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平成29年(2017年)8月4日更新

小池知事「知事の部屋」/記者会見(平成29年8月4日)

知事記者会見
2017年8月4日(金曜)
14時00分~14時28分

知事冒頭発言

1 平成29年度第1回「東京都総合教育会議」の開催について

【知事】はい。私から2件、ご報告をさせてください。まず、教育関係でございます。知事と教育委員会との協議の場であります「東京都総合教育会議」というのがありますが、今年度第1回目の会議は8月24日の木曜日に開催をいたします。今回のテーマですけれども、「小学校教育の現状と今後の在り方 山積する教育課題への対応」をテーマといたします。
先月、「人が生きる、人が輝く東京へ 重点政策方針2017」を策定をして、今後ますます「人」に着目をした戦略を展開するということを、この場でお話をさせていただきました。そして、「未来の東京・日本を支える人づくり」といたしまして、教育の充実に向けた取組を進めていくということを柱にしております。
こうした中で、最近は学校現場が抱える問題が大変複雑化しております。そして多様化しています。特に、小学校ですけれども、限られた時間の中で多くの内容を子供たちに教えなければならない。それから、今後、英語、それから道徳が「教科」になっていくということであります。「教科」とはサブジェクトということで、ますます多様化、複雑化ということに拍車がかかるということが予想されているわけです。
これ、教員の長時間労働への影響にもかかわってくるわけでございまして、そこで「人」づくりの「基盤」となる小学校教育に視点を当てまして、より質の高い教育の確保、そして教員の働き方の改革を進める、これらを論点として総合教育会議を開催することといたしております。
今回の会議では、通常のメンバーであります、知事である私と教育委員会のメンバーに加えまして、現場の声をという意味で、3名の都内の公立小学校の先生方にも参加していただくことといたします。そして、小学校の現場の実状を踏まえた意見交換を行いたいと考えております。
その上で、今後の小学校教育の在り方について、幅広い視点から対応策の方向性を見出すという趣旨で行います。8月24日を予定いたしております。
詳細は、教育庁にお聞きください。

(報道発表資料は、こちらをご覧ください。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:136KB)

2 「未来(あした)への道1000キロメートル縦断リレー2017」グランドゴールについて

【知事】それから、もう1点はスポーツであります。「未来(あした)への道 1000キロメートル縦断リレー2017」、これがいよいよ最終日を迎えるということで、グランドゴールについてのお知らせでございます。1000キロメートル縦断リレーですけれども、15日間にわたって青森から出発して、被災地を通って、その際は「ランニング」と「自転車」でつないで、スポーツの力で被災地に元気を届けましょう、そして、復興の状況などを幅広く発信していきましょうという、こういった趣旨の事業であります。
リレーですけれども、2020年オリンピック大会開会の3年前に当たります7月24日(月曜)に青森市をスタートしたわけでございますが、最終日は8月7日(月曜)、両国国技館前で私も最終区間のランナーの皆さんをお迎えするという役でございます。私自身は走る予定は、現時点ではありません。最終区間のランナーとして、リオオリンピックの卓球の銅メダリストで、かわいいです。伊藤美誠ちゃん。彼女がゲストランナーに参加していただいて、15日間のフィナーレを飾っていただこうというものでございます。
ゴールでの式典では、15日間にわたるこのリレーを映像で振り返ったり、それから全国で集まった参加者の皆さんがつないだこのたすきを最終的に私が受け取るという、そのようなたてつけになっております。
それから、式が始まる前には、皆さんもラジオ体操やっていますか。はい。「みんなでラジオ体操プロジェクト」を盛り上げようということで、会場にお集まりの皆さんと一緒にラジオ体操をいたします。青森から東京までの間は、約1,700人※の方々に復興への思いをたすきにしっかりと盛り込んで、それがずっと受け継がれてまいりました。私もその重い意味を込めたたすきをしっかり受け止めていきたいと考えております。
ということで、8月7日(月曜)、両国国技館というお知らせでございました。詳細は、オリンピック・パラリンピック準備局にお聞きください。

※最終参加者数 1,624名

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:483KB)

質疑応答

【記者】8月幹事社のMXテレビの白井です。知事、ありがとうございました。それでは、幹事社から3点質問させていただきます。まず、昨日、築地の場外市場で起きた火災についてです。築地市場に隣接する場外市場の火事ということで、知事の受け止めと、あと、東京都として今後の対応をお願いします。

