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令和3年(2021年)7月16日更新
知事記者会見
2021年7月16日(金曜)
14時02分~14時56分
【字幕版】はYouTube東京都チャンネル(外部サイトへリンク)からご覧いただけます。
【知事】はい、それではよろしくお願いいたします。まずコロナでありますが、12日(月曜日)から都は緊急事態宣言のもとにあること、改めて申し上げたいと思います。昨日、モニタリング会議、木曜日でしたので開いております。専門家の皆様方から分析をしていただいて、繁華街の滞留人口、それからデルタ株の、この変異株の影響などで感染が急速に拡大をしていること、そして感染拡大がこれが加速いたしますと、早期に第3波を超えるとの報告がありました。繁華街の滞留人口、いつも西田先生の方からご報告いただいてるんですが、少し右肩下がりになっておりますが、ずっと雨です、この影響もあるということで減少している部分もあるけれども、感染拡大を抑えるには、それよりも雨頼みではなくてさらに抑制は必要だというコメントがありました。そして一昨日、新規陽性者数が1,000をまた超えておりました。1,149人で、7日間平均でならしますと約817人という数字になりまして、これは前の週で7日間平均での増加比が約131%、毎回1.3倍ずつ増えていくという、そういう計算になります。そうしますと、4週間後は8月11日(水曜日)になるんですが、そうなりますと、ほとんど3倍になりまして、2.94倍ですが、3倍で約2,400人という推計も示されたところであります。さらに昨日の新規陽性者も1,000人を超えて、1,308人ということであります。こちらちょっと過去を振り返る意味で図式にしてあるわけですけれども、第3波の際には12月31日(木曜日)、大晦日ですが、新規陽性者数が1,000人を超えまして、1,353人。そして、その7日後の1月7日(木曜日)ですけれども、過去最多を記録しまして2,520人と、短期間でひゅーっと急増したわけです。現在でありますけれども、デルタ株が市中に広がっているということが、色々な分析で確認ができるわけで、その意味でも十分警戒が必要だと。過去のこの水位から測りましても、あっという間に増えるときは増えるんだということを改めて思い出しておきたいと思います。
そして、とはいえ当時と違うことが一つあります。それはワクチンの接種です。現在、高齢者へのワクチン接種ですけれども、これまでのところ400万回を超えておりまして、1回目のワクチン接種を終えた方、約8割。そして2回目を終えた方、約5割となっております。高齢者への接種が進んだことによって、このところいわゆる50代問題といっておりますが、それは高齢者の方々の部分が減っていくことによって、比率的には50代が増えてきていると、入院患者数です。50代が最多になっております。40代、50代で見ますと、約4割を、入院患者の中の4割を40代、50代が占めているということ。そして新規陽性者数に占めます、この重症患者の割合を、この変異株の報告はほとんど無かった1月から比較しますと、20代から50代のいずれの世代も増えているということと、若年層でも重症化していくことが、こちらの方に見てとれるかと思います。それから30代でお亡くなりになった、基礎疾患もないのにお亡くなりになったっていう方がおられたのも、皆さんへの一つの警告を発しられたのではないかなというふうに思います。今週、30代で基礎疾患をお持ちでない方が亡くなられた。それから、特に50代の重症化率の増加でありますけれども、こちらが顕著になっています。こちらご覧いただきたい。そして、この50代っていうのは、皆さんはまだワクチンが行き渡っていない世代になりますので、これまで以上に強い危機感をお持ちいただきたいと思います。ワクチン接種に当たりましては、若年層、中高年も積極的に接種のお申込みをされてください。そして職域で今、接種が猛烈に進んでいますけれども、ぜひともそれぞれ企業が、もしくは組織、団体が運営をしておられるわけでありますので、その際は50代の方々を優先的に接種するような、そういうマインドを持ちながら進めていただきたい。それによって重症化を、50代の方々の重症化を抑えていく。30代でも重症化しますけれども、亡くなられた方もあるけれども、やはり年齢が高くなるにしたがって、そのベッドを押さえる日数が長くなったりしますから、全体を考えましても50代の重症化、これまで高齢者の、さらなる高齢者の重症化をいかに防ぐかっていうのをやってまいりましたけど、今は50代を中心にどう抑えるかっていうのが、全体のコロナ対策に大きくものをいうということです。
