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令和3年(2021年)12月17日更新

小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和3年12月17日)

知事記者会見
2021年12月17日(金曜)
14時00分~14時38分

 

【字幕版】はYouTube東京都チャンネル(外部サイトへリンク)からご覧いただけます。

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知事冒頭発言

1 牛乳の消費拡大について

【知事】それでは、牛乳を飲みます。並々と注いでくれちゃって。ということで、これ、「東京牛乳」。冒頭、失礼をいたしました。これは、牛乳や乳製品の原料となる生乳ですけれども、年末年始に大量廃棄されるという、そういう懸念が出ていることを皆さんも報道でお伝えになっているかと思います。量的には約5,000トン、1リットルパックの牛乳、これの500万本に相当するということらしいんです。コロナ禍で飲食店向けなどの需要が落ち込んでいることによって、それから年末年始ですから、学校給食向けの需要もないということも懸念されて。東京、実は牛乳の一大消費地なわけです、これだけの人口がいるわけですから。栄養たっぷりの牛乳であります。今日は、私、皆さんの前で飲ませていただいた、これは「東京牛乳」でありまして、これは1964年の東京大会のときも多くの選手に提供された「東京牛乳」です。東京の地域の特産品でもありますし、ある意味、地産地消ということもあります。もっと広く日本中の今、牛乳を扱っておられる方々、大変苦労しておられますので、どうぞ、都民の皆さん、子供さんにとっても栄養価高いですし、是非この際、色々な思いで皆で牛乳を飲んでいこうという、その印をまず私自身お示しをさせていただいたというところでございます。冒頭、失礼いたしました。

