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令和4年(2022年)5月9日更新

小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和4年4月28日)

知事記者会見
2022年4月28日(木曜)
14時00分~14時50分

 

【字幕版】はYouTube東京都チャンネル(外部サイトへリンク)からご覧いただけます。

特設サイトQRコードの画像

知事冒頭発言

1 新型コロナウイルス感染症への対応について

【知事】連休に入る前の28日(木曜日)の記者会見であります。今日は、5点お伝えをいたします。まず、コロナなんですが、毎週専門家に分析をして、状況分析していただいて感染状況と医療提供体制について、結果として感染状況、今回は赤から一段下がりまして、オレンジ色に下がりました。そして、医療提供体制は以前からオレンジですが、引き続き同じレベルです。注意事項として、新規陽性者数の増加比は、継続して100%みんなほとんど矢印(スライド)が下を向いてるわけですが、これは100%を下回っているということですが、ただ高い。そもそもが高い水準で5,000人という数字になっています。十分に下がりきらないという中で、そのまま増加に転じるということについては、警戒が必要だというご指摘があります。また、入院患者数に占める60代以上の割合ですけれども、こちらの方も引き続き高い割合、高い値だということでそのままの推移ということについては、更に動向の注視が必要だという分析をいただいています。いよいよ明日からゴールデンウィークに突入するわけであります。帰省や旅行で出かけられる方もいらっしゃるかと思いますが、今はリバウンド警戒期間の最中だということ。これから人の動き、流れが増えるということで、感染の再拡大のことも懸念されるという時期になります。そこで大切なことを3点お伝えをしたいと思います。一つはワクチン。二つ目が検査。そして三つ目が基本的な感染防止対策であります。
1点目ですけれども、ワクチン。感染拡大を食い止める、攻めの武器と何度も申し上げてまいりました。皆さんに、3回目の接種を行うための会場なども設けてまいりまして、3回目の接種は都内全体、全人口の51.9%に届きました。しかし、ご覧いただいてるように(スライド)、若い世代では、未接種の方が多いということが見てとれるかと思います。先週のモニタリング会議で、新規の陽性者と重症患者の発生割合や抗体保有の面などで、3回目の接種の効果があるということは、もう既に報告をされております。そして、都はワクチン接種の促進ということを引き続き行いますので、大規模の接種会場で予約の必要のない接種を行ったり、大学や企業の団体接種などの様々な接種機会を提供いたしております。ご利用いただきたいと思います。若い方、若い皆さんは特に、自分を守るということも、そしてまた大切な人を守るということからも、またさらに大きく安全な社会を作るため、ぜひともこのゴールデンウィークの期間を利用して接種もしていただきたいと思います。都におきましては、ワクチン接種の促進のために色々な特典などを行うキャンペーン事業「TOKYOワクション」、これまでも実施してまいりましたけれども、今回、3回目接種を促進をするという、そのための特典、新たな特典を提供いたします。今ご覧いただいておりますように(スライド)、エコバックです。北京2022冬季大会のメダリストで東京ゆかりのアスリートの皆さんの直筆サインが入ったトートバッグなど、特典として加えております。応募の受付が5月の後半に予定をしているんですけれども、詳細改めてお伝えをいたします。それから、都では外出の際などにご活用いただく「若者向けの感染予防チェックリスト」を、こちらを提供しています。今回3回目接種を済ませて、このチェックリストを、この応募の開始前までにご利用いただいた若い世代の方は、特典に更に特典ということで、当選確率を3倍にいたします。チェックリストの利用方法ですが、ご覧のQRコードからご確認をいただきたい。先ほどから申し上げてますように、応募の受付ですけれども5月の後半以降の予定といたしておりますが、どしどしと参加いただければと。これがまずワクチン関係です。
それから2点目が、ゴールデンウィークの期間中に帰省旅行などを控えておられる。そして、感染の不安を感じておられる無症状の都民の方。この方々が帰省、旅行などでも、安心していただけるような無料検査の取組を強化をいたします。ご覧のような(スライド)主要駅に臨時の無料検査会場を設置をいたします。これらを活用していただいて、帰省など、まずご出発前と、それからお帰りになった帰着後に、検査を受けていただければと思います。検査場所ですけれども、ご覧の(スライド)QRコードからご確認をいただきたいと思います。5会場、東京・品川・上野・池袋・新宿駅、その近くに設けております。また、普通にこの検査、診療、咳があるとか発熱など、そういった方々については、ゴールデンウィークの期間中も都内の診療検査体制は確保いたしております。咳、発熱でどうかなという、少しでも症状のある方はこの間も積極的に受診をしていただきたいと思います。
そして最後、3点目ですが、これはもう繰り返し申し上げております。基本的感染防止対策の徹底ということです。特にこの間は普段行かない場所に行ったり、普段会わない人と会うなどと、いつもと違う環境に身を置くことも多くなることだと想像できます。開放的な気分を味わうこともできるかと思いますが、そんなときこそ、いつもの感染対策、忘れないでいただきたい。また特に冬場だけではありません、換気です。こちらもこまめにお願いをいたします。ということで、今申し上げた点も含めまして、ゴールデンウィーク中の対策のポイントをまとめてお伝えをいたしました。これらについては東京都の防災ホームページでも確認できますので、是非ご覧いただきたいと思います。ゴールデンウィークに向けましては、近隣の3県とも共同で、基本的対策の徹底。そして、ワクチン接種の呼び掛けを行っております。どうぞこのゴールデンウィーク中も感染拡大防止に、引き続きのご協力、よろしくお願いを申し上げます。
(詳細は、政策企画局、総務局、福祉保健局にお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:2,127KB)
(「GW期間 無料検査体制を強化(3154報)」は、こちらをご覧ください。)

