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令和3年(2021年)6月11日更新

小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和3年6月11日)

知事記者会見
2021年6月11日(金曜)
13時57分~14時41分

 

【字幕版】はYouTube東京都チャンネル(外部サイトへリンク)からご覧いただけます。

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知事冒頭発言

1 新型コロナウイルス感染症への対応について

【知事】今日は3点、お伝えをいたします。
まずコロナであります。昨日モニタリング会議開きました。49回だったと思います。感染状況と医療提供体制、ともに赤い最高レベルということで変わっておりませんが、ただ、新規陽性者数7日間平均で見ますと391.7人ということで、なんとか400人は切ってきていると。前週比、前の週のと比べますと、82.4%。ただここはまだ80%台がまだ続いておりまして、全体で見ると国の基準ではステージ3に、4の部分があったんですけれども、項目によって、それが基本的に多くがステージ3に入ったということでありまして、そういう現状認識。それから第3波のこの数字が、第3波の爆発的な感染拡大の前とほぼ同じ水準なんです。よって十分に下がりきっていないという考え方が重要かと思います。変異株の流行、そして人流の増加の状況を踏まえますと、これが昨日も専門家の方々から、先生からもお話ありましたように、リバウンド、いつあってもおかしくありませんよ、と釘を刺されたところであります。引き続きの厳重な警戒、その意識を皆さんと共有したいと思います。
こうした状況を変えていくのが、何度も言っておりますようにゲームチェンジャー、ワクチンであります。ワクチンの接種のスピードをさらに加速をさせるということで、全庁を挙げて取り組んでいく。そのプロジェクトチームとして、大規模ワクチン接種等推進本部、これを設置をいたしました。担当副知事2人入っておりまして、理事2名をはじめとする総合調整チームでスピード感を持って取り組んでいくという、そのような都庁内の組織をしっかりとしたわけであります。都内5会場などで検討しております、この大規模接種の実施に向けましては、区市町村の接種計画、そして地域のバランスなどを考慮しながら、具体的な調整を進めてまいります。また企業、大学などにおける職域です。これ国にまず申請をして、それが都の方に伝えられてまいりまして、その辺りを、連絡調整等を行うというのが役割ということです。都の大規模接種については、今、築地で行っております。今日からはper day(1日当たり)で5,000人という、そのようなスピード感でやっております。まず都の大規模接種について、6月18日(金曜日)から都庁の北展望室、こちらを活用して大規模接種会場を設置をいたします。
ここではワクチン接種をもちろん一層加速させていくと、そして安全・安心な東京2020大会の実現に向けるということから、医療従事者の方々や、大会組織委員会からの依頼を受けまして、IOCから追加でファイザーからのワクチンを提供していただくわけですけれども、対象として、審判の方、選手の方はもう既に受け始めてます。審判の方、それから選手村とか会場などで選手と近い大会関係者、こういった方々が接種の対象になって、この45階の展望室の方で、ワクチンを受けていただくということです。じゃあ誰が打つのかということになりますと、これは大会組織委員会のご協力のもとで、スポーツドクターの方などにもご対応をいただくと。引き続き、歯科医師会や日本歯科医師会、東京都歯科医師会、東京都看護協会、それからそういう組織に入っておられない方もたくさんおられて、有志の医療従事者の方々も手を挙げていただいております。こういった方々に、接種の業務にご協力をいただくという、そのような体制であります。それからもう既に進めていますけれども、それぞれ区市町村なども、色々な工夫をされていますけれど、高齢者へのワクチン接種については、さらに加速化をする。早期に完了させるために、東京都新型コロナウイルスワクチン接種促進支援事業、こちらの方を開始をいたします。具体的には地域の診療所などが、通常の診療に代わってワクチン接種に専念する際に協力金を支給をするというもので、これによって地域における多くの医療機関の確保を確実なものにしていく。福祉保健局の方のホームページで、内容についてはご確認をしていただきたいと思います。
