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令和3年(2021年)12月24日更新

小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和3年12月24日)

知事記者会見
2021年12月24日(金曜)
14時00分~14時48分

 

【字幕版】はYouTube東京都チャンネル(外部サイトへリンク)からご覧いただけます。

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知事冒頭発言

1 新型コロナウイルス感染症への対応について

【知事】それでは、まずコロナに関連してでありますが、東京都の健康安全研究センター、健安研と呼んでおりますが、こちらの方でオミクロン疑いの患者のゲノム解析を行ってまいりましたが、今日、新たにオミクロン株の感染者が4名判明をしたところであります。そしてこのうちのお一人が、海外渡航歴がない、感染経路が不明、いわゆる市中感染と見られるわけであります。この方は、都内のクリニックにお勤めのお医者さん、医師でいらっしゃいまして、コロナの検査の陽性判明以降、都内の病院に入院しておられます。都独自の変異株PCR検査でオミクロンの疑い患者となったその早い段階から、積極的疫学調査を行っておりまして、勤務先であるとかそのご家族合わせまして5名の方が濃厚接触者と定めまして、この方々の検査を行う。これらの5名の方につきましては、全員無症状でいらっしゃる。PCR検査をいたしました結果、現在のところ全て、全員が陰性ということです。この方、このお医者さんですけれども、診察中はフェイスガードとマスクを着用されるなど、適切に感染防止をされてこられました。接触時間なども考慮されるなど、受診者の皆さんには、そういったことを考えますと、濃厚接触者には該当しないと。ただ、オミクロン株の特徴を踏まえますと、積極的な疫学調査を幅広に行うべきということで、実践をしているところであります。先ほど4名の方が、今日のオミクロン株の陽性判明ということで申し上げたんですが、お一方が市中感染と見られる。そして他の3名につきましては、海外渡航歴がおありであります。このうち1名の方は入国の際に、空港検疫では陰性だったんですけれど、PCR検査で陽性が判明した。その段階で都内の病院に入院されておられます。そして健安研で変異株のPCR検査、ゲノム解析を実施しまして、本日オミクロン株と判明をしたわけであります。同じ飛行機に搭乗されていた方、これは今の考え方では、濃厚接触者となるわけですけれども、同乗者以外に濃厚接触者がおられないということが確認されております。濃厚接触者の方には、宿泊療養施設への入所を勧めておりまして、定期的なPCR検査の実施など、しっかりと健康観察を行ってまいります。それからもう1名、この方は、オミクロン株が判明した方と同じ飛行機に搭乗しておられた濃厚接触者の方。入国後、一般の宿泊者施設で待機をされていたところ、PCR検査で陽性が確認をされまして、オミクロン疑い患者と判明したという段階で都内の病院に入院されておられます。もう1人、残り1名、この方もオミクロン株が判明した方と同じ飛行機で入国された濃厚接触者の方で、現在入院調整中であります。同じ機内、同一機内の濃厚接触者の方以外に家族1名が濃厚接触者としての特定がされるわけでありますけれども、また詳細につきましては、後ほど福祉保健局から説明をさせていただきます。
このように本日、市中感染が確認されたわけでございまして、検査体制を強化して、早期の診療、そして隔離につなげるということが改めて重要だということを認識しなければなりません。咳、また発熱などの症状がある方につきましては、診療検査医療機関を積極的に受診をしてください。ちょっとおかしいなと思ったら、是非積極的な受診をお願いしたい。また、都におきましては、年末年始も検査、診察行っていただきますように、昨年もそうでありましたけれども、都内の医療機関に要請をしております。現時点で約1,200件の医療機関が、年末年始の期間を分担をしまして、診療に当たることになっております。年末年始に発熱など対応していただける病院につきましては、都のホームページの方に公開をしてまいりますので、このお正月の最中に、年末年始の最中にちょっとおかしいなというときも、東京都のホームページから探せるように、そこに掲載しておりますので、参考にして受診をしていただきたい。
また、症状のない方に対しても、検査体制を強化をいたしてまいります。オミクロン株の市中感染、発生したわけでございますが、これを受けまして、都は特別措置法の第24条9項、これに基づいて感染リスクが高く、感染不安を感じる方に対して、無料で検査を受けられるようにいたします。検査にかかる費用でございますが、これは無料で、期間は明日から1月31日(月曜日)までとさせていただきます。検査対象でありますけれども、都民の方で感染不安を抱える方、あらかじめ感染不安を解消しておきたい事情のある方とさせていただきます。明日、25日(土曜日)から早速開始をいたしまして、来週には約180か所、1日約3万件の検査ができるようになります。例えば、こういったもの(検査キット)を、これそのものではございませんけれども、こういった検査キットが配られるということになり、そして検査が可能となります。今申し上げましたように、都内のいわゆるドラッグストアチェーンなど、そういったところでこれらを受けることができますので、そのリストにつきましても、後に東京都のホームページで明確に示してまいります。お近くのところをお探しいただければと思います。この無料検査を受けて、あら結果が陽性だったわという方、そういった方々は、陽性であるということは、もう感染症でございますので人との接触を避けていただく、そして速やかにお近くの診療検査医療機関、必ず受診をしてください。陽性が判明した方、この方々は必ず受診していただきたい。診療検査医療機関ですけれども、今も申し上げましたように、都のホームページで公表いたしております。それから受診の際は、マスク着用していただきたい。また、公共交通機関は利用をされないでください。詳細については、総務局、福祉保健局から、この後すぐに説明もさせていただきます。
