小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和7年3月7日)

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知事記者会見
2025年3月7日(金曜)
14時00分~14時46分

 

 

知事冒頭発言

【知事】まずですね、冒頭は岩手県大船渡の山火事の被害についてお伝えしておきたいと思います。まず、2月26日(水曜日)から火が出て、岩手県の大船渡市で山火事が発生していることは皆さんもお伝えになっているとおりです。現時点で分かっているところは、約2,900ヘクタールの甚大な被害がもたらされているということで、東京消防庁からも400人近い、具体的には394人なのですが、派遣をいたしておりまして、消火活動に加わっております。それからですね、この大船渡の皆さん、頑張ってほしいという、皆共通の思いだと思うのですが、昨日、今日、銀座に岩手県アンテナショップがございまして、そちらの方で大船渡市を応援する取組を行っているということで、ちなみにこちら(手元)の「かもめの玉子」なのですけれども、大船渡の銘菓として有名です。私もとても好きです。このお菓子をですね、生産している会社の皆さんもですね、今避難されているということで、短縮営業中だという話でございます。これ中の方ですね、火災の影響を受けておられるということでございます。改めて犠牲になられた方に対して哀悼の意を表し、また被災されておられる皆様方には、心からお見舞いを申し上げ、そして、ぜひ皆で応援のエール、色々な形で送っていただきたいと、このように思っております。

1 八丈島フリージアまつり

【知事】さて、だんだん春の声がですね、あちこちから聞こえてきておりますけれども、こちらでございます。こちら(机上)に飾っているのが、色とりどりのフリージア。八丈から送られましたフリージアでございますけれども、八丈島では、今月の22日(土曜日)からフリージアまつりが開催をされます。花摘みをはじめ、勇壮な八丈太鼓の演奏とか、黄八丈の着付けの体験など、伝統的な文化を堪能していただくことができますので、ぜひこの機会に八丈を訪れていただきたいと思います。今ここに飾ってあるお花で、もう香りはもう十分、私、楽しんでおりますけれど、ぜひ八丈までいらしていただきたい。多くの方々に申し上げたいと思います。それから、ほかにも春を告げる花がございます。椿です。有名なのが大島でありますけれども、椿まつりが来週の16日(日曜日)まで開催をされておりますので、大島の方にもぜひ足を運んでいただきたいと存じます。
(詳細は、産業労働局へお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:99KB)

2 東京都平和の日

【知事】さて、今日は色々と項目がございますが、来週の月曜日、3月10日、「東京都平和の日」になります。今から80年前の3月10日、10万人とも言われます尊い命が奪われた東京大空襲があった日でございます。毎年、この日に「都内戦災並びに関東大震災遭難者春季慰霊大法要」、これが墨田区の都立横網町公園内にございます東京都慰霊堂で行われることといたしております。この大法要に参列、私、いたします。秋篠宮皇嗣同妃両殿下ご臨席の下で、尊き御霊のご冥福をお祈りすることといたしております。その後、都庁で「第35回東京都平和の日記念式典」を執り行うことといたしております。空襲で被災された方の貴重なお話を伺う、多くの都民の尊い犠牲と先人たちの懸命の努力の上に築かれた今日の平和と繁栄、しっかりと次の世代へと引き継ぐ誓いを申し上げることといたしております。都民の皆様方には、犠牲となられた方々に哀悼の意を告げるために、式典開始の午後2時に合わせまして、1分間黙祷をお願いしたいと思います。建設局と生活文化スポーツ局が担当いたしております。

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3 東日本大震災から14年

【知事】それから今度はですね、10日の翌日、3月11日(火曜日)。3.11です。東日本大震災の発生からもう14年が経過をするのですね。震災で犠牲になられた方々に対して、改めて哀悼の意を表したいと存じます。都はこれからも震災を忘れることなく、被災地の復興に向けまして、引き続き支援をしてまいります。一方、首都直下地震などいつ起きてもおかしくない。まさに「備えよ、常に」でございます。都民の皆様にも防災ブックやアプリをご活用いただいて、いざといった時に適切な行動が取れるようにお願いを申し上げます。総務局で担当いたしております。