それから、都庁も、ここの新宿もそうですけれども、多くの職員が日々、コロナ対策をはじめとする、都民への行政サービスを行っているわけですが、都の職員について、これも職域接種になるわけですけども、まず福祉とかライフラインなど都民生活の維持に携わっている職員、それから都民と直接接する機会の多い職員、そこから順番に開始をできるように準備を進めてまいります。コロナの感染症、一刻も早く抑え込んでいく、そのためにこのゲームチェンジャーであります、ワクチンの接種が迅速かつ円滑に進むように全力で取り組んでいく。そのように考えております。
それから昨日、モニタリング会議にご出席いただきました、東京都医学総合研究所でいつも人流を分析される西田先生から、宣言延長後、特に感染リスクの高い夜間の滞留人口の増加が顕著だという、そのような報告を受けたわけでありますけれども、こういう状況が続きますと、近く新規感染者数が下げ止まる可能性についてもご指摘いただいてるわけであります。
そして都民の皆さんには、ぜひとも、この人流を作るのは一人ひとりになります。そして、今、特措法のもとで緊急事態宣言が発令され、緊急事態措置をとっているわけでありますので、そのことを改めて、外出の自粛というのは、そういう背景のもとで行われているんだと。特に平日の夜8時以降、そして土日ですけれども、不要不急の外出を自粛してくださるようにお願いいたします。事業者の皆様方には、色々ご苦労もご協力もいただいておりますが、テレワークなどの活用で出勤者数を7割削減してください。夜8時までの終業、帰宅、休業や時短、お願いをしております。
本当に皆様方の、総体としての結果として、感染が広がったり収まったりということに結局のところになってるわけですので、一層の人流抑制に向けまして、今日から皆様方改めて日々どのような活動するのか、お考えもいただきたい。それをできるだけ見える化してしまおうということで、今日から街の混雑状況を、東京都のホームページで発信する仕組み、システムを公表いたします。繁華街の混雑状況を、ご覧のようにピクトグラムの数と色で分かりやすく示すことになります。1時間ごとにほぼリアルタイムの状況を発信をいたします。あわせて混雑している場所が分かるように、都内の全体を、こちらにありますように色分けしたマップも表示をいたします。またこのマップにつきましては、東京2020大会期間中の競技会場の周辺などの、翌日の混雑予報にも活用するという予定にいたしております。「ああ明日は、ここ混みそうだな」と、いわゆるお盆のときなどの交通情報などが、色々予想が出るわけです。それを様々なノウハウなども活用しまして、これらの情報を出していきますので、それによって、皆さんが判断する材料に活かしていただきたいということであります。ということで、色々なシステムなども補強しながら、できるだけ体制って言いましょうか、より良い、ウイルスにとってではなくて、私たちが安心な毎日を暮らせるための、その状況を確保していきたいと思います。
もう一度言いますけれども、今もう緊急事態宣言下、真っ只中であります。そしてワクチンが行きわたるまで、これは何度も申し上げていますけれども、そこで自分を守るということは、感染対策の基本を守っていただくということで、マスクから、消毒から、換気から、もう何度も言ってますけれども、このことをまずお守りいただく。そして感染の減少傾向がさらに確実なものとみんなでしていきたい、何としてでもリバウンドを防いでいただきたい。そして皆さんとともにこのリバウンドを防いでいく、この点、ご協力をよろしくお願いを申し上げます。
以上、私からまずコロナについての1点であります。
(詳細は、政策企画局、総務局、福祉保健局、オリンピック・パラリンピック準備局にお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:1,303KB)
(「都庁北展望室ワクチン接種センターの開設(2134報)」は、こちらをご覧ください。)
(「ワクチン接種促進支援事業を開始(2133報)」は、こちらをご覧ください。)

