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令和4年(2022年)8月5日更新

小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和4年8月5日)

知事記者会見
2022年8月5日(金曜)
14時00分~14時38分

 

【字幕版】はYouTube東京都チャンネル(外部サイトへリンク)からご覧いただけます。

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知事冒頭発言

【知事】今日は、3点お伝えをいたします。その前に、このところ、非常に大雨による被害が、東北、北陸地方で非常に大きな被害をもたらしております。8月3日(水曜日)から4日(木曜日)にかけて、東北、北陸地方の広い範囲での大雨。そして山形県、新潟県、一部の地域では、これまで最も高い大雨特別警報も発表されていると。これによって、現在も東北、北陸地方だけではありません、広い地域での大雨が続いた。先ほど午前中、滋賀県の方でも、川の氾濫、伝えられていて、なんか本当に日本の各地で、自然がもたらす災害が、これまでにない頻度、そして被害をもたらしているということであります。まず被害に遭われた方々、避難されている方々にはお見舞いを申し上げたいと存じます。

1 新型コロナウイルス感染症への対応について

【知事】そしてこのあと3本、お伝えするんですが、まず1本目がコロナです。昨日、新規陽性者数が35,339人。そして毎日3時半にお伝えをしている重症者数、昨日は39人でありました。都として、8月21日(日曜日)まで「自分、そして大切な人を守る特別期間」といたしておりまして、引き続き感染防止対策の徹底をお願いをいたします。そして、カレンダー見ますと、来週はもうお盆の期間を迎えることになります。故郷に帰省をされる方も多いのかと存じます。ご自身に加えて、大切な人も守る行動を、是非実践をしていただきたいと思います。特に、高齢者や基礎疾患のある方と面会をする場合、予定のある方は是非、まずマスクの着用を心掛けていただければと思いますし、また場合によってはオンラインでの活用ということも検討していただければと思います。帰省、旅行では、行く前に検査、帰ってからも検査ということで、ターミナル駅で検査の場所も設けております。また薬局などで、都は無料検査をいたしておりますし、今申し上げたターミナル駅6か所で臨時の無料検査会場を設置をいたして、東京(駅)、品川(駅)、上野(駅)、池袋(駅)、新宿(駅)、バスタ新宿ということで、活用していただきたいと思います。改めて、一刻も早いワクチンの方の接種もお願いしたいと。特に若い方、3回目ですね。夏休みも活用して、接種を受けておいていただくことで自分の身を守る。また重症にならない、なりにくいという形を確保していただきたいと思います。ご高齢の方、医療従事者などの方、4回目の接種、進めていただきたいと。ウイルスから身を守るキーワードは、ワクチン、換気、マスクのこの3つを覚えておいてください。いつでも、どこにいても、実践をしていただきたいと思います。感染拡大、抑えるため、是非ご協力よろしくお願いをいたします。
ずっとコロナについてお伝えしているんですけれども、別の病気として、手足口病という、子供さんを中心にして、夏に流行する手足口病。去年もこの件、お伝えをしておりますけれども、特に今年は直近の数値で、都の警戒基準(正しくは、警報基準)を越えておりまして、大きな流行となっております。新型コロナ対策と同じように、対策とすれば、こまめな手洗いとか、咳エチケットなどになります。これ心掛けていただいて感染防止の方をよろしくお願いいたします。
それから都内で連日、熱中症警戒アラートが発令されて、昨日、今日と少ししのぎやすいところではありますけれども、厳しい暑さが続いております。また来週はぶり返すような、そういう予報も流れているところですが、この厳しい暑さ、速報値ですけれども、熱中症で救急搬送された方、7月、1か月間でまとめますと2,361人。8月1日(月曜日)からまだ始まったばかりですけれども、昨日までの時点で341人という数が上っております。東京消防庁では、臨時に救急隊を増やすなどして対応しているところであります。そして熱中症で搬送された方のうち、約4割が住まいで発症したということで、要は外出中に昔でいうところの熱射で、この熱中症になるかと思いきや、大体ご自宅で、4割の方がご自宅で、または住まいで発症しておられるということなんですね。ポイントはこまめに水分を補給をする、それから適切な換気をしながらエアコン、扇風機などを活用するということがポイントになりますので、HTTも心掛けていただきたいと同時に、時折、換気をしていただくという、そのことをお願いを申し上げます。それから救急車を、呼んでいいかなどうかなと迷われたら、#(シャープ)7119。東京消防庁の救急相談センターがありますので、そちらの方にお電話いただければと思います。来週も暑い日が続きますので、どうぞ熱中症にも十分、お気を付けいただきたいと存じます。
(詳細は、総務局、福祉保健局、東京消防庁にお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:897KB)
(「都内主要駅等に臨時無料検査会場(3438報)」は、こちらをご覧ください。)
(「手足口病が流行、都内で警報基準を超える」は、こちらをご覧ください。)