4 「江戸」の魅力発信

【知事】それから今度はですね、江戸の魅力についての発信を力入れてまいります。このたびですね、「Tokyo Tokyo」のサブブランドといたしまして、世界に誇る江戸の魅力や価値を国内外に広く発信するための新たなロゴマークを作成をいたしました。こちらでございます(手元のフリップ)。このロゴマークは、江戸の精神・文化が時代を超えて国際都市・東京の個性を形づくっている。そして未来へとつながる原動力となっていることを、「Edo」と「Tokyo」を、これ二つ並べることで象徴的に表現しているものでございます。ローマ字で記載しております「Edo」ですけれども、これは江戸が今も世界に開かれた意義を持つことを、この紫色は江戸紫です。江戸の紫、江戸紫を用いているところでございます。「Tokyo」ということで、江戸の精神が今の東京に息づいていますよということを表しております。タグラインに「The Spirit of Tokyo, Edo」と書いてあります。江戸が「kyo」の上側ですね、そこにですね、江戸が育んだ粋、そして創造性、それが東京の進化を支える礎であり続けているということを、ここで表現をいたしております。今後、このロゴを活用しまして、世界遺産登録も見据えながら、江戸の魅力の浸透、また認知度を高めていきたいと考えております。あとバッジとかシールとか、これから皆さんにもお配りすることになると思いますけれども、こちら「Edo Tokyo」のシールのですけれど(手元)、これよく見るとですね、小紋になってるのですね、江戸小紋ですね。ちょっと洒落ていると思います。ということで「Edo Tokyo」。多くの、また例えばインバウンドの方々、江戸と東京を結び付けるというのは、なかなかまだ知られていないと思いますので、しっかりと江戸と東京の関連性とかですね、この辺についても発信をしていく。そして、今日から14日(金曜日)まで、都庁の展望室で「江戸東京博物館リニューアルオープン1年前イベント」というのを開催をいたします。江戸文化に触れられる体験コーナーとか、屋台を展示したり、またステージパフォーマンスなど楽しいコンテンツを用意しております。このイベントの中で、今申し上げました「Edo」のこのロゴのPRグッズをお配りをしていきたいと考えておりますので、ぜひ都民の皆さんには足を運んでいただければと、このように思います。生活文化スポーツ局の方で担当いたしております。

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(「「江戸」の魅力・価値をPRするロゴマーク」は、こちらをご覧ください。)
(「江戸東京博物館リニューアルオープン1年前イベント」は、こちらをご覧ください。)

5 女性活躍推進スタートアップ支援ファンド

【知事】それから今度はですね、女性活躍ということで、これ(机上)はフリージアですけど、この間からミモザ、またこの(胸元のスカーフを指して)ミモザ色ということで、ワンポイントをあしらっているところでございますけれども、明日3月8日(土曜日)が国際女性デーということになっております。知事就任以来、「この東京の最大のポテンシャルは女性だ」ということを何度も申し上げて、この女性の力をですね、生かさないともったいないと何度も申し上げてきております。女性の自己実現を力強く応援もしてまいりました。現在、都は「Women in Action」という、略しましてWとAの頭文字を取って「WA」、これを旗印に様々な取組を通じまして、行政だけではありません、企業とも一体となって女性活躍の輪を広めていきたいと考えております。こうした取組の一環として、このたび新たなファンドを設立をいたしまして、女性の起業家やフェムテックなど、女性の活躍につながる、そういったサービスなどを開発をするスタートアップを支援をしていこうというものでございます。投資先全て、女性関連の企業となるベンチャーファンドというのは、これが国内初となるかと思います。ファンドの規模ですけれども、都が出資をいたします40億円に同じ額、民間資金合わせまして80億円以上、これを目指しております。運営事業者がMPowerさんとNEXT BLUE、この2社を選定をいたしております。これらのファンドを通じまして、スタートアップを資金の供給とハンズオン支援の両面から後押しをしていく。そして女性活躍を推進していただくということで、産業労働局が中心となってやっております。

(会見で使用したスライドは、こちらをご覧ください。)(PDF:71KB)
(「国際女性デー 小池知事のメッセージ公開」は、こちらをご覧ください。)
(「女性活躍推進スタートアップ支援ファンド設立」は、こちらをご覧ください。)

