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令和3年(2021年)3月5日更新

小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和3年3月5日)

知事記者会見
2021年3月5日(金曜)
21時30分~22時08分

 

【字幕版】はYouTube東京都チャンネル(外部サイトへリンク)からご覧いただけます。

 

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知事冒頭発言

1 新型コロナウイルス感染症への対応について

【知事】はい、お待たせいたしました。今まだ総理の会見が続いているかと思いますけれども、9時半からということで、少し後に延ばさせていただきました。
それでは今日の2回目の記者会見、今回コロナウイルス感染症対策について延長に伴う措置につきまして報告をさせていただきます。先ほど政府の対策本部会議が開催されまして、緊急事態宣言の3月21日(日曜日)までの延長が決定をされました。これまでの都民の皆様や事業者の皆様方のご協力に深く感謝を申し上げます。また、都民の命を守るために、今も、このたった今も、そしてまた昼夜を問わずご尽力いただいております、医療従事者の皆さんや保健所職員の皆さんに、改めて御礼申し上げたいと思います。
都といたしまして、今回の緊急事態宣言の延長を受けて、緊急事態措置を延長することといたしました。これまで「7日間平均を7割以下に」ということで、これを1つの目安に、様々な取組を進めてきたところでございます。しかしながら、残念ながら現状は下げ止まりが継続をしているということであります。
現在、緊急事態宣言中であるということ。都民の皆さんは「今も続いているんだ」ということを認識されているのか、また、これについて、段々、「そうだね」というような話になってきているんではないかと思うことも、しばしばございます。
なので、改めて認識をしていただきたい。そして今も緊急事態宣言中であるということ、そして何のためにそれをお願いをしてきたのかということ、その目的は、ひとえに「都民の命を守るため」です。そして医療従事者への負担を緩和するためです。だからこそ、今、都民の心を一つにして、ここで感染を抑えていきたい。そういう思いを大きく抱いているところでございます。
現在、都におきましては、ちょっと数字も見ておきましょう。感染の状況ですが、昨日もモニタリングの会議でご報告をさせていただいております。いくつかの項目があるわけでございます。新規陽性者数、直近の1週間、前の週との比較で多い少ない、そして感染経路の不明の割合、これは50%を切りましてステージ2の49.3ということでございます。先ほどの新規の報告者数も、15人がステージ3でありますけれども、それを切って13.5人ということで、ステージ2になっております。先ほど申し上げましたように感染経路不明の割合は、50を切ってステージ2の49.3%。PCRの陽性率につきましては10%、ステージ2のところ10%でありますが、3.2ということで低くとどまっているところです。
問題はここからでございまして、今ご覧いただいているように、療養者数がステージ3の21.4人、そして病床全体のところで、現時点の確保病床数の占有率4分の1以上っていうのはステージ3になるんですが、今現在まだステージ3にとどまっておりまして、これがご覧いただいているような数字になっております。療養者数、「あと、じゃあどれぐらい減らせばいいんですか?」ということで申し上げますと、6人減らしていくということであります。
いずれにしましても、医療提供体制についてステージ3相当にとどまっているということで、これについては、先ほど菅総理も、また尾身会長も指摘がある通りでございまして、この医療提供体制ステージ3をどうやって下げていくのか、ということが問われているわけでございます。これは、延長して月曜日から始まりますけれども、期間の延長は月曜日から始まりますけれども、明日も明後日も延長「宣言中である」ということを含めまして、そのあと2週間で、これからの2週間で、例えば、入院患者数を、ここに書いてありますように、あと199人減らしていく。そして、これによって、医療現場の負荷を軽減する。そしてステージ2に抑えていくという、そういう状況にあるということを、最新の数字でお伝えしておきたいと思います。
重症用の数につきましては、これは国の基準で、あと53人減らしていく。毎日、出があり、入りがあります。それぞれ健康にかけて、また命にかけた数字、命をかけた数字でございます。そういう中で、「どうやってステージ2に抑え込んでいくのか」というのが、この2週間で進めていかなければならない。そのためには私たちは改めて原点に立ち返って、徹底的に感染を抑え込むということが必要になってくるわけであります。
