ごあいさつ・
プロフィール
施政方針 記者会見 知事の動き 知事と語る
東京フォーラム
海外出張・交際費

ここから本文です。

令和3年(2021年)8月13日更新

小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和3年8月13日)

知事記者会見
2021年8月13日(金曜)
14時00分~15時05分

 

【字幕版】はYouTube東京都チャンネル(外部サイトへリンク)からご覧いただけます。

特設サイトQRコードの画像

知事冒頭発言

1 新型コロナウイルス感染症への対応について

【知事】それでは、始めさせていただきます。まず、今、皆さんもこの豪雨のことを伝えておられると思います。九州、四国など、大変広い範囲でこれまでに経験したことのないようなという表現、これ、随分、ずっと使われていますが、大変な大雨に見舞われているということであります。この間、地域によっては大雨特別警報って最も高いレベル、発令されまして、そして、命を守る最善の行動と最大級の警戒が必要だということを伝えているわけです。気象庁と国交省、両方、一緒に並んでこれらのことに市民、県民の皆さんに呼びかけをしているわけです。被害に遭われた方々や避難されている方々に、まずもってお見舞いを申し上げたいと存じます。
そして、このことは、新型コロナウイルスも災害として同じことなんです。最大限の警戒が必要だということは、尾身会長も言っておられる。昨日のモニタリング会議で専門家の方々もおっしゃっている。人流を5割削減していきましょうということを言っている。ところが、豪雨とウイルスの違いがあるんです。それは何かというと、見えるか見えないかということです。そして、先ほども川が非常に流れが速く、もう橋のすれすれ、もしくはそれも押し流さんばかりの、そういう光景を私たちは見ているわけです。ただ、ウイルスは見えないんです。そして、この水の流れ、洪水というのは雨によってもたらされる自然現象であります。ウイルス、これは見えない。だけど、今、まさに洪水が起ころうとしている。起こっているということが、昨日のモニタリング会議での専門家の皆さん、そしてその後、私、都民の皆さんや事業者の皆さんにお願いしているのは同じ災害だと、見えるか、見えないかの違いであって、人流を抑えてくださいというのも、雨粒が重なって水流になるのと、一人一人の行動が重なって人流が増えるのと、それが結果として、病床がふさがって救える命も救えなくなるという恐れ、これが今、起こっているという、同じ災害なんです。結果とすれば。お一人お一人のこれからの行動というのが、例えば今、欠かせない、今なすべきこと、それは今なさらないと駄目ですか、不要不急ではありませんか、コロナの感染拡大がちょっと収まってから延期することができませんか、そのようなことを、皆さんに訴えているわけです。ウイルスは残念ながら見えません。見えざる敵ということを申し上げてきた、見えざる敵も途中から変わっているわけです。昨日のモニタリング会議でも、約8割や9割近く、既に置き換わっていると、従来株と。ましてや置き換わっている、敵は変わったと。ましてやその敵の力はこれまでの倍以上だと、倍だということを専門的におっしゃっているわけであります。だからこそ、まあ、基本に戻って今ごろマスクかよと言われるかもしれないけれども、敵がより強靭になったのならば、もう一度基本を確認しましょうということを申し上げていて、まだマスクの話かということでバカにしないでいただきたい。相手は強いんだと。そのことを改めて申し上げたいと思います。同じ災害という言葉を昨日も先生方は使われた。災害級だというのは、相手が見えるか見えないか、橋が流されるか流されないか、ベッドが埋まるか否か、そこに入れるか否か、同じことです。その点を、改めて、雨のことについては、これはお天道さまとそして気象条件等々で起こりますが、コロナの人流は私たちの意思があれば抑えられる。抑えることもできる。今、抑えないと助かる命も助からなくなる。病床がふさがってしまって、通常のほかの症状の方の手術が遅れてしまう。そして、検査も遅れてしまう。その形がこれからもずっと続いていっていいのかどうか、それは皆さんとともに、改めて今の状況を考えていく。そして、意識を合わせていく。そのために、皆で自分自身を、そして家族を、大切な人を守る、その行動を取っていただきたい。そのことを改めて申し上げます。
そして昨日、厚労省が発表していますね。昨日の時点で全国の新型コロナウイルスの重症者数、1,478人という、これは過去最多だという発表がありました。東京都でも、昨日200人を超えました。昨年、初めに新型コロナウイルスが襲ってきて以来、今、まさに最大級、災害級、その危機を迎えている。だからこそ、最大限の警戒をお願いしますよと。気象庁と国交省が並んで言っているのと同じことです。最大限のレベルで、緊急事態宣言、またかとおっしゃるかもしれないけれども、敵が違う、そのことを改めて、命を守る行動につなげるようにお願いを申し上げます。
それから、酸素吸入が必要な中等症の方々ですけれども、人工呼吸が必要などの、酸素吸入が必要な方や人工呼吸器が必要などの重症の方々、このままの推移で毎日増えていきますと、先ほども申し上げましたように、その方の命を救うための十分な医療が受けられる状態でなくなる可能性があるということと、それから、ほかの疾病の方々にもしわ寄せがいくということ、そして、東京都だけではありません。その他の地域でも起こり得るような状況が今、起こっているという、そのような現状にあります。自分の命、大切な友人、そして家族、親族、愛する人、これらの皆さんを守るためにも人の流れ、人と人との接点をいかに減らすか、感染症なんですから、そもそもが。ここを何度もお願いしているところであります。不要不急の外出をやめる。そして人流を5割削減をする。人流といっても、その人は人流の何%のところを占めているかなんか分からない。けれども、結果とすれば、人が多く集まっているところなど、そこを避けていただきたい。距離をとっていただく。ソーシャルディスタンスという言葉も学びました。これらを言葉だけでなく、もう一度改めて実行していただきたい。十分な医療を受けられなければ、例えば若いから大丈夫だとか、いや、健康だから大丈夫だとか、既往症ありませんよ、大丈夫ですよといったような油断は通じないことはこれまでの症例からも分かっているはずです。そういう情報、聞きたくない情報ではなくて、ぜひ自分の健康にも関わるんだということをお考えいただきたいと思います。だからこそ、いま一度、皆さんの行動を変えていただきたいということです。そして、行政、私たち行政も、全力で医療体制の充実、そして、対策をより研ぎ澄ましていくということに進めております。ただ、それも結局は皆さんとの協力があってこそ、効果が出てまいります。今までコロナが流行してからも自分は感染しなかったから、周りでそんな話、聞いたことないよという話、大丈夫だと、自粛には疲れた。