【知事】はい。私もびっくりいたしました。築地も、前も火災が、これは場内であったわけですが、今回は場外であります。私も買い物に行ったことがあると思うんですが、あの地域、場外の地域は、非常に道幅も狭い、それが独特の雰囲気を醸し出してくれて、おいしいラーメン屋さんからお寿司屋さんから、いっぱいひしめいているところでございます。築地市場でのこの大きな火災、消火活動も深夜にまで及んでいるという報告を昨日も途中で何度も受け、心配していたところでございますが、深夜の0時半過ぎに火災は消し止められまして、その結果、負傷された方、逃げ遅れた方はいなかったとの報告を受けておりますけれども、まずは被害に遭われた方には心からお見舞いを申し上げたいと存じます。
また、電気が止まったということで、それによって食材、乾物など、濡れると乾物ではなくなるといったことなど、さまざまな問題があったわけでございます。
そこで、まず、火災の被害に遭われた関係者の方々に、今、申し上げましたように、まずお見舞いを申し上げると同時に、火災に限らず、災害への備えを、あのような密集した地域でもあることから、万全にする必要がございます。このように、見回りの、築地市場内でも去年の11月に起こったわけですけれども、見回りの強化であるとか、市場業者の方々と連携した安全点検などを行うなど、必要な措置を講じてきたわけですけれども、改めて場内のチェックも強化するように指示をしたところでございます。
また、場外におかれましても、火災など、こういった形がまた再び起こらないように、それぞれ連携を深めていただきたいと思っております。

【記者】あと、今日、市場問題プロジェクトチームの会合が午前中からありました。豊洲市場の安全宣言についてなんですけれども、プロジェクトチームの中で、科学的に安全であることから、そもそもこの安全宣言自体が奇妙であると結論付けました。PTは、今月中を目途に知事に報告書を提出するということですけれども、知事は、どのように豊洲市場の安全を都民に発信していくおつもりでしょうか。

【知事】はい。まず、市場問題プロジェクトチームでございますが、昨年の9月に設置をいたしましてから、今日で11回、議論を積み重ねてこられました。そして、150ページにもわたる大変な力作である第1次報告書をおまとめいただき、また、加えて、熱心なご議論を積み重ねていただきまして、今日が一応最終ということで聞いております。まず、何よりも市場問題プロジェクトチームにかかわっていただいた8名の先生方には、心から厚く御礼を申し上げたいと思います。
そしてまた、安全性について、今回、このプロジェクトチームの方からさまざまな分析が行われ、また、これまで出された専門家会議の追加工事等々についての安全策、それから地下水の管理システムについての課題など、分析をしていただいたということでございます。しっかりとそれらの提案、そしてまた重視するところなども参考にさせていただきながら、今のご質問にありましたように、安全とは何かといったことも含めて、法的安全と科学的安全などございますけれども、こういったことについてさらに深めていきたいと考えております。

【記者】あと、また築地市場について質問いたします。今週月曜日に、築地市場の空気中から、環境基準を上回るベンゼンが検出されたと都から発表がありました。これについて車の排気ガスによる可能性が高いということでしたけれども、知事が6月20日に示された基本方針で、築地に「食のテーマパークを再開発する」というようなことを仰っていましたが、この食のテーマパークを再開発するに当たりまして、今回のこのベンゼンがどのような影響を及ぼすのか、安全安心の観点からお願いします。

【知事】もう一度おさらいしておきますけれども、今回の調査は、5月に土壌概況調査で揮発性物質が測定された2か所の空気測定を実施した中で、1地点の1検体でわずかに基準値を超える結果ということになったわけであります。
これは、都内で一般的に観測されているベンゼン濃度の範囲内であるということであるとか、季節的に、夏は高めに出るという傾向がございます。よく出てくるのは、月をならして平均値ということでございまして、今回は、基準値をベンゼンが0.0001上回ったということでございます。上回ったことは事実でございますけれども、0.0001をどのような上回り方なのかということの判断だろうと考えております。
それから、10月頃に再度測定を予定しておりますので、また結果については速やかに情報公開を行いたいと考えております。

【記者】はい、ありがとうございました。幹事社からの質問は以上となります。質問のある方は挙手をして、知事に指された方は、社名と氏名を名乗ってからご質問お願いします。
それと、指されていない方の不規則な発言は進行の妨げになりますので、控えていただくようよろしくお願いします。
それでは、各社お願いします。

【記者】ニッポン放送の饗庭です。昨日、内閣改造があったと思うんですが、それについてのご所感、特に総務大臣・女性活躍担当の野田氏やオリンピック担当大臣の鈴木氏について、特にお伺いできますでしょうか。