都におきまして今、今回新たなワクチン接種会場も立ち上げることといたしました。現在、区市町村の方でワクチンの住民接種を進めておられます。都は、都民の安全・安心を守る警察職員であるとか消防関係者、できる限り夏休みが終了する前に接種を終わらせた方がいい教育関係者、先生です、学校の先生。この方々に順次接種を行って、受けてもらってます。これは住所、年齢に関わりなく、ワクチン接種を進めてもきたところであります。それで先日、既に立川の地域防災センターなどで、この大規模な接種会場を設置をいたしましけれど(正しくは、7月24日(土曜日)以降、順次開設予定)、この度、三菱地所株式会社のご協力で、東京駅の下、地下のところ、行幸通りの地下の通路がありますけれども、ここを会場といたしまして、また接種、ワクチン接種を始めます。今ご覧いただいてる、ずらっと並んでますけれども、ご覧の会場で、主に都として教育関係者に対するワクチン接種を実施をしてまいります。それからあと、今度は学生ですけれども、学生さんですけど、若い世代ですけれども、先月お伝えした大学と連携したワクチン接種会場でまとまりましたので、ご覧いただいております。この会場では都内の大学、そして短大に通う学生さん、そして教職員、さらに都外に通っておられる学生さん、こういった方々を幅広く受け入れてまいります。8月2日(月曜日)から青学、青山学院大学、それから一橋大学。8月7日(土曜日)に開設予定にしておりますのが南大沢、東京都立大学で、これらを接種会場に開設をする予定といたしています。予約の方ですが、7月27日(火曜日)の2時から予約開始といたします。それから同じくワクチンの接種、今度は経済団体との連携であります。経済団体と連携したワクチン接種の推進ということで、東京商工会議所、東京都商工会連合会などの経済団体と連携いたしまして、中小企業の従業員の皆さんを対象としたワクチンの接種を実施をするというものであります。区部については飯田橋、多摩地域は多摩センター、そして産業サポートスクエアTAMAというところがありますけど、この2会場、2か所に会場を設置をいたしまして、区部と多摩とで、8月2日(月曜日)からの接種を開始といたします。現在、国からのワクチン供給が減少しているということによって、住民接種を行っている区市町村がかなり対応に苦慮しているということは十分承知をいたしておりますので、都に供給される大規模接種分のワクチンにつきましては、区市町村が行う住民接種にも柔軟に活用するということで、東京全体の接種が迅速かつ円滑に進むように調整をしてまいります。引き続き、区市町村としっかり連携しながらワクチン接種を着実に進めていくということであります。
それからコロナも、来週4連休があるわけです。去年と今年と、海の日など祝休日を変更して、カレンダーを変えているわけでありますけれども、それがいよいよ4連休で来週迎えることになります。この連休の人の流れというのが、感染の急拡大をもたらすのではないかということで、この4連休の過ごし方っていうのは、コロナの対策にとりましても重要な期間になります。現在、改めて申し上げますが、8月22日(日曜日)までが緊急事態宣言になっているわけです。ワクチンが行き渡る、今各地で猛烈に進めていますけれども、まだまだワクチン接種はアメリカやイギリス、イスラエルほどにはいっていないということで、ワクチンが行き渡るまでの間、何としてでも感染拡大を防いでいかなければならないわけです。いつも言っている素手の状態です。都民の皆様には改めて不要不急の外出、都県境をまたぐ移動を、極力お控えをいただきたい。そしてオリンピックの観戦もぜひ、ご自宅で、ご家族で、大切な人、大切なご家族、この方々と。また、医療現場を守るというためにも、いつも同じこと言ってるじゃないかといわれるかもしれませんけれども、やはり感染症との闘いという点では、この点が基本になってまいりますので、何度も申し上げたいと思います。これらのこと、ぜひとも皆さんとともに協力をいただいて、コロナを抑え込んでいきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いを申し上げます。
(詳細は、政策企画局、総務局、福祉保健局、産業労働局にお聞きください。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:971KB)
(「東京都ワクチン接種センターの開設(2257報)」は、こちらをご覧ください。)