ずっと雨が降っていて、土砂降りの中で傘もささずに、もうずっと家にいて飽きたから出て行くかといったら出て行かないんです。このコロナの雨は、今日も降っている。それも強力になって、残念ながら、もう1年半を超える、だから飽きてきているの分かりますけれども、ただ、より強い雨だと、見えないけれども、現実を見ていく必要があると思います。ぜひ、これまでの見えない敵と現在のデルタ株とは強さが違うんだと、強敵相手だということ、何度も申し上げますけれども、改めてその点、申し上げておきます。現在、東京都と医師会、その他協力していただいている団体、そしてまた、自治体の方々、お一人お一人、この協力がなしにはですね、結局コロナとの闘い、ワクチンの接種、そしてまた、後ほどもお話しますけれども、いわゆる抗体カクテルの投与ということも、もう今日からもう始めています。その前にも都立で行っておりますけれども、これら2つの武器を有効に生かすことと、基本的に皆様方とこの行動、どのような行動で自らを守るかどうか、この両方で、いつも言っておりますように、攻守そろえて闘っていきたい、闘い抜いていきたい、このように考えています。
昨日のモニタリング会議でありますけれども、感染状況、そして医療提供体制について専門家の皆様方に分析していただいて、これ引き続き最高レベルの赤で変わりませんでした。新規陽性者数の7日間平均がもう4,000人近いという状況で、先ほど申し上げましたように、重症者数が218人、過去最多になっています。何度も何度も、もういつの間にか人流という言葉は、最初は何か、人の流れとかわざわざ言い直していたんですが、もう専門家会議でもいつの間にか人流が主流を占めるようになってきた節があるぐらいです。東京都の医学総合研究所の西田先生の夜間滞留人口です。ここに特化した分析、前週からは減少していますけれども、しかしながら、お盆期間中にももう一段人流を下げることが必要ですよという報告をいただいております。今、見ていただいているグラフですけど、これは年代別に、これまで地域別に、時間別にということだったんですが、これをさらに世代別で分けていただいて、夜間滞留人口、占有率と呼んでいますけれども、世代で若い人が夜、繁華街に行っているんだという、何かイメージがありましたけれども、実際に世代別に見てみますと、中高年層が多いということがこれで明確になっております。今、重症化リスクで実際に重症になっておられる方々、昨日も50代は、三十何人が50代でした。40人(正しくは、40代)も二十数名だったと思いますけれども、今、重症化リスクはその上が、ワクチンの接種が終わっている方が多いということもありますが、重症化リスクの高い中高年層がこうやって夜間滞留人口、一言で言うとお遊び系というふうに説明してくださるんですが、その方々が、リスクが高いし、実際に重症化しているということで、そして、なかなかその行動についても、はっきりおっしゃっていただけない場合などは、これまでの経験上、分かりにくいというところも正直あります。ということで、西田先生から、人流の専門家であります西田先生からの分析と、ここの中高年層の感染リスクを極力減らす必要があるんだということをおっしゃっていただきました。特に管理職多いと思います。自ら範を示していただかないと、部下の方々に対しても、やはり影響もあろうかというふうに思います。ぜひ自らの健康を守るとか、命に関わらないためにも、ぜひ重症化しない、そしてまた、ワクチンの接種も40代、50代、職域などで進んでおります。ぜひそれらで、企業の経営もそうでしょうけれども、自らの健康、そして社員を守っていただきたいと思います。
昨日の重症者数218ということでお伝えしましたけれども、今も申し上げましたように、その6割が40代、50代です。よく既往症があるか、ないかということを申し上げるんですけれども、そこがもう少し分かりやすくお伝えをしておくと、例えば高血圧か否かどうか。それから、BM130(正しくは、BMI30)以上の肥満を抱えているか否かというのは、毎日の重症者のこの内容を見ておりますと、ここはポイントになってきます。BM130(正しくは、BMI30)というのは、どういうことかというと、例えば身長が170センチの場合に、体重が約87キロの方というのがBM(正しくは、BMI)で、だから身長と体重とで、要は太っているか否かというので目安で、この130(正しくは、BMI30)というところが分かれ目になってくる。あと、既往症です。例えば、がんにかかったとか、それから、様々な、これまでに病気を持っていると、持病の方、こういった方々、中高年層の方々は特に注意をいただきたいと思います。これは自らを守るためであります。それから、いつも変異株についてご報告いただいている東京iCDCの座長の賀来先生からありましたように、デルタ株の割合が8割を超えて感染主体が置き換わっている。そして、理化学研究所のプロジェクトチームの研究成果で、デルタ株の感染リスクが非常に高いということで、先週もお伝えしましたように、マスクの着け方、不織布か、もしくはウレタン製かによって効果、どのみち暑い中でマスクするんだったら効果のあるほうがいいじゃないですか。そのことを理化学研究所の富岳でもって証明されているということでお伝えしていただいた。結局、感染症ということは人と人との接触をいかに減らすかということ、ここにつながってくるわけであります。よって、都民の皆様方には、改めてそういった見えざる敵が、ウイルスがもう雨のような存在として、そこから自らを守る土砂降りの中に、傘も差さずに歩いていくということ、もう家にいるのが飽きたからという話にはきっとならないと思うんです。そういう話でありますので、何度も言っております。不要不急の外出の自粛をお願いし、それからお盆です。もう明日、土曜日です。旅行、帰省の計画立てておられて、さあ、いざ行かんという方ですが、この場でも延期、中止など、もう一度改めてお考えください。それから、お考えくださいじゃなくて、もうここは今年も申し訳ありませんけれども、諦めていただきたい。今回の宣言開始直前、今、大体人流は昨日の報告で27%削減になっていますが、その前は50%削減になっているわけです。あなたが外出を控えることによって50%に届くかもしれません。ぜひぜひ、この水の流れと人の流れと同じように、雨が集まるのと人が集まるのと、人が集まるのは意思を持って避けることができるという、その点を申し上げたいと思います。これは皆さんのご協力なくしてあり得ません。また、法治国家としてお願いをするという、そこの点については今どうこうということにはなりませんし、そして、まさに今が緊急事態宣言4回目、そして毎日の新規陽性者数、重症者数、これだけ多くなっている中であります。昨日と今日と、ぜひとも発想を変えていただきたい。皆さんとともに、この厳しい闘いでありますけれども、ともにデルタ株という極めて厳しい敵と対峙して、また、医療従事者の方々は、今年もお盆がありません。そういう中でご苦労いただいていることも思いを馳せていただきたいということです。まあ、あんまり細かいことをああだこうだ言うのも、もう私もどうかと思うんですけれども、でも、皆さんにとって目安が必要かもしれません。例えば、お買い物、3日に1回程度に減らす、少人数にする、短時間にする、ご家庭の中でもお互い食事の時は場所をずらすとか、時間をずらすとか、それらのこと、ちょっとしたことでもいいですから、今日から変えてみてください。そのことが全体を救うということにつながる、皆さんの努力が実る、そのことを信じて、ぜひとも、改めてのお願いでございます。長くなりました。