【知事】今回改造の前に、特区絡みの問題が大変注目されたわけでございます。実は、東京都の再開発事業、いくつか特区に関係したものがございまして、例えば虎ノ門のインターナショナルスクールを開設することによって、「国際金融都市・東京」を再活性化するという計画がございますが、実はこれも一つ、この特区の活用の一例でございまして、この関係というか、これまでのいろいろな特区に絡む総理自ら、もしくは関係の方々との問題で、関係者がそちらの方ばっかりにエネルギーを取られていたのか、それらが滞っているのが事実でございまして、できるだけ早く、こういった都の事業に関連したことなどを含めて、新しい政権でしっかりとスピーディーに取り組んでいただきたいというのが、まず総論でございます。
その上で、総務大臣に野田聖子さんが、また野田大臣は、女性の活躍ということも兼任されるということになりました。もともと郵政大臣をお務めになったということで、今の総務省のある意味半分はとてもよくご存じでありますし、また岐阜のご出身ということで、地方の問題点についてはよくご存じ。さらには、女性活躍という点では、野党時代、ご一緒に、女性の活躍をするためには何が必要かということで、ウンウン唸りながら政策を一緒にまとめてきたというのも事実で、これまでの流れでございました。そういったことから、是非活躍をしていただいて、今回2人しか女性の大臣がおられないんですけれども、野田大臣お一人で10人分ぐらいの活躍をしていただきたいと思います。
また、オリンピック・パラリンピック担当の鈴木大臣は、私が環境大臣になる直前の大臣であって、いろいろ産廃の事件などもございまして、連携しながらその対応に当たった仲間ということでございます。
また、岩手、被災地ご出身ということもございます。復興五輪ということを謳ってきているわけでございますので、自らが復興五輪を、被災地の方でも、もしくはオールジャパンで盛り上げられるように、そしてまた、その世界からご協力、ご支援をいただいたということから、世界へ復興の状況をお示しをして感謝を伝えるといった意味で、是非頑張っていただきたいと思います。
この後、わざわざお見えになるということで、久しぶりにお話しすることを楽しみにし、またお互いにしっかりと連携をしながら、オリンピック、2020年の大会の成功ということを確認し合いたいと思っております。

【記者】朝日新聞の伊藤です。ちょっと2点ありまして、民進党の元環境大臣の細野さんが、離党して新党を模索するということを周辺に伝えたということなんですけれども、小池さんは、政治家として細野さんをどう見ていらっしゃるかということと、この動きをどう見ているかということと、あと、小池さんに近い若狭さんなどはじめ、複数の国会議員が新党に向けていろいろなところで発言をしているんですけれども、こういった野党再編だとか政界再編の動きを、小池さんは、政治家としてどう見ているか教えてください。

【知事】くしくも、みんな環境大臣を務めてということかもしれませんけど、細野さんは、これまでもいろいろ明確な発言などもしてこられた、非常に、何て言うのでしょうか、政治家として練度が高められてきたのかなと思っております。
いろいろなお考えがあることなんだろうと思いますけれども、民進党が今後どうなっていくのかについては、国政の方でウォッチしていただければと思います。
若狭さんについては、私は、まさしくこの都知事として今ここに立っているのも、若狭さんの後押しがあったからということでございますので、若狭さんが今後国会で活躍されて、そして活躍されるその舞台を確保したいという思いで今取り組んでおられると思います。私は、若狭さんに対しての思いから、さまざま支援できるところはしていきたいと考えております。

【記者】産経新聞の大泉です。ちょっと都政の話に戻りたいと思います。来週の8日(火曜)に、都議選で新たなメンバーが選ばれて、初めての臨時会を招集されると思います。その臨時会を経て、都議会の役割分担であるとか、いろいろな人事が決まるんだと思いますけれども、都民ファーストの会が第一会派をとったということで、提案型の議会として、議論をより活発に深めていきたいというような考えを第一会派として持っているようなんですけれども、それで9月に予定されている三定でも、受動喫煙条例など、活発に議論したいという考えもあるようです。知事からご覧になりまして、臨時会を経て、どういった議会を期待しているか、どういった方向性に進んでいくのが望ましいかというのをお聞かせください。