6 中高生 政策決定参画プロジェクト等の参加者募集

【知事】それから次にですね、今度はお子さんです。子供の意見を聞いて、政策のバージョンアップを進めるということで、2点取組をお伝えをしたいと思います。まず一つ目でございますけれども、中高生に政策決定に参加してもらおうということから、これは以前から行っておりますが、中高生政策決定参画プロジェクトと銘しております。子供に関する課題について子供自らが議論をして、そして知事に政策を提案するという取組になっております。今年度ですが、活動の様子をまとめた、今年度も行っている内容ですね。それをですね、縦型のPR動画でまとめておりますのでご覧いただきたいと思います。どうぞ。

(動画放映)

【知事】はい。ということで中高生からいただいた職業体験の総合サイトの提案についてもいただいたのですけれども、早速その案をですね、来年度の予算案に盛り込んでおります。2回目が令和7年度になるのですが、今度のテーマは「中高生にビジネスや起業に親しみをもってもらおう」ということで、中高生にアンケートをとって決定をしたテーマとなっております。中高生らしいワクワクする提案を期待をいたしております。これが一つ目です。二つ目、これがですね、「TEENS SQUARE TOKYO PROJECT」と命名しておりまして、都内の中高生とヨーロッパやアジアの都市の10代のティーンですね、が子供政策について意見を交換するシンポジウムということで、8月に開催をいたします。「こどもにやさしい都市っていったい何?」ということで、それをテーマにして皆で意見を出し合って交流を深めてもらう。「ああ、ほかの国では、ほかの都市ではこんなことを考えているのだ」などということで、お互いにインスパイアされるということを期待をいたしております。今、二つ取組をお伝えしましたけれども、いずれのプロジェクトも今日から参加者を募集ということでございます。アイデアと意欲溢れる中高生の皆さんのたくさんのご応募お待ちをいたしております。子供政策連携室の方で行っております。

(会見で放映した動画は、こちらをご覧ください。)
(会見で使用したスライドは、こちらをご覧ください。)(PDF:330KB)
(「政策決定参画プロジェクト等参加中高生募集」は、こちらをご覧ください。)

7 海の森グランドオープン

【知事】次にですね、海の森ですね。あと2件、海の森公園のグランドオープンでございます。これ、先日お伝えしました海の森公園のオープンがですね、3月28日(金曜日)にいよいよグランドオープンを迎えるということでございます。まずこの公園を紹介する動画、ご覧いただければと思います。

(動画放映)

【知事】はい。この公園のオープンを記念して、イベントを開催します。3月28日(金曜日)から30日(日曜日)までの3日間にわたります。メインイベントについては29日(土曜日)に行います。「海の森公園エンジョイRUN」ということで、走る。ゲストランナーもお招きをします。400人参加者、緑豊かな公園を走っていただくということで、当日のスターターは私が務めることといたしております。来週10日(月曜日)でランナーの募集が締め切られますので、ぜひご応募お願いをいたします。そのほかですね、デイキャンプ体験とかステージプログラムなど、子供さんから大人まで楽しめる様々なコンテンツも用意いたしておりますので、ぜひ多くの方々、ご来園をお待ちをいたしております。港湾局が担当いたしております。広くて緑がいっぱいで、とても楽しいところです。
そして最後の点でございますけれども、こちらはですね、東京のそれぞれの主な、主要なポイントで、ファッションとクリエイティブの祭典を行うというものでございまして。これも何年も続けておりますけれども、東京クリエイティブサロンということでございます。東京クリエイティブサロン2025ということで、3月13日(木曜日)から23日(日曜日)まで、東京クリエイティブサロン実行委員会が主催をいたします。原宿に商業施設が、表参道とのクロスされたところ、あれ「ハラカド」と言ってますけれども、「ハラカド」を拠点にしまして、東京代表する銀座、日本橋、渋谷、などなど、10のエリアでファッションショー、またインスタレーション、アートですね。そして伝統工芸の体験など、様々なイベントが行われます。これから桜の季節でもございますので、ぜひお出かけをいただきたいと思います。それでですね、各10か所あるのですけれども、それぞれのところで、これまだ試作品。これ別になんか「たどん」を持っているわけでは、「たどん」って皆知らないよね、もうね。こういうガチャ、それぞれの地域の、何と言うのですか、象徴するような中身になっていると思いますので、こういうガチャもですね、それぞれのポイントで行っておりますので、そんなことも楽しみに加えていただければというふうに思います。こちらは3月13日(木曜日)から23日(日曜日)までということで、都内各地で開かれますので、ぜひいらしていただきたい。ということで、今日はお伝えすることが多かったです。お戻しします。