【知事】次に、2つ目の今日のテーマでございますけれども、聖火リレーです。聖火リレーにつきましてお伝えをいたします。今日は島しょ地域を回っているんです。大会までいよいよ1週間ということでございます。先週、都内で始まった聖火リレーですが、今日までの8日間、世田谷区とそれから都内の市町村のランナーの皆様によって、まさに繋がれてきました。私もライブストリーミングを拝見して、毎日どうされておられるのか、テレビでも聖火リレーの報道がございます。皆さん本当に走っておられる方、笑顔で聖火に思いを託されておられるんだなと、この様子を見るにつけ感動し、また元気をいただいているところであります。都民の皆さんのご期待に応えるように、大会成功への思いを強くしたところであります。現在、島を回っているという話でありますが、先ほど八丈で震度4だったんですけれども、ちょうどその聖火リレーの公道でのセレモニーといいましょうか、リレーが終わった直後ぐらいに揺れたようでありますが、問題はございませんでした。公道での聖火リレーが、今、島で行われて。特に小笠原村ですけれども、父島の方を巡っていますけれども、57年前の1964年の大会のときは、そもそも島しょを回ることもなかったんですけれども、その頃は小笠原村っていうのは日本に帰属してなくて、ですから、そもそも日本に復帰してなかったんです。だから島しょを回るのも、島を聖火が回るのも初めてですし、小笠原村にとっては復帰を果たした中で聖火リレーがこの島を回るというのは、ある意味とても歴史的なことだというふうに思います。今回の聖火リレーで初めて全ての島しょ、そして町と村に聖火が灯ることになったわけであります。明日からなんですが、オリンピックの開会式が行われます7月23日(金曜日)までの7日間、聖火は各区のランナーの皆さんに繋いでいただくこととなります。その様子、今先ほど申し上げましたように、ネットでご覧いただけるわけでありますので、ぜひご自宅で、今日はどこに行ったというのなども、お友達が走ってるかもしれません。ご自宅でお楽しみいただきたいと存じます。
(詳細は、オリンピック・パラリンピック準備局にお聞きください。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:258KB)
(「オリンピック聖火リレー ライブストリーミング配信」は、こちらをご覧ください。)
【知事】それから、これも特別な企画でありますけれど、今日は朝から驚いた方がいらっしゃるかと思います。都心の空に、大きな顔が浮かんだんです。これ誰、と言われるかもしれませんけど、この真ん中のところ、この青いところ、グリーンは代々木公園です。これって、がががっと大きくならないの、ならない。これは「まさゆめ」っていうアートプロジェクトであります。これはオリンピック・パラリンピックを文化の面から盛り上げていこうということで、芸術文化都市、東京の魅力を伝えるということで取組をしてきたうちの一つなんです。Tokyo Tokyo FESTIVALっていうのを、ずっとオリンピックの、オリパラに合わせて、もう進めてきたわけですが、Tokyo Tokyo FESTIVALスペシャル13という、13ということですけれども、これまでも増上寺での光のバルーンであるとか、色々なアートをこの東京を舞台に繰り広げてきたわけです。この「まさゆめ」ですけど、あそこに大きな顔があるのをご覧いただけます。これはバルーンで「まさゆめ」というのは、国内外から応募された方の中から一人を選んで、実在する一人の顔として、東京の空に浮かべるというプロジェクトなんです。唐突かつ圧倒的な景色で、そこに偶然居合わせた方々はもうびっくりされると思いますし、また遠くから見ても、あれはなんだ、鳥か、スーパーマンか、じゃないですけれども、これが正夢が、という感じでご覧いただければというアートであります。作品なんです。これは現代アートチームで「目[mé]」、目、eyeね。「目[mé]」というアーティストが、中学生のときに見た夢に着想を得て企画をされたということであります。誰でもない、誰かの顔が東京の空に浮かぶという、大変ユニークなアート作品であります。浮上、こう上げるその様子は公式Twitterなどで紹介しておりますし、また公式YouTubeチャンネルではライブ配信もしております。今はちょっと下ろしているそうなんですけれども、ぜひチェックしてください。浮かんでいる、このなんともいえない顔と東京の風景、ぜひとも普段お過ごしになる場所から、ともにお楽しみいただきたいと存じます。このTokyo Tokyo FESTIVALスペシャル13ですけれども、こんなにこれまでもずっとやってまいりました。この夏、「まさゆめ」の他に都内の各地で魅力溢れるプログラムを今後も展開をしてまいりますので、ぜひご注目をいただきたいと思います。色々なアーティストの方々が、もうたくさんご応募いただきました。その中から選んだ13の企画であります。
