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令和4年(2022年)8月19日更新

小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和4年8月19日)

知事記者会見
2022年8月19日(金曜)
14時00分~14時40分

 

【字幕版】はYouTube東京都チャンネル(外部サイトへリンク)からご覧いただけます。

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知事冒頭発言

【知事】それでは、今日は3本を私の方からお伝えすることになります。まず、先日は三宅一生さん、そして昨日報道がありましたのは森英恵さんと、本当に日本人デザイナーとして世界的にも有名、まさにパイオニアとして素晴らしい作品の数々を世界に示してくださったお二方。日本のファッション業界に大きな功績を残されてこられました。森英恵さんも、三宅一生さんも、2人とも名誉都民として顕彰もさせていただいております。こうやって世界に名の知れた方々が、相次いでお亡くなりになりましたこと、本当、残念に思いますし、そして感謝申し上げたいと思います。謹んでご冥福をお祈りを申し上げます。

1 新型コロナウイルス感染症への対応について

【知事】そして今日は、次に、コロナについての最新の状況等をお伝えしたいと思います。昨日モニタリング会議がございました。そして、都はこの間、お盆が入っていたわけですけれども、その期間を、自分とそして大切な人を守る特別な期間といたしまして、感染防止対策の徹底など、都民の皆さんにお願いをしてまいりました。新規陽性者数ですが、このところは減少傾向にありますけれども、お盆が明けまして、また仕事が本格化して夏休みが終わって新学期が始まるというタイミングです。こういう中で、人と人との接触機会が増えるということから、改めて、この今一度気を引き締め、また感染防止対策を実行していただきたいと思います。かねてより申し上げておりますけれど、ウイルスから身を守るというキーワードで3つあげています。ワクチン、換気、マスク、この3つ。これを、実践をお願いをしたいと思います。ワクチンについては、何度もお伝えしておりますが、都においては4か所、大規模接種会場を設けております。そして、それぞれ地元の自治体など連携しまして、駅に近い臨時の会場なども開設をしております。これも、ご家族を守るためにも、一刻も早くワクチンの接種をしていただきたいと思います。続いて、2つ目が換気ですけれども、こまめに空気を入れ替えてウイルスを追い出すということが重要になってくるわけです。これ、改めて換気の重要性について動画でお伝えしたいと思いますので、ご覧いただきたいと思います。

(動画放映)

【知事】ということで、これ、冬版覚えてらっしゃいますでしょうか。冬は、このベートーヴェンの第九ですけども、「歓喜の歌」なんですが、このメロディーで空気を入れ替える換気を呼び掛けるというもので、第2弾だということになります。是非この歌を、ちょっと頭の片隅に置いていただいて、若干涼しくはなったかと思いますけれども、まだエアコンを効率的にお使いかと思いますが、是非エアコン使用中でもちょっと窓を開けて、風通しをすーっと、お家の構造なども、マンションであっても、考えながら適切な換気をお願いをしたいと思います。さて、そして3つ目がマスクになるわけですけれども、スライド、こちらの方にも出ておりますように、身体的な距離が確保できてるかとか、屋外、屋内か、などなど書いてありますけれども、それぞれに合った適切な対応をお願いをしたいと。場面に応じて正しく着用のほどお願いをしたいと思います。
それから、来週から夏休みがいよいよ明けて学校が始まるというタイミングになっています。そこで、感染症の対策としてお子さんに注意していただきたいことをリーフレットにまとめておりますので、活用して、しっかり対策を行っていただきたいと。で、新学期も元気に過ごしていただきたいと思います。
そして、都といたしまして、保健医療提供体制を更に強化をしているところでありますけれども、大体ご覧のとおり、症状、そして目的、これらに応じた窓口を設置をしております。ご自身のニーズ、そして状態に合わせて、それぞれのところにアクセスをしていただきたいと存じます。
それから、昨日モニタリング会議で、賀来所長の方からもお話ありましたけれども、この秋と冬については、新型コロナと加えてインフルエンザの同時流行が懸念されております。そこで都としまして、65歳以上の方などの(インフルエンザの予防)接種費用の負担をなくすということで、予防接種を推進していきたい。そして重症化を予防し、医療負荷の軽減を図るという考えです。
新型コロナとの同時流行にも対応できますように、このように先手先手で対策を講じてまいります。同時になりますと非常に、ご本人にとっても医療機関にとっても、負荷が高まるということですので、この対策をしっかり進めていきます。
それからお盆が明けまして、学校の話もさっきしましたけれども、これから社会経済活動は本格化するということです。感染防止対策を改めて実行のほどよろしくお願いいたします。先生方も昨日おっしゃっていましたけれども、こういう節目ですので、しっかりと徹底してここで打ち克っていきましょうという話でございます。よろしくお願い申し上げます。
(詳細は、政策企画局、総務局、福祉保健局、教育庁にお聞きください。)