まだあります。事業者。事業者の皆さんは、計画的な長期休暇の取得やテレワークなどの推進で、特にこのお盆休みですから、出勤者数の7割削減を徹底してください。ずっと申し上げていること、今、この時期にやらないでいつやるんですかというタイミングではないでしょうか。ぜひとも、ここは。今日もどうですか、さすがに今日あたりは電車も空いていたという報告は聞いているんですけれども。これをベースにしながら、働き方改革の定着ということにつなげてほしいし、それから、商業・集客施設ですけれども、ここは、前の株の場合は1.2メートル、ソーシャルディスタンス空けてくれという話だったんですけれども、相手が手強いので1.8メートルという、これも科学的なエビデンスに基づいた数字であります。少なくとも1.8メートルの確保、お客さんの待ったり、それからレジなど、そこの距離感をしっかりとっていただく。1.8メートルを基準にして考えていただきたい、それから、お客さんもウインドウショッピングでも、そういう機会もあるかもしれませんけれども、そうしたいと思っている方もいらっしゃるかと思いますけれども、ぜひとも、お買い物における滞留時間もできるだけ短くしていただきたいと思います。
例えば、今日、イオンモールむさし村山というところに、都の方で参りまして、そして、積極的な取組を、特にイオンモールむさし村山さんでもされていると、1つのモデルとしてその一部ご紹介しておきたいと思います。それで、入場整理ですけれども、入る方が非常に多いとその分密になりますので、館内の混雑度50%を目安にしていくということが必要です。大幅な上昇、特にお盆の間、帰省をしなかったから皆で行こうよ、みたいなありがちだと思いますけれども、そういった場合は、入場制限をしてもらうという形になります。お客様同士の距離の確保、1.8メートルですけれども、このようにもう一度改めて確保していただくように、都として改めての推進もお願いをしております。こうした取組、参考にしながらそれぞれの施設で対策の徹底をお願いをいたしております。都民の皆さん、事業者の皆さんへのお願いでございました。
それから、医療提供体制ですけれども、今、都立公社病院の方で、自宅や宿泊療養施設からの搬送を原則受け入れる体制を確保しております。これに加えまして、緊急搬送時に受入先が見つからない、救急車が何カ所も、100カ所も当たったけれども、という話がありましたよね。最後、病院で受け入れていただいても、その間に悪化していくかもしれないわけです。救急隊から要請があった場合には必ず受け入れると、読んで字のごとしで搬送困難対応入院待機ステーション、これを整備をいたしました。こちらが1つ、まずはそこに入っていただくということで、そして、酸素吸入などを行って状況を見ながら、この方はどうしたらいいかというのを、そこを1つのバッファー的な役割として、そして、健康を確保していくということであります。それから、昨日、宿泊療養施設がまた1つ増えております。合わせますと16施設で、約6,200室の確保になります。それぞれの施設の受入体制を、これも強化をしております。さらに、今、家庭内感染が一番多いわけですけれども、家族と同居しているなど、自宅での療養が困難な方を特に受け入れていくというのが、この宿泊療養施設になります。多くの方は、今、自宅で療養しておられます。そして、その自宅での療養については、先日、東京都医師会の尾崎会長からも発表されましたように、都の医師会、それから、地区の医師会と協力して、訪問診療体制ということを強化をしてまいりますので、体調が悪くなったといった時にカバーをしていただく体制を改めて構築をしているということです。
それから、先ほど武器がこれまでのワクチンに加えて、もう1つ加わったということをお伝えしました。都としまして、この2つ目の武器が抗体カクテル療法でありますけれども、2つの薬を合わせて、だからカクテルで、そして点滴で投与するというシステムであります。さあ、これをどこでやるのかということですが、入院重点医療機関というのは、約120あります。そこで、実施できますように、必要な薬品を常備をいたします。そして、複数の医療機関で専用病床の確保、順次進めてまいります。まず、第1号として、都立公社病院で専用病床を20床、それ用に確保しておりますので、今後順次、拡充をしてまいります。それから、もう既に今日の時点で対応しておりますけれども、宿泊療養施設の一部を臨時の医療施設といたしまして、医師がいるということで、医療施設としまして、この抗体カクテル療法に対応できるように体制を整備し、既にその体制に今日から入っております。そして、コロナとの闘いでありますけれども、ゲームチェンジャーと言われているワクチンの接種、これも確実に、そして着実に進んでまいりました。抗体カクテル療法というこの新たな武器が加わったわけで、これが攻めの戦略で、いかにして重症化を防いでいくかになります。これにあわせてハイリスクな夜間人流の抑制を、特に40代、50代の皆さん、自らの身を守る、特にBM130(正しくは、BMI30)、それから既往症のある方、この方々は、ぜひともお控えをいただきたい。そして、ワクチンの接種も着実に進んでおりますので、自らを守ってください。ハイリスクな夜間人流の抑制、特に40代、50代の方、よろしくお願いします。自らのことです。そして、エビデンスに基づく感染防止対策を徹底していく、守りの戦略です。先ほどのマスクの種類もそうです。これによって、結果として医療提供体制を守っていくということであります。人の流れが大きく変化する、これは毎年、このお盆休みのときは特にそうであります。去年も我慢していただきました。そういう中で、またまた、この強敵現るの中で、極めて厳しい状況にあります。感染しない、させないという基本に立ち返った取組が重要であります。それから、帰省を控えてくださいということ、やめてくださいということは、もちろん都内がご実家の方ももちろんいらっしゃるわけですけれども、都県境を越えるといったことにも、ぜひともここはお控えをいただきたいということであります。長くなりましたけれども、豪雨の被害もコロナの被害も、同じ災害だということです。見えるか、見えないかの違いだけです。今のウイルスのこの強さが目に見えるんだということは、意識を変える、意識の変化以外に方法はありません。それらのことを強くお訴えを、今日、させていただきました。
(詳細は、総務局、福祉保健局、病院経営本部にお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:1,645KB)