2 新型コロナウイルス感染症への対応について

【知事】さて、コロナです。まずオミクロン株への対応についての最新について、最新状況についてご報告いたします。東京都の健康安全研究センター、健安研、こちらにおいてオミクロン株に対応した都独自の変異株PCR検査を行っておりますが、このセンターのゲノム解析で、今日、新たにオミクロン株が2名判明いたしております。判明した2人とも、現在、陰圧装置のある病院に入院をしていただいています。2名のうちの1名ですが、オミクロン株が判明して、昨日公表いたしました、海外から帰国された方の濃厚接触者の方、この方がオミクロン疑い患者の濃厚接触者と判明した早期の段階から、最初の方の段階から保健所と連絡とっておりまして、そしてその2人目の方、勤務先、ご家族など10名を濃厚接触者としまして、それぞれ所管の保健所から連絡をして、宿泊療養施設に入所または自宅で待機をされているという状況です。都といたしまして、このオミクロン株の対応で、患者様の人権にも配慮しながら、厚生労働省や関係自治体と連携して積極的な疫学調査をできるだけ幅広に行っております。この方の勤務先ですが、保健所と連携いたしまして、対象を今申し上げたように幅広にとるということと、それから、それはすなわち周囲の方だけでなくて同じフロアにいらした方についても、検査を実施をしております。そして先週日曜日には、天皇杯、川崎の等々力の陸上競技場において、この方の周辺の席でサッカーの観戦を行った方々も関連する自治体とも連携しまして、検査をしていくなど、現在封じ込めに全力を挙げているところです。そして昨日も申し上げましたけれども、当日、等々力陸上競技場にいらっしゃった方で、どうも体調優れないなという方は、どうぞお近くの医療機関で検査を受けていただくようお願いをいたします。本日の、判明しましたもう1名の方でありますけれども、オミクロンが判明したもう1名の方、この方は海外から帰国された方。11日(土曜日)に、今月の11日(土曜日)に帰国された。空港検疫では陰性、ただ、翌日12日(日曜日)に発症されて、本日ゲノム解析によってオミクロン株の患者だということで判明したというのが時系列です。この方の濃厚接触者に関しては、ご家族は3名、特定できております。そしていずれもPCR検査の結果は陰性ではありましたが、このご家族にも宿泊療養に入所を勧めておるところで、健康観察も行っております。オミクロン株の国内流入や感染の拡大を抑えるためには、何度も申し上げますけれども、やはり島国日本としては水際対策ということが重要になります。全ての入国者につきましては、オミクロン株の検査結果が確認できますまでは、検疫内、または検疫施設に待機させること。また、濃厚接触者につきまして、検疫施設での待機期間が終了した後も、引き続き待機期間が終わるまでは、施設で待機できるようにすることなどなど、水際対策については、先だっても、私自身、厚労大臣にお願いしたところでありますし、また昨日、改めてこの水際対策についての、またワクチンについての要望を行いました。都民の皆さんにおかれましては、このオミクロン株でも基本は同じであります。手洗い、マスクやうがい、そして換気ということになります。感染の防止対策、改めて徹底をお願いを申し上げます。それから大切なのは今申し上げたような基本に、忘れずに、消毒液あちこち置いてありますけれども、もう一度ちゃんと活用してください。ただ置いてあるだけではありません。活用してほしいということですから、そういったことも改めてよろしくお願いをいたします。
次にワクチンでありますけれども、追加接種の前倒しですけれど、今、新たな変異株が発生ということで、特に第6波へ備えなければならない。そういう中で、極めて重要な項目でございます。今回、前倒し接種に関して都の基本的な考え方を、こちらまとめたものでございまして、ご説明申し上げます。当面の対象者ですが、まず医療従事者、そして高齢者施設の入所者、そして施設従事者といたしております。それから、高齢者施設入所者以外の一般の高齢者を対象に加え、更に東京の都市活動の維持ということで活躍する警察とか消防関係、こちらの方も対象に含めてまいります。医療従事者やクラスターの発生しやすい高齢者施設の入所者、従事者でありますけれども、保有ワクチンを活用して可能なところから速やかに対応すること。そして高齢者の施設入所者以外の一般の高齢者でありますけれども、国からのワクチンの供給状況を踏まえながら、区市町村が可能な範囲で令和4年の1月、来月です、1月以降、順次対応ということになります。また、2月ですけれども、来年の2月を目途に、都の大規模接種施設で保有ワクチンを活用しまして、警察、消防関係者に対して前倒しで接種をするということで、こうしたことについて、昨日、国に対しても要望をいたしました。そして引き続き、国、そして区市町村などとも調整を図りながら、追加接種の前倒しを円滑に進めてまいります。3回目の接種を行う、都の大規模接種会場ですけれども、都庁の北展望室、そして多摩センター駅近くに多摩ぺぺリビルというところがあります。ここに大規模な接種会場を開設します。そして、医療従事者の方、救急隊員などを対象として、まず実施をしていく。今日から早速予約が始まります。(午後)4時からです。16時からインターネットでの予約になります。これは追加接種用の接種券が、手元に届いた対象の方が予約しますので、誰でも彼でもできるというものではありません。是非ご予約の対象の方は、順次ご予約いただければと思います。また都庁の北展望室ですけれども、これは引き続き、一般の方で、まだ第1回目も2回目も打ってないという方がいらっしゃいます。昨日の段階で、12歳以上で1回目を打った方が84%、83.9%でしたね。だいたい毎日0.1%ずつ上がっているんですが、ですから、1回目も2回目も、今も継続中ということです。こういった方は是非こちらの接種会場で受けられますので、ご検討いただきたいと思います。
(詳細は、総務局、福祉保健局にお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:400KB)
(「大規模接種会場 追加接種を実施(2730報)」は、こちらをご覧ください。)