都としまして、この間もモニタリング会議やまた危機管理(対策)会議を行ったわけでございまして、何度も皆様方には市中感染、オミクロン株の市中感染が、いつ起こってもおかしくないと、そのために先手先手で医療提供体制などを強化しなければいけないということから、これまでも、今日まさに陽性が、市中感染が出たわけでございますけれども、まさしくこの対策を既に取りまとめております。早速これらを発動できるようにする。また新規に、もうこれもお伝えしていますけれども、来週28日(火曜日)からは旧赤羽中央総合病院、北区にありますけれども、こちらで酸素・医療提供ステーションを稼働させてまいります。特に、ここの特徴は人工透析の方も受け入れるということでございまして、早速、明日私自身、現地を視察してまいります。こうした取組と合わせまして、オミクロン株による感染拡大を防止するには、都民、事業者の皆様方のお力が欠かせないということは、我々もずっと言い続けていることでございます。
そして、昨日、夜、夕方、1都3県でテレビ会議を催しました。そして年末年始に向けた共同メッセージを1都3県で取りまとめております。中身的には、大切な人と集まる機会が多い年末年始だからこそ、特に感染防止対策を徹底していきましょうと、感染させないように思いやりの気持ちをもって行動しましょうということを、1都3県で申し合わせたところでございまして、これを都民の皆さん、県民の皆さん、実行していただきたい。そして、今後も感染再拡大の防止のために1都3県で緊密に連携をしてまいります。
そして、今日もこうやって市中感染の例が出たということをお伝えしておりますが、オミクロン株への警戒高まる中で、年末年始を迎えるということでございます。コロナの影響で多くの方が、もうこの1年間大変だったという方もたくさんいらっしゃるかと思います。そういった方々の悩み、この年末年始という1年の区切りにおいて、悩みを抱えておられる方に相談の窓口など準備をいたしております。特に、オミクロン株に関する相談窓口を設けます。新型コロナ・オミクロン株コールセンターということで、番号こちら(スライド)になっております。こちらには、発熱などの症状がある方やオミクロンじゃないかなと心配の方、それから東京都の発熱相談センター、これはもう前から設置をしているところでございます。それから中和抗体薬の情報を知りたい方、宿泊療養施設へ入所を希望する方、それぞれの窓口、これらは年末年始もご覧の時間帯で開設をいたしております。それから陽性を経験して、しばらくして時間的な差は色々でありますけれども、後遺症でお悩みの方がおられるわけでございます。こちらの方も、後遺症の相談窓口設けておりますので、ここ(スライド)にあります連絡先までご相談いただきたいと、都のホームページに掲載をいたしております。それから様々な悩みや課題を抱える女性が孤立しないように、こちらも年末年始、昨年もその前もしておりますけれど、行っておりますけれども、この期間、相談相手がいなくなるなどなど、特に寂しいという思いなど抱かれる方が、この期間特に増えるという、そういう季節でもあります。この期間の相談体制を今年も確保いたしておりますので、連絡先、受付時間など、こちらもホームページでご覧いただければと思います。キーワード入れていただければ、到達できるかと思います。ご利用ください。それから、コロナの影響で仕事がなくなったよと失業される方、また住まいを失ったという方に対しましては、年末年始の間にビジネスホテルを一時的な宿泊場所として提供させていただきます。この件は、TOKYOチャレンジネットというこの連絡先がございます。こちらの方にご相談をいただきたいと思います。そしてオミクロン株でありますけれども、世界各国で急速な広がりを見せているのは、皆さんが報道されているとおりでございます。欧米各国で万単位での数字が、1日の陽性者として伝えられていると、そしてデルタ株などこれまでの変異株と比べるとどうだ、という色々な分析がございますけれども、感染力、伝播性が高いと言われているけれども、重症化のリスクやワクチン、そして治療薬の効果はどうなんだ、まだまだ不明な点が多いのも事実であります。こうした中であっても大切なことは、今できることをしっかりやると、これに尽きるのではないでしょうか。引き続き、冷静かつ適切な行動をお願いを申し上げます。
以上、コロナに関して最新の情報、そして皆さんへの年末年始の様々な相談窓口や、こちらの検査キットなどについてお伝えをさせていただきました。
(詳細は、政策企画局、総務局、福祉保健局にお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:729KB)
(「PCR等検査無料化の取組開始(2749報)」は、こちらをご覧ください。)
(「酸素・医療提供ステーション (2746報)」は、こちらをご覧ください。)
(「1都3県共同メッセージ」は、こちらをご覧ください。)
(「支援が必要な女性の方へ 年末年始相談体制」は、こちらをご覧ください。)
(「年末年始の一時宿泊場所を提供」は、こちらをご覧ください。)