2 熱中症の注意喚起について

【知事】それからもう1つ、救急車が非常に、救急車の音が、サイレンがあちこちで聞こえるのは大変、その度に私自身、肝を冷やす思いでありますけれども、温度の方は、暑さがこの間、続いてきたわけです。若干、今日からしばらく雨のようでありますから、少しは抑えられるのかもしれませんけれども、この暑さによって極めて危険な状況であることには変わりありません。東京消防庁が速報値で出しているのが、8月1日(日曜日)から昨日までですけれども、熱中症で救急搬送された方が、合わせますと829人になりました。東京消防庁の方では、救急隊の出場状況に応じまして、臨時に救急隊を増やすなどして対応しているところです。熱中症で搬送された方のうち、約4割、38%が自宅で発症されておられます。自宅でお過ごしの場合、これも何度も申し上げていますけれども、小まめに水分を補給をすることや、エアコン、扇風機など、適切に活用してください。ご高齢の方には、エアコンはどうも自分には合わん、と言っておられる方もいらっしゃるかと思いますけれども、どうぞそこは、間接的にエアコンを使うとか、つまり隣の部屋のエアコンをつけていくとか、色々な工夫があります。扇風機も直接当たるのではなくて、1回飛ばすとか、色々な工夫がありますので、それらを、お子さんや、またお孫さんが、おじいちゃん、こうした方がいいよっていうようなことを、ぜひ教えてあげていただきたい。また、そのようなことで身を守っていただきたいと思います。
それに加えて、感染症が今あるわけで、そのためには、エアコンの効きが悪くなるとお考えになるかもしれませんけれども、換気、窓をちょっと開けるなどして、室内の風通しも良くしておく。このことも同時に心がけていただきたい。
それから、病院に行く、これはかかったほうがいいのかな、どうかな、救急車、呼ぶ必要があるかな、どうかなと迷う方がいらっしゃいます。その時には、直接119をかけるのではなく、「#7119」という東京消防庁救急相談センターがあります。「#7119」です。ぜひこちらを利用していただきたいと思います。
(詳細は、東京消防庁にお聞きください。)