2 都民提案・大学提案 都民投票の実施について

【知事】そして、次のポイントですけれども、来年度の予算案の話になります。予算案に反映する事業を選ぶという都民投票。これ、毎年行っているものなんですけれども、これについてお知らせをいたします。都では、都民の声や研究者の皆さんの知見を、都の政策施策に直接反映する仕組みを行っております。都民提案、大学提案ということで、この募集をしてまいりました。今年度も、創意工夫に満ちた提案数多くいただいておりまして、特に都民提案については、高校生から積極的に参加をいただいております。その中から都民提案は13件、そして大学提案は10件の事業案を、選定をまずいたしまして、それを8月12日(金曜日)から、都民の皆様によるインターネット投票を開始をするというものであります。この都民提案ですけれども、私、知事に就任してから、平成29年度に開始をしておりまして、これまでに都民の皆さんや、学生さん、大学などから1,200件を超える提案をいただいてきておりまして、そのうち34件、事業を具体化をしてまいりました。ちょっとその振り返って、今も行っているものですけれども、その中の1つは、アニメ関連観光情報等発信事業。要は、アニメのキャラクターを活用したマンホールの蓋などの設置を支援してきた。東京の観光公式サイト「GO TOKYO」、こちらに掲載をしておりまして、そこのデジタルスタンプラリーをやるというものなんですね。コロナ禍でなかなか、うまく回りにくいかとは思いますけれども、都であります様々な区市町村の、また都のマンホールに、それぞれご当地キャラが、アニメのキャラがマンホールの蓋のデザインになって、そこを順番に回っていただくということで観光資源になるという。また、マンホール大好きっていう方も一定数おられるわけですけど、それに加えてアニメを掛け算しますと、観光資源になるという、そういうご提案をいただいて、実際にそれに予算をつけて行っていると。またコロナが収まりますと、世界からアニメファンが、東京のマンホールを順番に回ってもらったら、それはそれでとても魅力的な資源になるんじゃないかなと、このように思っています。こういうのがあります。それから、大学からも提案いただいておりまして、これまで200件を超える提案をいただいて、そのうち18件が事業化しております。例えば、インフラ運営の透明化に向けたICT、AIを活用した市民協働システム。何とも長ったらしい名前に、ついなってしまうんですが、早い話、道路が傷んでいたりですね、穴ぼこがあったり不具合があるよっていうのは、歩いている人や車で通る人の方がよく分かるわけで、そこをスマホなどで、ここがへこんでいますよとか、ここがおかしいですよということを連絡をしてもらうと。そして迅速に補修をするという、そういう話で。これに、最近はAIまで組み合わせて進めておりまして、その道路の補修などが迅速に行われるということにつながって、まさに都民が見つけた、そして都民の利便性にかなった、そういうシステムになっています。今後も有効活用が期待されるところです。歩道橋の修復など、なかなか分かりにくいわけですね。外からばっと見ると。でも実際、毎日通っている人からすれば、色々なことを気がつくわけで、そういう気づきをちゃんと受け止めるようにする。それもスマホとかAIとか活用する。こういうのが、まさに今のこの都民にとっての、都民の利便性を考えた都政になるのではないかというふうに思います。都民の皆さんの協力があって、またこういう形でそれを受け止めて、それを事業化するというような形で、より多くを作り上げていきたいと思っています。投票もスマホからも簡単にできますので、多くの投票をお待ちをいたしております。財務局で進めております。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:441KB)
(「都民・大学研究者事業提案の都民投票受付」は、こちらをご覧ください。)