3 「未来へつなぐTOKYO2020の記憶」について

【知事】続いて、話は変わりましてオリパラであります。オリンピック・パラリンピックに関連してのご報告。まず、「未来へつなぐTOKYO2020の記憶」をまとめております。新型コロナという本当に未曾有の災禍の中で、東京2020大会、多くの方々の協力のもとで安全・安心に成し遂げることができました。昨日もパラバリ懇、大使の方々も、海外の友人の方々から、アスリートの人たちから、本当に開いてくれてありがとうって声がずっと来ているんだよっていう話をご報告もしていただきました。いずれにせよ、皆さんの協力を持って成し遂げることができました。年末を迎えた今だからこそ、改めて大会が私たちに何をもたらしたのかを振り返り、そしてそれを未来へとつないでいく、その想いを皆さんと共有するために取りまとめたものであります。言語は日本語と英語で作成をいたしておりまして、「安全・安心な大会の実現」、「サステナブルな社会への道筋」、こういった9点の主な取組と成果を紹介をいたしております。例えば、今回のパラリンピックですけれども、パラアスリートの皆さんが熱戦を繰り広げる姿、テレビなどでご覧になった方も多いと思います。あんな競技があるんだとか、あんな力が出るんだとか。やはり百聞は一見に如かずで、実際にご覧いただいてパラスポーツは、本当に終わった後から、またスタートではないかと思います、パラスポーツというのは特に。障害の種類や程度が異なるわけです。そういうアスリートが競い合う姿っていうのは、本当にこれが共生社会、文字では分かるけれども実態は、実感するのはそういう一つ一つのシーンなんだなということを感じられたと思います。こういった気付き、この気付きを一人一人、アクションへとつないで、多様な人々が共に暮らして互いを認め合うインクルーシブな東京を実現をしていきたい。
それから、大事な事です。ボランティアの皆さん。選手、関係者の、本当に心からサポートしてくださった、笑顔にしてくれたのが、ボランティアの真摯な活動です。そしてそれに対して選手の皆さんがSNSで、ボランティアすごいね、ありがとうねっていう、そのような声を称賛してくれたこと、これがまた話題になった。ご記憶にあるかと思いますけれども。大会後のシティキャストへのアンケートをした結果、シティキャストの皆さんが96.4%の方々が、これからも活動に参加したいという意向を示していただいています。これを契機に、ボランティアを文化として定着させて、みんなで支える共助社会、作り上げていきたいものであります。そして今、都政はこうした大会を通じて、生み出された様々なレガシーを発展させていくという、新たなステージに入ったと考えます。年度内に公表することといたしております「未来の東京」戦略のバージョンアップ、この中で具体的な政策についてお話を、お示しをすることといたしたいと考えております。
ということで今日は、牛乳、コロナ、オリパラということで、お伝えをいたしました。どうぞ。
(詳細は、政策企画局にお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:1,066KB)
(「「未来へつなぐ TOKYO2020の記憶」を公表」は、こちらをご覧ください。)

質疑応答

【記者】(読売新聞・佐藤記者)ありがとうございました。幹事社の読売新聞です。幹事社から3点質問させていただきます。まず先ほど知事の方から、オミクロン株が本日新たに二人確認されたというお話がありましたけれども、市中感染が起きているというご認識でしょうか。また、水際対策で宿泊療養施設の提供など、都も動かれていらっしゃいますけれども、更に都として検討されていることはありますでしょうか。

【知事】現時点で、やはり水際の対策で、陽性、陰性、更にその分析、解析、これがスピード感を持って行われ、その結果として先ほど1例目、2例目でもご説明いたしましたように、どこで何して誰と会ってと、疫学調査、これで今、追い切れているという状況です。また追いつつあるという状況でございますので、これは官邸の方の松野長官もおっしゃっていたかと思いますけれども、市中感染という定義には入らないのではないか。だからこそ、水際をより、この体制を徹底強化してほしいという旨、昨日も国の方に、検疫は国の役目でありますので、オリ・パラのときの対応などの知見を生かして、是非、水際の徹底、引き続きお願いをしたいということです。宿泊療養施設は、基本的にこれからの第6波に備えて、国の方で決めておられる宿泊療養施設の数を抑えている。それと、既に最初に2,000(室)、その次に1,000(室)ということで、今回の検疫で必要になると思われるこの部屋数の提供ということで、水際の作戦を国と都と、また他、空港のある都市は多いですから、こういう形でみんなで連携していくことが必要なのではないかというふうに考えております。