2 子供のための取組について

【知事】続いて、子供のための取組についてお伝えをいたします。1点目ですけれども、育児休業ということ、東京都では、イクボス宣言など、上司にまずしてもらったりして進めてるんですが、育児休業も取得率が徐々に上がってはきております。その取得を促進に向けて取組をしていく。これについてのお伝えであります。
まず育児休業、いわゆる育休なんですが、今年の4月に改正法が施行されました。法制度の面では充実をしてきていると言えるかと思います。ただし、制度はあっても、職場の空気とか、理解が得づらいことや、キャリア形成の不安などから、育休の取得に躊躇するという人はいまだに多いわけですね。そこで男女問わず、育休を望む方にとって、誰もがその育休を取得しやすい社会を実現する。そのために、この育休という名前そのものが、休むと書いてあるわけです。仕事を休む期間ということで、何かこう後ろめたい雰囲気を醸し出すということではなくて、社会の宝物である子供を育む期間と、ポジティブに考えられないか。要は、意識を変えていきましょうという、マインドチェンジも必要だということであります。制度があっても、なかなかそこを実際の実施につながらないことが日本の場合って、そうかこの分野だけではなく、たくさんあるんですけれども、特にこの分野、東京都では、育休ということだけではなく子育て、子供を産みやすくする不妊治療のことなどなど、先駆けてこれまでも取り組んできたところですが、今回、この育休のイメージを一新する愛称を皆さんから募集したいと思います。応募期間ですが、今日から5月30日(月曜日)まで、どなたでもご応募可能であります。各界の有識者や著名人による選考を経て、決定をしたいと思います。砂漠の民の遊牧民、逆に自然相手に24時間忙しいです。遊牧民だからといって遊んでいるわけではありません。それから、このゴールデンウィークに、海外に出張される閣僚の方々。よく外遊といいます。なにか遊びに行くという雰囲気が、外遊という言葉の中から醸し出されて、いつもそこに何か外に行くことがどうか、みたいな捉え方が多いんですが、日本の国会はみんな大臣縛りつけて外にも行けないということは、結局、日本のプレゼンスがなくなってしまうということ。行かないので記者も行かないし、よって全体の雰囲気は変わらないという悪循環があること、よく思い出していただきたいと思います。要は、遊んでるわけじゃない、それから育児休業といっても休んでるわけじゃない。そういったことから、是非この育児休業、育休という言葉も定着していますけれども、でも、ここを育児のための大切な時間を確保するんだと。そういうのが全体の働き方の中に組み込まれていくということがこの日本、少子化の日本に必要なんじゃないでしょうか。子育てを経験している方や、従業員を守る経営者、それから、未来の東京に期待する若者、子供さんもそうです。是非是非、色々な方々から様々な思いの詰まった愛称のご応募をお待ちをいたしております。育児休業ということは法律用語でも決まっているんですけど、このあたり野田聖子さんとも前、話もこういったことで盛り上がりました。是非マインドセット、意識も変える。そしてその中で、みんなが使いやすくなるような制度ということのためにも、育休という言葉そのものを確認、また見直して、愛称をつけていく。愛称が結果的に法律を変えるぐらいの力を、パワーのあるような言葉になればいいなと思っています。
2点目です。こどもの日に関連した取組についてであります。こどもの日をまもなく迎えるに当たって、都のイベント、お子さんが楽しめるイベント、そしてオンラインコンテンツの情報を特設ページにまとめておりますので、「東京都こどもの日スペシャル」と題しておりますけれども、こちらにまとめて公開をいたしましたので紹介をいたします。東京都では、この大型連休期間中にワークショップを開いたり、オンラインのお祭りなどなど、お子さんが楽しめる様々な取組を実施をいたしております。今、ご紹介しております特設ページで、例えば都立公園でこいのぼりを作るイベントであったり、オンラインのサイエンスショーなど、合わせますと90を超えるイベントなどを準備をしております。もちろんそのためにも、お出かけ前の感染防止対策なども掲載しておりますので、是非感染対策をした上で楽しんでいただく、またオンラインの形のものもございます。ご家庭でこのこどもの日スペシャルをチェックしていただいて、お子さんが楽しむ、そして笑顔になるような時間をお過ごしいただきたいと思います。
まだまだあります。3点目です。「こども記者」の募集についてお伝えをいたします。このこども記者は、もうそのものなんですけども、子供さん自身が関心を持つ内容を実際に取材して、そしてこれを記事じゃないです。動画に作成してもらうという体験プログラムを用意いたしております。募集期間は、今日から5月31日(火曜日)までの1か月間としております。対象は、都内に在住または通学をしている小学校4年生、5年生、6年生。専用の応募フォームからお申し込みいただければと思います。5月31日火曜日、応募締切りをした後ですね、選考の上、「こども記者」を決定をしたいと思います。夏休みが始まります7月頃から取材活動、撮影、動画制作、番組の収録を予定をいたしております。「こども記者」が活動している一連の様子、それそのものをドキュメンタリー映像化もいたしまして、秋頃にはテレビ放送やYouTubeで配信を予定していますので楽しみにしていただきたいと思います。こちら、子供のための取組、3点セットでお伝えをいたしました。
(詳細は、子供政策連携室にお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:371KB)
(「「育児休業」の愛称を募集」はこちらをご覧ください。)
(「特設ページ「東京都こどもの日スペシャル」」はこちらをご覧ください。)
(「「こども記者」を募集」はこちらをご覧ください。)

