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令和4年(2022年)6月3日更新

小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和4年6月3日)

知事記者会見
2022年6月3日(金曜)
14時00分~14時40分

 

【字幕版】はYouTube東京都チャンネル(外部サイトへリンク)からご覧いただけます。

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知事冒頭発言

1 新型コロナウイルス感染症への対応について

【知事】まず、今日は1、2、3、4、5、6点お伝えいたします。まずコロナですが、今週の状況については、専門家によりますモニタリング項目の分析で、感染状況と医療提供体制、それぞれオレンジと黄色ということで、先週と変わりません。ポイントですけれども、先生方は、基本的な感染防止対策の徹底や、通常医療とのバランスを踏まえた柔軟な病床運用など、指摘がありました。このまま感染を抑えていきたい。これは皆同じ思いだと思います。よろしくお願いいたします。ただ、コロナとの闘いは、まだ続いておりまして、都民の皆様方におかれては、基本的な感染防止対策の徹底、繰り返しでございますけれども引き続きお願いいたします。家庭や職場で、こまめな換気しておられますでしょうか、混雑した時間や場所を避けておられるでしょうか。マスクは場面に応じて、正しく着用していただければと思います。その他、こちらのスライドにありますようなことに注意しながら、感染防止対策にお努めいただきたいと存じます。感染を広げない、そのためにはワクチン接種も重要です。都の大規模接種会場ですが、若い方々が訪れやすい立地のいい会場などに再編をいたしまして、これまでのモデルナやファイザーなどのほかに、新たにノババックスを加えて、複数のワクチンで選択ができる対応が、複数のワクチンに対応するなど、様々な接種のニーズに応えられるようにいたしております。それから、高齢者の方々の4回目の接種も始まっております。ご自身と大切な方を守る、そして安全な社会をつくるために、是非このワクチン接種については、引き続きよろしくお願いをいたします。
そして3回目の接種を終えた方、そして陰性証明お持ちの方、対象といたしまして、「もっとTokyo」をトライアルといたしまして、6月の10日(金曜日)から7月の31日(日曜日)まで行います。宿泊のご旅行は1泊5,000円、日帰りのご旅行は2,500円を助成をいたします。また子供さんには、宿泊、日帰りともに、1,000円を上乗せすることといたします。そして、ワクチン接種と感染対策しっかりと行った、都内観光の促進に結びつけていきたいと考えております。今は私たち一人ひとりが、基本的な感染対策を徹底する、それによって感染を抑え込むステージであります。ご協力のほどよろしくお願いをいたします。
(詳細は、総務局、福祉保健局、産業労働局にお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:408KB)
(「都内観光促進事業のトライアル実施」はこちらをご覧ください。)

2 エネルギー関連について(電力ひっ迫・HTT EV買換え編)