3 「未来の東京」の実現に向けた重点政策方針について

【知事】あと、今日2つお伝えしたいことがありますが、まず、コロナとの闘い、早く片付けたいとみんな思っていますけれども、さらに東京、未来に向けて様々、重点政策を今準備をして、備えておりますので、その点、重点政策方針についてお知らせしておきます。先日、日本中に多くの夢、そして感動を届けてくれたオリンピックですけれども、やり遂げる、閉会をしたわけでありまして、24日(火曜日)からは、次はパラリンピックがスタートいたします。都として、今後、この大会の成果について、レガシーとして発展をさせて、「未来の東京」実現への歩みをいよいよ本格的に進める新たなステージに入るわけです。都としまして、現在、「未来の東京」戦略の取組を進めているところですが、この新型コロナとの厳しい闘いの中でも、東京が抱える課題に処方箋を示す。そして、来年度に向けまして政策をバージョンアップするために、重点政策方針2021を定めたところであります。
新型コロナの闘いが長期化する中で、孤独や孤立の問題など新たな課題も顕在化しております。また、ワクチン接種が進んでいる国では、もう既にポストコロナを見据えて経済活動が拡大していたりするんですけれども、そういう中で、デジタルとグリーンを、ここを成長分野として、そして、世界の都市間競争がますます激化するという流れになっている。こうした状況変化には、コンピューターなどのITの分野でよく使われる言葉で、アジャイルという言葉があります。どんどん改善を重ねていくという考え方です。こういうアジャイルという考え方に対応して、「未来の東京」戦略に盛り込まれた122プロジェクトがあるんですけれども、それらを常にこう、改善をしていくという方法です。もう今、特にITなどは日進月歩で進んでいるわけでありますから、それらを、もう決めたからそれを動かさないよりも、より改善していった方がコスト的にも安くなったり便利になったりしているのが日常生活ではないでしょうか。それらのことも盛り込んで、さらに強化をしていくということになるかと思います。
重点政策ですけれども、6つの視点があります。世界の潮流とか、コロナ禍における都民への影響なども分析しまして、検討の切り口として提示をするものです。これに基づいて、エビデンスベースでの議論を全庁で進めて、実効性ある政策を練り上げていくということです。1つ目が「Children First」。今年3月に都議会で制定されたのが、東京都こども基本条例、これがありますが、この条例を受けて、コロナ禍の影響なども分析して、子供の意見の反映など、子供目線に立った政策を総合的に展開をしていく。それから、2つ目の「Diversity & Inclusion」。これ、多様性と包摂性というふうに訳されています。これは、新型コロナがもたらした人々への影響をつぶさに捉えまして、多様な人への理解を促進すること、孤独、孤立への対応、それから女性活躍の推進など、本当に人に寄り添った政策を強化していくという項目になっております。それから、3つ目が「Global Leader」。ポストコロナを見据えまして、デジタル、グリーン、これを基軸に、国際金融都市実現への取組など、世界をリードする政策を練り上げる。4つ目、「Green」。身近な緑を創出する、ウォーカブル、歩ける、歩いて楽しむ、そういうまちづくり、自然災害や感染症に強い都市づくりをさらに進めるということ。5つが、環境で、脱炭素、「Zero Emission」でありますけれども、今、欧米を中心に脱炭素大競争時代に入っているんです。この潮流を読んで、住宅やオフィスの脱炭素化、サーキュラー・エコノミーの実践など、カーボンハーフの実現に向けた取組の加速。6つ目が「Legacy (of) Tokyo 2020」でありまして、これは、オリパラを契機に多様性を圧倒的に高めるなど、大会の成果を都市のレガシーへと発展をさせていく。未来の東京の、それをもう基本にするとしているものであります。
「未来の東京」への取組を支える都政の構造改革についても加速をしてまいります。これは、昨年8月に改革に着手をした、1年ですけれども、これで既に効果が出ています。ファクスレスは94.8%まで削減ができました。それから、シン・トセイポータルサイトを作って、今、進捗状況がどうなっているのかというのが、それこそ見える化であります。取組、着実に前進しています。こうした改革の現在地を職員と共有する。それから、デジタルサービス局ができておりますけれども、未来型オフィスのひな型がそこにあるのを、それを全庁展開をしていく。全ての行政手続のデジタル化、これなど、改革をさらにスピードアップさせる、シン・トセイ加速化方針を策定しております。この方針に基づいて、職員一丸となって、都政のQOS、クオリティー・オブ・サービス、都民にとってのサービス、それを向上、さらに進めていくということです。「未来の東京」の実現に向けまして、年度内を目途に政策のバージョンアップとともにシン・トセイを加速、そして令和4年度に向けた予算と組織体制の編成を一体となって進めてまいります。令和4年度予算の方ですけれども、感染症の脅威など、大きな危機を克服してサステナブル・リカバリーを実現するための施策展開などに積極果敢に取り組んでいきたいと考えています。そして、事業の見直しや再構築を一層強化していかなければならない、そのためには、ずっとこれまでの施策、そのままにするのではなくて、新陳代謝を促進をして、そしてまた、マイナスシーリングの仕組みをブラッシュアップもし、各局の予算見積の段階から無駄を省く取組を強化してまいります。それから、今日の3時から来年度予算に関する事業提案制度の都民投票、開始をいたしますので、多くの皆様方から、もう既にお寄せいただいている都民の皆さんからの施策、都政に実際に参画していただくということで、これでもう何年目になりますかね。今年から、今回から18歳、高校生にも参加してもらうということで、高校生の方々が都政をつくるという、そういう制度であります(投票は、令和3年4月1日時点で満15歳以上であり、投票日時点で都内にお住いの方が対象です。)。それも投票対象になりますので、ぜひ高校生の夢を、都政で実現していくのも1つ、自分たちが関わっているんだという、そういう共感にも繋がるかなと思っています。
(詳細は、政策企画局、総務局、財務局、デジタルサービス局にお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:1,512KB)
(「「未来の東京」の実現に向けた重点政策方針2021」は、こちらをご覧ください。)
(「「シン・トセイ加速化方針」を公表」は、こちらをご覧ください。)
(「東京都予算の見積方針のポイント」は、こちらをご覧ください。)
(「都民・大学研究者による事業提案制度 都民投票開始」は、こちらをご覧ください。)