3 「キングサーモンプロジェクト」の協働プロジェクト(第2期)について

【知事】次にベンチャー関連、スタートアップ関連でありますが、キングサーモンプロジェクトの共同プロジェクトのスタートについてのお知らせです。このプロジェクトですけれども、都が独創的なアイディアや先端的なプロダクトを有するスタートアップと一緒に協働しまして、都政現場で課題の解決に取り組むというプロジェクトです。都へのプロダクトの本格導入をきっかけにして、スタートアップの更なる成長を目指しております。このあと具体的にご紹介もいたしますが、まずは今年度第2期のスタートアップが決定をしました。3件、先行導入プロジェクトを進めてまいります。三つの分野があります。まずまちづくり分野、こちらでは株式会社Psychic VR Lab。こちらを選定させていただきました。都市整備局と連携しながらバーチャルコンテンツを通じて、東京の魅力を効果的に発信していくという、そういうプロジェクト、プロダクトであります。そして、教育分野においては、株式会社エドガさんが都立田無工業高校で建築現場などでの危険作業の実習をVR、バーチャルリアリティで実現をするというものであります。そして最後が農業分野、こちらはGINZAFARM株式会社さん。こちらの会社はですね都立大島高校でロボットを活用して広い農場の管理を省力化、高度化していくというそのような挑戦です。そして、今回のプロジェクトですけども、振り返ってみて、第1期のキングサーモン企業、こちらも飛躍的に成長を遂げているところもあります。例えば、マッスルスーツのイノフィス社ですけれども、1年間で売上げを倍増させて7億円超達成ということです。その他様々なプロダクトが実際に実装するわけです。都のプロジェクトなどにおいて。こうした第1期の企業のプロダクトを紹介をいたします国内外メディア向けのイベント、これを5月の18日(水曜日)に八重洲のDIAGONAL RUN TOKYOという場所で、会場で、開催をいたします。実際に各企業のプロダクトをリアルに体験できるブースも設置いたしますので、是非ご参加いただきたいと思います。デジタルサービス局の方に詳細についてはお尋ねをいただきたいと思います。
(詳細は、デジタルサービス局にお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:391KB)
(「キングサーモンプロジェクト 第2期企業採択」はこちらをご覧ください。)

