小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和7年2月21日)

更新日
 

知事記者会見
2025年2月21日(金曜)
14時00分~14時28分

【字幕版】は 東京動画ロゴ 「東京動画」をご覧ください。

知事冒頭発言

1 丸の内・有楽町でのプロジェクションマッピング

【知事】今日は何件でしょうね。4件お伝えをしたいと思います。それでは最初がですね、丸の内・有楽町の方でイベントを行いますプロジェクションマッピングであります。とても素敵です。昨年の訪日外国人はちなみにですね、3,600万人ということで過去最大。そしてそこでお使いいただいた色々な消費がですね、8兆1千億円ということで、これも過去最高ですね。先般タイを訪れましたけれども、あちらは日本よりも更に多い観光客で賑わっているわけですが、観光資源として夜の時間を戦略的に生かしているということを前回もお伝えしました。それが経済の活性化につながっていくということであります。やはり国際観光都市の競争力を高める伸びしろは、東京ではナイトタイム観光にあるというふうに思っておりますので、夜の魅力の一層の充実、不可欠であるということを何度もお伝えしております。こうした取組の一環で、地域と連携してプロジェクションマッピングを行うということで、ちょっとご覧いただこうと思いますが、「東京大浮世絵」というタイトルで行うものでございます。かつて江戸の城下町として繁栄して、今も文化、そして経済の中心地が丸の内ですね。そして有楽町、有楽町って考えてみたら「楽しみが有る」という町なのですよね、有楽町ということで。そこにですね、それぞれの地形を生かした、ビルの形状を生かした形で投影をするというもので、丸ビルの方では人物に焦点を当てまして、「六大絵師の共演」というタイトルになっております。そして、駅の反対側で有楽町イトシアの方、こちらでは自然をテーマにしまして、「大江戸の花鳥風月」と銘打った作品を投影する予定となっております。丸ビルの方では同時にですね、NHKで今ちょうどやっている大河ドラマ「べらぼう」ですね。この特別展示も同時に開催していますので、楽しんでいただければと。そして江戸の文化の緻密さ、そして何と言うのでしょうね、そのアートの力、お楽しみいただければと思います。短くまとめてありますので、ご覧いただきます。

(動画放映)

【知事】はい。ということで、このプロジェクションマッピングの技術力というか、アート力というか、それに加えて、×(かける)浮世絵ですから、最強のコンビネーションではないかと思います。ぜひそれぞれ東京のど真ん中でお楽しみいただきたいと思います。そして、街歩きも楽しんでほしいということですね。
(詳細は、産業労働局へお聞きください。)

東京動画ロゴ (会見で放映した動画は、こちらをご覧ください。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:314KB)
(「プロジェクションマッピング「東京大浮世絵」開催」は、こちらをご覧ください。)

2 女性の健康週間

【知事】それから次でございますが、女性について、女性の健康週間についてのお知らせをいたします。女性が生涯を通じて生き生きと自分らしく活躍をしていくためにも、健康づくりって大切でございます。3月1日(土曜日)から8日(土曜日)までは、これは国が定めた「女性の健康週間」になっております。都でもがんの予防など、女性が自らの健康について考えていただけるようなキャンペーンを展開するというものです。まず、プロサッカーチームのFC東京さんに協力いただきまして、野澤大志ブランドン選手から定期的ながん検診の大切さを呼びかける動画を配信をいたします。がんでお亡くなりになる女性のうち、大腸がんの割合が最も高いということです。都庁と隅田川にかかる10の橋を、大腸がんの啓発カラーでありますブルーでライトアップをするという予定にしております。あわせまして、以前もお伝えしてまいりましたが、子宮頸がんの予防にはHPVワクチンの接種が有効とされております。定期接種の機会を逃した、その間止まっていたと言いましょうか、1997年度から2007年度、この間の方々、女性がですね、対象にならないで(いた)。そしてその皆様方を今度は対象にして、キャッチアップ摂種をしていただくということでお勧めをしてまいりましたけれども、まずはこの来月ですね、3月末までに開始すると、全部で3回無料で接種ができます。よって早めの接種をご検討をいただきたいと思います。ポータルサイト「TOKYO#女子けんこう部」の方で、女性特有の病気に関する情報、またライフステージに応じて変化する心の健康などについて、漫画、そしてコラムで分かりやすく解説をいたしております。なかなか相談しにくいとか、女性の体の体調、体の体調じゃないですね、女性の体調というのはなかなか微妙ですから、そのあたり心配だったら相談をする。またこうやって(TOKYO#)女子けんこう部で覗いてみて、自分はここに当てはまるのかなと思ったら、参考にしていただくなどなど、女性の健康を大切にしていただきたいと思います。分かりやすいコラムで解説もしていますので、この機会にぜひご覧をいただきたいと思います。保健医療局が担当いたしております。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:209KB)
(「「女性の健康週間」都のキャンペーン概要」は、こちらをご覧ください。)