そのためのポイント、3つございます。1つ、リバウンドの恐れです。新規陽性者数は1月にピークを越したとはいえ、十分な水準にまでまだ下がりきっていない点。そしてまた、いつまた急拡大するのか、予断を許さないということであります。そして医療提供体制のひっ迫、これも長期間に及んでまいります。
そして、2つ目でありますが、これもよく指摘されるところですけれども、変異株の拡大であります。より感染力が強いとされる変異株です。他の県で、地域でもクラスターが発生をするなど、最大限の警戒が必要ということであります。変異株が広がった場合には、医療提供体制がひっ迫したままでは、迅速な体制がとれない、対応がとれないという課題があります。
3つ目、これはワクチンがいつどれぐらい入ってくるのか、まだまだ不透明感があるという現実であります。国からのワクチンの供給時期、そして量については、不明確の状況にあります。よって当面は「感染しない、させない」、その行動でコロナと戦わなければならないというのが現状であります。リバウンド、変異株による感染拡大の防止、そのためには、濃厚接触者の迅速な把握、そして的確なクラスター対策を講じていかなければなりません。そしてそのためには、保健所が積極的疫学調査を、的確に実施できる体制も必要になります。新規陽性者数をできるだけ減らして、保健所の負担を軽減することも重要であります。また、ワクチン接種、これを円滑に進めるためにも、医療従事者の皆さんが、今まだ負担を抱えておられる。そこを軽減をして、ワクチン接種の体制を万全にすることも必要になります。ダブルトラックでいかなくてはいけないというのは現状になるわけです。
そこで都の施策といたしまして、ご覧のように、小さいんですけれども都民の皆さんにお願いをしていきたい、事業者の皆さんにお願いをしていきたい。そして、都がどのように対応していくのか、この3つの柱をここに取りまとめたところであります。
1つずつご説明をいたします。都民の皆様への3つのお願い、1つ目、外出自粛。これについては、引き続き不要不急の外出自粛の徹底をお願いします。「やってきたじゃないか」と言いますけれども、でも土曜、日曜や普通の日でも人出が多いことは、皆さんが報道されている通りであります。しかし、ここを減らしていかなければならないわけで、皆様方のご協力もよろしくお願いを申し上げます。そして、そのためにも、この週末から都県境をまたぐ移動については、厳に慎んでいただきたい。要は、「トコトン、ステイホーム」を引き続きお願いをしたい。それによってステージ2に抑え込んでいくということがポイントであります。
昨日、モニタリング会議を開きました。その際、東京iCDCの西田先生からの報告があった通りなんですけれども、これは他の地域の繁華街を中心とした人の動きなんですが、実効再生産数が、十分下がりきらない段階で、そのままリラックスというか、緩和をしてしまいますと、夜の人出は増加するんだと、そして陽性者数が急増するんだということを、これは実際のデータで示しているところであります。
また、今後の東京の感染予測なんですが、人の流れが増え始めている。そのことを反映して、感染者数の減少スピードが落ち始めている。よって、このままですと、今後上昇に転じるという予測が、この最後のところはぴょんと跳ね上がっているところです。ここを、今、抑え込んでいかなければ、この後また、リバウンドが懸念されるという警告がここにあるわけです。
そして、外出の自粛につきましては、昼、夜、休日、平日は、当面、外出の自粛の徹底を改めてお願いを申し上げます。特に春の、受験が終わってまた、春休みに入りつつあるわけですけど。学生の皆さんには、卒業旅行、春休みなどイベントが多い時期なんですが、仲間で遊びに行くことについては、リスクは高くなります。よって、様々な工夫をしながらステイホームでお願いを申し上げます。オンライン飲み会などという形で、これまでも進めてきた方もいらっしゃると思いますが、ぜひ皆さんここは、みんなでステージ2を目指していこうではありませんか。そのためのステイホームのお願いをいたします。
2つ目です。いつも急所と言われてきた、あの会食です。会食については、飲食といった方がいいんでしょうか、実質。これは特に会食、自粛のお願いであります。なぜならば、会食の場合は、飛沫が飛びやすい。そしてそれはすなわち感染のリスクになる。家庭内感染が増えているのも、結局どこか家庭内の問題もさることながら、それを持ち込むところがあるということで、そのポイントとして会食が挙げられる。そのような説明が、これまでもございました。歓送迎会、謝恩会、コンパ、ランチ会、飲み会、色々と機会がある季節ではございますが、どうぞ皆さん、会食については自粛をしていただきたい。そしてまた昼夜を問わず、「マスク飲食」「黙食」「個食」「静美食」といった色々な呼び方がありますけれども、これらについても徹底をお願いしたいということです。お花見、今年の花見、飲食、そして立ち飲み、こちらの方も申し訳ありませんが、ナシでお願いを申し上げます。