【知事】次に、エネルギーの関係で、2点お知らせいたします。1つ目ですが、電力ひっ迫についての国への緊急要望、そして1都3県の共同メッセージについてであります。今年の夏の電力危機に向けては、電力を減らす、そして創る、蓄めるということで頭文字とってHTT。これについては、繰り返しお伝えをしているところで、ここはポイントになってまいります。都といたしまして昨日、この夏に向けて、電力のひっ迫などに関する情報発信、そして国民や事業者に求める具体的な節電行動などの周知や徹底、これについて全部で4項目ですけれども、国に対しまして、緊急要望を実施をいたしました。で、この緊急要望は、4月にも行っております。その後、需給ひっ迫警報の発令時間の前倒しや、その前段階、その前の段階での準備情報の発信が検討されるなど、一定の進展も見られているところでありますが、これから本格的な夏を控えているわけであります。国との取組の実効性を高めるために、今回、緊急要望をいたしたところでございます。また、この夏の省エネ、節電について、埼玉県、千葉県、神奈川県を含みます1都3県で共同メッセージを発出をいたします。電気代の値上がりが続いております。都民、事業者の皆様には、電気代の節約にもつながるこの夏の省エネ節電について、改めてお願いをいたします。ご家庭の皆様方には、エアコンや冷蔵庫の使い方など、先日も小学校に行って、冷蔵庫の使い方っていうので、強、中、弱と設定温度を見てねと、そのようなことを子供たちを通じて家庭に伝わっていればいいなと思うんですが、エアコンや冷蔵庫の使い方など、今すぐにでもできる日頃の省エネ、節電に取り組んでいただきたいと思います。さらに、夏の前に省エネ家電に買い換えますと、一層効果も大きいかと思います。是非、皆さんと一緒に地球にも家計にも優しい、そのような取組を進めていきたいと存じます。それから、事業者の皆さんにも、オフィスでも省エネ、節電していただいているかと思います。そもそもクールビズを始めたときは、事務所部門の省エネが進んでないことからピンポイントで意識改革、そしてまたエアコンの設定などについて、呼び掛けたものでありますが、改めて、オフィスでの省エネ、節電ということにお努めいただきたいほか、省エネ設備への更新も進めていただきたいと思います。また、夏に電力がひっ迫する時間帯っていうのは、だいたい午後2時ぐらいなんですね。ここのピークをずらす工夫をお願いをする。コロナのときもよくオフピークっていう言葉、使いましたけれども、改めて電力でもこのピークがあること、これをどう分散させていくか、オフピークですね。これについてお願いをいたします。こちらも、地球にも企業収益にも貢献する取組。是非一丸となってお進めいただきたいと思います。
2つ目ですが、これはEV、電気自動車への買換えによるHTTの取組についてのお知らせであります。これまでご家庭でできる節電、省エネの取組として、家電の買換え、使い方についてお伝えをしてきたわけですけれども、今日はEVについて、このEVへ買い換えた場合、どのようにHTTに効果があるのか、つながるのかっていうことを、ちょっとご紹介したいと思います。電気自動車、EVは、走行時にCO2を排出しない、環境面でその点、優れているというだけではございませんで、ガソリン代の節約につながるなど、ランニングコストの面でのメリットも大きいものがあります。都と国の補助金を最大限活用して、更に減税やガソリン代の節約効果、こちらの方に書いてありますように、減税分、燃費差、そして国補助と都の補助ということで考えますと、実質負担する車両価格420万円と結構なEVでありますけれども、10年間使用した場合は、結局コストメリットの部分がかなり効果があるということで、220(万円)、車両価格の半額以上にもなってくるということです。実はこのEVというのは、このHTTの蓄めるという機能を持つ、いわば走る蓄電池だということも改めて強調しておきたいと思います。先日、Tokyo Cool Biz & Home Collection(正しくは、Tokyo Cool Biz Collection)を行ったときに、V2Hっていうビークル・トゥ・ホーム、あのコレクションを行うときに、EVからV2Hという、この仕組みを使って、ランニングのエネルギー、そちらから引っ張ってきたということを覚えてらっしゃるかと、記者の皆さんご存知かと思います。このV2Hですけれども、そういう機器を設置いたしますと、EVに充電した電気を住宅で使うことが可能となります。例えば太陽光発電で日中に発電した電気を、EVに貯めておきまして、夜間に使うということ。また、非常時にEVで約3日分の家庭の電力をまかなうことができるということであります。都は、この夏の電力危機に対応するために今紹介いたしましたEVや、V2Hなどの導入を強力に支援をしてまいります。EVの補助額っていうのは、先ほどもご紹介したように通常45万円ですけれども、太陽光発電が設置されているお宅になりますと、75万円ということになります。またV2Hについても、ご覧の(スライド)補助率によります新たな補助を予定をいたしております。いずれもこの件については、今開かれております議会へ提案をしているところであります。この補正予算案に盛り込んでおりますので、その成立の暁には、7月から受付の予定ということになります。この機会に、自動車のEVへの買換え、また電力の確保につながりますV2H、そして太陽光発電の導入を是非ご検討いただきたいと存じます。
それから環境についてですが、6月5日(日曜日)の日は、これは毎年、「環境の日」となっておりまして、環境の日という、そういう日があるんだっていう認知度の向上、そして環境への意識を高めるということで、毎年、環境省が実施しております「#環境の日はグリーン」というキャンペーンがありますので、こちらの方に都も参加をいたします。この日は、都庁舎や東京ゲートブリッジなど、環境をイメージしたグリーンにライトアップをする予定としております。都民の皆様には、「#環境の日はグリーン」とつけて、ライトアップの写真や、この「#HTT」をつけて電力を減らす、創る、蓄める。身近な取組を是非、ポスティング、投稿していただきたいと思います。是非この機会に、グリーンのライトアップ見ながら、環境問題について考えるきっかけとしていただきたいと存じます。
(詳細は、環境局にお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:1,005KB)
(「今夏の電力需給対策に関する緊急要望」はこちらをご覧ください。)
(「電力ひっ迫に係る一都三県共同メッセージ」はこちらをご覧ください。)
(「環境の日 グリーンライトアップを実施」はこちらをご覧ください。)