【知事】8日からの臨時会は、まさしく議長、副議長等を決める、都議選が終わっての初めての会議となります。そこでは、議会の構成ということが中心になろうかと思いますが、私もその8日の日、初めての新しい都議会に、私自身が知事として座るということは楽しみにいたしております。何よりも、今回、127人中、たしか36人女性議員が占めるということでございます。そのこと1つとってみても、かなり風景が変わっているんだろうなと、それを見ることを大変楽しみにしているところでございます。
それから、受動喫煙など、都民ファーストの会として公約の一つが議員の提案による条例を一つずつ行っていきますということでございました。国会における立法府である衆議院などとはシステム上、このたてつけは違うわけではありますけれども、しかし、他の地方議会を見ましても、議会の議員の方々からの提案によるさまざまな政策的な条例が各種出されていると。これまで都議会の方では、ほとんどそういった政策にかかわる条例というのはわずかであったということ。これは、私は是非都民ファーストの会だけでなく、さまざまな会派が条例の提案、政策に関連する条例の提案を競い合うぐらいの気持ちでしていただくのは、結果的に議会と都政との間に、ある意味政策の競い合いというような形になるのは、私はより活発な、そして、都政全体が活性化されるのではないだろうかと期待をしているところでございます。何を最初に出していくのか等々は、まさしくそれぞれの会派が今、考慮中ということなんだろうと思っておりますけれども、新しい議会の誕生ということを是非加速度的に進めていただきたいと思っております。

【記者】毎日新聞の円谷です。今の議会の関係で、先日、各会派の新しい役員の方、ご挨拶があったと思うんですけれども、都民ファーストの役員もかなりの人数決まったと思うんですが、その役員がどのように決まったのかということで、役員会の方たちでお決めになったと聞いているんですが、その決まる過程とか、なぜその方たちになったのかというのが会派の中でもあまり、十分に共有されてないという話も聞きまして、先日、政策、意思決定のプロセスを確立したいというお話だったんですが、そういった党の人事の意思決定プロセスというのは、今後どうしていきたいと知事はお考えなのかということと、あと、今後の条例の提案についても、今のところ、まだ会派の総会ですとかはオープンにはなってないと思うんですが、その辺りも今後はどのようにしていきたいのか改めてお願いします。

【知事】会派の役員については、会派の中でお決めになったということで、それぞれ希望する、その委員会、所属委員会をどこにしたいかということなどは、どこの会派でも同じように行って、それにこれまでの経歴などと合わせて役員会の方で決められたと認識しております。
これは人事ですから、言い出せば切りがないと。「何でだ」というのはしばしばあることでございます。しかし、1回目、それぞれの適切な委員会での適切な役割を担われて、そして、特に初めての委員の方々もおられるわけでございまして、これから次第にこの議会のさまざま、ボタンの押しどころとか、オン・ザ・ジョブ・トレーニングになりますけれども、学んでいっていただきたいと思っております。
総会がいつ開かれるかということについて、私は承知をいたしておりません。

【記者】東京新聞の大野です。すみません。国政の話で恐縮なんですが、2点お尋ねいたします。内閣改造全体についてちょっと改めて伺いたいんですが、総理は仕事人内閣と銘打たれまして、急落した内閣支持率の反転を窺う姿勢ですけれども、この組閣、この改造によって、数カ月前までのような支持率の回復は見込めそうでしょうか。ご意見を聞かせてください。

【知事】私はあまりそれに対して関心を払っておりません。

【記者】恐縮です。もう1点、細野豪志さんのことなんですけれども、離党の意向について、代議士本人ないし周辺から事前に経緯等を聞いていらっしゃいましたでしょうか。今後、国政レベルでの連携などアプローチがあった場合、どのような距離感で臨んでいかれるか、これも合わせて教えてください。

【知事】たらればについてはお答えいたしません。また、その動きなどについては存じておりません。以上です。

【記者】テレビ朝日「ビートたけしのテレビタックル」の福永です。またちょっと国政の話で。今後行われる国政選挙で希望の塾の塾生の方から候補者擁立は考えていらっしゃいますでしょうか。もし擁立される場合はどれぐらいの規模をお考えでしょうか、お聞かせください。

【知事】希望の塾の塾生の方はもういろいろなところで勝手に出ておられるというケースもあるわけでございます。それはそれぞれの方々のお考えによるものだと思っております。

【記者】日本テレビの久野村です。すみません。総務大臣に野田聖子さんがなられましたが、先ほど知事も、昔からの連携してきた仲間だと仰っておりましたけれども、今後、国政と連携するに当たって、野田さんが総務大臣になったことでより連携が進んでいくですとか、そういったところのつながりといいますか、今後の連携についてお願いします。

【知事】先日も全国知事会へ初めて私、出てまいりました。地方全体を含めて総務省、そして、また、郵政の部門がございますので、そういった意味ではテレワークであるとか、それから、さらにはサイバーセキュリティであるとか、そういった面で総務省も巨大な組織でございますけれども、その中でさまざまな分野で接点が出てくるかと思います。そういった中でざっくばらんに国民にとって、そして、また都民にとってスムーズに物事が運ぶように2人で協力してできるところは進めていきたいと考えております。
はい。ありがとうございました。
(テキスト版文責 政策企画局調整部政策課)

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