(会見で使用した動画は、こちらをご覧ください。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:855KB)
(「銀座に臨時ワクチン接種会場設置(3509報)」は、こちらをご覧ください。)

2 神宮外苑地区市街地再開発事業について

【知事】2点目が、神宮の外苑地区のまちづくりに関して、昨日、環境影響評価審議会の答申がございました。事業者の方からは、都が今年の5月に行った要請に対しての取組状況の報告もございましたので、これについてお知らせをいたします。神宮外苑が創建されたのは今から約100年前になります。大正15年です。創建にあたりましては、かの渋沢栄一翁らが、皆さん尽力されまして、そして国民から献金や献木などをうけて、そして造園されたものが、今、100年後になって、みどりとスポーツの拠点としてこの間長く人々に愛され続けてきたという歴史があります。そこで今回、神宮外苑地区の再整備ということですけれども、外苑の野球場も100年経って建替えも必要ということなどから、今回、明治神宮などが所有する土地に、この4つの事業者が実施をされるということで、これまでも準備が進んできたというところであります。都の役割というのは、都民の方々から寄せられた声を踏まえて、事業者に対して必要な情報提供、説明、それを求めてまいりました。また樹木の保全、幅広い都民参画などについても要請を行ってきたということであります。なにか、都の事業だと間違えておられる方がいらっしゃいますが、これ明治神宮の土地で4つの事業者が、この再開発を行うということですね。この要請、これまで行ってきた都の要請に対して、昨日、事業者から取組状況の報告がございました。ホームページが、これまでも設けてありますけど、その中で、また分かりやすい情報の発信がされております。設計者、施工者、樹木医、事業者、一体となった樹木の保全などに取り組むということがこのホームページに示されています。また、これからの100年のみどりをみんなで作るんだというコンセプトのもとで献木による植樹の取組などを行う新たな構想も示されております。これは先ほど申し上げましたように、渋沢栄一翁ら100年前の先人たちが、そういう思いで作られた明治神宮の外苑。これを、その思いを引き継いで、今を生きる私たちの思いを、今度は次の100年に生きる世代へとつないでいく必要があるというものです。創建時には、先ほどから申し上げていますように、渋沢栄一翁が献木を呼び掛けたという歴史もあります。この献木の取組というのは、今度は、渋沢栄一さんが初代の会頭を務められたのが東京商工会議所。で、この東京商工会議所からも、賛意を示していただいたというものです。事業者においては今回の審議会の答申も踏まえまして、にぎわい溢れるみどり豊かなスポーツの拠点として更に発展させていく。そして100年先の未来につなげるまちづくりに真摯に取り組んでいただきたいと存じます。
都市整備局の方で進めております。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:308KB)
(「神宮外苑地区 知事要請に対する取組状況報告」は、こちらをご覧ください。)

