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令和3年(2021年)6月18日更新

小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和3年6月18日)

知事記者会見
2021年6月18日(金曜)
14時01分~14時26分

 

【字幕版】はYouTube東京都チャンネル(外部サイトへリンク)からご覧いただけます。

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知事冒頭発言

1 新型コロナウイルス感染症への対応について

【知事】それでは今日はこの後、夜にも重点措置移行に関しての具体的なご報告が別途させていただくことになります。これから色々手続がありますので、その後、会見改めて開かせていただきますので、ご承知おきください。
まずこの、6月21日(月曜日)からです。今この土日を含めて緊急事態宣言下にまだあるということ、それをおさえておいてください。かつ、その後21日(月曜日)からどうするか、ということで、国においてまん延防止等重点措置に移行するという旨、決定をされたわけであります。そこで都民、事業者、医療従事者の方々、この間も色々ご協力いただいてまいりました。改めて感謝を申し上げるところでございます。そしてまた、今、申し上げましたようにこの重点措置、どういう措置をするのかということについては、国の基本的対処方針、そして専門家の意見踏まえまして、今日、対策本部会議で決定をしました上で、改めてのお示しということにさせていただきます。情勢ですけれども、昨日のモニタリング会議で感染状況、医療提供体制、どちらも変わらず最高のレベル、赤でございますし、また昨日6月17日(木曜日)の新規陽性者数を7日間で平均いたしますと、386.4という数値。これは前週比にいたしますと98.6%ということで下げ止まっているわけであります。そしてアルファ株、N501Yですけれども、これの感染力よりもうんと高いと言われている、デルタ株、L452Rですけれども、こちらへの急速な移行ということも想定をされております。それに加えまして、昨日、賀来先生がお伝えいただいた、毎回、西田先生からご報告いただくんですが、繁華街の滞留人口、これの推移でありますけれども、宣言前の水準に戻りつつありますよという報告がありました。週明けからこのように、国がまず緊急事態宣言から重点措置へと移行した、そこから今度は都としての重点措置に入るわけでありますけれども、重要なのは、ここで段階が緩和されたんだな、ということではない。現在も予断を許さないというのは、感染状況など日々、また7日間平均でお伝えしているとおりであります。このことを皆様方と理解を共有する、感覚を共有する、認識を共有する、そして数値も共有する。これらのことを考えながら、感染防止対策の徹底を引き続きご協力お願いしたいと存じます。
また、モニタリング会議において、ワクチン接種が先行している諸外国で、この例が提示されました。イギリス、アメリカ、イスラエル。それぞれ感染者数と、それからワクチンの接種、これとの相関関係っていうのが、かなり明確に示されていたかと思います。これから専門的な分析、効果の分析っていうのはあるんでしょうが、一目瞭然といったところではないのかな。接種率が上昇すれば、新規感染者数が減少しているという、そのようなご報告を昨日いただいております。
都におきましても、医療従事者のワクチン接種、これを、広まってきたスタートの頃は4月、5月ぐらいだったですけれども、まず医療従事者の方々に受けていただいたわけです。その結果というんでしょうか、病院で発生したクラスターの規模が縮小しているということと、それから病院の職員の陽性者数の減少傾向が見られていると。昨日もモニタリング会議の後で大曲先生もおっしゃってましたけれども、そこ大きく違いますよという話でございました。ワクチンというのはまさにゲームチェンジャーになる。コロナとの長い闘いを、この闘いを大きく変えていくという意味で、都は接種を加速する取組を進めているところであります。