東京動画ロゴ (会見で放映した動画は、こちらをご覧ください。)
(会見で使用したスライドは、こちらをご覧ください。)(PDF:598KB)
(「海の森公園グランドオープンイベントを開催」は、こちらをご覧ください。)
(「東京クリエイティブサロン」の詳細は、産業労働局へお聞きください。)

質疑応答

【記者】はい、ありがとうございます。幹事社の毎日新聞の山下と申します。幹事社から1点お伺いいたします。知事は2月26日(水曜日)の都議会で、都がホテルや旅館の宿泊者に貸している宿泊税について、年内を目途に見直しの素案を示したいと述べられました。宿泊税をめぐっては、訪日外国人の増加を背景に制度を導入する自治体が相次いでいます。知事の宿泊税に関する現時点のお考えや、素案の方向性について教えていただけないでしょうか。

【知事】多くの外国人の方々も含めて、国内外の皆さんがこの東京の宿泊施設でお泊りいただいているわけです。宿泊税そのものの開設からですね、創設されましてから20年以上が経つという中で、高額な宿泊の増加や、またほかの自治体での宿泊税の導入など、20年以上経ちますと様々な状況の変化があるわけでございまして、この間に宿泊税のあり方ということで検討を進めてまいりました。納税者や宿泊施設の事業者の負担感にも十分配慮をしながら、検討を更に進めてまいります。年内を目途にしまして、見直しの方については、素案にしてお示しをしていきたいと。そういう段取りで行っていきたいと思っています。現在が、1人1泊1万円以上で1万5千円未満が100円、1万5千円以上が200円というのが現状でございます。

【記者】ありがとうございます。それでは質問がある方は、知事の指名を受けた上で、社名と名前を名乗ってから質問をお願いいたします。

【知事】MXさん。

【記者】ありがとうございます。TOKYO MXテレビ白井です。2点質問がございます。まず1点目なんですけども、知事からも冒頭ございましたが、大船渡の山火事について伺います。現在、東京消防庁としてはご対応されているかと承知していますが、東京都として更なる支援のお考えがあればお願いします。

【知事】大規模な林野火災、皆ハラハラしながら、また早く収まってくれればという思いでいるわけでございますが、先ほどお伝えしたように、東京消防庁から支援に、現地の方行っております。例年2月から5月というのが林野火災が増加する傾向に、そういう季節でもございます。都内で林野火災発生した際はどうするのか、というお尋ねだったと思いますが、東京消防庁全域からの応援体制を確保しまして、消防ヘリコプターによる空中消火、そしてまた地上ではできるだけ早い段階からも人員、それから資機材を大量に投入しまして、地元消防団などとも連携した消火活動を行うことを想定いたしております。都内でも空気、大変乾燥していますよね。火災が発生すると急激にですね、延焼拡大する危険がございますので、火の取扱いには十分ご注意いただきたいと思います。先日、アメリカから研究者の方々何人か来られて会話したのですけれども、アメリカでもLAだけ、ロサンゼルスだけでなく結構各地で起こっている。またスペインですか、などでも起こっている。本当に乾燥ということも各地あるんだろうと思いますが、山火事というのはどこでも起こりかねないところでございますので、こちらの方も「備えよ、常に」でいきたいと思っております。どうぞ火の扱いには十分お気を付けください。

【記者】ありがとうございます。今の回答についてなんですけれども、大船渡に対して何か資金的な援助でしたり、例えば避難所の設営だったり、そういった部分の支援など、何か東京都でお考えがあればお願いいたします。

【知事】まずは、今は火を消すということが優先するんじゃないでしょうか。色々情報が現場からも入っております。また、国の方としても対応されていると伺っております。これからの東京都として何ができるのかについては、まず消火というところでお手伝いをし、そしてその後については、皆さんと一緒に考えたいと思っております。