3つ目、今こそ原点に立ち戻って、基本的な感染防止対策を徹底していただきたい。家庭や職場など、あらゆる場面で、手洗い、マスク着用、これらの基本的な感染予防策、そしてこまめな消毒、換気を徹底していただきたい。
2つ目です。事業者の皆さんについてのお願いをここも2つに分けてしたいと思います。1つ目がテレワークです。出勤者数の7割削減ということを、ずっと申し上げてまいりました。一都三県共同のテレワーク集中実施期間というのを設けておりますが、これも今回の措置に伴って、3月21日(日曜日)まで延長をいたします。
そして週3日、社員の6割以上のテレワーク。それから、半日だったり、時間単位での「テレハーフ」など、これをうまく組み合わせるなどをして、また時差出勤もあります。今一度、とことんテレワークで、この強化をお願い申し上げます。
また、この都庁におきましても、感染症対策に従事する職員などを除きまして、原則全員が毎日テレワークを実施して、人流を抑えるということに、都庁も「隗より始めよ」で、進めてまいります。やむを得ず出勤をする場合も、オフピーク通勤を徹底してまいります。そして事業者のテレワークを全面的に、そのためにバックアップをしてまいります。「テレワーク導入緊急相談ダイヤル」、こちらを来週の11日(木曜日)から開設いたしますので、ご活用ください。そしてまたテレワーク導入の際には、専門家に無料で相談できるという、そういうシステムでございますので、ぜひご活用いただきたい。そしてテレワークを徹底して、この際、おすすめいただきたい。去年の12月から、このテレワークについてはルールを定めています。そして、「そのルールを実践します」と宣言した会社を募ってきました。そして、その会社を登録してまいりました。この「東京ルール宣言企業」と呼んでいますけれども、その中から先進的な取組を進める企業を「TOKYOテレワークアワード」という賞を設けておりまして、この大賞を受ける2社につきましては、3月15日(月曜日)に発表いたします。優れた事例を実践しておられますので、そういったモデルケースは幅広く共有して、「うちのようなところはテレワーク無理だよ」とおっしゃっている企業の皆様方にもぜひこの際、テレワークの普及にご協力いただいて、コロナ対策としてもご活用いただき、テレワークの普及に弾みをつけていきたいと思います。
2つ目のお願いでございますが、これはずっと営業時間の短縮など要請をしてまいりました。ご協力いただいていることに感謝申し上げます。そして、飲食店などの皆様には、3月21日(日曜日)まで、延長に伴いましての3月21日(日曜日)までの間、引き続き営業時間は朝の5時から20時まで、お酒の提供については11時から19時まででお願いをいたします。都におきましては引き続き、見回りなどによってご協力いただけているのかどうか、確認をし、また啓発などを徹底して強化しております。さらにご協力いただいていない店舗につきましては、個別に訪問をした上で、特措法第45条2項によります要請を順次行ってまいります。また、その後、宣言が解除された場合、皆様方のご協力によって宣言が解除されるに至った場合には、段階的な緩和期間を設けます。そして、その上で21時までの短縮を要請する予定といたしております。今一度、ガイドラインの確認、遵守をお願いします。感染防止対策の徹底をよろしくお願い申し上げます。
また、お店の方だけではありません。お客様の協力、利用者の協力も不可欠であります。そのため、お店の従業員の中から「コロナ対策リーダー」、これ仮の名称でありますけれども、リーダーを選んでください。そして、お客様とともに、感染対策をしっかりと進めていただきたい。このような流れ、制度を作っていきますので、早速、その人選も含めてお願いを申し上げます。
協力金についてであります。3月8日(月曜日)から31日(水曜日)までの間、この延長の間、全面的にご協力をいただいた、大企業を含めます飲食店等に対して、店舗ごとに協力金を支給いたします。この支給にあたりましては直ちに予算措置が必要でございますので、1548億円、この補正予算を編成しまして、ただいま開会中であります、第1回定例会に追加提案をいたします。
それから劇場・映画館・運動施設など飲食店等以外の施設でございますが、引き続き営業時間20時まで、酒類の提供については11時から19時までとしてご協力をお願い申し上げます。宣言が解除されました後の段階的な緩和について触れさせていただきましたが、これにつきましても、21時までの時短をこの業界、業種につきましても、お願いをする予定といたしております。なお、ネットカフェや漫画喫茶、100平方メートル以下の商業施設、大学、学習塾など、こちらは、時短の対象ではございませんけれども、感染防止対策の徹底をお願い申し上げます。
イベントの開催であります。人数上限が5000人以下で収容率50%以内、開催時間を20時までということでお願いを申し上げます。開催延期、また無観客開催などを、感染のリスク、ほとんどなくしていただきますようお願い申し上げます。年度末、年度初め、入社式など行事も多いわけでありますけれども、こちらの方も自粛またはリモート開催、ぜひご検討いただきたいと存じます。