先ほども45階の展望室の、今日からスタートいたしましたけれども、流れるように皆さんが、予診、そしてワクチンの接種を受けられて、そして経過を診ていただく、そういう形でうまく展望室の構造をいかした造りにしているのをご覧いただいたかと思います。その前に8日(火曜日)から開始をしているのが、東京都の築地ワクチン接種センターでありますけれども、こちらの方も順調に接種進んでいます。開始から10日間で見ますと、約4万4,000人が、あの築地の会場で接種を既に済ませております。そして区市町村、それぞれ、かかりつけ医、集団接種、色々な地域の実情に合わせた形で、高齢者への接種を進めておられる。そして国のセンター、大手町のセンターも高齢者からさらに次は若い世代へということなど進めている。それらを合わせますと、都内で少なくとも既に約180万人が1回目の接種を終えたことになります。17日(木曜日)の時点で、1,799万976人(正しくは、179万9,976人)という数字があがって。ここ(モニター)には書いてない。それから週が明けますと、もう既に先行しているところもありますが、いわゆる職域という接種が始まってくるわけです。国の申請受付が6月8日(火曜日)に、この千人規模以上等々の条件ではありますけれども、今色々改善もされていると聞いておりますが、6月8日(火曜日)から開始をしているわけであります。都内におけるこの職域の接種の数が、現在で約930件。この申込状況となっておりまして、そのうち約400件が6月中に接種を開始する予定となっていると。千人規模から何万人規模というものでありまして、合わせますともうかなりの数になって、皆さんもそれぞれ職域で受けられたりされる社もあろうかと思います。都として今日は、築地に続いて2番目の接種会場をスタートいたしました。先ほど取材していただいた、都庁北展望室ワクチン接種センターであります。先ほどもお話しましたように、うまく構造を使った形で設計されております。ここでは2020大会の選手に近い関係者などへの接種を行うことにしておりまして、最終的には1日当たりで2,500人程度の接種ということを想定をいたしております。そして築地でのノウハウが、もう既に蓄積しておりますし、それをマニュアルにしてこれからの会場にも役立てていくということ。それから都庁舎ならではの工夫も凝らしていくことが可能かと思います。例えば、あの築地の場合は広大な駐車場という、あそこもともと車両基地でデポとして準備をしているわけですけども、またそこでの特性を生かして、経過観察には新たに何か組み立てるとかっていう話じゃなくて、観光バスを活用して、その間経過観察をしていただくということでバスがダーッと並んでいたかと思いますけれども、ここもある意味有効活用ということになります。北展望室の方は、その形状を生かしまして、予診、接種、経過観察の移動距離を最短にする。そのような動線の確保ということに努めております。これからも、さらに大規模接種会場の設置を進めてまいりますけれども、現場、そして施設の特徴を生かしながら、いかに効率よく接種を進めていくか、これが安全かつ迅速な接種のための重要な鍵となろうかと思います。そのためにも、職域であったり都であったり、まずはワクチンを確保していかなければなりません。そして区市町村、医師会、関係団体、しっかり連携しながら、引き続き全力でこのワクチンの接種に取り組んでいきたいと考えております。
繰り返しになりますけれども、皆さんにワクチンが広く行き渡るまでには、人流抑制、そして基本的な感染防止対策を徹底すること、これが重要であります。それから、1回目の接種を受けられた方も、じゃぁマスクもういいわ、とかそういうことではありませんので、その辺もご留意いただきたいと思います。感染の再拡大を防ぐためにも、感染しない、させない、このベースにまた戻って、皆様方のご協力をお願いをしたいと思います。
(詳細は、総務局、福祉保健局、オリンピック・パラリンピック準備局にお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:805KB)