3 2030年カーボンハーフに向けた公共工事の低炭素化について

【知事】それから、3つ目ですけれども、都の公共工事について、こちらも低炭素化を実現する取組をいたしておりますので、それについてお知らせをいたします。東京都では、CO2の排出量の削減に寄与する低炭素アスファルトの混合物の導入というのを検討をしてまいりました。土木技術支援人材育成センターっていう都の施設ですけれども、こちらの方で、研究などを行ってまいりました。これが、全国で初めて国の指定する審査機関で、舗装材料として承認をされたというお知らせです。これはどういうことかっていうと、低炭素アスファルトというもので、これは通常のアスファルトと比べますと、それを作る際の温度、加熱温度を10℃から30℃下げることができるというものであります。その時に、燃やす時にエネルギーがかかるのを、それを効率を良くすることによって、加熱温度を下げることができるということで、この30℃加熱温度を下げますと、CO2の排出量が、材料1トンあたりで2.7キログラム削減することができるというものです。製造温度30℃を低減したこの低炭素アスファルト、これを東京都発注の全ての工事で使用した場合、この東京都において、様々な東京都発注の工事が行われているわけですが、そこで使いますと、この低炭素アスファルトを活用しますと、試算すると年間でCO2の排出量は、約3,470トン削減されるということになります。これは杉林の約277ヘクタール、東京ディズニーランドで当てはめますと約5個分に当たる面積が、1年間に吸収するCO2量になるという計算になります。今年度、都が行います道路補修工事から先行的にこの低炭素アスファルトを導入いたします。公共工事の低炭素化につなげていくというものです。なお、アスファルト製造工場も、国の審査機関の認定を受けることが必要となります。是非、事業者の皆様方には積極的な申請をお願いをしたいと思います。建設局の方で扱っております。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:306KB)
(「公共工事の低炭素化技術の導入」はこちらをご覧ください)