それから3つ目の柱でありますが、都の対応についてお伝えをいたします。
上野動物園ですけれども、これらを含む都立施設がございます。引き続き休館といたします。そして都立公園の駐車場の利用制限でございますが、こちらの方も制限の継続を致します。徹底した人の流れ、人流の抑制、そして密集の防止、この新たな取り組みでございますけれども、明日の3月6日土曜日から順次、上野公園、井の頭公園、代々木公園など、全てのこの都立公園ですけれども、それぞれの、全ての都立公園において宴会、そしてまた飲食の禁止をさせていただきます。そして例年多くの花見客が訪れるエリアについては、立ち入りの制限をさせていただきます。
コロナで影響を受けている方はたくさんいらっしゃいます。特に失業される方など、住まいを失ったという方々に対しましては、ビジネスホテルを一時的な宿泊場所として提供、これまでも提供してまいりましたが、この延長に伴いまして、受付期間を3月21日(日曜日)まで、さらに延長をいたします。そしてこの件については「TOKYOチャレンジネット」というところで窓口を設けておりますので、そちらの方にご相談をいただきたいと思います。
それから積極的疫学調査でありますけれども、先週から新たな対応に移行いたしまして、強化をいたしております。隠れた感染源の特定に、全力を挙げてまいります。また、これまでも健康安全研究センターで、変異株のスクリーニング検査に取り組んでまいりました。都内で変異株の拡大も視野に入れまして、民間検査機関を活用して、国と連携しながら監視体制の強化をしてまいります。
それから医療従事者へのワクチン優先接種でありますけれども、昨日から医療機関への配送を開始しております。そしてまたその後、4月からは、高齢者の接種が開始されることになります。そしてそのために広く都民向けの相談センターの整備をいたしますので、準備が整い次第、改めてこの件はお知らせをさせていただきます。
そして検査の充実、特に高齢者施設などでの検査についてであります。現在、特別養護老人ホームなど約760施設、人の数でいいますと約5万人、こちらを対象として集中的に検査の実施をしているところであります。今回その他の施設などでの検査の実施につきましては日本財団と連携をいたしてまいります。この日本財団は、先月から高齢者施設に対します無料のPCR検査の取組を始めておられます。今後、都内の介護療養型医療施設、有料老人ホーム、認知症高齢者グループホームなど約1500ヶ所、こちらも約5万人を対象にいたしまして、検査の開始をいたします。
それから今日の午後ですけれども、一都三県の知事でテレビ会議を行いました。皆様方にもその場で取材をしていただいたかと思います。そこで今後の共同取組について、合意した事項がございます。生活圏や経済圏ともにする一都三県でございまして、面として一体的に取り組んで、コロナに立ち向かっていくということは重要です。
この間、都民事業者の皆さんには、大変ご負担をおかけしてきたわけでございますけれども、今日この場でいろいろとご報告、そして、お願いをさらにさせていただいております。「ここまで頑張ってきたのにまだ終わらないんですか」と思われる方もいらっしゃるかと思います。一方で、感染状況は下がりきっていないというのも現実であります。
先ほど冒頭に、図表で示させていただいて、一番最初の医療体制の課題など、そうですねこちら、例えば病床全体入院患者数が、今日の時点で1449人、ステージ2にするためには、1250人、そのためには、199人マイナス、約200人に減らしていかなければならない。今日301人でR、実効(再)生産数が1を上回ってしまう、これはなかなか終わらない。毎日、出と入りがあります。日々のことだけではありませんけれども、大きな流れでここのマイナス199を皆さんと共に達成していきたいんです。
何のためにこれをやっているのかというと、冒頭に戻りますけれども、皆さんの命、健康を守るためであり、それはひいては経済を守るためにも繋がってくるわけでございます。ここで集中して徹底的に対策をやりきるということが感染の終息に向けて極めて大きな意味を持つ。もう、あと、どうぞ皆さんと共に、これも頭に入れていただきながら、ともに感染対策にあたっていきましょう。そして今この瞬間も、必死に闘ってくださっている医療従事者の皆さんにも報いていく。そのために、また変異株についても、この脅威に適切に対応してワクチンの円滑な接種を進めるためにも、医療従事者の皆様方の負担をここで軽減していきましょう。どうかその点、ご理解をいただきたい。
この2週間、とても重要です。私達の総力を結集して、ここで何としてでも感染を抑え込んでいく。そのためにも、都民、そして事業者の皆様方のご理解、ご協力よろしくお願いを申し上げます。
私からは以上でございます。