3 東京2020パラリンピック1周年について

【知事】次に、パラリンピック1周年に関してのお知らせです。2点お知らせしますね。1つ目が1周年記念イベントでありまして、開会式から1周年となるのが来週24日(水曜日)になります。大会の舞台となりました有明アリーナで記念イベントを開催するというものです。セレモニーを行うほか、車いすバスケットボールのエキシビションマッチを行ったり、それからアーティストによるパフォーマンスなども実施をいたします。来場者の募集については、もう既に終わっているんですけれども、会場に来られない方もお楽しみいただけるようにオンライン配信をいたしますので、是非こちらも通じて、パラリンピックの時の模様なども思い出しながら、ご覧いただければと思います。
で、パラ応援大使ということで様々な分野からの皆様方、文字どおり応援してくれました。その方々からメッセージ配信をいただくということで、パラリンピックムーブメントの継承と発展などを目的として、パラスポーツの振興、そしてバリアフリー推進に向けた懇談会で、パラバリ懇って言っているんですけれど、それを設置しているということで、この時の懇談会メンバーであるパラ応援大使の皆さん、この方々は本当に色々なイベントで盛り上げていただきました。このパラバリ懇の皆さんには、日頃からイベントにご参加いただくなど様々なご協力をいただいてきたわけですが、せっかくのこのパラリンピックから1周年を迎えるにあたりまして、メッセージを頂戴をしたいと思います。この応援大使のトップで名誉顧問を務めていただいているのが、谷垣先生です。谷垣禎一名誉顧問はじめとするのが、パラ応援大使の皆さんです。一周年に対する思いなどについて、メッセージをいただいたところでございます。こういった皆さんが、パラリンピックを応援してくださいました。今日から、懇談会のホームページがありますので、皆さんからのメッセージを公開をいたしますし、またTwitterなどで毎日発信をしてまいります。そして谷垣名誉顧問の方から、誰もがスポーツを楽しむということができる社会の実現を願うメッセージをいただいております。これからも都としまして2020大会のレガシーを活かして、パラスポーツを社会に根付かせる。そしてまたレガシーでもあります、この段差のない社会を作っていきたいと考えております。
政策企画局と生活文化スポーツ局の方で進めております。ということで以上3点、お伝えをさせていただきました。それではどうぞ。
(詳細は、政策企画局、生活文化スポーツ局にお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:325KB)
(「東京2020パラリンピック1周年記念イベント」は、こちらをご覧ください。)
(「パラ応援大使からのメッセージ」は、こちらをご覧ください。)

質疑応答

【知事】それではどうぞ。

【記者】(東京新聞・沢田記者)幹事社から3点お尋ねいたします。まず、今もお話があった神宮外苑の再開発についてです。今後事業者から再開発の申請があり、知事が認可を判断されます。今回、事業者が見直した環境保全策への評価と認可に際し、知事が特に重視する点を改めてお願いします。次に、観光支援事業「もっとTokyo」についてです。入院者数は過去最多となり、医療現場でひっ迫が続く中、再開を判断されたのは、東京の感染状況がピークを迎えて9月には収束に向かうとの判断からでしょうか。日夜奔走される医療従事者の方々の理解をどう得ていくか、お考えをお聞かせください。3点目も、新型コロナの医療提供体制についてです。現在、病床使用率が6割程度ですが都医師会からは、限界との声が出ています。病床使用率6割でひっ迫してしまう要因について、疑問に思う都民に対し、改めてご説明をお願いします。以上です。

【知事】はい、3点お尋ねがございました。まず外苑前の再開発についてでありますけれども、これからの様々手続きがあるわけですけれども、法令に則って適切に対応してまいります。それから今回の審議会において、事業者の方から銀杏の保全に向けた具体的な方策も示されております。審議の結果、答申が決定されたわけですけれども、合わせて答申で示された保全措置の取組状況がフォローアップされていくことになったと、このように認識をしております。そして、コロナに関連して2つご質問がありました。まず「もっとTokyo」についてですけれども、先ほど申し上げたようにお盆が終わって、そして社会経済活動が本格化するという中で、感染症の動向、そして専門家の意見も踏まえまして、9月からトライアルでの再開といたします。感染拡大の防止と社会経済活動との両立に向けた取組として着実に進めていく考えであります。それから、病床のひっ迫についてなんですけれども、昨日も猪口先生が非常にやはり現場の様子などをお伝えいただいたかと思いますけれども、まず今回、感染が非常に多く出ているということはこれは医療者も同じことなんですね。ということで多くの欠勤者が出ているという現実が、医療現場をひっ迫させている1つの要因でもあると。それから介護度が高い高齢者の受入れが難しいという点もありますし、コロナだけでなく、コロナは軽症なんだけれども、既往症が厳しいという方々とその両方が対応できる、両方の面で対応できる病院を探すのが苦労しているという点も挙げておられました。マッチングです。それから、そういう状況の中において新たな臨時医療施設の開設や、それから宿泊療養施設の積極的な患者さんの受入れとか、症状が軽快した方々が、その転退院をするということによって病床を有効に活用するようにしていくなどなど、様々な工夫も行っているところでございます。こういった形でできるだけ有効に病床を活用していくと。そしてまた医療に従事しておられる方々の負荷をですね。できるだけ抑えるようにしていきたいというふうに考えております。若干このところ、数値は千葉(県)の分が入っていたりして、翌日になるとまた精査が行われますと大体1日、昨日ぐらいの時点では、千葉(県)分の2,000(人)とかそれどころではなくて、大体4,800(人)ぐらいが他県なんですね。そういった整理などにも時間がかかったりもいたしたり。それからそもそも、制度的にその届出の場所と、実際に患者さんがおられる場所と違ったりするケースなどなど、そういったものも今後精査も必要になるんじゃないかと思います。ということは、要は実態を知るために色々な、実態とその症状に対しての対応をするために色々な届出を出してもらう。それを集計するという作業をやっているわけで、それらのことの整理なども国にはお願いをしたいと、法律に基づいてやっているわけですから。という状況です。