3 「シビック・クリエイティブ・ベース東京」(CCBT)について

【知事】3番目ですけれども、デジタルアートデザインラボについて。これはデザインの、新たな創造拠点になるんですけれども、これについてのお知らせです。秋になりますが、10月23日(日曜日)、「シビック・クリエイティブ・ベース東京」と、略称でCCBTと訳しておりますけれども、これを渋谷に開設をするというものです。ここでは、アーティストやクリエイター、企業などの他、子供たちが集って、3Dプリンターなどのデジタルテクノロジーを使った作品づくり、そして新たな表現の創作活動に取り組むという、そういう拠点になります。CCBTの事業パートナーとして活動する次世代アーティストを、現在募集をするというお知らせでもあります。これは18歳から応募ができまして、そして制作費上限1,000万円ということで、支援をするというものであります。また世界で活躍しておられる齋藤精一さんなどメンターとなっていただくというプラスもあります。募集の締切りは、来週の8月10日(水曜日)でございますので、是非進めていただきたいと思います。世界を魅了するデジタル表現を生み出す原石を発掘したいと思っております。奮ってご応募いただければと思います。
この10月23日(日曜日)からって言いましたけども、10月23日(日曜日)のオープニングを記念しまして、「未来の東京の運動会」を開催をいたします。いきなり運動会かって思われるかもしれませんが、これはゴーグル型のディスプレイや、スマホを中に入れたボールなどを使いまして、要はデジタルテクノロジーを活用して、子供たちが自由な発想で、新たな競技を作り上げるというイベントになっております。この運動会に向けて、明日8月6日(土曜日)には、ゲームクリエイターの犬飼博士さんによるトークイベントも(オンラインで)行います。ちょうど夏休みですから、いらしてみたらいかがでしょうか。これはデジタルを活用した未来の運動会とは何かということで、例えば、競技に使用するツールのデモンストレーションを交えながらお話をいただけければと思っています。これはYouTubeでも中継をいたしますので、是非こうしたプロジェクトを通じて、アートとデジタルで東京のイノベーションを生み出すという、これを進めていきたいと考えています。生活文化スポーツ局が担当で進めております。
以上今日私の方から3点お伝えをいたしました。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:213KB)
(「シビック・クリエイティブ・ベース東京」は、こちらをご覧ください。)
(「CCBTオープニングイベント 参加者募集」は、こちらをご覧ください。)

質疑応答

【知事】それじゃ幹事社の方どうぞ。

【記者】(東京新聞・沢田記者)幹事社から2点ご質問します。まず1点目。この夏、知事の2期目の任期が折り返しを迎えました。前半の2年間を振り返ってご自身での評価、もし点数をつけるなら、何点かなどお聞かせください。また、これから2年間への抱負もあわせてお願いします。2点目は、新型コロナウイルスの法令上の取扱いについてです。政府は第7波の収束後にも、2類相当から5類への見直しを検討する方針です。改めまして、感染者数の全数把握、検査、治療の公費負担、医療現場の就労制限にも関わる濃厚接触者の扱いなどについて見直す必要があるか、知事のお考えをお願いします。