会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。(PDF:1,555KB)

【事務方】それではこれより質疑に入ります。知事から指名をさせていただきますので、社名とお名前を名乗ってからご質問をお願いいたします。

質疑応答

【記者】朝日新聞の軽部です。今も言及がありましたけれども、医療提供体制のステージ、数字をステージ2水準に下げなければいけないということですけれども知事はこの数字を達成することで、緊急事態宣言を解除してもいいなと考える一つの基準だと考えているのかどうかお聞かせください。

【知事】それについては、政府によります。基本対処方針というものがあります。そこにすでに述べられているんです。ステージ2ということは。ですから、まさに国が今求めている、また皆さんが、この感染の防止の達成、そのための数字でございますので、今日この一つひとつの項目について改めてご紹介、また皆さんと、この情報を共有させていただきたいということであります。政府が定めているものに従っているということです。

【記者】例えばあの、隣県の埼玉県だと解除の緊急事態宣言を解除する要請、目安となる、要請する目安を定めているんですけども、東京都でその例えば新規感染者何人以下であれば、宣言要請解除できるなというそういった数値を設けていない理由を教えてください。

【知事】それは基本的に、今日も先ほどからご紹介している通りでありまして、これから今日については、残念ながら301という数字で、この辺のところ毎日動いていくわけですけれども、目標について、というか、今皆さんと情報として、また意識として共有していくのはステージ2に下げるということであります。出と入り、毎日変わってきます。それらについてのお話をさせていただいたところです。

【記者】TBSテレビの中道と申します。今ステージ2の水準というのが一つの目標というようなお話いただいたと思うんですけれども、前に宣言が延長されたタイミングで知事、7日間平均を前の週の7割以下を目安にするというお話をされていたかと思うんですが、この目標、目安というのは、無くなったんでしょうか?

【知事】「7日間平均、7割以下」ということを目安に取り組みを進めてまいりましたが、実際は今日も100%上回ってるわけです。ただ、毎日7割を目指すということは、7割に抑えていくということは、すなわち、先ほどのステージ2に達する、それをより早めるということになろうかと思います。要は、今、リバウンドしないためにも、抑えていくということが基本でありますので、そのための皆様方への喚起をお願いをしたい。徹底した感染防止対策を改めてお願いしたい。じゃないとリバウンドするときは、とても速いです。そしてその兆候が出てしまうと、その1を上回っているということはすなわち、またリバウンドする可能性を秘めているということでありますので、それらのことについては、改めて原点に立ち戻りながら、感染防止を皆様方に徹底してお願いをしていくということです。じゃないとこれがまた延びてしまうことは、皆さん、いかがお考えでしょうか。ぜひともご協力お願いをしたいということであります。7割を目安というのも一つの考えとして当然下げていくということでありますので、これからもとことんこの感染防止対策の徹底のための行動ということを、意識していただきたい、協力していただきたいと思います。

