と千代田区で、帰宅困難者の対応訓練を実施しました。千代田区にある東京駅というのは、訪日客も多く利用されますけれども、一方でその訪日客の方の中には、地震を経験したことのない方も多くいらっしゃると思います。これから今回の訓練も踏まえてですね、そういった訪日客の防災対応というのをどう進めていくのか、あれば教えてください。
【知事】多くのインバウンドの方々が東京などを訪れてくださっているわけです。今後もそうでありますけれども、どうやって情報を伝えるかというのは極めて重要で、これは何語であれ同じことだというふうに思っております。そしてまた、地震そのものを知らない方々ですね、そういった方々へどう伝えるかというのは、色々な工夫が必要だというふうに思っております。一時滞在施設への入館とか受付の様子、今日視察をしたわけでありますけれども、これからも色々な方々に届く、そういう情報のあり方を研究もし、そしてまたお伝えをしていきたいと考えております。
【記者】ありがとうございます。
【知事】NHKさん。
【記者】すみません、NHKの佐久間です。米の価格高騰が続いておりますけれども、今日、政府は備蓄米の21万トン放出することを明らかにしています。知事はこの政府の判断についてどのように評価しているでしょうか。
【知事】そうですね、備蓄米の放出ということで注目されておりますけれども、お米の価格の高止まりということは、都民の生活にとって直接影響しているというふうに認識しております。これ、備蓄米の放出で流通が円滑化して、価格も落ち着くことを期待したいと思います。東京ではこれまで、都においてはこれまで米粉パンなどをちょうどウクライナの戦争があって、なかなか小麦が世界市場の中で混乱をしていたということもこれあり、米粉パンなどでお米をもっと活用する方法を、購買力のある東京でメッセージとして出していこうという、そのような活動をし、また事業者の皆さんにもご協力いただいてまいりました。ちょっとモチモチ感があってですね、そして一方で少し足が早いということなど、課題もありますけれども、お米の需要を増やすというところが、これまでの減反政策だけでなくですね、もっと需要を増やすということを、その際メッセージとしてお伝えいたしました。それと加えてですね、その需要については、80億人の世界市場をどうしてもっと視野に入れないのかということは、かねがね私は訴えてきております。それぞれお米の産地があるわけで、それをブランド化して世界に売るとかですね、それから炊飯器がある世界のお家というのを、世界における炊飯器を持っておられるところ、お家ですね、は少ないかもしれないので、であるならば、なんとかライスとかですね、チンをすればすぐ食べられるとか、そういうふうに普及をしていくということで、政策的にそもそも世界市場をにらむという、そういう政策に早く転換すべきだとかねがね思っておりまして。今回はただ放出をするというだけでなく、政策そのもの、今回のあれじゃないですかね、国会の方にもかかっていたはずなのですけどね。法律案なども。もっと大きなところで構えていく。それはすなわち食料安全保障に関係する話であり、治山、それから山ですね。治山・治水、その原点だと思うのですね。農業政策って、日本にとって国策の一番大きな部分なので、これを機会に、改めてどうあるべきなのかという骨太の部分をですね、しっかりと対応してほしいと強く思っています。MXさん。
【記者】すみません、TOKYO MXテレビ白井です。都議会自民党の不記載の問題をめぐって、今、都議会では政治倫理条例の制定だったり、政倫審の開設などの案が出ています。知事の視点として、こういった政治とカネの問題に対する改革として、どのような対応が必要だと思いますでしょうか。
【知事】今、議会の方で議論されていることを見守っているところでございます。政治の信頼の確保という点で、どうあるべきなのか議論していただければと、このように思っております。
【記者】ありがとうございます。
【知事】テレビ朝日さん。
【記者】テレビ朝日島田です。本日内閣はですね、災害対策基本法などを改正しました。災害対策基本法の中では、理念としてデジタル技術の活用というのが盛り込まれました。従来、知事は住家の被害認定の際にAIを使うべきだとか、デジタルについて推し進めていらっしゃいますけれども、それについて、今回の改正についてご所感を伺いたいのと、東京都として首都直下を控える中で、そういったAIの活用について改めて意気込みを伺えますでしょうか。
【知事】災害対策、今日はまさに帰宅困難者の対応ということで、訓練を視察してまいりました。あらゆるリスクに備えていくということが何よりも大切でありますし、そのために東京都としても、その対応を今回の法改正も踏まえまして対応を進めているところでございます。その中でデジタルを活用するという、またそれによって3Dでですね、発生前と後の違いなどによって、被害のですね、どれぐらい大きいのかというのを確認ができるなどなど、これまで非常に、発生後の問題としてですね、その後の被害認定を確認することに手間取っていたというのは、被災者からすればですね、非常に不安が募る、時間が経過するごとに不安は更に深まるというのが現実だと思いますので、そこをいかにして信頼できてスピードをアップできるかというのは、デジタルの活用だというふうに思います。そのためにはですね、生成AIなどはその例でありますけれども、やはりデータを蓄積していかなければならないので、DXで色々、デジタルで色々解決していくための、そのためのデータを入れ込むという作業が、可及的速やかにしていかなければ、データなしには結局何も判断できないということになります。そういった意味でできるだけ早く、その対応を行うことが必要ではないかと思っております。東京新聞さん。
【記者】東京新聞の奥野です。都立高校入試に活用している中学3年生対象の英語スピーキングテストについて伺います。昨年11月、12月に実施されたテストでは、機器の不具合などで255人の生徒が再試験の対象になりました。再試験者の人数は2022年度が27人で23年度が60人で、今回4倍以上に増えています。運営事業者が今回からブリティッシュ・カウンシルに変わったわけですけれども、この再試験者が増えた原因について、事業者に対してどのような調査や、改善策を求めるお考えがありますでしょうか。また、再試験になってしまった生徒、保護者へのコメントがあればお願いします。
【知事】スピーキングテストにつきましては、現場での対応など、適切に実施をしているというふうに聞いております。その内容について、どういう分析をしているのか、教育委員会からまた報告を受けたいと思います。
【記者】もし、生徒さん、保護者さん、21日(金曜日)に都立高入試本番控えてますので、コメントあればお願いしたいと思います。
【知事】そうですね。まずこれについても、日頃の成果が出せるように頑張っていただきたいと思います。
【記者】ありがとうございます。
【知事】毎日新聞さん。
【記者】毎日新聞の山下と申します。よろしくお願いいたします。昨年ですね、武蔵野市の、失礼しました。武蔵野東高等専修学校という学校でですね、生徒が学校側に退学処分を言い渡される事案がありました。それで今月報道されたんですけれども、内容としては、その学校法人の理事長に対し、会議の場で反論したところ、その幹部から謝罪文を要求されて、それを書いたんですけれども、それを不服として、生徒側が刑事告訴したところ、退学処分を求められたと。それで、高等専修学校というのは、都の所管になるんですが、この問題について、都として何か報告を受けたりとか、報告を求めたりしたことがあったら、教えていただきたかったんですけれども。
【知事】その事案については、今、私の手元に確認ができませんので。また、別途担当の方からお伝えいたします。では以上とさせていただきます。ありがとうございました。
※テキスト版については、読みやすさを考慮し、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどの整理や補足説明をしています。
(テキスト版文責 政策企画局戦略広報部企画調整課)