3 東京マラソン2025

【知事】次は健康そのもの、東京マラソンについてでございます。3月2日(日曜日)、いよいよです。東京マラソン2025が開催をされます。今回で18回目になるのですね。走る方、ランナーは3万8千人。男女ともに昨年の優勝者でありますエリート選手、ケニアのキプルト選手、そしてエチオピアのケベデ選手も出場いたします。今年もですね、レベルの高いレースが繰り広げられること、期待をいたしております。またこの大会ですけれども、東京2025世界陸上の選考レースに位置付けられております。パリ2024オリンピックで6位入賞を果たされました赤崎暁さんなどですね、日本を代表するトップランナーが出場しますので、ぜひご注目いただきたいと思います。また今回はですね、海外からのエントリーがですね、約1万8千人、一般ランナーとしてエントリーしておられまして、この数はですね、本当に回を重ねるごとに増えております。また、この大会におきましては新たに、障害のために歩くことが困難な方が乗ったバギーとそれを押すランナーが2人一組になってですね、走るという「Duo Team」、こちらの方も試行的に行ってまいります。ランナーの皆様、そしてボランティアの皆さん、観客の皆さん、ぜひ全体が一体となって東京マラソン、盛り上げていきたいと思います。沿道やテレビの前で東京の街を駆け抜けるランナーにぜひ声援も送ってください。担当は生活文化スポーツ局となっております。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:222KB)
(「東京マラソン2025 観光みどころマップ」は、こちらをご覧ください。)
(「東京マラソン フィニッシュ観戦エリアに招待」は、こちらをご覧ください。)

4 都営交通キャラクターキャンペーン

【知事】それから次がですね、都営交通のキャンペーンについてのお知らせでございます。今ですね、SNSなどで人気を博しております都営交通のキャラクターで、「みんくる」と「とあらん」今出ていますけれども(スライド)、「みんくる」と「とあらん」。これを主役としまして、初めてのキャンペーンを行います。来月の3月22日(土曜日)から4月6日(日曜日)までで、日暮里・舎人ライナーを舞台に開催をいたします。フォトスポットを日暮里駅に設けます。また、ライナー沿線をめぐるデジタルスタンプラリーも行うことといたしております。スタンプを集めた方や、限定の一日乗車券ですが、購入した方にはプレゼントも用意をいたしております。また、キャンペーン開始に先立ちまして、3月21日(金曜日)にオープニングイベントを開催をいたします。フォトスポットのお披露目、そして「みんくる」と「とあらん」との撮影会などを楽しめることで、ご期待いただきたいと思います。そして今日から3月2日(日曜日)までですが、参加者を募集させていただきます。ご家族、またお友達など大切な人と一緒に、都営交通を利用しての春のお出かけを楽しんでいただきたいと思います。こんな名刺カードももらえるということになっております。それから最後にですね、交通絡みでお伝えをしておきたいと思いますけれども、先日から、ゆりかもめがですね、2週間にわたって(正しくは、1月20日週及び27日週のうち2回)停電などの影響で全線の運転を見合わせるような事案が生じました。こうした事故などによる避難誘導に備えまして、その前にですね、停電の影響で緊急点検しまして、既に必要な対応を行っております。こうした事案など、避難誘導する際、高いところですね、歩いていただくというようなことが前回も起こったわけでございますけれども、中には女性の乗客、お客様もいらっしゃいまして、ハイヒールを履いていらっしゃる方など、そこを歩くのだけでもうヒヤヒヤものだというふうに思いますので、ハイヒールを履いていらっしゃる方なども安全に避難ができるように工夫をします。そしてここはですね、紐なしですぐにスルっと履けることのできる安全シューズを用意することといたしました。もちろんですね、そんなことのないようにしっかりと点検もし、必要な改修を進めてまいりますけれども、万万が一、そのような状況になった時もですね、足元、しっかり女性の皆さんもですね、固めてですね、歩けるような、そんな工夫もいたしております。引き続き、安全、安心にご利用いただけるように努めていくということは言うまでもありません。最後にお伝えをいたしました。私の方から以上でございます。それではどうぞ。
(詳細は、交通局へお聞きください。なお、ゆりかもめについては、港湾局へお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:238KB)
(「みんくる&とあらん主役キャンペーン開催」は、こちらをご覧ください。)