4 東京オリンピック・パラリンピック競技大会について

【知事】最後ですが、8月8日(日曜日)、ついに閉幕しました、この東京2020オリンピック大会についてであります。コロナ禍で無観客という中での大会を成し遂げることができた、そのことは何よりも都民、国民の皆さん、そして関係者の皆さんなど多くの方々のご支援、ご協力のおかげであります。改めて心から感謝を申し上げます。特にアスリートの皆さんには様々な制約にご協力いただきました。アスリートの皆さんが素晴らしいパフォーマンスを発揮する姿に非常に希望をもらったという方もいらっしゃいます。勇気と感動を与えてくれたという方々もおられます。そして、その次がパラリンピックでありまして、昨日から日本各地で聖火リレーのスタートとなる、火を集めるという採火、始まっております。それぞれの地域の特性を生かした形での採火式が行われたところであります。24日(火曜日)には大会、いよいよ開幕となります。1年延期という、これ自体がこれまでにない大会の1つの象徴でもありますけれども、パラリンピックも1年延長になっております。オリンピックのこの成功を、必ずパラリンピックに繋げていく、今、SDGsのバッジを着けている方、結構色々な方々、多いわけですけれども、まさにその1つの体現がパラリンピックの開催ということにも繋がっていくのではないかと思っております。ぜひパラにつきましても、皆様方、ご協力、ご支援、よろしくお願いを申し上げます。ちょっと長くなりましたけれども、よろしくお願いします。どうぞ。
(詳細は、オリンピック・パラリンピック準備局にお聞きください。)

質疑応答

【記者】(毎日新聞・古関記者)では、幹事社の毎日新聞からです。3点質問させていただきます。1点目が、新型コロナの医療提供体制について伺います。かなり医療提供体制、都内ひっ迫してきておりますが、今、都内の医療提供体制、どのような状況にあるか、その現状認識と、あと今後、医療体制を守っていくために何がポイントになってくるのか、そこを1点目伺います。