2 「東京における地域公共交通の基本方針(中間まとめ)」の意見募集について

【知事】今日はこのほか2本、お伝えをしたい項目がございます。次はとても日常的な、また、これからの高齢化にとっても非常にシリアスな問題でございますけれども、路線バスとかコミュニティバス、交通関係です。これらの地域公共交通についての課題であります。将来像と取組の方向性を示す基本方針の中間まとめを作成したので、今日お伝えをいたしておきます。都として、これまで高齢者の運転免許の返納をお願いしますということを申し上げたり、人口動態の変化で移動需要の減少などを背景としまして、都民の生活の足に対する不安を解消する、これ大きな課題になってきています。そのために地域の公共交通のあり方ということで検討を重ねてまいりました。この中間まとめでありますけれども、地域の特性を踏まえまして2040年代の将来像、そしてその実現に向けて、区や市町村、そしてまた事業者、都民、それぞれとともに進める取組の方向性について、更にこれから5年程度の具体的な取組ということでお示しをしているものであります。将来像については、高齢者をはじめ、誰もが移動しやすい都市、そして人、物、情報の自由自在な移動、交流が可能な都市。これらの実現に向けて、ご覧(スライド)のように6つのテーマで深堀りをしているというところです。例えば、自動運転とか環境に負荷をかけない新しい技術などを活用した新しい移動サービスの実装などは、関係者とともに都市の競争力を高めるイノベーションの創出ということにも力を入れていく。それから、今後5年間の具体的な取組については、低速、あまり速くない電気自動車、グリーンスローモビリティと、こういった名称になっておりますけれども、様々な車両を活用してご自宅から最寄りの駅や、またバス停までの区間、いわゆるラストワンマイルと言っていいと思いますけれども、その移動手段を充実させていくというものです。またコミュニティバスなどの移動手段を、複数の自治体で連携して運行するなど、区市町村の境界を意識することのない行動、移動の実現を目指してまいります。そして、地域公共交通サービスを持続可能なものにしていかなければなりません。そのためには、都民や企業の皆様方の協力が欠かせないことはいうまでもありません。そこでこの中間まとめについては、皆さんの声をパブリックコメントで受け止めていきたいということで、ただいま実施、これから実施をしているところであります。是非皆さんのご意見、こちらの方にお寄せいただきたいということであります。
(詳細は、都市整備局にお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:319KB)
(地域公共交通の基本方針 意見募集」は、こちらをご覧ください。)