【記者】ありがとうございます。ちょっと話題が変わりまして、本日、都民ファーストの会と国民民主党の勉強会が、本日開催されまして、荒木代表が来年の夏の参院選で候補者擁立を明言されたんですけれども、知事はあの都民ファと国民民主の協力体制の方向性と都民ファーストの国政進出についてどのようにお考えでしょうか。

【知事】国政進出うんぬんは、ファーストの会として言明されているというように承知しております。既に発表されておられることですから、ファーストの会として取り組んでいかれるというふうに承知をしています。それから、今日は都民ファーストの議員の方々と国民民主の議員の方々と様々、政策的な、国として何をしているのか、都の現場では何が起こっているのか、お互いに情報交換をしたというふうに聞いております。大変有意義だったとも聞いております。まさに国、水際で検疫体制などは国の役目、そして現場でのワクチン接種は、都をはじめ、自治体の役目。そういったことが連携することによって、より都民にとって、また国民にとってプラスになるというようなことが、進んでいくことは良い方向なのではないかというふうに思います。

【記者】ありがとうございます。ちょっとまた更に話題がちょっと変わりまして、今週、清水寺で恒例の今年の漢字が発表されたんですけれども、ちょっと気が早いかもしれませんが、知事がもし表すとしたら、今年一文字を選ぶとすると何でしょうか。

【知事】ちょっと次の質問を受けた上で、はい、まとめます。

【記者】分かりました。

【知事】次のご質問の方。

【記者】朝日新聞の笠原と申します。TOKYOワクションについてお伺いします。最新の状況でTOKYOワクションの登録者数約35万人となっていますけれども、これサービス開始から1か月半がたっていて、この35万人という登録者数多いと見ているか少ないと見ているか、また、これからもっと増やしていくためには、何が必要だとお考えになりますか。

【知事】国からの、そうですね、この(TOKYO)ワクションについては、接種した人の証明ということにも使われ、かつ、お店に入るときにビール一杯タダとか、色々な有名選手のサインが当たるとか、今日この後、有名なプロレスラーで、今回陽性になった方で、後遺症に悩まれたっていうお話を伺うことにしているんですけれども、この方、オカダ・カズチカさん。大ファンの方、いらっしゃると思うんですけど、あの方も何かご提供いただけると聞いているので楽しみにしております。要は、ワクチンを、そうはいっても83.9%、まだ少し残っておられる。ご希望や体質によって違うでしょうけれども、これをやはり円滑に更に進めていきたいということと、経済も動かしていく、それも安全な認証店の方でお願いをするという目的であります。そうやってこれからも、どういう、このワクチンを打ったのかとか、国の方でパスポート的なアプリができたとかいうふうに聞いておりますし、これからやはり諸外国の例を見ていますと、まずそれを見せないと、入れないとかでありますので、国がスタートしたものと東京都で進めているのとうまく活用され、両方活用されればよろしいのではないかというふうに見ております。更に多くの方々にワクションアプリも活用していただいて、楽しみも、そしてワクチンの接種という安全・安心も確保していただければと思います。これからも進めていきたいと思っています。

【記者】今、言及されました、国が来週、新アプリを通じた接種証明サービス始められるということですけれども、利用者からしたら少しダブリ感といいますか、同じようなサービスが二つ、他の自治体やっているところもありますが、同じようなものが多くあるということで、混乱が生じる可能性もあるかと思うんですが、その辺りはどのようにお考えでしょうか。