4 外国人美容師育成事業 監理実施機関の募集開始について

【知事】次に、特区を活用した、全国で初めての外国人美容師の育成事業の実施についてお知らせをいたします。これは、日本の美容師養成施設で学ぶ外国人留学生、この方々が美容師の免許を取得しても、在留資格の関係で日本で美容師として働くことができなかったということがあるんですね。ですから、免許は取ったけれども、働く在留資格が取れないということで、都はこうした状況を改善するため、平成30年の8月に国家戦略特区の会議で、規制改革提案をこの件でも行いまして、そして昨年の11月の特区諮問会議において、全国で初めての特例活用が認定されたものであります。この特例の活用によって、一定の要件を満たした美容師免許を持つ外国人留学生が、美容師として最大5年間就労し、現場で実践的な技術や接客スキルなどを身につけることが可能になると、免許を取るための勉強と実践と、それが可能になるということです。外国人美容師が、日本で学んだ知識や経験をそれぞれの国で生かすことで、日本の高度な美容技術やおもてなしの心が世界へと発信される。これはすなわち、東京のブランド価値につながるものだと考えます。この事業では、制度の活用を希望する外国人の美容師さんに寄り添ったサポートなどを行う、監理実施機関が必要となっておりまして、都はその公募、確認、指導を行っていくこととなります。今日から監理実施機関の公募を開始をいたします。8月に監理実施機関を決定しまして、10月1日(土曜日)から、この事業を開始する予定といたしております。パリなどで、そうですね、ミシュランのお店などで色々な調理の経験を積んだ方々が日本に帰ってきてお店を開くというような、それの美容師版。国家資格がどうなってるのかよく分かりませんけれども、調理師の、フランスの場合はね。やっぱり私は、日本の美容のおもてなし度っていうのは、世界の中で冠たるものだと思いますよ。私も海外で色々な美容院に行きますけれども、何か手荒いですよ。それを考えると、おもてなしプラス美容という、この日本の美容っていうのは、本当、一言でいって世界一だと私は思って、そこで、東京でそういう美容学校たくさんありますので、そこで学んだ人たちが、日本のおもてなしと美容の技術、それをいつか自国に戻って、それで東京仕込みのっていうのを売りにするというのが、それが東京ブランドなんじゃないかなあというふうに思うんですね。そういう仕組みが今回整えられたということです。
(詳細は、政策企画局にお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:111KB)
(「外国人美容師育成事業 管理実施機関の募集」はこちらをご覧ください。)

5 「東京ソーシャルボンド」の発行について

【知事】次に今度は、東京ソーシャルボンドの発行についてのお知らせです。これは、ソーシャルボンドっていうのは、今世界で主流のESG債。債権の債ですね。国債の債ですね。そして世界、そういう流れがあって、様々な、これは社会的な課題を解決する事業の資金調達のために発行する債券であります。都はグリーンボンドに引き続いて、昨年度ですけれども、全国の自治体に先駆けまして、初めてソーシャルボンドを発行しております。国内のESG市場をこれによってリードしてまいりました。そしてまた、多くの投資家の皆さんには、ご好評をいただいております。今年度も、調達資金の使途、使い道、投資家への情報の開示、これらが国際的な原則に適合しているという客観的な外部評価をいただいておりまして、6月下旬を目途にしまして、第1回目の発行を実施をするというお知らせです。発行額ですけれども、機関投資家を対象にしまして、300億円を想定をいたしております。また今回は、より幅広い投資家の方々に、社会的課題の解決というソーシャルボンドの発行意義にご賛同いただけますように、対象事業を前回の1.5倍となる25の事業に拡大をいたします。充当事業、無電柱化、特別養護老人ホームの整備費補助、特別支援学校の整備などなど、25となりまして、1.5倍にその対象が増えていくというものであります。この東京ソーシャルボンドの発行を通じて、金融分野からのSDGs実現、これを後押しをして、ESG投資のさらなる活性化につなげていきたいというものです。今回も、多くの投資家の皆様方のご参加をお待ちをしているところでございます。
(詳細は、財務局にお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:61KB)
(「「東京ソーシャルボンド」の発行」はこちらをご覧ください。)