4 スマートフォンアプリについて

【知事】それから都が制作したスマートフォンアプリ、スマホのアプリについて、2点お知らせをいたします。こちらが今日の4点目の項目です。まず東京(マイ・)タイムライン、これは冊子になってまして、この東京(マイ・)タイムラインを使って、例えば大規模風水害への備えを色々なシチュエーションの、うちだったらどうする、どういうふうに連絡をするっていうのを楽しみながらご家族で準備をしていただくという、そういうツールでございましたが、それを今度スマホ化いたしました。スマホでより手軽にマイ・タイムラインを作成できる。そのようなアプリを作りまして、今日からの配信といたします。このアプリですけれどもスマホのチャットボット機能を使いまして、色々な質問が来ます。それに答えていくことによって、自分自身のタイムライン、様々な災害に、特に水害などに備えたあり方、どこへ逃げる、どうするこうする、こういったことがマイ・タイムラインとして作成ができるようになっています。また、ご自宅など、そこに選択した地点を入れておくことによって河川の氾濫や土砂災害などの水害リスクが視覚的に表示されます。リアルな感じを、それで受け止めていただけるということです。それから気象情報などのプッシュ通知によって作成したマイ・タイムラインの確認を促す。急に雨雲が迫ってますよなどなど、色々な気象データ、それとマイ・タイムラインとの連関で何をすべきかっていうのを教えてくれるっていっていいのかな、そういう機能をつけております。マイ・タイムラインの確認を促すことと避難行動を適切にサポートするという仕掛けになっています。ちょっと動画にしましたのでご覧いただきたいと思います。

(動画放映中)

(知事)はい。ということで私の長々とした説明よりも、今の見ていただければ早かったかと思いますが、いずれにしましてもこのマイ・タイムラインですが、これまでの紙に書いたり、シールを貼ったりということではなくて、スマホ版、アプリ版になっています。これも毎年のように全国各地で大規模な風水害が発生しています。いつ東京の各地で起こってもおかしくない。そういう状況ですので、是非このアプリ活用して、例えばゴールデンウィーク期間中にご家族で、大雨や台風のときに取るべき行動について、是非ご家族で一緒に考えていただきたいと思います。ということで、この防災アプリ、マイ・タイムラインのスマホ版ということでご紹介をいたしました。
次に同じくスマホを活用したこの「ハイパー江戸博」について、お伝えをいたします。これは、江戸の町にタイムスリップをするというものでありまして、江戸東京博物館が、4月から大規模改修に入っているんです。この間はどうぞデジタルを活用して、休館中でも、お楽しみいただけるようなアプリになっております。こちらも映像でご覧ください。

(動画放映中)

【知事】はい。とてもおしゃれなこの動画になっていますが、今、「えどはくん」っていうのが書いてあるんですけれども、人が走ってる様がありますが、これがアプリの主人公です。えどはくん。そして皆さんが、このえどはくんになって両国の街を散策しながら、その中で隠されているカードを集めるという仕掛けになっています。カードについては、右側(正しくは、スライド左側)に、この素晴らしいデザインとともに出ているこれらのカードを集めていただいて、カードが集まりますと、隅田川を渡れるなどの、行動範囲が広がると、通行証なんでしょうかね、さらに広い地域で楽しめると。一種のロールプレイングゲームのようになってまして、そして皆さん自身が江戸の世界に没入できるという作りになっています。この「えどはくん」の所作ですけれども、走り方とか歩き方とか、これは日本舞踊の藤間流師範の藤間涼太朗さんに、モーションキャプチャのご協力いただいて、体のポイントポイントに仕掛けをして、その動きによってそれを記憶して、このえどはくんに同じような動きをさせるという、そういうことだとご理解いただければと思います。この着物を着た江戸の人たちが、人々がいっぱい映ってました。リアルに再現しているところなど、とても江戸の中に、ご自分が入り込めるのではないかと。英語版も準備していますので、それで世界中の方々にも楽しんでいただけるかと思います。いずれにしましても休館中の江戸博、江戸東京博物館ですが、この他にも、展示室の高画質なドローン映像とか、デジタル化した収蔵品の公開など、本当に様々なデジタルコンテンツ展開をしていますので、こちらもどうぞ、ゴールデンウィーク中には、おうちでも楽しんでいただけるかと思います。どうぞ、江戸の時代にトリップして楽しんでいただきたいと思います。
(詳細は、総務局、生活文化スポーツ局にお聞きください。)