【知事】まず、2期目の折り返し点だということで、何点かはこれは都民の皆さんがご判断いただくことだと基本的には思っております。そしてその間、振り返りますと、就任当初から東京大改革ということを進めてまいりました。それのバージョン2ということで、2.0と銘打ってデジタル化なども更に進めてきたわけであります。「未来の東京」戦略ということを策定をいたしまして、戦略的に政策を推進をしてきたところです。この間、昨年はオリンピック・パラリンピックもございました。そして、この間、既にコロナ禍は2年半にわたるわけで、つまりこの2期目の半分、2年っていうのは、もろにコロナが重なっております。昨日もモニタリング会議で先生方からも色々分析いただきましたが、やはりデルタ、アルファ、ベータそしてオミクロンと、その度に、変異株ごとに現場の空気といいましょうか、景色は全然違うんですね。そういう中で、いつも新しい事象に対してどういう対応をすべきかなど、現場の方も色々考えながら、かつ前を見ながら、できるだけ先手先手で対策を打ってきたと考えています。常に重症者、そして、それがすなわち亡くなる方をいかにして出さないか、ということを念頭に置きながらの戦略を練ってまいっております。これもコロナの方はまだ引き続き感染者数も多いところではございますけれども、是非、この8月21日(日曜日)まで特別な期間を設けておりますので、2年、3年目の夏になりますが、ぜひこのコロナに対しては、しっかりと抑え込んでいきたいというふうに考えております。それからこの間、当初からですけれども、待機児童の対策に取り組んでまいって、その成果は先日確定値でお伝えしたかと思いますけれども。待機児童数、オール東京で300人という、かつては8,500人程おられた待機児童ですけれども、子育てと、そして女性の働き、男性の働きもそうでありますけれども、これをどちらかを選ぶということではなく、どちらも人生、両方、デュアルで、ハイブリッドで進めていける東京都をつくっていくということで進めてまいりました。さらにこの点については、300人まで減少させることができましたけれど、また「シン・トセイ」としても、今後のあり方など戦略的に進める。さらには行政のデジタル化などは、デジタルサービス局をいち早く立ち上げて、そしてデジタル化できるところを、また、ハンコレス、FAXレス、キャッシュレス、ペーパーレスなど、これらについてはもう見える化してどこまで進んでるかもご覧いただけるような状況になってきております。あとは国などとの一気通貫を、どういうふうにしていくかっていうことは、これからもデジタル化の進捗や技術革新などもありましょうから、これらと共に進めて利便性を高めていきたいというふうに考えております。ただ想定外だったのは、やっぱりロシアのウクライナ侵攻であります。これがエネルギー問題を引き起こし、そして更には国際情勢も極めてこのわずかな間に、それこそ景色は様変わりしているところであります。こういう中で、どうやって都民の生活や経済の発展を盛り上げていくのか、ということが大きな課題でありますし、引き続き、東京大改革2.0それぞれ必要なところで、戦略的に進めていきたいというふうに考えております。2つ目のご質問ですけれども、先だっても専門家の方々の有志が会見をされました。方向性については、必要なことだとは思いますけれども、国はそれについて具体的な制度的なものが大きいので、方向性を示していただきたいと思います。社会経済の活動と、そしてコロナ対策ということは、もうこの2年半ずっと課題になってまいりましたけれども、やはりインフルエンザと同様な対応のためには、経口薬が容易に手に入ると。またそれをちゃんと診断、必要な形で、その入手ができるシステム、そういったことを整えていくことが必要かと思いますけれども、国産の経口薬などの治療薬、またそもそも言えばワクチンもそうですね、国産について非常にこれまでも、どうしても海外のもの、もしくは海外の特許ということに頼ってきたわけですけれども、安全保障の観点からも、これらについてはしっかりと承認手続きや開発支援そのものなど、迅速化を国には図っていただきたいと思っております。現場はとにかく毎日頑張っております。そして、この暑い中でも防護服を着ながら、対応してもらってます。救急隊も昼夜を問わず、本当に駆け回って、そしてそれぞれの命、健康を守るために努力をしているところであります。あとは色々と制度問題、HER-SYSを簡略化するというのも一つでありますし、これらのことを一つ一つ目標を持ってビジョンを持って、そしてしっかりと取り組んでいただきたいし、制度面でいうと、やはり国においては新しい参議院も踏まえた中で、何を優先すべきかっていうことを考えながら、スピード感を持ってやっていただきたいというふうに思っております。現場は現場でしっかりとやっていきたいし、皆、意識は高いです。