【知事】私どもスピード感を優先させていただきました。それによってワクチン証明的なものが、役割は果たすことができていると思いますし、プラスおまけっていうのがあったかと思います。いずれにせよ、ちゃんと証明ができるような、また、それが海外になりますと、それはもう国の役割だと思いますので、うまく共存しながら全体がワクチンの接種が進むように。そして3回目のブースター接種は、何しろ、昔、自衛隊が訓練する際に防衛費削られて、弾が無くて訓練のときも声でパンパンパンパン言いながら打っていて、弾が無いのがたまに傷とかっていって、ギャグで言っていましたけど。ワクチンが無いとしょうがないので、ここはとにかくワクチン確保の方に邁進していただければ、2回どころか3回目のがちゃんと証明できるということにつながる。両方でやっていけばいいと思っております。
(今年の一文字)思いついたんで書きます。ちょっと清水寺の方のようには、うまくいきませんでしたけど。私も「金」にしたかったんですけど、オリンピックのたびに(その年の)一文字が「金」になるんです。今年はやたらとギリシャ文字を覚えました、というので「株」。30年ぶりに最高値を更新したのも、日経平均が最高値を更新したのも、今年でしたので、「株」。字、合っているよね。以上。

【記者】(フジテレビ・小川記者)フジテレビです。先ほど知事がお話しいただいた2例目のオミクロン株なんですが、まず年代とか性別とか、渡航歴はどちらからの渡航歴になるんでしょうか。

【知事】それは、色々な情報、個人情報に入ってくるものであります。これについてはまた、担当の方からレクの形で伝えさせていただきたいと思います。

【記者】あともう1点が、あの自宅待機についてなんですけれど、今回14日間の自宅待機中にやはり接触があったっていうことで濃厚接触者、オミクロン株の感染があったと思うんですが、本来海外から帰ってきて、自宅待機をしている場合は、他者との接触は、その場合はしないっていう誓約をするかと思うんですけれど、知事から改めまして、自宅待機、今後この後、年末年始にかけて海外から戻られる方も多いかと思いますが、自宅待機をする上で、どういうことをきちんと守ってほしいとか、またそのそういった方たちを受け入れる場合に、こういうところに気をつけてほしいという点がありましたらお願いします。

【知事】これって、ワクチン証明のパスポートしかり、その後の行動をどうするか、COCOAをどうするか、義務とするのか否か、罰則はどうなのか、ずっとこの2年間議論していることと同じです。誓約書っていうのも、書いてもよければ書かなくてもいいみたいな、結局話になっていて、ですから、どこか本当に一度立ち止まって、法律的な問題を精査してほしいという思いはあります。止めるときは止める、公衆衛生なんで。だから、検疫法と感染症法とのはざまで、結局どちらもできないというようなことなど無いように、もう一度見直していく必要があるので、それはまさに国政の役目だというふうに思います。それで、危機管理的には、やはり一度、どこから帰ってこられたとしても、可能性は今どきもう無いといってもいいかと思うんです。ですから、検疫を、空港が検疫という考え方を、検疫の空間をもう少し伸ばした形で、隣にホテルが、例えば羽田の場合、地続きで廊下で行けるところなどのホールを活用して、オリ・パラの選手の入国をやったわけです。人手もかかるでしょうが、ただこういったことにこそ、人手をかけるという必要があるのではないか。それによって確実かどうかの確認をした上で、そして必要なところに留め置く、宿泊療養いただくと。日本でオミクロンが出ることになって、出て、例えば香港などはそれによって、宿泊療養が20日か21日に延びたというふうに聞いています。それは厳格にされるんです。一度帰っていいよとかそんなのではなくて、そのまま隔離の方に連れていかれると。そして時間、検査ももう何度も受けて、それで、それぞれのところに帰られるなり、行かれると。だから、非常に厳格に各国もやっている。もしくはイギリスのように、もうある一定のところまで行っちゃったら、止めてもしょうがないというように、踏ん切るかっていうとこですが、やはりイギリスも島国ではありますけれども、しかしながら、あれだけマスクも何もせずに活動された後の話で、そして多くがもうオミクロンに代わりつつあるというときの考え方は、また違うんだろうと思いますが、現時点で我が国は水際を徹底してやること、これが結果として、世の中を安心かつ安全に守る方法につながるんだろうというふうに考えます。

【知事】前の男性の方。

【記者】すいません、NHK、稲田です。今の水際に関してお伺いいたします。実際、都内でも感染確認されてしまっているような状況でありますが、今の水際対策で、一体何が問題で、その穴をどのようにして封じ込めるべきなのか。また、検疫は国の仕事ではありますけれども、都としてですね、宿泊療養施設の検疫施設としての提供をこれまでさんざんやっていますが、それに加えてどういった形で供用ができるというふうにお考えなのか、そこを併せてお願いします。