【知事】大変厳しい状況でありますが、何よりも新規の陽性者が増えているということに、まずは尽きるかと思います。ですから、感染しない、させない、そのために自らはどうするのか、ご家族でどうするのか、それらのことに皆様方のご協力をいただくのがまず第1点であります。そして、病床の確保という点で医療提供体制、こちらの拡充など様々工夫をしながら進めているところであります。そして、その中で特に重症者が増えてきているということで、今、重症用の病床は392床、医療機関のご協力のもとで確保しているところであります。そういう中で、重点病院が120あって、そして、コロナの患者、陽性者を受け入れるところは172医療機関がございます。それぞれ医療機関の役割を明確化して、そして、宿泊療養施設も重点化をする。それから今2万人を超える自宅療養者が出ているわけですが、こちらのフォローアップ体制の拡充を連携して進めていく、緊急時の体制ということへと移行してまいります。それによって、転院する。例えば、もう陽性から解除された、軽快された方々はそこを空けていただく、転院の支援が必要になります。そしてまた、搬送困難対応入院待機ステーション、長いですが、でも読めばその通りなんですけれど、救急車などで行き場がないというような方々は、まずそこに、ステーションの方に入っていただいて、酸素吸入など救急車でするか、それともそこでやっていただくかによって、救急隊の資源、救急車という資源、これも有効に活用できてくるというふうな考え方であります。それから、救命救急センターを有している医療機関などの重症用病床への保健所からの入院、転院の依頼を、入院調整本部というのが都にあるわけですけれども、ここで一括して行うことで、よりスピーディーに対応できると。そしてまた、効率的に調整ができるということとしております。それから、先ほども見える敵と、見える災害と、それから見えない災害、後者がウイルスでありますけれども、これに対峙していくためには、非常事態として対応していく必要がある。医療機関、保健所、東京都医師会など、関係の機関と緊密に連携しながら医療提供体制の充実に全力を尽くしていく。先ほども都の職員も、もうずっとこの間頑張ってきてもらっています。改めて、こういう状況にあるということで、職員もこの間ずっと働きづめではありますけれども、今こそクオリティー・オブ・サービス、都民へのサービスと命を守る、健康を守ると。これは家族だと思ったら、どんなに一生懸命やらなければならないか、都民はみんな家族です。保健所の皆さんも同じ気持ちでやっておられる、それぞれの自治体の皆さんも非常にずっと頑張ってきておられる。ここは、東京都として、非常事態であるという認識を共有しながら、連携をして、そして、効率よく医療資源を確保して、医療現場の皆様方のご協力、これはもう本当に感謝の一言でありますけれども、そこをどうやって負荷を減らすことができるだろうか、また、そこに行かざるを得なくなった、重症化をいかにして抑えるか、ワクチンもそう、それからカクテルもそう、色々総動員で、まさに総力戦で戦っていくということが必要だというふうに考えています。だいぶ、かなり色々なところで、それこそアジャイルではありませんけれども、しっかりと改善策を講じながら進めております。皆さん、都民の皆さんと乗りきりたいと思っています。

【記者】2点目、東京オリンピックに関して伺います。これまで、小池知事は、安全・安心な大会を実現すると繰り返されてこられましたけれども、今回、安全・安心に終えるっていう、そういう目標は達成できたとお考えでしょうか。

【知事】はい。先ほども申し上げましたように、今回、コロナによって1年延期という、もうこれだけで歴史に残る大会になっております。それも無観客という、これも歴史にない大会になりました。これまで経験したことのないような困難な状況での開催ではありましたけれども、皆様のおかげで、無事にやり遂げるということができたと思っております。コロナ対策が一番重要なポイントにもなったわけですけれども、アスリートの皆さんも、毎日のように検査を受けられて、そして、その上で競技に臨む。中にはこの検査の確認のために、試合のぎりぎりまで出られるかどうかというような方もいらっしゃったかと思います。これはずっとシームレスに考えると、水際があって、そして健康管理があって、行動管理があって、そして今の検査などもそうですけれども、感染防止対策があってということで、ずっとこのつながる中において、皆さんが協力していただいたということで、感染拡大の抑止につながったと思います。同様に、パラリンピックも、これらの経験を生かしながら、また改善を加えながら、この安全安心な大会としていきたいと考えております。世界中の方々にとって、合計で何億人がご覧になったのか、これからまた数字も出てくるかと思いますけれども、無観客ではありましたけれども、世界中の人が観客となって、勇気と感動をアスリートの皆さんの素晴らしいパフォーマンスによって提供できたと、そのことは大きな今回の結果であったというふうに思っております。

【記者】では、3点目、伺います。パラリンピックの学校連携観戦について伺います。パラリンピックは教育的な意味が大きいとも言われますけれども、今回、パラリンピックで学校連携観戦を行うかどうか、これに関して小池知事のお考えをお聞かせください。

【知事】パラリンピックの競技は、やっぱりご覧になると、本当に、何ていうんですかね、あんまりパラで感動をどうのこうのというのも逆に強調しないほうがいいんじゃないかなどという人もいますけれども、でも、はっきり言って感動します。そして、人間の色々な挑戦はすごいものだということを、そして、それをサポートする方々がおられるんです。このパラリンピックに出場する選手の皆さんを、社員として雇っている企業の皆さんも、私はもう本当に感謝したいと思いますし、また色々な器具を、パラのアスリートの器具を色々なテクノロジーで解決していくことは、それは単にパラリンピックで記録を出すだけでなくて、それは結局ユニバーサルデザインになって、車いすがより改善されたり、走りが良くなったり、軽くなったり、コラップスというか、小さくして運べるようにするとか、色々な改善、イノベーションにつながると思うんです。そういう意味で、このパラリンピックをまず競技として楽しむ。そして、それを生で見るという意味では、皆、子供たちには見せてあげたいと、オリンピックだってそうだったんです。ただ、やはり感染状況、それから、学校現場の意見などもありますので、これらを踏まえながらの判断ということになるかと思います。そのためにも今、非常にコロナの状況は拡大というところにありますけれども、そのために、対策に全力で、全力を挙げていきたいと思っております。