6 東京2020大会1周年記念事業について

【知事】続いて、東京2020オリンピック・パラリンピック、もう1周年の話をするんですよ。1周年記念イベントについてのお知らせです。東京2020大会、多くの皆様方のご協力を得まして、開催することができました。今後は、大会で生み出されました多くのレガシーを発展させて、これを未来の東京につなげていかなければなりません。大会1周年となります今年ですが、大会を安全に開催できたことへの感謝、そして、大会を通じて生まれた数々のレガシーがあります。これを改めて発信をする機会と捉えて、多くのイベントを実施をするものです。そのキックオフイベントが、7月23日(土曜日)、国立競技場で1周年記念セレモニーを開催をいたします。メインのMCが松岡修造さん、そして平井理央さん。そして「TOKYO FORWARD あの日の思いが、私たちを前に進める。」フォワード、前ということで、これをコンセプトにしまして、様々なプログラムを実施をいたします。当日は、アスリートの方々などの入場パレード、そしてアスリートと一般の方々による混合チームリレー。そして、アーティストのライブなどを実施をいたします。スポーツクライミングの野口啓代さん、野口啓代選手、車いすラグビーの池崎大輔選手、そしてレスリング吉田沙保里さんなどの皆さんに参加していただいて、1周年の節目を皆さんと盛り上げるとともに、大会のレガシーを発信をしてまいりたいと思います。会場では、ミライトワ、ソメイティも久々に皆さんをお待ちすることになります。6月19日の日曜日まで観覧者を募集をいたしております。是非、多くの方にご参加をいただきたいと思います。このほか、パラリンピック1周年記念イベントや東京レガシーハーフマラソン、都立施設の再開業に合わせた競技体験会など、イベントはその後も多数用意をしておりますので、こちらの方も楽しみにお待ちいただきたいと存じます。以上ですね。はい。ありがとうございます。以上、今日は6点について、私の方からお伝えをいたしました。では、どうぞ。
(詳細は、生活文化スポーツ局にお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:626KB)
(「東京2020大会1周年記念セレモニー」はこちらをご覧ください)

質疑応答

【記者】6月幹事社の時事通信の石松です。よろしくお願いします。幹事社から1点お尋ねします。6月に入って海外からの入国の条件が2万人に引き上げられるなど、水際対策が緩和されました。10日(金曜日)にはインバウンドの受入れも再開され、先ほどお話もありましたけども、「もっとTokyo」のトライアルも10日(金曜日)から始まるということで、社会経済活動との両立が進んでいくと思うんですけれども、先日、政府にも要望書を提出されたと思いますが、感染対策ですとか、観光客の受入れなんかに関してですね、改めて国に求めることと、都として取り組んでいくこと、お聞かせください。

【知事】まず、国において徐々に社会経済活動を回復していく。そして、日常を更に取り戻していくということで、オミクロン株の知見や各国での流行、感染状況など、更にワクチンの有効性などを踏まえて今回、国際的な往来を再開をするということと判断されたものと承知しております。都といたしまして、オミクロン株の、新たな亜系統に対応した独自の変異株PCR検査も開始をしておりまして、監視体制も強化をしているところであります。そうやってこれからもよくウォッチも続けていくということと、同時に、国に対しては場面ごとのマスクの着用などの基本的な感染防止対策を、入国される、海外から入ってこられる方々に分かりやすい周知などをお願いをしたところです。また外国人観光者、インバウンドの方々にも安心して滞在していただくためにも、また受け入れるお店とか、その地域の方々にも安心をしていただく、また不安を払拭するためにも、このようなしっかりとした対策をとっていただきたいし、都としてもそれに対しての色々な配信もしていきたいと思っております。

【記者】ありがとうございました。幹事社からは以上です。各社さんの質問に移ります。質問のある方は挙手の上、知事の指名を受けた上で、所属と氏名を名乗ってからご質問ください。

【知事】はい。そちらはい、どうぞ。

【記者】TBSの武智と申します。よろしくお願いします。

【知事】武智さんといつもこうやって顔を合わせるのは。

【記者】そうです。初めてで会見で質問をします、対面で。

【知事】初めてですよね。はい。

【記者】よろしくお願いします。「もっとTokyo」について伺いたいんですが、これ子供1,000円上乗せするとあるのは、この狙いが何かということと、8月以降はどのようにされるお考えなのかというところを「もっとTokyo」について伺いたいです。それとですね、マスクの着用に関してなんですけれども、国の方から指針、着用の必要がない場面について指針が示されましたが、そのマスクが必要じゃないとされる、外遊びですとか、登下校の際もやっぱりお子さんはマスク着けたまま外せないという子が多く見受けられます。この外せない理由、知事は何があるのかとお考えになっているのか、どうやったら外してもいい場面で外してもらえるようになるのか、何かお考えあればお聞かせください。よろしくお願いします。