2 梅雨を迎えるにあたっての注意喚起について

【知事】次、梅雨。なんか梅雨というよりも、もう夏日が来てるような感じでありますけれども。ただ、梅雨の季節を迎えて本格的な大雨のシーズンを迎えるわけであります。そこで豪雨の発生であるとか、台風の接近など風水害時には、早め早めの適切な行動が極めて重要になるわけです。そして先月ですが、これは国の方で災害対策基本法、これが改正されております。そして区市町村が発令する避難情報っていうのがありますけれども、このレベルが変更されております。例えば、警戒レベル4っていうのが、これまで「避難指示」と「避難勧告」とに分かれていたんですけれども、分かりやすくする。何をどうするのという、そのために住民の皆さんが避難すべきタイミングを分かりやすくするということで、「避難指示」に一本化されております。この避難指示が発令された場合には、危険な場所にいる方は、まず避難してください。文字どおり、避難してください、ということであります。そして、こちらの警戒レベル3ですけれども、「高齢者等避難」。これが発令されましたら、もう文字どおり高齢の方。それから障害がおありの方などは、やっぱり避難に時間を要するわけです。そういった方々には早めに避難をしていただきたい、ということで、こういう仕分けを改めて法的にも改正をしたということです。風水害っていうのは、地震と違います。ある程度、事前の備えができるということです。ですから、いざというときの行動というのは、前もって、様々、用意を、準備をしていく。心構えを整えておくということで、これも何度もお示ししておりますけれども、「東京マイ・タイムライン」というのがあります。それぞれどこに住んでらっしゃるのか、家族は何人で、誰がどうして、何時何分にはどういうふうにして、台風などはどんどん接近してくるのがわかるわけですから。2日前はどうする、1日前はどうする、いざとなったときはどこでどうする、どこに避難するなどなど。ご家族で、これちょっとゲーム感覚にも、シールなど使って、子供さんにもこういうシールを使って、子供さんにも楽しみながらってあれですけども、そういう家族で危機意識といいましょうか、それに備える意識を有していただくためにも、活用していただきたいと思います。それから梅雨入り前のこの時期ですから、改めて浸水への備えとして、具体的に2点お願いをしたいと思います。まず1点目ですけれども、雨水の下水道への入り口、排水溝といいましょうか。ご自宅の周りにもあるかと思いますけれども、「雨水ます」っていうのがありますけれども、これを車乗り入れブロックとか、植木鉢などで、塞がないようにということです。そりゃそうですよね。改めてお家の周り確認してください。
それから2点目ですけれども、例えば地下室をお持ちの方などは、雨水が建物の中へ流れ込む。それを防ぐために、土のうとか止水板などを準備をしておいてください。ビニール袋の中に水を入れて、ダンボールで箱に固定をして、これが簡易水のうになるわけです。土のうでなくて、水のう。水などでも対応が可能ですので、そういった必要になるような品物、災害対策用の色々な袋、セットで売っていたりもしますし、これらのことをぜひ確保しておいてください。これらの情報ですけれども、TwitterやYouTube、都内のデジタルサイネージなどでも発信をいたしております。
そして最近は本当に、日本各地でこれまで考えられなかったような災害、風水害、毎年のように発生をしているわけであります。都民の迅速な避難行動に繋げるために必要なこと、それはリアルタイムな情報発信であります。これまで都民の皆様方から要望のありました河川の監視カメラでありますけれども、今都内で38か所で画像公開を進めまして、今月新たにそれに20か所、合わせまして、58か所でカメラを稼働をさせたところです。これに加えてYouTubeを活用しまして、動画の配信も順次開始をいたしております。YouTubeで「東京都水防チャンネル」というふうに検索していいただきますと、この映像がご覧いただけます。今ご覧いただいております、この映像なんですけれども、令和元年台風第19号、去年、一昨年です。東日本の台風、大変だったですよね。停電したり、ありました。そしてまた越水した箇所があったりしましたけれども、これ、御覧いただいたのは神田川のカメラ映像なんです、台風19号です。左側が、晴天時。右側が水が増してくる増水時の状況ですけれども、晴天時に比べますと3mほど水位が上昇しているというのが分かりますか。改めてご確認いただければと思います。こういうふうにカメラ映像を追加して公開してまいりますので、参考にしていただきたい。また都内には、集中豪雨などで、急激に水位が増加する河川は数多くあります。だからこそ都民の皆様方には、速やかな避難行動にこれらを活用していただければと思います。私も常に入れているんですけれども、「東京アメッシュ」。ずっとこの時間の経緯とともに雨雲が動いていく様など、見始めるともう癖になるんですけども、東京アメッシュ。こちらの方が、都が独自に開発したものですけれども、雨が降っている様子、スマートフォンなどで確認することができますし、また雨の強弱っていうのを10段階で色分けして表示されます。GPS機能によって現在地の降雨状況、すぐに分かるということで、これを英語版、中国語版、韓国語、ハングルにも対応しております。ちなみに昨年はおよそ6,000万回のアクセスがあったものでありまして、大変活用されているという、その証左だと思います。梅雨、台風、ゲリラ豪雨、これらの備え、ぜひともこの際、改めてご確認をいただきたいと思います。
(詳細は、総務局、建設局、下水道局にお聞きください。)