【記者】はい、ありがとうございました。それでは各社の質問に移りたいと思います。挙手の上、知事の指名を受けてお願いします。

【記者】NHKの記者の中村と申します。よろしくお願いします。新型コロナ対策について2点お伺いします。まず1点目がですね、政府が策定したBA.5の対策強化宣言について、首都圏ではそれを出すところが相次いでおりますけども、東京都の今の感染者の状況などを踏まえてですね、現状でこの発出の必要性について、知事はどのようにお考えでしょうか。理由を併せてお聞かせください。2点目については冒頭でも触れられておりました、お盆を前にしたターミナル駅での検査、臨時検査所の設置ですけども、今後ですね、更に拡充していくことがあり得るのか、また、お盆を前に、来週からも本格的に始まると思いますんで、呼び掛けのほど、また改めてですがお願いします。

【知事】BA.5対策強化宣言という国の新しい対策でありますけれども、昨日もお答えしたように、都として既に8月21日(日曜日)までを「自分、そして大切な人を守る特別期間」として必要な対策を講じております。よって、こちらを集中して行っていく。特にお盆を含んで8月21日(日曜日)でありますので、今2つ目のお尋ねの検査機関なども、より有効に活かしていく。そしてまた検査キットについては、これもお伝えしておりますが、症状があるかなと思う方は、午前中にお申し込みをいただくと、翌日には検査キットが届くという形で検査は色々な形で、抗原等も含めて対策を、システムを整えております。しっかりとこのお盆休み期間中は、まさに特別な期間としてしっかりと取り組んでいくということで進めて、1本で進めていきたいと考えています。

【知事】読売さん。

【記者】読売新聞の増田です。1日にですね、太陽光パネルの義務化政策でパブリックコメントが公表されました。賛成が上回った形になったんですけれども、これに対する知事の受け止めと、今後どのように議会などで議論を深めていきたいか、お考えをお聞かせください。

【知事】はい、太陽光パネルの設置について、これから都として条例化を進めていくわけでありますが、それに伴ってのパブリックコメント、多くお寄せいただきました。特に若い世代から、ご支持をいただいたということは非常に重要だと思います。これから新築する家っていうのは住宅の耐用期間、これ建て方にもよりますし、色々な素材にもよりますけれども、例えば40年、50年と考えますと、今、カーボンハーフが2030年、そしてゼロエミ(ッション東京の実現)が2050年と設定をして取り組んでいる都としましては、今、新しく建てられる建物が、いかにZEHであるとか、その太陽光を含めた対策を講じているか否かっていうのは、将来を決定づけるわけですね。そういう意味で、今回、新築についてはこれからの世代の人たちが賛同してくれるというのは、極めて大きなことだというふうに受け止めております。また議会でご議論いただければと思いますけれども。やはりポイントはいかにして、東京という大CO2発出地において、エネルギーの観点からも、また気候変動対策としても叶えていくかということだと思います。より情報など東京都からも発出をして、より多くの方々の理解が得られ、かつそれが行動に結びつくように、事業者の皆さんにしっかりとお伝えもして、また施主となる方、またお買いになる方に対しての共感を呼ぶようにしたいと思います。今、様々、太陽光でもございますし、太陽光そのものが技術開発も進んでおります。リースタイプもございますので、初期費用につながらないとか、色々な工夫がこの間もされていくことだと思います。今、EUなども、ロシアからのガスなどの供給が厳しいという状況において、EUは、よくEU指令というのを出しますけれども、これらについても、これからもどんどん見直す動きもあるかと聞いております。かつての70年代のオイルショックが、日本の成長産業を生み出した時のように、むしろこの厳しい、国難ともいえるようなエネルギー情勢によって、また、ものづくりや、世界をリードしていたはずの環境産業がもう一度花開く、そのきっかけにもなればというふうに思っております。