【記者】ありがとうございました。各社の質問に移ります。知事から指名を受けた社は、社名、氏名を名乗った上で質問してください。

【記者】時事通信の斉藤です。オリンピックのことについて伺いたいと思います。オリンピックの大会が、感染が拡大したことに関係していないのか改めて伺いたいと思います。また、昨日のモニタリング会議でも会場周辺の人出について、かなり密集があったと指摘がありましたけれども、都としてオリンピックが人の行動に与えた影響などを検証する考えはありませんでしょうか。

【知事】大曲先生はそういうふうに印象論でおっしゃっていたんですが、こちらは人数がどうだったか、もう確認をいたしております。交通需要マネジメントも人流抑制に役立っているかと思いますし、役立ちました。数字でも表れています。テレワークの推進も図りました。そして、ライブサイトなど見直しをして、ステイホームで応援していただいたからこそ視聴率もこれまでに珍しく数字も上げてこられたと。珍しくって言ったら失礼ですね、すいません。そこは取り消します。大会の交通量の削減というのも、先ほど申し上げたとおりであります。これらについては、皆さんのご協力を得る形ができたのではないかと。ですから、エピソードベースではなくエビデンスベースで語ることが重要ではないかと思っております。

【記者】もう1点。知事は、先日IOCから五輪に関しての功労賞を授与されたと思いますけれども。

【知事】あれは東京都に対していただいたものです。

【記者】その受賞された、その受けるということに対しての。

【知事】東京都に対していただいたということです。開催都市として。ありがとうございます。

【記者】その受けた理由というのは何かありますか。

【知事】それはIOCが決められたことです。

【記者】ありがとうございます。

【記者】朝日新聞の釆澤です。商業施設に対する入場整理のことについて伺いたいと思います。先ほど50%の混み具合の話もありましたが、東京都から要請をするという形であればですね、基本的対処方針に定められている時短要請、これ追加するような形になると思います。この入場整理についてもですね、営業の制限には当たると思うので、追加の協力金が検討されるべきというふうに考えますが、知事のお考えはいかがでしょうか。

【知事】これは、施設の方々との協力ということで進めているところでございますし、その事業者の皆様方におかれましては、それらをしっかりと守っていくということもコンプライアンス上、必要な対策としてお取りになるのではないかというふうに思います。それら連携しながら、今日もイオンモールの例を出させていただきましたけれども、都と、そしてまた事業者と協力することによって感染防止につながればということであります。

【記者】そうすると協力金の話には、今、念頭にないということですか。

【知事】それはないです、はい。既に様々な意味でこれまでも支援に協力していただくような時など、対策上、練ってまいりました。かつ、いかにして実効性を上げるかということが今や重要かというふうに考えております。

【記者】この東京都の措置については、基本的対処方針にしっかり明記されておらずですね、昨日、西村大臣も知事の判断により、これは上乗せの措置だというようなことを説明しています。今、商業施設に対して東京都が行おうとしている措置について、基本的対処方針に明記すべきだというふうにお考えでしょうか。また、それだとしたら、理由もあわせてお知らせいただけるとありがたいと思います。いかがでしょうか。

【知事】理由は簡単ではありませんが、一言で申し上げますと、やはり実効性を上げるかどうかということが、ずっとこれまでの経験則の重ねてきたことによって出てくると考えております。この事業者の皆様方に、特に大規模商業施設、集客の施設については、それらのことを踏まえながらご協力をいただくということで共同作業かと思います。

【記者】それはやはりじゃあ対処方針にしっかり明記したほうがいいという考え方だということでいいんですか。

【知事】対処方針手続きは、これは国の方がお決めになることでありますし、また、それらについてはそれぞれの自治体が判断されることではないかというふうに思います。

【記者】はい。ありがとうございました。

【知事】最後、恐縮です。

【記者】すみません。テレビ東京の吉田です。よろしくお願いします。オリンピックのスケートボードなどが行われた有明アーバンスポーツパークについてお伺いします。 日本選手が金メダルを取るなど活躍されて、新たに競技を始める子供も多いといいます。大会後も存続を求める声が上がっていますが、都として今後の対応をどうするか、見解など、お考えなどあれば教えてください。

【知事】色々な声が出ています。また、今回、アーバンスポーツで10代の選手がメダルを、特に日本の方が獲得されたというのはすごいことだなと。まず今回の新しい東京大会からのこの流れを作った、そしてかつ、そこでメダルを確保されたということについては、本当に素晴らしいというふうに思います。特に江東エリアに集中してアーバンスポーツがあるわけですけれども、今後どのような形にしていくのか、上級者編とそれから初級者、中級者、上級者編はかなり本当の上級じゃないと、なかなか安全を守るという点で厳しいのかもしれません。それらのこと勘案しながら、またレガシーをどういうふうにして生かすのか、そこを総合的に考える必要があるかと思っています。いずれにしても今回の東京大会以来、アーバンスポーツと、この全く新しいジャンルが競技として定着をするというのも、これも東京大会の1つのレガシーになったというふうに思います。以上です。

※テキスト版については、読みやすさを考慮し、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどの整理や補足説明をしています。

(テキスト版文責 政策企画局政策調整部政策調整課)

ページの先頭へ戻る

東京都庁〒163-8001 東京都新宿区西新宿2-8-1交通案内 電話:03-5321-1111(代表)法人番号:8000020130001

Copyright (C) 2000~ Tokyo Metropolitan Government. All Rights Reserved.