(詳細は、生活文化局にお聞きください。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:544KB)
【知事】それから今日最後のお知らせでありますけれども、バーチャル・スポーツ。これを通じて、東京の魅力を発信する取組をご紹介をいたします。この夏の大会の開催、契機にして都民をはじめ世界中の方々に、デジタル技術を活用してコロナ禍でのスポーツの新たな楽しさと東京の魅力を発信したいということで、東京2020パラリンピックマラソンで使用するコースをVR、仮想現実空間で再現をして、スポーツや観光を楽しめる、スポーツも楽しめるし、観光も楽しめるという、そういう取組を進めてまいります。具体的には、専用のアプリを使いましてVRのコースでランニングマシンでの走りであるとか、バイクトレーナーを漕ぎ、動きをアバターに投影させるというものなんです。年内にこのVRコースを使いましたマラソンや自転車の大会をオンラインで開催を検討いたしまして、これは国内外を問わず、多くの方々に参加していただきたいと考えています。コースをアバターが走行するイメージ映像を作ってみましたので、実際ご覧いただきたいと思います。
(動画放映)
【知事】ということで、ランニングマシンとか、それからバイクに乗っている自分が、実際にこの東京の街をずっと走る。他の人たちもそこで走りますから、ここ競争になるわけです。アバターの走りを通じて世界から参加している方々と、同じ空間で一緒にランニングしているという感覚を味わうことができるというものです。コースですけれども、国立競技場をまず出発しまして、そして浅草雷門、銀座、東京タワーなど名所を駆け抜けるというもので、VR空間で東京の名所を楽しむことができる。またスポーツをされる方だけではなくて、幅広い方々が東京の観光を体験できるように、VRコース上の東京の名所を紹介する動画を制作もしていくということであります。色々な技術でもって、アバターが、自らが街を走り抜けると。実際にそれは走って、また自転車を漕いで参加をすると。今回の東京大会というのは、色々な意味で新しいテクノロジーなども活用しながら、これまでにない大会をこのような形でもレガシーとして残し、そこからスポーツが世界で同時進行するようになったんだな、世界中の人が参加できるんだなあというような新しいモデルになっていくという試み、チャレンジだというふうに思っております。そのうちの一つを、今日ご紹介をさせていただきました。私の方からお伝えするのは以上であります。
(詳細は、オリンピック・パラリンピック準備局にお聞きください。)
(会見で使用した動画は、こちらをご覧ください。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:507KB)
(「「バーチャル・スポーツ」を通じて東京の魅力を発信」は、こちらをご覧ください。)
【記者】ありがとうございました。今月幹事社の朝日新聞、釆澤といいます。幹事の方から大きく3題、質問させていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。まず、東京オリンピックの開催についてであります。開会式までいよいよ1週間となりました。一方で新型コロナウイルスの感染者数が連日1,000人を超えておりまして、昨日のモニタリング会議でも、病床ひっ迫の懸念、指摘されたりしております。このたび緊急事態宣言が発令が決定した7月8日(木曜日)にはですね、IOCや東京都、国など五者が発表した共同ステートメントがありまして、感染状況などについて大きな変化が生じた場合には、観客についての対応を検討するというふうに書かれております。先週の質問でも少し触れられていたので、これは念の為の確認になるんですけれども、感染状況などによって検討するのは、あくまで観客についてであって、大会の開催そのものについては、感染対策を施しながら日程の全てを決行していく、こういう決意でいらっしゃいますでしょうか。この点、イエスかノーでお答えいただけると幸いです。