2 「アートにエールを!東京プロジェクト」について

【知事】今日もう1点お伝えするのが、コロナ禍の中で苦労しておられる業界の方々、様々な分野でありますけれども、その中でも特にアーティストの皆さん、本当にご苦労されています。また、舞台などでは役者さんだけではありません。照明から大道具、小道具、切符の営業から何から何まで、関連する方々非常に多いわけでありますけれども、このアート、文化の灯を絶やさないという、そのためにも、芸術文化活動を支援する、アートにエールを!東京プロジェクト、こちらの方もずっと、アーティストの皆さんや芸術関係の方々の後押しもさせていただきました。
今年1月から3月にかけまして、緊急事態宣言の関係で公演が中止、延期になった団体を支援する、「ステージ型」と呼んでいますけれども、これについて4月に追加募集をしました。そうしますと482件の応募がございました。その中で審査をいたしまして、結果として100件を採択をいたしております。その100件の方々には、この公演に対してそれぞれ200万円を支給をいたします。今回は、教育番組のテーマ曲でおなじみの、栗コーダーカルテットさん。数多くの演劇賞を受賞されている、劇団チョコレートケーキさん、そして、二つ目落語家10名で構成されております若手ユニットの芸協(カデンツァ)さんなど、音楽から演劇、伝統芸能など様々な分野の企画が揃っております。今後これらの作品を10月末までに、都内各所の芸術、劇場、そしてホール、さらに小劇場、ライブハウス、演劇場などでの上演を予定をいたしております。
アートにエールを!、今申し上げたのはステージ型なんですが、このアートにエールには個人型とステージ型があります。この作品をお寄せいただいたのが、専用サイトでこの公開をしているのは、約8,000件あるんです。本当に素晴らしい作品、とても素朴でそれが逆に魅力になっている作品、色々あります。今回採択した100件についても公演を撮影をしまして、追加でまた公開、配信をさせていただきます。パフォーマーの方、アーティストの方ってやっぱり、聞いてもらう、見てもらう、楽しんでもらう、その場を東京都として確保してまいりたいと思います。今このMXテレビの方で、アートにエールを!の作品の冒頭部分、2分間なんですけど、繋いだ番組を毎日放映しているんです。そしてこれも静かなブームと言ってもいいんじゃないかと思いますけど。今回夏休みの特別企画として、7月22日(木曜日)と23日(金曜日)の2日間、合計で約30時間、集中してこの公演、2分ずつの色々なアート、これをお楽しみいただければと思います。ぜひ多くの皆さんにご覧いただくことが、アートにエールを送ることになろうかと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
後ほど重点措置についての会見を行いますので、今日はこの冒頭2件をお伝えをさせていただきました。どうぞ。
(詳細は、生活文化局にお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:339KB)
(「「アートにエールを!東京プロジェクト」追加企画 決定」は、こちらをご覧ください。)

質疑応答

【記者】幹事社の産経新聞、力武です。幹事社から冒頭に2問お聞きしたいと思います。冒頭ですね、知事からもお話ありましたけれども、都もですね、来週からまん延防止等重点措置に移行することになります。都としての対応をですね、飲食店とかイベント等、都としての対応を昨日にも決定する運びだったと思いますけれども、今現状ですね、どういった点で検討が長引いているのか、そこら辺をお聞かせいただけますでしょうか。

【知事】昨日も申し上げましたように、国の基本的対処方針、その通知ということを待っていたということであります。これから手続をしっかり粛々と進めて、内容については後ほどお伝えをいたしてまいります。

【記者】2問目ですけれども、25日(金曜日)のですね、都議選の告示まで1週間ということになりました。前回4年前の選挙はですね、知事は都民ファーストの代表として臨まれたわけですけれども、今回1週間後に迫りますけれども、どういったスタンスで臨まれるのか、お考えをお願いいたします。

【知事】まず4年前と比べて何が違うかというと、やはりコロナの影響です。よって、コロナをどう対応していくかっていうのが、今、最重要課題であることは言うまでもございません。そういう中で特に、緊急事態宣言から重点措置へと移行するという週が来週から始まっていくと。さらには大会の開催を目前に控えているということでありまして、最終調整を国などと行っていく、また組織委員会等々とやっていくと。何よりもコロナ対策を乗り越えていくというためにも、都民生活、オリパラ準備ということをしっかり取り組んでいきたいと思っております。そしてまたこの都市、首都東京でございます。色々と国際競争の真っ只中にいるわけでございまして、それについてこれからも改革を続け、また良き伝統を守っていくという、そういう意味で、この都政の両輪としての都政、都庁、そしてまた都議会、それぞれしっかりと対応できるそのような方々に、それを支えていくという方々にはエールを送っていきたいと考えています。

【記者】幹事社からは以上です。各社の質問に移りたいと思います。質問を希望される方は挙手の上、知事の指名を受けてから社名と氏名を名乗ってお願いします。

【知事】どうぞ。

【記者】すいません、時事通信の斉藤です。先ほど政府のコロナ分科会の尾身会長が、東京五輪に関する提言を行いました。その中で観客については無観客を求めています。この点について、知事は開催都市の首長としてどのようにお考えになるか教えてください。