【知事】「もっとTokyo」、子供さんにもということで上乗せ助成をいたすこととしております。今回のトライアルでございますけれども、これまでこの間、コロナ禍で家族旅行を控えたり、修学旅行、遠足なども中止になるなど、子供さんにとっても、色々な思いを抱いてこられたと思うんですね。こうした子供たちが、今回の1,000円の助成によって、家族や友人同士で連れ立って旅行に出るきっかけになる、ということを期待をいたしております。いわゆるオンラインでのエントリーとか、それぞれ観光・旅行会社、駅前などにある、取扱いが若干違ってくるかもしれませんけれども、それぞれベストの方法で消費者の皆さんの方で探していただければと思いますが、いずれにしましても25万泊分を準備をしているということです。コロナ禍でのそういう思いも、なんていうんでしょうかね、子供さんの思いも叶えていただきたいと思いますが、一方で、そのマスクのご質問にも関わってくるかと思いますけれども、いろんなTPOに合わせた形でマスクの着用をお考えいただきたいと思います。どうでしょうかね、この間も長い間マスクと付き合ってきた日本です。これだけ、法的な義務づけにはなっていませんけれども、これだけ皆さんが揃ってマスクしていただいたことも、してこられたことも、この感染を抑える意味では役に立っているかと思います。子供さんについては、やはり親御さんもまだご心配なこともおありなのかなと思いますが、やはりその意味でも、引き続き基本的な、マスクのみならず基本的な手洗いなども、お子さんと一緒に。これはもう当たり前のこととして、手を洗うってのが一番基本的なことだと思いますので、そういったことなども、引き続き、続けていただきたいし、マスクについてはあとは熱中症など暑い最中ですので、子供さんなど無理をせずに国の方針などもよくご理解いただきたいと思います。

【記者】すいません。「もっとTokyo」8月以降どうされるお考えかをお聞かせいただけますか。

【知事】それについては、今回の期間で考えているところであります。

【記者】ありがとうございます。

【記者】東京新聞の土門と申します。明治神宮外苑地区の再開発について伺います。知事は先週、事業者に対して、多くの都民の共感と参画を得ながら進めるようにという要請をされましたが、具体的にどのような参画が望ましいと考えてらっしゃるんでしょうか。昨日にはですね、計画の見直しを求める8万筆の署名が提出されたかと思います。その中で都民と専門家事業者を交えた協議というのを求める声も、求めてらっしゃるんですが、こういったことについて都として何か働きかけていくようなお考えはありますでしょうか。

【知事】都は既に事業者に対して5月の段階で神宮外苑地区におけるまちづくり、多くの都民の共感と参画を得ながらまちづくりを推進するように要請をいたしております。しっかり要請内容を受け止めて対応していただきたいと考えております。5月の26日(木曜日)、要望を出しているところです。

【記者】具体的な参画のイメージというのは、知事、おありなんでしょうか。

【知事】創建の時は、献木、献金という形で、明治天皇への崇敬の念を込めて多くの国民が献木、献金をされたということは基本的なベースになってるんじゃないでしょうか。そういったことも取り入れながら、事業者の方で最善を尽くしていただきたいと思います。以上です。

【知事】はい、では次の方。はい、どうぞ。いいですか。稲田さん。

【記者】NHK稲田です。「もっとTokyo」に関してお伺いいたします。今回はあくまでもトライアルということなので、いずれその本格実施ということも考えてらっしゃると思うんですが、どういった形で、今回のトライアルで何を見極めたいというふうにお考えなのか、そして国の方のGo To トラベルですね。こちらに対しても都民・国民の期待は高いと思いますが、こちらはどういうふうに、動かしてもらいたいというふうにお考えでしょうか。