【記者】すいませんもう1点だけ。

【知事】すいませんお待たせしているので他の方で。

【記者】もう1問だけ。

【知事】すいません、次どうぞ。

【記者】東京MXテレビの相模と申します。知事、以前にですね、もう一段ギアを上げないといけないということをおっしゃってたんですけれども、今回の措置を検討するに当たって、より強い措置ですね、あの時短ではなくて休業要請であるとか、より強い措置というのは検討されたのかということと、そこに必要がないという判断であれば、その理由について教えてください。

【知事】今日の意識を共有するということは、とても重要だと思います。そして、そのことを、この2週間集中して明日、明後日もあります。ここを集中していくということが極めて重要であり、また政府としてこの2週間を延長すると決められた。この期間は大変重要であると。このことを、皆様方と原点に立ち戻りながら進めていきたいという考えであります。

【記者】東京新聞の小倉と申します。よろしくお願いします。今、新規感染者数が横ばいになっている、厳しい状況の上に、変異種の拡大も懸念されている状況です。コロナ対策の強化を始めてから効果が出るのは、通常、2週間程度かかると知事はおっしゃっておられましたので、解除期限の2週間後、21日(日曜日)の時点では効果が出ていないですとか、リバウンドが起きている可能性も当然あると思うんですけれども、その場合、再々延長ということもあり得るとお考えでしょうか。

【知事】そうならないために、感染防止の徹底をお願いを申し上げます。

【記者】すみません。毎日新聞の内田と申します。今、このステージ2を目指すということでお話をいただいたんですけども、これもしも達成、まずはそこを目指すというお話なんですけど、これ仮に達成できたとしても、21日(日曜日)まで、さらに引き続き下げるようにやりきるという、お考えでいらっしゃるということでよろしいでしょうか。

【知事】国の方でそうやって定めておられる2週間だと理解しております。

【事務方】これで最後でお願いします。

【記者】(フジテレビ・小川記者)すいません、これ答えていただける方でいいんですが、この都内の主要繁華街の夜間滞留人口データの感染予測についてなんですけれど、これ数字を見ると3月20日(土曜日)ぐらいですか、から上がるになっているんですけど、もうすでに今日の段階で102%を超えているっていうことは、この感染予測よりもさらにリバウンドといいますか、また感染者数が増えるのが少し前倒しになってきているという認識なんでしょうか。そうするとちょうど21日(日曜日)ぐらいの段階では、結構もう波が上がっていくところに入ってきてしまうと思うんですが、この予測のデータと現状の、少しずれがあることについては、どのように分析なさっていらっしゃるんでしょうか。

【福祉保健局長】これ西田先生の研究で今週の月曜日に提出して、昨日の木曜日のモニタリング会議で説明があったことかと思いますが、データ上は先週まで、この日曜日までのデータなので、直近のデータが反映されてないということは事実でございます。ただどのぐらいのタイムラグがあるかというのは、その推計モデルの精度にもよりますので、今、確かに1週間平均で270台でほぼ止まっているってのも事実でございますので、これがすぐ反転して上がってくるのか、あるいはしばらくはグズグズするのか、あるいはもうちょっとゆったり差があるのかっていうのは、まだ見極めないと分からないですし、あくまでもこれは西田さんの推計モデル上の変曲点が21日(日曜日)ごろであるというような推計ですので、参考の1つというふうにしてご紹介させていただいてるものでございます。

【知事】今のご質問のタイムラグっていうのは、これはコロナについていつも、もどかしいところなんです。結果が出てくるのが2週間後と言われています。ということは、この貴重なその2週間、大切な2週間を今ここで止めて、皆さんと行動を感染防止で徹底をしていくという、これを進めていくことは重要だというふうに思っております。このタイムラグと、あともう1つのタイムラグが、ワクチンの接種とのタイムラグです。この微妙な何ヶ月かの違いというのは、非常にそこまで素手で戦わなくてはいけない部分もあります。そこを皆様と意識共有しながら、感染の防止、これを進めていくということに尽きると思っております。引き続きご協力いただくためにも、今日申し上げたように、貴重なというか、重要な2週間を皆様方のご協力、お花見、あれも駄目これも駄目で恐縮なんですけれども、この後の経済や人々の生活、心、それらのことを考えると、ここでギュっとお願いを申し上げたいと、ご協力お願いしたいというふうに思っております。
以上です。

※テキスト版については、読みやすさを考慮し、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどの整理や補足説明をしています。

(テキスト版文責政策企画局政策調整部政策調整課)

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