(「東京都水防チャンネル」は、こちらをご覧ください。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:1,205KB)
(「河川監視カメラの動画配信を開始」は、こちらをご覧ください。)

3 シン・トセイ 都政の構造改革ポータルサイト(ベータ版)について

【知事】それから3番目の今日のお伝えすることですけれども、シン・トセイ、都政の構造改革のポータルサイトベータ版についてのお知らせであります。これまで取組を進めてまいりました都政の構造改革ですけれども、5つのレス徹底推進プロジェクトというものがあります。こちら2020年度の目標は、全て達成しております。今年度も直近の実績で、FAXレスの方ですが、これは85%削減しております。それから、キャッシュレス(都民利用施設の42施設でキャッシュレス決済を導入済)、電子決定率ですけれども93%達成をいたしております。これで目標に向けて着実に成果を上げていることを、見える化することによって皆さんにもお伝えできるかと思います。
こうした改革の今をリアルタイムでお伝えするということ、と同時に、都民の皆様方からの意見を募って改革に反映させる。そのために「#シン・トセイ 都政の構造改革」ポータルサイトを5月31日(月曜日)、先月末に公開をいたしたんです。そしてこのサイトですけれども、ここをご覧いただければと思うんですが、それぞれのプロジェクトの進捗状況をいち早く、分かりやすくお届けすることになりますのと、それから皆さんからのご意見やご感想をいただくという、このデュアル、双方向コミュニケーションのための新たなプラットフォームとして活用していきたいと考えています。今回は、さらなる改善を前提としたベータ版として公開しておりまして、7月を目途に正式なサイトとしてリリースの予定であります。ちなみに先週公開してから10日余りなんですけれども、既に1万を超えるアクセス数に加えまして、見やすさ、それから使いやすさ、各プロジェクトに関する評価など、既に50件超えるご意見が寄せられております。よくこういう、何て言うんですか、IT関係などについてもアジャイルという言葉がありますけれども、改革は常にアジャイルでより良くしていくという、その積み重ねだと思います。より良いポータルサイトにしてまいりたいと考えておりますので、引き続きのご意見、ご感想をお寄せいただきたいと思います。私の方から以上3点お伝えいたしました。
(詳細は、政策企画局、デジタルサービス局にお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:281KB)
(「都政の構造改革ポータルサイト(ベータ版)公開」は、こちらをご覧ください。)

質疑応答

【記者】6月幹事社の産経新聞の大森です。冒頭、幹事社から3点質問をいたします。1点目が新型コロナに関してです。6月20日(日曜日)で緊急事態宣言の期限を迎えます。政府はまん延防止等重点措置への移行を検討しているとの報道もありますが、知事のお考えはいかがでしょうか。

【知事】これっていつも、私はアナウンスメント効果がどうなるのかなあと思ってすごく心配するところなんです。今の感染者数については、先ほどお伝えしましたように、7日間平均でようやく400を切って300台に入ったということですが、この、徐々に下がっているということで、依然高い値だということで推移となっております。それから先ほど西田先生の話も入れましたけれども、お伝えしましたけれども、人流の増加傾向、変異株の影響、踏まえますと、感染の再拡大っていうのを最大警戒しなければならない、危惧されるということで、まずはそのリバウンドを何としても阻止していかなければならないというところであります。いずれにしましても、感染状況、医療提供体制、見極めながら、また専門家の意見、毎回いただいてるわけですけども、それら踏まえながら、感染拡大の防止にさらに努めていくということであります。

【記者】続いて東京五輪に関して、2点続けてお願いします。都の内外で五輪のパブリックビューイングの中止の要請や実際に中止を求める、中止を決める動きが広がっています。パブリックビューイングのあり方について知事はどうお考えになりますかっていうのが1点目。2点目が、その一方で、今日掲載のインタビューでは東京五輪をコロナ禍で俯いていた世界が前を向く機会にしたいというふうに、改めて意欲も示されていましたけれども、東京だから開催できるんだというふうに言われるためには、開催に向けて今後どんなことが必要になってくるというふうにお考えでしょうか。