3 年末年始の災害への備えについて

【知事】それから、年末年始、災害への備えについてお伝えしておきたいと思います。この間からフィリピンが台風なんですか、えらいことになっていると、フィリピンにこの時期台風ってくるんですかね。その点ちょっと私よく分かりませんが、まあ、今年振り返ってみましても本当に災害の多い1年でした。このところ災害、災害で、ましてやコロナっていうことで、本当に心休まるときがなかなかない中で、特に7月、神奈川県や静岡を中心で豪雨がありました。熱海市で、例の大規模な土石流災害が発生した。これも記憶に新しいところです。10月、東日本大震災以来10年ぶりで、東京都内で震度5強を記録するという地震が起こりました。そして今月は、伊豆大島の近海で地震が頻発をしている、鹿児島のトカラ(列島)などもそうでありますけれども。東京に関しても、今申し上げましたように、東京近郊での起こった災害を時系列でちょっとご紹介しただけでも、これだけ大きなことがあった。要は、日頃からの災害への備えが急務だということは痛感しています。これから年末年始を迎えるわけでありまして、家族で集まる機会も多くなると思います。そこで災害の発生に備えてこの機会に、災害用の伝言ダイヤルの活用など、発災時、災害が起こったときにおける安否の確認方法をご家族で打合せなどをしておく、ある意味チャンスだと思います。お正月の三が日に体験利用をしていただこうと、せっかく家族でお集まりになるんだったらこの機会を活用してもらいましょう、ということであります。この災害用の伝言ダイヤルなんですけれども、こちら、お正月の三が日に体験利用がすることができるようにいたしました。加えまして、自宅の備蓄状況であるとか、家具の転倒防止対策なども改めて確認をお願いをしたいと思います。地震にしましても、災害、様々ありますけれども、いつどこで何が起こるか分からない、そういったときも家族バラバラでも連絡が取れるようにしておく。そのためのちょっと練習を、備えよ常にと、2022年も安心に過ごせるようにという、そういうツールにもしていただきたいと思いますので、よろしくお願いを申し上げます。
私の方から今日は3点、最後、お伝えをいたしました。どうぞ。
(詳細は、総務局にお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:72KB)

質疑応答

【記者】(読売新聞・増田記者)ありがとうございました。幹事社の読売新聞から、まずオミクロン株の市中感染疑いの方なんですけれども、その医師の方のですね、性別や年代について、もう少し詳細を分かれば教えていただけますでしょうか。

【知事】はい、今お伝えしたのが、基本的な今日の情報であります。医師の方、そして海外渡航歴がないと、そして濃厚接触者と思われる方などについての検査は終わっていると、またing形であるということであります。

【記者】大阪ではですね、市中感染を受けて飲食店の人数制限の緩和を見送ることになりましたし、経済産業大臣も行動制限の強化に言及したということなんですけど、知事は都内で現在出ている制限をどうすべきかというようなお考え、今後どのような制限を実施するかということについて、お考えをお伺いしたいと思います。