質疑応答

【記者】ありがとうございます。幹事社の東京新聞押川です。本日実施されている都立高入試の関連で1点質問いたします。国会でも議論が進んでおりますが、私立も含む高校授業料の無償化について、先立って18日に阿部文部科学大臣が「私立の進学希望者が増え、公立の進学志望、希望者が減る可能性がある。公立の専門高校に一定の影響がある」との見解を示しました。また、文部科学大臣を務めた萩生田衆院議員は、先行する大阪や東京の取組の検証がないことを問題視する発言をSNS等でしています。本日実施されている都立高校一般入試では、全日制の応募倍率が過去最低の1.29倍となりました。東京都中学校長会などの調査でも、全日制の都立高志望率が約30年ぶりに60%台に下がりました。無償化が都立高校に及ぼす影響を検証すべきだと知事はお考えでしょうか。また、志願者数の減少によって、学習や部活動の運営に支障が出たり、学校の統廃合が懸念されたりもします。どのような対策を講じるべきだとお考えでしょうか。よろしくお願いします。

【知事】都立高校の授業料ということでのお尋ねがございました。進学を希望される生徒さんを公教育の両輪である都立高校と私立高校で受け入れていく。そのために双方で魅力向上に取り組むということが重要だと考えております。国に先行して今年度から既に所得制限を撤廃した形で、高校の授業料無償化をいたしております。受験生をもつ子育ての家庭にとって、厳しい状況のサポートにつながっているものと考えております。ある意味競い合いながら、教育を高めていっていただければと、このように考えております。

【記者】影響について検証というものは、分析とかをされる予定はないのでしょうか。

【知事】この点につきましては、今始めてまだわずかでございますので、数字などを確保しながら、チェックをしていきたいというふうに思っております。

【記者】今後検証されていかれるということで。

【知事】どういう形かは別にしましても、数値などは既にしっかりととらまえております。

【記者】ありがとうございます。幹事社からは以上です。それでは、質問のある方は挙手の上、知事の指名を受けた上で社名とお名前を名乗ってご質問ください。

【知事】日刊工さん。

【記者】日刊工業新聞社の小西です。今週水曜日に公表されたAI戦略策定に向けた論点整理、また、都の今後のAI活用に関して質問です。東京都AI戦略の策定が今年の夏に控えています。また、ブロードリスニングの導入をした2050東京戦略に携わられた安野貴博さんが、先日GovTech東京のAI活用全般のアドバイザーにも就任されました。今後、都において、どのようにAI活用されていかれるか、改めて知事のお考えですとか思いをお聞かせください。お願いいたします。

【知事】AIについては先日ちょうど、フランスで国際的な会議も開かれたということで、世界中の注目はAI、特に生成AIに対して集まっていることだと、このように思います。またAIについては、もう日進月歩で進化をし続けているという状況かと思います。そういう中でAIについてですね、良き部分は取り入れていく。特に翻訳機能などは大変滑らかで優れている点なども挙げられるかと思いますし、またブロードリスニングの際もですね、カテゴリー別の集約などによって、よりしっかりと都民の声が受け止められるという形にする。そのサポートとしてAIは有効なものだと考えております。そしてまたこれからも色々検証していかなければなりませんし、チャットGPTに声をかけてみましてもですね、これは間違いの場合もありますということを最初に言うのですね。ですから、全て鵜呑みにするわけではないけれども、Copilotとして、活用していくという方法を念頭に置きながら、また日進月歩で技術が進んでいることなども考えながら、ing形でこれからもとらまえて、そして有効な部分は活用していきたいというふうに思います。