【知事】パブリックビューイング、複数の自治体で、このパブリックビューイングを準備をされているということであります。様々、報道があるわけですけど、このパブリックビューイングなどについては、地元の自治体と意見交換しながら進めていくということであります。組織委員会のガイドライン、それから、政府のイベント開催制限の方針なども踏まえて準備、調整をしていくという考えであります。代々木については、こちらの方は築地の大接種会場の後をどうするかっていうことがありましたので、そういう早期な形で準備を進めたということであります。それぞれの自治体の方からのご要望等もいただいておりますので、色々な意見交換をしながら調整をしているというのが現時点であります。

【記者】東京五輪の開催に向けた必要なことについても。

【知事】「3徹」っていうことを、組織委員会の橋本会長もおっしゃっています。3つの徹底をしていくということで、海外からの入国をできるだけ徹底して抑え込んでいく。そして、この感染の、しない、させないための徹底した感染防止対策等、この3つの「3徹」って呼んでますけれども、これらを徹底していくということだと思います。そして、日数も迫ってまいりましたけれども、しっかりとした、着実にそれらの徹底を進めていくと、そういう方針で進めております。

【記者】幹事社からは以上です。これから各社の質問に移ります。質問のある方は知事の指名を受けた上で、会社名と氏名を名乗ってからお願いします。

【記者】NHK、岡部です、お願いします。オリンピックの関係で先ほどのライブサイドやPV会場なんですけれども、一部報道では都が全て中止を検討しているというものもありますけれども、現時点で今協議や検討している中で、中止ということも視野に含めていらっしゃるのか、ということが1点目と。2点目が聖火リレーに関して、神奈川の黒岩知事が今日、公道での実施を見送る考えを示されましたけれども、都内での実施について今の考えを教えてください。

【知事】まず最初のご質問でありますけれども、これはファクトではございませんので、発信された社宛てに、担当者宛てに、これは事実誤認であるという点で抗議文を出させていただきました。それから2つ目のリレーにつきましては、コロナの現在、感染状況等々、これらを踏まえながら判断をしていくということになろうかと思います。

【記者】その中止ということは、その視野には入っていないという理解で良かったですか。

【知事】先ほどお答えしたとおりです。

【記者】ありがとうございました。

【記者】東京新聞の松尾と申します。お願いします。五輪、とりわけ一昨日の党首討論のやりとりに関連をしてお聞きをしたいと思います。維新の片山さん、菅総理との間の討論の中で、開催地の長として小池知事がもうちょっと前に出るべきではないか、菅総理から、私もそう思う、そういった趣旨のご発言がありました。この二人のやりとりについてのご感想を、ご見解をお聞かせください。また、菅総理は「私は逃げない」ともおっしゃいました。五輪の開催の議論に対して、小池知事はどのように臨まれるのか、その点も含めてお願いします。

【知事】国会ですから、そこにいない対象者についてはあまり取り上げないのが、普段の国会ではないかと思います。それがコメントです。それからもう1つ目が。

【記者】菅総理は、私は議論から逃げませんと。

【知事】それは、これはオールジャパン、そしてまた東京や会場のある自治体、そして何よりも全体で盛り上げながら、そしてまたコロナ対策をしっかりやっているということを世界にも伝えると。そもそも始まったのが、東日本の大震災からの復興五輪というテーマもありました。私は何よりもパラリンピックを、ぜひとも、2回目のパラリンピックを開催する都市は東京が初めてなんです。それこそオリンピックの、またパラリンピックの、この、これだけの大会を行うということは、そのことが、パラリンピック無しには大会の成功はない、ということを何度も申し上げてまいりました。そのためにオリンピック五輪がまず始まるわけでありますけれども、パラリンピックでそれぞれの選手の方々がどんなに鍛え上げて、世界と闘って、そして世界中のそういった色々なご苦労を抱えた方々が、スポーツを通じて競い合うということ、これはぜひとも実現していくことは必要なことではないかと、その思いを改めて強調しておきたいと思います。