【知事】東京は、この12月も様々な行動制限などを引き続きお願いをしているところもあります。例えば、飲食についても、認証店で1グループ8人までということでお願いをいたしております。今回この市中感染ということが出てまいりましたけれども、引き続き、皆様方には改めてのこの基本を守りいただくということを、徹底をしていただきたいということ。人がたくさん集まるところなどお避けいただくなど、これらのことを徹底していただくことだということに尽きます。先ほどの、不安な方々については、特措法に基づく措置になりますけれども、このように無料検査を受けられるようにいたしますので、咳や発熱などの症状のある方、無料検査で結果が陽性になった方など、これを経て陽性であるということであるならば、年末年始も診療、検査を実施する医療機関を先ほどお伝えしたところでございますので、それらのところでしっかりと対応していただきたい、このように考えております。

【記者】ありがとうございます。もう一つなんですけれども、岸田総理大臣がですね、先日改めて表明した、オミクロン株の濃厚接触者の宿泊施設待機なんですけれども、感染の拡大もあって、このままだと施設不足に陥るんじゃないかなという懸念がありますが、そのホテルに入った濃厚接触者の、その方からもちょっと不満の声が出たりとかしているという話も聞いておりまして、知事はオミクロン株の濃厚接触者の扱いについて、どうあるべきというようなお考えがあればですね、重複になる部分もあるかもしれませんが、お願いします。

【知事】はい、まず今日は市中感染の方がお一方出たということと、他の3名の方は海外からお戻りになる、もしくは入国される方ということであります。この対応につきましては、都として以前から帰国された方々は、そのまま宿泊療養の方にお移りをいただくことが良いのではないか、いうことを主張させていただいてまいりました。そのためにも、国に対して3,000室の宿泊療養施設を提供させていただいているということであります。ただ、検疫法、感染(症)法などの課題で、要請ベースといういつものパターンに陥るわけでございまして、お入りいただいていない方、またそれぞれのご事情があるということかとは思いますけれども、これらについては、やはり島国であるが故に、できることっていうのはその徹底してやっていただきたかったということが1点。水際対策で水漏れがあるということは大変残念ではあります。一方で、今後じゃあどうするのかっていうことについては、国の方で、今後のこの宿泊療養もしくは機内の濃厚接触者ということの定義など、これらをお決めいただきたいということを、昨日の1都3県の国への要望でも、それらのことも盛り込んで要請しているわけであります。市中感染という、また新たなフェーズに入る中で、現実的にどういう形が最も都民や県民、国民の命や健康を守ることができるのか、それらを国としてしっかりと定義などお決めいただければと、このように思います。都とすれば、医療提供体制を万全に備えておく。そして、既にお伝えしておりますように、概ね1週間の平均で1日の陽性者が100人を超えた場合には、現在のレベル1という体制から一気にレベル3の医療提供体制の準備に入りますので、それによって、受け入れる病院、また宿泊療養施設、また現在稼働休止をしている酸素・医療提供施設(酸素・医療提供ステーション)、これらをまた動かしていくと。さらに、今申し上げましたように赤羽で、人工透析が可能な受入施設ということを整えております。明日、実際の現場を見にまいりますけれども、これらのことについて、都としてできることをしっかりやっていく。そして、都民の皆様方には先ほどから、いつもお伝えしている換気を含めて、基本的な感染防止対策をしっかりとお守りいただくと、これに尽きるのではないかと、このように考えております。

【記者】ありがとうございます。もう1点はですね、コロナ関連ばかりで恐縮なんですけど、メルク社製の飲み薬が、本日、承認されまして、週末から20万回配送が始まるということなんですけども、どういう人が優先的にその飲み薬を使えるのかっていうところがですね、まだ詳細は明らかになっていないそうで、その飲み薬について、知事はどういうルールが望ましいというふうにお考えなのか、ご意見とかですね、考えがあれば、ちょっとまた教えていただけますでしょうか。