(会見で使用した動画(東京マイ・タイムライン)は、こちらをご覧ください。)
(会見で使用した動画(ハイパー江戸博)は、こちらをご覧ください。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:1,182KB)
(「アプリ版「東京マイ・タイムライン」を配信」はこちらをご覧ください。)
(「ゲームアプリ「ハイパー江戸博」をリリース」はこちらをご覧ください。)

5 知事の出張について

【知事】それから最後に海外出張のお知らせをさせていただきます。5月の14日(土曜日)はゴールデンウィーク終わってからですけれども、5月の14日の土曜日から18日(水曜日)までの間、クウェートとUAEのアブダビに出張をするというお知らせです。今の世界的なパンデミックを収束させるため、いつもお伝えしているようにコロナウイルスの武器として期待されているというのがワクチンですよね。さらに、国産ワクチンが必要だということは、何度も申し上げてまいりました。都の医学総合研究所、こちらでは研究がずっと行われておりまして、その中でも1回の接種で長期にわたって免疫の維持が期待できるなどの特徴を持ちます国産ワクチンの研究開発を進めてまいりました。こうした研究開発に大変、関心を示されたのがクウェートであります。そこでクウェートの研究者と既に意見交換も開始をしているところです。そこで私、クウェートとのお付き合いも大変長くなっております。前のシェイクがお亡くなりになった弔問もしたいと思っておりますけれども、私自身クウェートを久しぶりに訪問いたしまして、これまでの協力関係を更に深めていく。そして今申し上げたワクチン開発を前進させるなど、都の感染症対策の一層の推進を図りたいと考えております。そして都では、次の世代を担う若者の多文化共生を推進しているところですけれども、英語圏だけではありません。色々な地域との交流に力を入れております。今回、アブダビを訪問することによって、都立高校として初めてになりますけれども、中東との交流に向けて、現地関係者と意見交換等を行うというものであります。この海外出張については、本当に久し振りになります。令和元年の8月に北京を訪問して、当時の姉妹都市の関係もございまして、北京を訪問いたしましたが、それ以来3年ぶりとなります。海外との連携を深めまして、都の施策の推進につなげていくということで出張に臨みたいと存じます。
以上、長くなりましたけれども、今日は、5つのポイントでお伝えをいたしました。
(詳細は、政策企画局、福祉保健局、教育庁にお聞きください。)

(「知事の海外出張」はこちらをご覧ください。)

質疑応答

【記者】(毎日新聞・竹内記者)知事ありがとうございました。それでは、幹事社から3点質問させていただきます。まず、都民割「もっとTokyo」について伺います。愛知県大村知事が、先日県民割をゴールデンウィーク明けに再開すると発表しました。知事は「もっとTokyo」について感染動向などを見極め、GoToトラベルに合わせて再開するとおっしゃっていましたが、現時点で再開の予定について改めて伺いたいと存じます。2点目、カジノを含む統合リゾート型施設IRの整備についてです。国への申請期限が本日までとなりました。都の申請について、知事は、IRというのはメリットもあり、デメリットもあり、総合的に検討していく必要があるとおっしゃっていました。改めて、東京都としてIR誘致へのお立場、お考えをお願いいたします。3点目、神宮外苑の再開発、計画についてです。昨日、日本イコモス国内委員会のメンバーが記者会見をして、再開発による樹木の伐採が2本で済む独自案を発表しました。事業者による計画では約900本の伐採が必要となりますが、現行の再開発計画変更の可能性などについて知事のお考えをお願いいたします。以上3点、よろしくお願いいたします。