【記者】ありがとうございます。

【記者】(日本テレビ・中丸記者)日本テレビです。都庁の北展望室に設置する、そのワクチン接種会場のことでお伺い致します。医療従事者および東京2020大会の関係者ということになってますが、まずこの医療従事者っていうのは、東京都、いわゆる自治体が進めている、2月から始めてる医療従事者の方で、まだ都内で受けてらっしゃらない方もここで受けられるという意味なのかどうかっていうことと、あと東京大会で、大会ボランティアですとか、いわゆる都市ボランティア、東京都が募集している都市ボランティアも、ここでの接種は可能なんでしょうか。

【知事】まず今日申し上げた、北の展望室での接種会場でありますけれども、基本的にファイザーで、IOCから提供をされたものを活用するということであります。それから、それと医療従事者の方々、受けておられない方、若干おられるということで、そちらも対象として含んでおくということ。それと大会の会場や、また選手村で働かれる、また選手の皆さんと近い場所におられる方々から順次、接種していこうということであります。先ほどからの5会場ということを申し上げましたし、また東京都には様々な企業があります。これが、職域として名乗りをあげておられます。その数だけでも数百万になるかと思います。それらの皆さんが、それぞれの場所で、自分の会社であったり、それから企業の傘下におられる方々など、そういった方々が、もうそれぞれ受けられると。先ほどのご質問はオリンピック・パラリンピック絡みだと思いますけれども、ワクチンは、もうとにかくできるだけ早く、いずれの場所においても確実に、安全に受けられる体制を作っていくというのが、まさにゲームチェンジャーとしてのワクチンの重要性という、その点に鑑みての都としての役割だというふうに感じております。

【記者】東京MXテレビの相模と申します。国のですね、大規模接種センターについて伺いたいんですけれども、予約が埋まらないということで、全国からの予約を受け付けるという方針なんですけれども。今、都としてはですね、都県境を越えないようにという呼びかけをされている中で、こういった方針が示されたことについて、どういうふうに受け止めてますでしょうか。

【知事】ワクチンを受けることによって、それらの様々なコロナの対策で変更が今後生じることはあろうかと思います。そのためにも、そこは、感染しない、させない。それを守っていただいた上で、お越しいただければというふうに思います。またそのように、遠くからも、ワクチンを受けたいという方々っていうのは、非常に警戒をしているからこそ、お越しになるのではないかなと想像いたします。いずれにしましても、近い場所でも遠くでも、早く受けられるならということで、色々なお考えの中で、ワクチンの接種がより速やかに進んでいくということになればと思っております。ちなみに、都の築地会場の方は、昨日までが3,000、今日は5,000と。これはもう、警視庁であるとか東京消防庁とか、組織として分かっているわけです。よって、その区市町村との重なり具合なども、後で整理をしやすいとか、そういった利点もあります。何よりも、そういう安全を守る方々にいち早く受けていただくっていうのも、大きなメッセージになっているかと思います。最初はロットごとに登録番号があってとか、クーポンが無いととか色々、あと年齢制限とかありましたが、どこかの時点からは、それをとにかく確実に早く受けていただくと。クーポンで整理をするのは、医療機関への支払いとか市町村での支払いとか、お金絡みの整理に繋がる場合が多いわけですけれども、そこも基本的には、日本全体のコロナ対策として進めていくということであるならば、色々な課題は、後で色々な知恵で整理をしていく必要もあるのではないかと思います。

【記者】朝日新聞の釆澤です。飲食店に対する休業や時短の命令に関することで伺いたいと思います。罰則付きの命令が出せるようになって、今回で2回目の緊急事態宣言を迎えています。東京都は今回の宣言下では、約19万件のお店を調べてですね、そのうち2%弱、3,600店がそれに応じてないっていうことを確認し、今のところ53件の命令を出してると、そういう状況になってます。担当課によるとですね、この命令を出したうちの店舗で応じてるってのはごく一部だというふうに聞いています。現場監督として事に当たってらっしゃる知事としてですね、現状のこの特措法の命令については、事務量に見合うだけの抑止効果というものがあるとお考えなのかっていうものが1点と。もう1つ、30万円以下っていう過料の金額とかですね、手続きの簡素化といったところで、より良い方策について、何かご意見があれば伺えないかと思います。いかがでしょうか。