【記者】TBSテレビの佐藤と申します。コロナについてちょっと1点ご質問させてください。今、我々の取材で医療機関で今、発熱外来ですとか救急が数が多くて、ちょっと数を制限しているというような認識をしています。取材した医師は見えない災害が起きているようだとも仰ってました。今、医療現場がこのような状況になっていることについて、知事の受け止めと、これ以上都としてできることがあるのかどうかちょっとお聞かせください。

【知事】発熱外来の負担を軽減しようということで、つい8月3日(水曜日)からですけれども(東京都)陽性者登録センターを設置したのはご承知のとおりであります。これはまず20代で、かつ症状が軽く重症化のリスクのない方を対象にしておりまして、昨日の段階でも1,300人かな、が登録をしておられる。ネットでの登録ということですのでこちら、センターとしてもしっかりと受けとめ、そして必要な対策を講じるというシステムになっております。オンラインでのセンター登録ですので、発生届、センターによる発生届を出したり、またそれがうちさぽ(東京)、自宅療養の方々の健康観察などに直接、またつながって、紐づいてまいりますので、現場の方々本当にご苦労をおかけしておりますし、かつ医療現場でのクラスターっていうか、医療現場での感染の広がりなどが病床数の確保もさることながら、稼働率のところにもつながってくる話なので、それらも勘案しまして、まず発熱外来を、負担を軽減をするということと、それからその後、医療提供体制の確保のために、例えば良くなった方が(正しくは、良くなった方や)軽減された方を転院するシステムであるとか、救急でも受け入れの場合の酸素ステーションの有効活用などですね。まあ、実際にお熱がある方などなど、入院を希望される方も多いわけですけれども、色々な症状の分析をした上で、酸素ステーションの方に入っていただくなどで、この病床全体としての効率化、そして医療提供をされる現場の負担軽減ということなどを総合的に調整をして、これからも進めてまいるということであります。

【記者】ありがとうございます。

【記者】知事、ありがとうございます。ニッポン放送の遠藤と申します。有事の体制、対応についてお伺いしたんですが、昨日、中国がミサイルを発射して、一部が日本のEEZ内に落下したといったようなニュースがありました。対応について、今後また国および東京都も含めてですね、自治体も対応しなきゃいけないと思うんですが、東京都5月の末に都営地下鉄ですとか東京メトロなどの緊急一時避難施設としてご指定をされたというとこで、それから2か月ほど経つんですが、今ひとつ僕の肌感覚上で言うと、まだ認知が進んでないなというところがございます。一方で、そういった部分の認知度の上げ方とですね、あと課題として、やはり備蓄とかですね、そういったものも含めてですね、クリアしていかなければいけないという部分もあるかと思うんですが、これに関して知事の見解で、今後どういうふうな形で対応されるのかというのをお聞かせください。

【知事】地下鉄の駅等を、避難場所としての確保という点で検討を進めているところであります。それぞれの構造等によって使えるところ、そして、それに対して効果的に使えるか否かなどもよく検証が必要かというふうに思います。また有事の際といっても色々な有事がありますので、それに対して使えるところ、使えないところ、それぞれかと思いますので、仕分けが必要ということかと思います。それから日本はあんまり有事のことについて、特に安全保障に関係する有事のことについてはあまり考えたくないっていうのは、そもそもあるんじゃないでしょうか。そういうことを避けてきた節が、私はこれまで国防や安全保障に携わってきた身として、そういった点が、平和であることはもちろんありがたいことでありますけれども、まさかのことを考えるのが安全保障なので、なすべきこと、これは自然災害もそうでありますけれども、有事ということも考えなければならない。そのためにJアラートなども整備をしてきてるわけで、そういった設備、整備を、実際にそのJアラートを出しても、それは一体何なのかっていうのを住民の方がよく分からないと、これまた困りますので、これらについては、今色々な災害に対しての備えと、そしてその中には安全保障も入るということも周知していく必要があるのかなと、このように思います。よろしいですか。じゃ、今日はこれで終わりにしたいと思います。ありがとうございました。

※テキスト版については、読みやすさを考慮し、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどの整理や補足説明をしています。

(テキスト版文責 政策企画局戦略広報部企画課)
 

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