【知事】先日の共同コミュニケに、なお書きで、感染状況に応じて観客をどのような形にしていくのか五者協議で議論をするという旨、盛り込んでおります。コロナウイルスの感染状況は今もお伝えしたように、厳しい状況ではございますけれども、これについて、これまでも安全・安心な大会にすべく、プレイブックなどで関係者の皆さん、アスリート、コーチ等の皆さん、来られる前、そして来られてから、さらには既に85%のアスリートの皆さんは、既にワクチンを打たれて来られる。その他、安全を守る安心な大会にするためのルールが決められております。それらをしっかりと守っていくことによって、大会の安心・安全をキープをしていくということであります。そしてまたこの間、むしろお家で、そしてご家族と、オリンピックを楽しんでいただきたい。ということは逆に、このオリンピックの期間中ということを、感染防止のための期間にも結局繋がることにもなりますし、ぜひともそういった意味で、コロナの状況、変異株などでの影響も出ているかと思いますけれども、来週の4日間のこの連休をはじめとして、皆様方には不要不急の外出をお控えいただいて、そしてお家でいつもの家族の方々と、オリンピックを楽しんでいただくということにしていただきたいと思っております。
【記者】日程の全てを決行していくかどうか、これについてはイエスというお答えという理解でいいですか。
【知事】安全・安心な大会を進めていくという点で、イエスです。
【記者】ありがとうございます。2点目に移ります。東京都が酒類、酒類販売業者から支援金の申込みを受け付ける際にですね、休業要請に応じない飲食店と取引をしないっていうふうに宣誓させていた件について伺いたいと思います。国の方針転換を受けて、東京都もこの宣誓書を出してもらうということについては、撤回しましたけれども、そもそもこうした宣誓をさせることの何が問題だったというふうに知事はお考えでいらっしゃいますでしょうか。また政府はここ数日、この酒類の販売業者の件に加えて、金融業者を通じた飲食店の要請についても、要請した後すぐに撤回をしています。政府のこうした度重なる撤回についての受け止めと、現場を預かる知事としてのご提言があれば教えていただけますでしょうか。
【知事】はい。そもそも今回の東京都の誓約書については、酒類の販売に関わる方々が、何というんでしょうか、東京都の今、夜7時にオーダーストップで、そして飲食店は8時までと、2人で90分、色々この間もご協力いただいてるお店が圧倒的に多いわけであります。約95%というお店の方々が、ご協力をいただいているということであります。それ以外の方々についてどうするかというのを、国の方は色々な、先ほどの金融機関の話もございました。また誓約書の中にそういった一文が盛り込まれ、今回の東京都のスキームは、国のものをベースにして、それに都としての横出しの形でプラスになっておりますので、国から出てまいりました事務連絡ということをベースにしながら設計をしたものであります。今回、国の方が誓約書、この部分は記述を撤回をするということでございますので、誓約書からこの部分の記述は削除いたしました。なお、既に申請していただいている方々、またもう一度申請を出し直さなければいけないのかという、そういうご心配もあろうかと思いますが、そこは再申請の必要はございません。いずれにしましても、このコロナの中において、飲食店の皆様方にはご協力いただいてきた。それは何度も申し上げますけれども、飲食などの機会にコロナの感染が出、そしてそれが家に持ち帰って、結局、家庭内感染というのは比率は多いんですけれども、それはどこかから持ち込まないと家庭内感染にはなりませんので、そういった中での飲食に対してのご協力をいただいてきているところであります。それから、これら感染対策に取り組んでいただいている皆様方には、点検済証を貼っていただいている、こういうお店も今も増えております。それからコロナ対策リーダーは、約12万件ある東京都内のお店の中で、11万のコロナ対策リーダーが既に登録をいただき、そのうちの約1万人がここ(都庁)でワクチンの接種をしていただいていると。ですから、お店の方々とも連携をとりながら、お店の方々、働く皆さんの色々な意味での安心と、それからそうやって圧倒的に多くの皆さんが協力していただいて。昨日もテレビの夜の番組見ておりましたら、すごく朝からお弁当を出すことによって、夜収入が得られない部分を補うような形で工夫をしておられる、お店を紹介をされておられた番組見ました。日テレだったと思いますけど、はい。やっぱりそういう一生懸命ご協力いただいてる皆さんに、何とかともにコロナ対策を進めていければと思っておりますし、むしろそういった95%の方々により頑張っていただけるような方法を、これからも編み出していきたい。それ、ちょっと関連するかもしれないんですが、これまで協力金が、支払いについて色々話がございました。そういう中で今回、来週のもう月曜日から始めますけれども、協力金の早期支給を開始をするということにいたしております。