【知事】これも国の方針次第ということになりますけれども、今回のワクチンの3回目の接種もそうでありますけれども、やはり感染者が多いところ、また多く出るところにですね、それに比例した形での配分をお願いするのが、結果として感染を抑えていく、感染拡大を抑えるという、極めて戦略的、戦術的な必然ではないかというふうに考えます。経口医療薬、まずメルク社の分につきましては、こういう薬の名前もう少し言いやすいのにしてもらえないかなと、つくづく思うんですが、モルヌピラビル、こちらでございますけれども、ちょうど今日が厚労省において審議、承認予定と聞いております。重症化を防ぐということと、一方で、入院死亡リスク、これは30%抑えると。ファイザーについては更に高いとか色々な情報がございますけれども、いずれにしましても、現在直近で確保できるのがこのモルヌピラビルだということで、これらについては、重症化を防ぐ新たな治療方法として大いに期待するところであります。都として、都内で1,300の薬局、既に取扱薬局としてリスト化しておりますので、承認後、速やかに希望する薬局に配布する準備をいたしておりますので、それはまず国からいただくこの経口薬について、今申し上げたような、薬局への配布ということにつながっていく。是非これら経口薬という、新しい、またゲームチェンジャーでありますので、しっかりと確保していただく。契約して終わりではなくて、入手して、そこから始まりますので、最後までしっかりと詰めを行っていただいて、このコロナの、一連のコロナの対策に早く終止符が打てるように、国、そしてまたそれぞれの、私ども含めて自治体、更には医療提供体制に関わる方々、しっかりと連携とっていきたいと思っております。

【記者】ありがとうございます。各社さんありますでしょうか。

【記者】(フジテレビ・小川記者)フジテレビです。現在ですね、国は1日当たり入国者の制限について3,500人までっていうふうに言っていたんですが、厚労省の実績を見ますと、20日(月曜日)の段階で6,000人を超える入国者となっています。今日初めてオミクロン株の市中感染が都内で確認された中、この現状について、知事はどのようにお考えでしょうか。

【知事】はい、一時5,000、そしてそれを3,500を目途にということを聞いております。これも水際対策で、蛇口をどれぐらいに締めるかという一番根本的な話だと思いますが、現実に入国しておられる方々の状況を見ますと、6,000人を超える日が、12月20日(月曜日)ぐらいも6,000人を超えてきている。その後、4,000人、3,000人と。だいたいこれがピークなのかなとは思うんですけれども、この辺のところちょっと承知をしておりません。既に予約をしている人をプラスなのか、そこも入れて3,500なのか。実際に民間の航空会社の乗客数を絞るっていうのは、まさに国交省でやっておられることだとは思いますけれども、是非この点も、現在一人陽性者が出ると、全部の同乗者の方々が濃厚接触になるということから、先ほどの宿泊療養への限度が、各地で課題にもなっているところですが、私はできるだけこれは、先ほども濃厚接触者について、たまたま同じ飛行機に乗っていらした方が、陽性になっておられる例を見ますと、そういったことをしっかりとやっていく必要があるんだろうと。またそれを、せっかく日本に帰ってきた方が、お正月を過ごすために戻られたのに、ホテルに入らざるを得なくなったっていう話もちょっと聞いておりますので、申し訳ない思いではありますけれども、ここの感染症をいかにして抑えていくのか。その間に先ほどの経口薬の話もそうでありますし、ワクチンの3回目もそうでありますし、時間稼ぎといえば時間稼ぎではありますが、でもその時間稼ぎこそが、今重要なのであって、だからこの間に入手すべき経口薬、ワクチン、それを確実に入手をしていただきたい、そのように考えております。またそれは、皆さんも同じ思いではないかなというふうに思っております。

【記者】TBSテレビの中村です。2点ありまして、1点目なんですが、この年の瀬のクリスマスイブの日にオミクロン株の市中感染が出たということについての受止めをお願いいたします。

【知事】これは現実として受け止めるというしかございません。そしてまた、年末年始が始まるわけでありますけれども、是非この間も、皆さんご協力をいただいて、こういう年末年始は最後にする、そういう覚悟でみんなで取り組んでいく、その意識を共有したいと思います。