【知事】これは特措法、そしてそれに関しての改正が行われた結果としての罰則など設けられたものであります。賢明な国会議員諸氏が議論の上、決められたことであろうかと思います。その効果については、やはりそういった措置を受けられるということに対しての、重みっていうのを感じていただかなければなりません。そしてまた、そういったお店がまた取材に行ったりすると、かえってその人たちはプラスになったりしているということも、よくお考えいただければと思いますけれども。つまり守らないことで、逆にプラスを得るということについては、社会的にいかがなものかと思います。法律のあり方などについてはこのコロナの状況などを見ながら、必要な見直しなどは、政令など、よくその度に改善をしているわけでありますし、根幹の部分に罰則の金額などは根幹の部分に関わるものでありますけれども、しっかりと確認をしながらお願いしたいと思います。いずれにしても、今回のこのコロナのゲームチェンジャーである、ワクチンの接種をいかにして早く進めるか、それから、コロナ禍において様々な課題は浮き彫りになっていることは事実であります。そこの中には、DXとか働き方改革とか様々な課題が出て、明確になって、それをきっちりと整理をしていくということも必要だろうと思います。特措法も、今回は前のインフルエンザの特措法に、そこにくっつけたものであったと思いますけれども、本来の感染対策として、色々な確認をしながら、世界で最大の病床数を抱えていながら、一体何だったのかという課題であったり、そしてまた広域の対策が必要なところ、保健所との関係などなど、様々、課題は出てきているかと思います。それも含めて、先ほどのご質問の中の問題点についても考えるべきところは考えて、また全国知事会などを通じて、直接お願いいなどにも入る機会はあるかと思いますので、より、この国民、都民の命、安全を守るための方策については常に改善が必要だというふうに考えます。

【記者】罰則適用については、知事も昨年から強く国に求めていらっしゃったと思います。実際に実現されて、命令が出せるような立場になって、その期待した効果っていうのが得られたか得られてないか、この辺りについてはどうですか。

【知事】東京が初めてこの罰則を直接、具体的に動いたところです。最近は他の自治体も倣っておられるようであります。方策として、要は与えられた刀として、それが実際に使えるものなのかどうかなど、現在まさにそれを使っているわけであります。それらも含めて効果についてはこれからも確認をしていきたいと思っていますし、いずれにせよ、多くの、圧倒的に多くの飲食店の皆様方はご協力いただいております。そういった方々はリーダー登録もしていただき、直接、東京都ともインタラクティブに繋がってもいる。これからも引き続き、様々ご協力いただく皆様方とは連携しながら進めていきたいというふうに思います。また、それぞれのお店の方々は色々な工夫もしながら、アクリル板だ、消毒だ、そしてまたマスクだと、お客様への注意とか、現場で頑張っていただいてる方、圧倒的に多いんです。そしてまた一方で、守らずに協力金はしっかりいただいているという方々に対しては、これについては、こちらもそのことについては強く抗議といいましょうか、それは違反してるわけですから、しっかりとした対応を取らせていただきたいというふうに思います。

【記者】ありがとうございました。

【記者】TBSテレビの大賀と申します。先ほど知事は緊急事態宣言の解除に向けてリバウンドを何としても抑えたいということだったんですが、解除された場合、先ほど飲食店について、お酒の提供などを、それについての措置はどのようなにあるべきとお考えでしょうか。

【知事】その前に解除された場合っていう話は、まだ後にしていただきたいと思います。かえって、今いかにしてリバウンドを抑えるのかという話をしておりますので、その点ご留意いただきたいと思います。最善な方法をとっていきたいと思います。
最後で。

【記者】すいません。NHKの成澤です。菅総理大臣も出席者してるG7サミットですね。東京オリンピック・パラリンピックの開催についての支持ですかね、そういった話も出るやに報道あるんですけれども。G7サミットへの、そうしたオリンピックの議論への期待をお聞かせいただけますでしょうか。

【知事】世界のアスリートの皆様方が東京を舞台にして、日々の鍛錬、そしてこれまでの色々な努力を開陳されるという大変貴重な場になるわけであります。そういう意味で、G7、他の6つの国々のリーダーがそういった声を上げていただくということが、大会にとっては非常に大きなエネルギーに繋がるのではないだろうかというふうに思っています。最終日にまとまって出てくるのかと思いますけれども、大いに期待をいたしております。

※テキスト版については、読みやすさを考慮し、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどの整理や補足説明をしています。

(テキスト版文責 政策企画局政策調整部政策調整課)

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