もう既にプレスもさせていただいて、実際に来週の月曜日から始めます。この酒類提供停止の要請に応じていただける中小事業所の皆様に、要請期間の前半分、一部である112万円を速やかにお渡しをするという形をとります。ですから、これからご協力いただくところに、まずその一部ですけれども、112万円分はお渡しをするということで、ご協力いただける点をより加速していきたいということでございます。色々な工夫をしながら、やはりお店と、それからそこに卸をしておられる酒販の方々と、そしてまたポイントは、そこに来られるお客様が一緒になって、食事を楽しみながらも感染をさせないような、そのような努力をみんなでやっていくということに、他ならないかと思っています。これからも色々な工夫をしながら、この間をどう凌ぐか、ワクチンが広がるまでのこの間をどうするのかっていうのが、今の大きなテーマでございますので、それらできる限りのことをしていきたいと、国とも連携しながらやっていきたいと考えています。長くなりました。
【記者】ごめんなさい。すいません。ちょっと聞き方が悪かったのかもしれませんけれど、宣誓させることの何が問題かっていう部分と、政府の対応に対する受け止めは。
【知事】政府もこの対策をどうするのかっていうので、色々考えられた結果だと思います。
【記者】宣誓させることの何が問題かという、この部分については。
【知事】ですから、どのようにしてコロナ対策に実効性を持たせるかっていうことでのお考えの一つだったと思います。
【記者】はい、わかりました。最後です。飲食店の酒類、酒類提供に関することで伺います。東京都は6月に感染対策がしっかりとられている店舗については、今知事が示していらっしゃった点検済証を交付して、ステージ2)が視野に入った際にはそれらの店舗について、酒類提供の条件を緩和するっていうような方針を示されていらっしゃいます。こちらの緩和策の内容について、進捗検討状況をお知らせいただけますでしょうか。ただ、政府の方では基本的対処方針で、休業要請、酒を提供しているお店に対して、休業要請を求めるっていうふうにしておりますので、今回の宣言下においては、これらの緩和措置が実施するつもりはないということでいいか、その点もあわせてお願いできれば。
【知事】はい。色々ご協力をいただいているお店が多い、圧倒的に多いということを申し上げました。また、この点検済証でございますけれども、都庁職員が1件1件回りまして、そしてまさに点検をして、そしてこのこちらのチェックシートをお店に掲げていただくというもので、これは都が確認をした証となっておりまして、お客様への安心に繋がっているものであります。点検がまだ済んでおられないお店には、ぜひ積極的に点検に応じていただきたいと思います。これが皮肉なことに、休業をされておられるお店も結構多いんです。そうなると点検に行っても、どなたもおられないというようなことがあって、むしろそのように徹底してご協力いただいてるところが遅くなってしまうという事態が生じておりますので、ぜひうちに一度早めに点検に来てくださいと、このようなご連絡いただければと思います。現時点では緊急(事態)宣言がまさに出ているところでございますので、
今のお話は、解除後どのような形にしていくのか。今まさにこの真っ赤に灯っているところでございますので、ここについては皆様とともに、この大きな宣言中を乗り越えていきたい。また解除された後、感染状況、医療提供体制、ワクチンの接種状況なども勘案しまして、まずこの点検認証済の店舗を対象に措置を緩和するということを検討いたしております。せっかくここまでご協力いただいているわけですし、またワクチンも早々に受けていただいているお店などについては、そのような点でインセンティブとさせていただきたいと思っております。
【記者】はい、ありがとうございました。それでは各社の質問に移りたいと思います。質問のある社は、挙手の上、知事の指名を受けて、社名、お名前を名乗った上で質問をよろしくお願いいたします。それではよろしくお願いします。
【記者】東京新聞の小倉です。よろしくお願いします。バッハ会長が求めている有観客開催、五輪の有観客開催についてなんですけれども、感染状況が変化すれば、五者協議で対応を検討するっていうことが決まっています。これについて小池知事は今日の午前中にですね、コロナ対策が優先であるとおっしゃいましたけど、一方で多くの方に直接見ていただきたいとこういうご発言もありました。知事ご自身としては有観客開催について、どのような感染状況であれば賛成なのか、それとも事実上無理とお考えなのか、改めてお聞かせください。