【記者】ありがとうございます。

【知事】ちなみに(2050東京戦略に掲載されている)「22世紀の予言」というのを皆さんにもお配りしたかと思いますけれども、あれはAIの力をかなり活用いたしております。はい、日テレさん。

【記者】日本テレビ内藤と申します。よろしくお願いします。2点お伺いします。1点目なんですが、東京アプリがリリースされました。今後、様々なサービスができるようになるなど計画されていると思います。知事査定の時もお話いただいたんですけれども、東京アプリ、今後都民などにどう役立ててほしいかなど、改めてお願いいたします。

【知事】東京アプリ、先日17日に公表させていただきました。まず活用していただくことの意味、キャンペーンの意味から(マイナンバーカードによる本人認証を行った15歳以上の都民に対して)7千ポイント差し上げますという形で、より広く、多くの方々に活用していただければと思います。例えば健康を保つためのいくら走ったとか、運動したとか、そういったプラスになることによってポイントが稼げるという、そういった機能などを持たせながら、色々と今後も活用できるように、着実に中身を詰めていきたいというふうに思っております。有効に活用したいと思っております。

【記者】ありがとうございます。2点目です。都内の有名なホテル、ホテル雅叙園が突然休館を発表して、結婚式の予約をしていた人から怒りだったり、悲しみの声が上がっております。歴史あるホテルなので驚きもありました。東京都では出会いから結婚、子育てなど様々な支援を行っているところなんですが、もし知事こちらのニュースご覧になっておりましたら、ご所感などお願いいたします。

【知事】ご質問にもありましたが、東京都ではもうマッチング、AIを使ったマッチングから始めて、そして出会い、そして結婚、出産、教育というシームレス、切れ目のないサポートを行っております。その意味ではもうマッチングができて、いよいよご結婚というそのステージになってですね、急に結婚式場の方からキャンセルが入るというのは、せっかく2人で新しい一歩を歩まれる、その矢先にですね、大きな痛手になるかと思います。キャンセルになってしまった方は、個別に会場の調整などお進めだと思いますけれども、都としてできること、やはり新しいカップル応援をしていきたいと思っておりますので、結婚おうえんミーティングの参加団体であります日本ブライダル文化振興協会という皆さん、一緒に時々会議を行っておりますが、略してBIA。その皆さんと連携しまして、必要なバックアップ、協力を行っていきたいと考えています。ぜひ、お幸せな結婚、そしてそういう披露宴などを行っていただきたいというふうに思っております。

【記者】ありがとうございます。ごめんなさい関連して、バックアップは例えばその新しい式場を貸してあげるとか。具体的な、もし何か決まってたらお願いいたします。

【知事】そうですね。日本ブライダル文化振興協会の方などは、色々なネットワークをお持ちで、そちらの方におつなぎをするとか。都でも、この上の展望室もそうですけれども、ユニークベニューとして結婚式、また披露宴としても使えます。そういった意味で色々、色々なケースがおありだと思いますので、そういったことも含めて、バックアップしたいと思っています。はいどうぞ、毎日新聞さん。

【記者】毎日新聞の山下と申します。よろしくお願いします。福島第一原発事故後にですね、福島県内の除染で出た土について、双葉町の、双葉町はですね、町内で再利用を検討していることは明らかにしました。再利用の受入れを表明している自治体がない中で、町長は首都圏の人たちへの理解を進めるには、まずは福島県内で取り組む必要があると話しています。知事は、この双葉町の動きについてどう受け止められるかということと、都内での受入れについてどのように考えていらっしゃるかを教えてください。

【知事】3.11以降、地元の方々は本当にご苦労を重ねてこられました。そしてまた、このたびの双葉町のお考えということには敬意を表したいと思います。これまでも国、環境省などで、新宿御苑などでも行ってきたところかと思います。状況、この後どうなっていくのか、注視もしながら考えたいと思います。

【記者】ありがとうございました。

【知事】よろしいですか。ありがとうございました。

※テキスト版については、読みやすさを考慮し、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどの整理や補足説明をしています。

(テキスト版文責 政策企画局戦略広報部企画調整課)

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