【知事】はい、まず最初に「もっとTokyo」実施の再開についてのお尋ねです。これは、以前からGoToトラベルに合わせての再開を予定しておりますので、それについての変更、GoToトラベルへの対策、国がどうやっていくのか、注視してまいります。いずれにせよ、感染症のリバウンドに警戒をして、その状況を見極めていくということが必要だと考えております。それから2つ目が、IRの申請云々のことでご質問がありました。都は申請を行っておりません。また先ほどご質問の中にありましたように、これまで都としてメリット・デメリット両面から総合的に検討してきて、今後も引き続きこの検討を行っていくということに変わりがございません。それから、神宮外苑の再開発でございますが、都のまちづくりの方針を踏まえて民間地権者が提案して、そして競技の継続性に配慮したスポーツ施設の連鎖的な建替え、そして広場の創出、緑の充実を図って開かれた庭として再生していくものであります。一方で、この提案につきましては、スポーツ施設の現地建替えを前提としておりまして、競技の継続性の問題など、課題が多いというふうに思われます。いずれにしましても、都として民間事業者に対して既存の樹木について詳細な調査を行って、強力な、失礼しました。極力保存をする。または移植などを進めていきます。以上です。

【記者】ありがとうございました。各社の質問に移ります。質問のある方は挙手ボタンを押して、知事の指名を受けた上で所属と氏名を名乗ってから質問をお願いします。

【知事】はい、朝日の関口さんどうぞ。

【記者】聞こえますでしょうか。

【知事】大丈夫です。

【記者】(朝日新聞・関口記者)コロナ関連の質問なんですけれども、病床の関連です。現在、最高レベルの3を維持していますけれども、今月22日が期限のリバウンド警戒期間まではこのレベルを維持するのでしょうか。その理由とあわせて教えてください。

【知事】はい。病床については現行維持をすると同時に、緊急の受付については柔軟に行っていくという考え方でおります。

【記者】すいません、ちょっと追加なんですけれども、コロナ禍で海外というか、都外への出張も控えていたと思うんですけれども、今回の海外出張っていうのは、知事のウィズコロナの動きの一つとして捉えてもよろしいのでしょうか。海外出張っていうのを増やしていくことを今後お考えでしょうか。

【知事】はい、今このコロナ対策、国内で徹底して行っていただいております。と同時に社会経済活動との両立ということで、現時点ではリバウンド警戒期間ということにしております。ワクチン接種、感染対策をしっかりとと書いてありますように(バックパネル)、これらのことを徹底しながら進めていく。海外もしかりでございます。

【記者】ありがとうございます。

【知事】日経さん、上月さん。

【記者】日経新聞の上月です。よろしくお願いします。旧こどもの城についてお伺いします。先日の有識者会議で、都民の城への改修は、端的に言ってしまうと取りやめた方がいいのではないかというような意見がまとまっています。これについて、知事はどう受け止めていらっしゃいますか。

【知事】先日、有識者会議が開かれて、この地区全体のまちづくりについてのあり方の議論があったわけであります。今回、都民の城の改修については、有識者会議の先だっての議論であったり、それから現在もコロナ対策として、酸素・医療提供ステーションで活用しているということもありますので、この状況、更には今後の見通しや、あとあの地域です。(国道)246(号)の真正面といいますか、面して、その立地やこれまでの流れなどなど、進め方も総合的に考慮しながら、その取り扱いについて検討していきたいと考えております。

【記者】ちょっともう一つお伺いします。国産ワクチンについて、クウェートが関心を示しているということなんですが、このワクチンの開発については資金が足りないというのが課題だったと思います。クウェートが関心を示しているというのは、資金供与で関心があるということなんでしょうか。

【知事】このワクチンが、先ほども申し上げましたように、非常に効果が長く続く、場合によっては一生に1回ということも言われております。ワクチンは4度目が、日本においては4度目が、始まるということで、厚生労働省からもその旨の発表もされているところです。海外では5度目というところもあるんですね。これいつまで打ち続けるんですかということは、どこの国でも考えている、誰でも考えている。そういう中で、たまたま紹介する機会がございました医学研での研究されているワクチンについて、非常にまずクウェートが関心を示されている。他にもございますけれども、やはりここへ来て、何度もワクチンを打っていくということに対しての人類にプラスの貢献が何かできないかということでの共同開発。やり方については、現地でお互いに話し合っていくことになると思いますけれども、そのことについて、直接のコンタクトということになります。

【記者】分かりました。ありがとうございます。

【知事】東京新聞、土門さん。

【記者】東京新聞、土門です。私、外苑再開発イコモスの提言について、ちょっと補足で伺わせてください。都は今、環境影響評価審議会で審議をしていると思いますが、知事ご自身はですね、事業者の計画について環境面とか景観の面での影響、どのようにお感じになっているか教えてください。