【知事】はい。オリンピックであっても他のものであっても、やはりコロナ対策ということを、しっかりと行っていきたいと思っております。そういう中で状況、これはまさに皆さんとの協力によって、コロナをしっかりと抑え込んでいくということが必要になってまいります。それができましたならば、状況が好転をしていくならば、そういった、例えば子供さん、希望される子供さんについては、コロナの状況が良くなりましたら、もうやはり一生の思い出になるというのは、たぶんみんな思ってると思うんです。そういったことができるように、本当にコロナについては現在とても厳しい状況ではございますけれども、そしてまた緊急事態宣言が発出され、そしてこのところの人流については、昨日も西田先生からあったように、もうなかなか協力してもらえないから、増えてるじゃないかという報道があるけれども、それは実態とは違うということが発言されておられました。減っていると。この効果がまた2週間後に出てくることを期待をしたいですし、今、梅雨明けがもう宣言されたようでございますけれども、これからの人出、人出っていうのは人出そのもので感染するわけではもちろんない。その後どこにいて、何をして、お食事をして、みんなで楽しんで、本当は楽しいときですけども、それらによって感染が広がってくるということであります。いずれにしましても、コロナ対策をすることによって、子供たちの思い出、現場で楽しめるということができるのかどうかは、これからの流れ次第だというふうに考えております。
【記者】感染状況が良くなるのは、どれくらいのレベルってイメージがもしありましたら。
【知事】レベルは重症者であるとか、医療提供体制などなど総合的にこれまでも判断してまいりました。これらの指標なども参考にしながらと、議論になろうかと思います。
【記者】時事通信の斉藤です。知事は、先ほどもオリンピックに関しては自宅で家族と一緒に楽しんでいただきたいというようなことをおっしゃっていますが、ただ、一方で、個人のお宅だとか職場で、友人、知人、同僚とテレビで観戦することによってクラスターが発生するという可能性も容易に想定できるかと思うんですけれども、その点についての都としての対策、何かお考えがあればお願いします。
【知事】先ほども申し上げましたように、オリンピックはお家でと、ご家族でと。ご家族といっても、大人数のところがいらっしゃるかもしれませんけれども、想定は小人数、少人数での観戦ということをお願いしたいと思います。これまでの様々な分析でも、クラスターになるケースというのは、やはりそこが飲食店であれ、職場であれ、職場のお昼ご飯を食べるところであったり、それからお家であったり、色々あります。ホームパーティー、河原でのバーベキューなどなど、色々ありますけれども、やはりそこでの感染という、この頻度と、それから時間と、それから人数と、そういったことの方程式になってくるかと思います。よって、できるだけいつもの顔ぶれ、いつもの人数、小人数、そしてお家でということが、この間オリンピックを楽しんでいただく基本的な考えにしていただければというふうに思っております。
【記者】知事がそうやって呼びかけられることも十分大事だと思うんですけれども、具体的に何か、都としてこういう対策を打ちますというようなことは、何か考えられているものはありますでしょうか。
【知事】そうですね。これから夏休み、4連休で、例えば、ご旅行なども考えておられる方いらっしゃるかと思います。でも、ちょうどこの1年前、1年もっと前、連休のときが、皆さんだいぶ控えられてはいましたけれども、移動というのがかなり見られた。それによって、全国での感染が増えていったという事例を思い出していただきたいと思います。ぜひそういったことも含めて、この夏、引き続きの都県境を越えないようにといった、今回のこの夏の過ごし方については、来週まとめてお伝えをしたいというふうに思っております。
【記者】東京MXテレビの相模と申します。知事、静養からですね、復帰されて、今2週間以上たったんですけれども、今の体調はですね、ご自身として、どういうふうに感じていらっしゃるかというところと、今、感染状況が厳しくなりまして、これからオリンピックも始まるというところで、体調管理ですね、など、仕事の進め方など工夫されているところあるんでしょうか。あと、もう1点、ワクチンの2回目の接種というのは、もうされたんでしょうか。