【知事】はい、いくつかあると思います。宿泊療養施設3,000(室)提供をしてまいりました。これもまた、更に拡大ができるのかどうか、それを進めていくということが一つ。もちろん、国の方も色々努力されておられるわけで、国が確保された、最初にダイヤモンド・プリンセス(号)のときに国があちこち抑えられましたよね、ホテル。あの方法を国の方でもとっておられると思いますので、しっかり連携しながら進めていくという点。それと、国の考え方として私は後藤茂之厚生労働大臣に、後藤つながりで、後藤新平が日清戦争後の帰還兵23万人に対して隔離施設を瀬戸内海に作って、そこでクリアランスをしたわけです。それを徹底してやって、このことは世界の感染症史にも残る話だったと思いますが、そういった形で、これはまさに国の考え方に関わってきますので、それをずっとこの間お願いをしているところです。第二の後藤たれ、ということで、励ましをさせていただいています。三つ目が、やはりワクチンのブースター接種をできるだけ早くすることです。これで、都の医学研また東京iCDCなどで分析していただきましたところ、抗体が7か月で減退するということを、科学的に証明をさせていただいた。今回、国が早められるときの、このブースターを早めることになったのも、この都の科学的な知見ということもご参考にしていただけたのではないのかなというふうにも思います。それによって早められるということですが、とにかく、先ほどの弾をより確保していただいて、一時期、菅総理が100万回打つんだって言って、みんなから、えーって言われていたのを、実際それ以上にできたわけですから、打つものがあればできるわけです。それを改めてできるように、今日も岸田総理がファイザーのCEOと直接要請行為を行ったということ、是非毎日やっていただいて、そして100万回以上できるぐらいのことを日本で行うと、それは各国から見ても良い事例につながるのではないか。何よりも都民の皆さんの命を守ることができる、健康を守る。まだ分かりません。重症者がどれぐらい出てどうなのか、どういう形になるのか、まだ分析中ですから。だったら、危機管理はできるだけ広くとっておくということ、これに尽きるのではないかと思っております。

【知事】じゃ、最後。はい。

【記者】すみません、日刊工業新聞の神崎と申します。来年の9月に予定されていた「Web Summit Tokyo」の開催が、コロナ禍により状況変化を理由に中止になったという発表がありました。これ、都としても力を入れてこられたイベントだったと思いますし、こういう先行きが不透明な状況が続く中で、今後の都のMICE戦略についてどのようにお考えか、お願いいたします。

【知事】今ご質問がありましたWebセミナーでありますけれども、日本側はこれは東京都と経産省なんですが、これまで調整を行ってまいりました。コロナ禍で社会情勢が大きく変わるということで、開催条件が整わなかったことで、来年の開催は見送ることになったと。こういった大規模な国際イベントの開催については、外国企業の誘致であるとか、東京のエコシステムのグローバル化に非常に高いということでございまして。何とか新しい形も含めて、こういったMICEについては、対面それからWebとのハイブリッド、色々な方法を考えてやっていきたいと思います。結果的に、オリンピック・パラリンピックについても30億人が視聴をして、それぞれの競技ごとのアクセスをした、動画にアクセスをされた数を足し上げますと280億回に上ったということなんです。そういう意味でWebセミナーもまた、リアルなセミナーも含めて、今の時代はそうやってネットにも上手く活用することで、広く参加者を募り、目的につなげていくことは、可能ではないかなというふうに考えております。いずれにせよ、こちらがまず動いていかなければなりませんので、また来年度予算も含めて、色々と弾込めをしていきたいというふうに考えております。以上です。ありがとうございました。

※テキスト版については、読みやすさを考慮し、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどの整理や補足説明をしています。

(テキスト版文責 政策企画局政策調整部政策調整課)

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