【知事】様々な分析がございますし、都としてのまちづくりという様々な観点から考えていく必要があるのではないかというふうに思っております。読売、大野さんどうぞ。

【記者】読売新聞、大野です。お話のあった育児休業の愛称のことであります。大変興味深い試みだなと思ってるんですが、一方で愛称を決めた後、どう広めていくかということなんですが、例えば知事もおっしゃっていたように、これ法律用語であるわけで、国に対して、例えばそれを変えるように働きかけていくのかですとか、あるいは東京都としても職員の育児休業に関する条例というのを持っていたかと思うんですけども、そういうところから変えていこうというおつもりなのか。あるいはもうちょっとハードルを低くして、都のイベントとか啓発活動で、そういう決まった愛称を使っていこうとか、今のところどういうふうに、そういう、愛称を広めていこうとお考えなのか、ちょっとお聞かせてください。

【知事】色々な場面で、これを通ずるような愛称を皆さんから募集をしていくわけであります。法律用語とそれから愛称と違うことがしばしばございますけれども、まあ基本となる法律の名称から変えるというのも、そのなんていうんでしょうか。子供を大切に産み育てて、かつ男性、女性を超えて育児を行うことが、もうごく当たり前だと。それが社会の、日本という社会の生き方の中に溶け込んでいくというためには、まだまだ育児のために休業するというのが、なんとなく後ろめたさを感じさせるようなことがあっては、進みづらいんだろうなと。ですから、こういうキャンペーンを行うことによって、実際の労働環境であるとか、上司の対応とか、こういったことが変わってくればというふうに期待をしているところでございます。野田聖子、こども庁創設のために努力しておられる野田さんには、この愛称を広く求めるということについてもお伝えをしております。連携しながら進めていき、かつ日本の現在の育児休業の制度、今、男性で12.5%(正しくは、12.65%)かな、女性は81(.6)%というんですが、そもそもこの女性の育児休業制度の活用度っていうのが、会社を辞めちゃったら、育児休業制度を活用していることにならないんです。だから81(.6)%で高いじゃないかと、皆さんおっしゃるんですが、その前に辞めるという決断をせざるを得ない日本の働く場の問題っていうのを、もっと考えるべきじゃないかな。そういったことも含めて、この括弧つきの「育児休業制度」なるものを、改めてみんなで考えるそういうきっかけになることが必要なのではないかと思います。法律用語も、つい先だってはその大使館の設置の法律に関連して、名称をキエフからキーウに変えるということがございました。これも色々な流れの中で、ウクライナ側の言葉を使った方がいいんじゃないかという機運も手伝って、そのように早く法律の中での名称が変わったという一つの例だと思います。ですから、これらも愛称を求めていくということも、結果としてそういう流れになっていくというのは、それだけ皆さんの共感を呼ぶ、かつ大義がある、そのような名称になっていけばいいなと思っておりますので、皆さんの思いを込めて愛称を是非ご応募いただければと、このように思っております。

【記者】ありがとうございました。

【知事】じゃあ最後に、NHKの尾垣さんどうぞ。

【記者】NHKの尾垣です。すいません。よろしくお願いいたします。再三の神宮外苑のお話で申し訳ないんですけれども、樹木伐採の是非はさて置いた上で、都民からは具体的な伐採の内容が明らかになってから、わずか1か月後のその都市計画審議会の都市計画の変更が承認されたことで、情報公開が十分に行われていないのではないかという声も上がっています。中には、事業者と都民が直接話し合えるような、協議会の場所を設けてはどうかという声もあるのですが、こういう住民との合意形成のあり方についてはどのようにあるべきかというのは都知事としてどうお考えか、教えていただけますか。

【知事】はい、色々な、ここだけではございません。東京都内には様々なプロジェクトが行われており、そしてそれら手続きに従ってできていると、進められているということであります。これらについては、樹木について今調査をよりこう進めていくべきであるということを都から求めているところでありますし、こういったことについては、様々な形で公表されていくことになるかと思います。

【記者】ありがとうございます。

 

※テキスト版については、読みやすさを考慮し、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどの整理や補足説明をしています。

(テキスト版文責 政策企画局戦略広報部企画課)
 

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