【知事】はい。尾身会長、会長じゃないのか、有志の会の会長なんですか。なんて言うんですか。

【記者】今回はたぶん有志という形で出してるのかもしれません。

【知事】そうですか。はい。組織委員会の橋本会長に届けられたということは、伺っております。有志の皆様方、色々と考えられてのご提言だと思いますし、またその提言については、専門家のご意見として拝聴をしていくことが必要かと思います。こうしたご意見も踏まえて、国、組織委員会ともに対策の具体化をさらに進め、安全・安心な大会に向けた準備を着実に進めていきたい、そのように考えています。

【記者】共同通信の恩田です。聖火リレーに関してなんですけれども、都内のスタートが重点措置期間にかかる見通しとなりました。スタートが目前に迫っている中で、公道の走行中止など、都内での現状の実施方法についての検討をお聞かせください。

【知事】改めて申し上げますと、この聖火リレーというのは組織委員会の対応方針に基づいて、そして実行委員会と組織委員会で協議をする。その上で実行する、という手はずになっております。都内の聖火リレーについては、やはりコロナの感染状況、そして感染状況です。これを見ながら判断していくことになろうと思います。もちろん感染防止対策、これに万全を期すとともに、引き続き関係者との連携をして安全なリレーの実施に向けての準備を進めてまいります。

【記者】朝日新聞の軽部です。先ほど時事さんの質問にもありましたけれども、無観客開催について尾身会長もそうなんですけれども、知事が特別顧問を務める都民ファーストの会も公約で3本目の柱で無観客開催、最低でもと掲げています。まずこの公約について、特別顧問として何かその作ったことに関与されたのかどうか伺いたいのと、改めて無観客ということについて、小池知事自身はどのように考えているのかをお聞かせください。

【知事】一言一言の文言については聞いておりませんが、無観客もという考え方については聞いております。ただ観客の上限については、ルールとして、まずイベント上限に沿って決めていくということになっております。また一方で急激なコロナの拡大など変化があった場合には、柔軟性をどう確保していくか、そのことも考える必要があるということ。今日はラウンドテーブルも開かれて、そこに専門家の方も入っておられて、そういったご意見もあったかと思います。そういったご意見は尊重すべきかなというふうに思っております。

【記者】もう1点だけ。先ほど幹事社さんの質問にもあったんですけれども、今回の都議選では1月の千代田区長選のときのように、都民ファーストの会の、例えば候補者の応援に入ることはありますか。

【知事】今はコロナ対策真っ只中でございます。それらのことも1月の時点と、このまた違う状況でもあろうかと思いますのでそれのことを踏まえて判断したいと思います。

【知事】フリースクールジャーナルさん、でいいんですか。

【記者】はい、すいません。インタースクールジャーナルの平松です。まず2点伺いたいんですけど。

【知事】すいません、1点でお願いします。

【記者】1点ですか、はい。オリンピック・パラリンピックの学校連携観戦についてです。神奈川県では6市町、埼玉県でも中止する自治体が出ています。一方で都は組織委員会と調整中、現時点では行う方針としています。都の教育委員会に聞いたところ、児童・生徒の移動は一般客同様、公共交通機関を使うとのことで、密になり感染リスクが高まるほか、熱中症の危険もあると不安や中止を求める声があります。一部報道によれば、都は区市町村にキャンセル可能かどうかについて通知していないということもありました。この学校連携観戦は授業の一環という扱いですので、児童・生徒や保護者が自由意志で取り止められるものではないと聞いております。感染への不安、熱中症への不安がある中、授業名目でそれを押し付けるような学校連携観戦のあり方について知事としてどう考えているか、そしてこの学校連携観戦について中止するか、それとも今後続けていくべきか、知事のご所見を伺いたいと思います。

【知事】今ご質問の中に色々課題を既に述べておられます。それらの課題を検討しながら判断していきたいと、こう考えております。
以上です。

※テキスト版については、読みやすさを考慮し、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどの整理や補足説明をしています。

(テキスト版文責 政策企画局政策調整部政策調整課)

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