【記者】ありがとうございます。

【知事】ちなみに、ワカメは早速売り切れていました。

【記者】では、すみません、質問2点目なのですけども、昨日議会で可決されました、東京アプリの事業について伺います。可決されたので秋頃には、マイナンバーカードとの連携でポイントが付与されることになるかと思いますけれども、この議会の中でも、「スマホを持たない高齢者がポイントを受け取れない」という指摘がありましたが、こういった指摘に対して、どのようにこの事業を進めていくおつもりなのか、知事としてのお考えをお願いします。

【知事】世代によっては「まだ使い方がよく分からない」とおっしゃる方もおられるかと思います。これからも、以前からも行っておりますけれども、スマホの使い方など、丁寧にお伝えをするということも含めて、できるだけ多くの方々にですね、自由にお使いいただけるような工夫もさせていただこうと、このように考えております。「都庁がポケットに入る」ことを想定して、これからも有効にスマホを使って、都としてのサービスをより有効に、そしてまた隅々に行き届くように工夫もしていきたいというふうに思っております。それによって手続が簡便になる。また様々、コロナの時もそうでしたけれども、色々こちら東京都側から、様々なサービスを提供する際にも、より直接的にですね、届くということが皆さんの利便性につながるものだと思っております。

【記者】ありがとうございます。

【知事】東京新聞さん。

【記者】東京新聞の奥野です。2点伺います。1点目、先ほど知事の発言の中にもありましたけども、明日8日、国際女性デーです。日本はジェンダー平等とか女性活躍の面で、あらゆる分野で課題がある状況なんですけれども、知事が特に今、課題と感じている分野ですとか、その課題を解消するために必要な視点、政策があればお考えをお願いします。

【知事】ありすぎるのですけれども、やはり意思決定の場に女性がおられるということは、極めて大きなことだと思っております。それぞれふさわしい方が、男であれ、女性であれ、男性であれ、そういった方がその意思決定の場におられるということですが、特にわが国の場合はですね、そこに行き着くまでの様々な課題がございますので、残念ながら他の国と比較しますとですね、かなりその点については、女性の参画が少ないという状況だと思います。ただ若い、この間も東京金融賞(など)を提供させていただいた時の女性陣の多さと、そして非常に、何と言うのでしょうかね、肩肘も張らずに、子育てをしながら、そして起業をなさるということで、かつそれで賞を受賞される。とても自然に行っておられるというのは、だいぶ時代も変わってきたのだなということで期待したいと思っております。それから、私自身が今、意思決定の場にいるわけでもございますので、それぞれ男性でも女性でもふさわしい方々を、むしろ女だからとか男だからなどということ全く関係なく、ふさわしい人をどんどん選んでいきたい。結果として女性も今大変増えてきているかと思いますし、これまでもやっております女性の、「(女性首長による)びじょんネットワーク」でも、それぞれ市長さんや町長さん、女性も増えてきております。そういったことで仲間づくりでお互いに情報交換もしながら、こういった時はこうやってカバーするとかですね、色々なノウハウも男性同士結構やってますから、それが女性の間で普通に行われるということも、また次の世代を引っ張っていくことにもつながるのじゃないかなと思っております。もう少しそれもスピードアップしたいと思っています。

【記者】ありがとうございます。もう1点、全然別件なんですけども、都議会での知事答弁について伺います。先月の代表質問や、あと一般質問で、一般質問での知事答弁をめぐって、SNS等で一部の会派の都議の方から、「答弁拒否」とか「野党ネグレクト」というような批判の声も出ています。これについての知事の受け止めと理由、今後の対応についてお願いします。

【知事】野党の方には、ネガティブキャンペーンとして、そういうイメージづくりをされたいのでしょうが、都としてお答えをしているわけでございまして。これについては、しっかり議会の場で対応しております。よってそこはもう考え方の相違というか、測り方がですね、全く同じファウンデーションにはいないということだと思っております。丁寧な対応を議会に対して、都政として行っております。