【知事】色々と皆様ご心配をおかけいたしました。体調についてはだいぶ回復もし、また、この間ずっと無理してきたのは皆さんご存じのとおりです。無理もしなければ、コロナもオリパラの準備もできませんので、そこは役割として、これまでずっと100メートル走を42.195キロメートル続けてきたという状況ではあります。今、様々な準備をし、そして、いよいよ本番ということが、来週、1週間後に迫っております。この間、私自身、体調についてもこれまであまりにも無謀にやってきた部分もありますので、最近はテレワークも、日も増やしてきております。そういう中で、これからも身体が資本なので、それも念頭に、しかし、やるべきことはやっていきたいと。どこかで、ばたっと倒れているかもしれませんけれども、しかしながら、やるべきことはやっていきたい。それから2回目については、私の主治医の先生にご相談をして、この期間の関係もありますので、受けない、受けるリスクと受けないリスクから考えると、今もう受けた方がいいだろうということで、先週既に2回目済ませております。特に大きな副反応はございませんでした。ぜひ、皆さんもワクチンの接種、積極的にお勧めいただきたいと思います。
【記者】(TBS・大賀記者)TBSテレビです。よろしくお願いします。先ほどから出ているオリンピックのコロナ対策で、プレイブックで定められた行動規範を来日したオリンピックの関係者が守られていないということで、丸川大臣は組織委員会に働きかけを行うということなんですが、都としての対応はいかがお考えでしょうか。あと、これ以外にも水際対策などでほころびが出ていますが、これについて、知事はどのように評価されていますでしょうか。
【知事】水際対策は、検疫等、国にしっかりやっていただくということに尽きると思います。それから、ほころびといいますけれども、それぞれルールブックを、プレイブックをしっかり守っていただくように、改めて来日される方々にお伝えをしていくということに尽きるかと思います。そして、そのことも、海外から来られる方もそうですけれども、日本のワクチンの接種をより進めたほうが、より安心になるんじゃないかと思っております。先ほども申し上げましたように、大規模接種会場も都としても進めておりますけれども、区市町村と、そもそものワクチンの確保ということで、これが今大きな課題になっておりますので、国に対しては、この水際対策と、それからワクチンの確実な確保、こちらのほうをお願いをしたいと思います。そしてまた、近々、東京メディアセンターを開設いたします。皆様方の海外の同僚の方々は、やっぱり取材なさりたいと思うんです、各地。その方々に対して、色々なこちらからの東京のこういうテーマがありますよ、こういう点、東京で工夫しているんですよ等々、お知らせをするというのが、お伝えをすることで取材のサポートになるのではないか。東京メディアセンターの方では、そういったオンライン形式もそうでありますし、取材される方々がなかなか行きにくいようなところについても、色々な点でサポートしてさしあげるということが、東京の魅力であったり、東京のこんなところがあるんだということなどをお伝えする、いい機会ではございますので、メディアの方々、色々な意味でサポートしていきたいというふうに考えています。
【知事】はい。じゃぁ、ラスト。
【記者】ニッポン放送、宮崎です。先ほどのお話に関連しまして、オリンピックの観客に関してなんですけれども、知事は状況が好転していけば、特にお子さんを優先的にというふうにおっしゃったんですが、これは知事の今の思いでいらっしゃるのか、また、都として、そういったことを検討し始めているのか。あと、学校との連携観戦という選択肢が、まだ残っているのかどうか、そのあたり、もう少し具体的に教えていただければと思います。
【知事】個人的にも、やはり57年ぶりということは、今の子供たちは、もちろん知る由もないわけですけれども。そういう、2回目楽しむ人たちもそうですが、やっぱり子供さんにとっては、目の前で競技が行われるというのは、これは一生ものだと思います。東京の子供たちに、そういった場を見せてあげたいというのは、誰もが思っていること。一方で、コロナの対策もございます。よって、希望されるお子さんたちに会場でという思いは、今、区長さんをはじめとする方々からも声もあがっているところであります。ただ、今、無観客という形で、人数を絞って、絞って、絞ってきている中で、それが可能かというのは、結局はやはりコロナの状況ということになろうかと思っております。以上です。
※テキスト版については、読みやすさを考慮し、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどの整理や補足説明をしています。
(テキスト版文責 政策企画局政策調整部政策調整課)
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