【記者】最後にもう1点で。今年1年は、小池都知事にとってどんな1年だったのかお聞かせください。

【知事】最後の定例記者会見にふさわしいご質問をありがとうございます。1月2日(土曜日)に1都3県で、緊急事態宣言を国に出してくださいと言って、内閣府の方にみんなで足並み揃えて伺った。それが、1年の始まりでございました。そこから考えまして、いくつもの波を経験をしたコロナ対策、そしてまたその間に、オリンピック・パラリンピックという日本にとりましては、また東京にとりましては、64年(1964年)以来の大きな国際的なイベントを抱えてきたわけであります。オリンピック・パラリンピックについては、結果的にバブル方式というのは、今、北京のオリンピック・パラリンピックをまさに、東京をモデルにして対応しようとしているということ、それは一つ、ある意味でのレガシーになったかというふうに思いますし、また実際は、1年延期と無観客という、これまでにない大会となったわけでありますけれども、今回、非常にこのネット社会になったということもあってか、実際に無観客どころか、これまでの様々な調査で30億人がオリンピック・パラリンピックを見た。そして、競技一つひとつをYouTubeなどで見た、その回数がなんと280億回に上ったという、このような調査がございます。よって、オリンピック・パラリンピックのアスリートの皆さんの素晴らしいパフォーマンスが、東京オリンピック・パラリンピックに大きなレガシーとして残ったと。選手は記録を、そしてみんなは記憶を残す。そのようなオリンピック・パラリンピックではなかったかと思います。1920年にベルギーのアントワープで行われた第一次世界大戦、そしてまたスペイン風邪が世界で流行したその直後に行われたアントワープ大会、これを参考にしてもまいりました。数々、このオリンピック・パラリンピックは課題も大きかったところではございますが、皆様方のご協力を得て、無事に終えることができたと、このように考えております。そして、これから2021年を振り返りますと、そうですね、様々な文化イベントも行いましたけれども、これもレガシーとして、せっかく残しているこのレガシーを更に世界へ広げていくことを考えていきたいと思いますし、パラスポーツで培われた、この街の段差をなくすこと、ホームドアを付けることといったハードだけでなく、難民の皆さんを迎え入れたり、また、パラの選手の方々のすばらしいパフォーマンスを見て勇気づけられたこと、そしてまた様々な障害を持った方々に対しての心のバリアフリーなども大きく進めることができたのではないかと、このように思います。あと、スポーツでいうと、東京のヤクルトが優勝して、来年は寅年なので、タイガースにもちょっと頑張ってほしいというふうにも思います。1年間、本当に忘れ得ぬ1年でございましたけれども、皆様方のご協力を得て、1年が無事に過ぎますよう、まだ日にちが残っておりますし、ましてや市中感染が出たということで緊張する年末になりそう、私どもにとりまして緊張する年末になりますけれども、しっかり都民の皆様方の命と健康を守って、そしてサステナブル・リカバリーを2022年目指していきたいと考えております。じゃ、最後でお願いします。

【記者】テレビ東京の吉田です、よろしくお願いします。分科会の尾身会長が、オミクロン株について、既に国内複数の地点で市中感染が起きている可能性を指摘しています。こうした中、年末年始で帰省が行われると、全国各地にオミクロン株が広がってしまう可能性もありますが、知事としては、帰省を控えるよう呼び掛けるお考えなどはありますでしょうか。

【知事】はい、まさに不安を抱える方に対しての無料検査というのは、まさしくそういった帰省して実家のおばあちゃんに、自分がもしかかっていたらうつしてしまうんじゃないだろうかという不安、そういったことを抱える方などにお役立ていただくということだと思います。そしてまた、基本は、もうこの間、幾つも学習をしてきた私たちです。この移動する際にも、様々気を付けるべきことは気を付けていただきたいし、また家族で集まったときも、お皿を分けるとか、小さな話かもしれませんけれども、そういったところから感染しやすいというのは、これはどんな株でも同じであります。ましてや、オミクロンだったら伝播力が強いということでありますので、そういったことをベースにしながら、年末年始をご家族でお過ごしいただければと。そして、安全・安心な年越しになるようにお努めいただきたいと、このように思います。ありがとうございました。

※テキスト版については、読みやすさを考慮し、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどの整理や補足説明をしています。

(テキスト版文責 政策企画局政策調整部政策調整課)

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