【記者】ありがとうございます。

【知事】日刊工さん。

【記者】ありがとうございます。日刊工業新聞社の小西です。都のスタートアップ支援、また2か月後に開催を控えています、SusHi Tech Tokyoについて質問です。先ほどもスタートアップ支援ファンドについて紹介がありましたけれども、都はスタートアップ支援に非常に力を入れていると思います。また今日から約2か月後、ちょうど2か月後には、5月8日ですかね、SusHi Tech Tokyo 2025も開催控えております。改めてスタートアップ支援に対するご知事のお考えですとか、2か月後に開催を控えるSusHi Tech Tokyoに対するこう知事の思いをお聞かせください。お願いいたします。

【知事】東京には様々な企業、大企業から中小、零細まで様々な企業が活躍をしているところでございます。今、大きな産業の変化もございます。そしてデジタル化など、社会の構造そのもの、システムそのものも変わりつつあるという中で、新しいユニコーン、もしくは古くても、そこから派生して新しいスタートアップが生まれるという、そういったことがですね、やはり経済の、社会の活性化につながるということです。スタートアップをこれからも一番最初の時と、それからレイター時期、色々こう、死の谷とか、色々な時期を経て、皆育っていく、もしくは残念なことにそれで終わってしまう。色々な形あると思いますけれども、都はこうやってスタートアップによって経済を活性化するというのは、東京の、この持続可能な都市として必要なことだと、力を入れて行っているところでございます。名前が覚えやすいこともあって、海外の投資家の方々なども大変興味を持って、参加したいということから、2年、わずか2年でございますけれども、スタートしてから大変認知率も上がり、かつ実際に参加される国や地域、ブースも増えてきているということであります。やはりこのスタートアップで経済を元気にしていくというのは、松下幸之助から、本田宗一郎から、ずっと歴史を振り返りますとですね、やはりその色々な知恵でもって、それを具現化して、経済で社会を、そして世界を引っ張っていくという日本で来たわけです。今なかなか苦しいですけれども、逆にそういう厳しい状況にあってですね、新しいものも生まれてくるのだろうと思いますし。今の若いスタートアップの方々、面白いのは大体皆、白いTシャツを着て、ジャケットを羽織っているという、男性の場合はそういう方々多いのですけど、元気ですよね。そして、結構グローバルにも活躍していたりする。ということで、東京がそういうスタートアップの聖地になるぐらいの力を持って進めていきたいというふうに思っております。今年が3回目ということでございますけれども、色々また工夫を凝らしながら、新たな魅力も加えながら進めていきたいと思っています。

【記者】ありがとうございます。

【知事】読売さん。

【記者】読売新聞越村です。よろしくお願いします。東京都のカスタマーハラスメント防止の対策についてよろしくお願いします。3月4日にカスハラ防止の業界団体向けの共通マニュアルを公表したと思います。昨年末のカスハラの防止の指針と合わせて、1か月後に迫った防止条例の施行前の東京都のその大きな取組というのは、この指針とマニュアルで、共通マニュアルで済んだのかなというふうに思っていて、今後はこれをどう業界とか事業者が、マニュアル、指針に基づいて、実効性を高めて実行してもらい、就業者、従業員を守っていくかというとこに焦点移るのかなというふうに思うんですけれども、現状でそのマニュアルができた、これをどういうふうに業界、事業者に対して生かしてほしいかというところ、その知事としてのお考えと、あと、1か月後に迫った防止条例を踏まえて、その改めてカスハラ撲滅に対する知事の意気込みみたいなものをお聞かせいただければなと思います。よろしくお願いします。

【知事】もうご質問にあったとおりであります。条例、その実効性をいかにして高めていくかということが重要です。そして正当なクレームと、それからカスハラ、その違いは何なのだということを慎重に見極めながら、どの時点で厳正に対処するかというところは、とても重要なポイントだと思っています。今回、こうした業界ルールをこれから決めていただくわけでございますので、まずは共通マニュアルを作成いたしました。そしてそれによって、未然防止とか、被害者をどうやってケアするのか、警察にどう通報するのか、連携をするのかなどといった方法も示させていただいた。いよいよそれから公務の現場での対応も盛り込んだところでございます。これも自治体も参考にできる内容になっておりますので、それについては概要版もございますから、これら活用していただいて、そして、このマニュアルを基にして、それぞれ業界ごとに対応策というのは微妙に違うところもあるかと思いますので、業界、そしてまた事業者の方々ね、それぞれどうしたらいいとかご質問もあるでしょうから、しっかりサポートをしまして、また逆にこういう良い取組があるのだということが分かればですね、横展開をして、皆でシェアをしていくと。それによって従業員の方とか、色々なカスハラ、これまで埋もれてきた、そしてそれによってですね、もう仕事辞めてしまいますというような悪循環になっていた部分もありますので、それが少しでも防げるように、実効性ある対策を浸透させていきたいと考えています。