【知事】国の方はそれぞれ政府で判断されると思いますが、今回トライアルといたしましたのも、ワクチン接種の3回目の接種歴ということを表示していただく。つまり、ワクチンの接種で、まだ20代30代の方の部分が、他の世代よりは、低くなっているということから、ワクチン接種の促進という、加速ということも大きなポイントになっております。また感染状況などを見ながら、この、より普通の形で旅行もできると、行動もできるということを見定めていく必要があると思っております。

【記者】6月10日(金曜日)からとなるとですね、「もっとTokyo」とそれからインバウンド、両方同じ時期に始まることになりますけれども、これら同じ時期に始まることによって、どういった効果を期待したいのか、どういった起爆剤にしたいというふうにお考えでしょうか。

【知事】インバウンドの対象も増えるということですが、しかし、そこは国の方が検疫で、色々と条件といいましょうか、それらを精査された上での、拡大と聞いております。そしてまたワクチン接種3回以上ということも、私どもの「もっとTokyo」の方も一つの条件といいましょうか、ワクチン接種を受けていただく、もしくはそれに代わる陰性の証明等を出していただくということで、感染の広がりをできるだけ抑えるということも目的にしながら、旅行も進めていきましょう。その両方、社会を回すことと、感染状況を抑えるという、その2つが「もっとTokyo」の今回の実施に込められた思いであります。それらをご理解いただいた上で、旅も日常生活の中の一つの項目として、戻ってこれるようにというふうに思っております。よろしいですか。はい。

【記者】日経新聞の牛山と申します。エネルギー関係で伺いたいと思います。1都3県で先ほど、共同でメッセージを出されたというふうに伺っておりますが、あえてこのタイミングで出された狙いですとか、あと夏に向けてさらに踏み込んだ対応を取られていくのか。そのあたりについて伺えればと思います。

【知事】はい、やはり同じ東京電力管内であります。同じ、電力の融通などの課題もありますけれども、まずは、東京電力管内で、どうやって同じパイを、ピークのときに、電力が、電力の使用が上回るようなことになりますと、みんなにとっての様々な問題になってくるわけですが、東京のみならず、1都3県でこちらの方も声を上げていこうと。また、今のうちに皆さんに様々ご準備していただくことが重要ではないか、ということです。コロナの時も1都3県、色々連携させていただきながら進めてまいりました。今回、東京都ではHTTという形で進めておりますけれども、それぞれの地域でも同様な対応を進めていかれることになると思いますけれども、そこは連携をしながらということで、今回、できるだけ早目に皆さんに準備をしていただく、そういうメッセージとさせていただきました。

【記者】ありがとうございます。

【知事】はい、そっか。それでは最後、佐藤さんどうぞ。読売新聞。

【記者】すいません、読売新聞の佐藤です。「もっとTokyo」に関連するかもしれないんですけれども周辺の県ではブロック割、政府のブロック割に参加していますけれども、東京都ではこの政府のブロック割に参加するご意思はあるんでしょうか。

【知事】今回の「もっとTokyo」というのは都内を想定して、想定してというか、それを都内での動きということに限らせていただいております。いずれにせよ、感染状況を抑えていくためのワクチン接種。そしてまた、それによる効果などなど、旅行、「もっとTokyo」の効果などを見極めながら、今後の判断に繋げていきたいと考えております。

【記者】それが今後ブロック割に発展する可能性はあるってことでしょうか。

【知事】まずは感染も、まだそうは言っても(新型コロナウイルスの新規陽性者数)2千(人)台とか続いておりますんで、その辺のところを見極めながらということになろうかと思います。

【記者】分かりました。どうもありがとうございます。

【知事】では以上です。

※テキスト版については、読みやすさを考慮し、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどの整理や補足説明をしています。

(テキスト版文責 政策企画局戦略広報部企画課)

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