【記者】ありがとうございました。

【知事】朝日新聞さん。

【記者】朝日新聞の伊藤です。大阪万博まで、開催まで1か月余りとなりましたが、知事が視察に行かれたりとか、都が何かブース出したりとか、またスタートアップと何か連携、スタートアップじゃない、すみません。SusHi Techの方と連携するとか、もしお考えがあれば教えてください。

【知事】いよいよ開催、スタートが間近に迫ってきた大阪万博でございます。都としても色々、各道府県と共にですね、色々なイベントやブースなどが設けられると聞いておりますので、そういったところで参加をさせていただくということになろうかと思っております。

【記者】知事ご自身が行かれる予定はありますか。

【知事】これから長いですからね。スケジュールだと思います。

【記者】ありがとうございます。

【知事】テレ朝さん。

【記者】テレビ朝日の島田です。女性活躍について伺います。先月、知事もランチタイムを使った女性活躍、女性陣の座談会に出られたと思いますけれども、今、来年度から週休3日制が都庁でも始まる中で、都庁内での女性管理職をどのように増やすか、何か意気込みがあればお願いします。

【知事】女性の管理職を増やして、もっと増えてほしいと思っております。そのためにそのメンターを先輩たちがですね、こうやって管理職になって、こういうふうにするのよといったようなこと、これらをサポートすることによって、管理職になると責任が重くて、家庭との両立がなかなかって尻込みをされていた方もですね、まずは管理職試験を受けていただけるような、そういう空気も作っていきたいと思っております。3日、週休3日もですね、これもそれぞれ現場によって違ってくるかとは思いますけれども、しかし、そうやって大きく一歩を踏み出すことによってですね、働き方が変わってくる。先ほど、デジタル化で都民の方々に利便性をより感じていただけるように、というお話いたしましたけれど、それは逆に言えば職員の側もですね、デジタル化によって様々な仕事のですね、合理化と言いましょうか、デジタルで済ませて、そして計算などもですね、AIなども活用しながらできていくという時代でございますので、働き方そのものもデジタル化とともに同時に変わっていくものだと思います。それによって、都の職員の方もですね、より自分時間を確保しながら、自分磨きや、またそこから更にクリエイティブな、都民にとってプラスの政策なども考えていくという好循環になっていけばいい。それは男性職員であれ、女性職員であれ、同じことだというふうに思います。いずれにしましても、まず女性管理職を増やすには、管理職試験を受けていただくと。管理職試験を受けやすくするために、育休取っている時と重なるとか、色々、声も職員の皆さんからも伺っていますので、そういったことも改善を重ねてきております。色々な意味で、そうやって皆で自分自身を一歩高めていくということ。これは選択ではありますけれども、選択の幅を広げられればと思っています。よろしいですか。じゃあ一番後ろの方。

【記者】都政新報社の土井と申します。都は先月末に、秋に開催予定だったトリエンナーレの見送りを発表されたと思います。今後、実行委員会の組織ですとか、日程というのを再検討していくと思うんですが、予定していた枠組みでの開催を見送ることになったことについて、知事の受け止めを教えてください。お願いします。

【知事】それにつきましては、辞退の申入れがあったということからですね、現状の体制では開催は難しいというのが現況であります。国際的な美術展であって、そしてまたアーティストの方々にとってはですね、舞台なわけですね。それから海外へも発信をするという大きな役割があります。アートというのは東京にとりましても、重要な要素でありますので、現在の枠組みでの開催は見送らざるをえませんけれども、これまで準備してきたものもございますので、それらを生かしながら、新たな形での開催を目指すというのが現段階であります。はい、それではどうもありがとうございました。

※テキスト版については、読みやすさを考慮し、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどの整理や補足説明をしています。

(テキスト版文責 政策企画局戦略広報部企画調整課)

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