【記者】ありがとうございました。それでは各社の質問に移ります。挙手の上、知事の指名を受けてお願いします。

【記者】日本経済新聞の鈴木です。3点質問がございます。1点目が、神宮外苑のまちづくりについてです。昨日事業者がホームページにて、市民参加の具体的な方法として、献木による植樹の企画や、市民が参加する植樹イベントというふうに方向性を示しました。これについて知事はどう評価しますか。2点目が、事業者はまちづくりの方針についても新たに示しました。ゼロエミッションや子供を意識した内容が記載されておりましたが、知事は事業者の方針を受けて、どのようにまちづくりを進めることを期待されるでしょうか。3点目が、パラリンピック1年目を控えて、都としてどのようにパラスポーツを振興していくかということです。都においては、パラスポーツを障害の有無に関わらず体験する機会を提供しています。健常者も含めてパラスポーツを振興していくということについて、どのような意義があるとお考えでしょうか。以上です。

【知事】はい、まず神宮外苑について。今回事業者のホームページで献木という形で、広く都民をはじめとする方々と一緒になってこの神宮外苑のまちづくりを進めていきましょうという意思が示されたところ、大変歓迎しております。かつ、その献木に関わるのがこれから事業者の皆さんがさらに進めていかれると思いますけれども、若い世代の方々がその献木に関わるということは、これから新しい100年の木を育てると。人を育てるのも、木を育てるのも将来につながる話ですから、そういったことをまさに100年前の渋沢栄一翁はじめとする皆さんが神宮外苑をこうやってみんなで盛り上げようという、その意思が継がれるものだというふうに歓迎したいと思っております。それからゼロエミなど、今まちづくりを行う時にはもうまさにそこは避けて通ることはできないものであります。緑の風をどう通すとかですね。それから、これからの神宮球場であるとかその他、要はローリングして作り直していくということだと思いますけれども。色々な建築の際のゼロエミを意識した建て方や建築等々、色々な工夫をしていかれるものということで、その点についてもモデルになることを期待をいたしております。そして、パラについてのご質問なんですけれどもね、今回パラの1周記念でございますけれども、私は昔ひとつの競技のマネージをやってきた経験からしてマイナースポーツって結構、運営大変なんですね。ましてやパラの場合は、介添えの人と一緒に海外遠征行ったりするということは、それだけで交通費が、それだけで倍かかるんですね。というようなことや、また様々な団体を運営していくのも、ガバナンスとか、そういったところをクリアしながら、選手の皆さんに現場で頑張ってもらえるようにしなければいけないということです。ぜひ、このパラスポーツっていうのは今回の2020パラリンピックを機会に、更に選手の皆さんにも頑張っていただけるような、そういう環境をつくるというのはとても大事なことでありますので、アスリートの皆さんを励ますと同時に、その機会を今回の一周年を機会にもう一度またパラリンピックの楽しさや選手たちを応援する機運を高めていく機会になればというふうに思っております。

【記者】ありがとうございます。朝日新聞の笠原です。明日、再開業される有明アリーナについて伺います。有明アリーナ、明日アーティストのライブなどが行われるような大規模なイベントが開催されるような施設になりますけれども、改めて有明アリーナの再開業に当たっての知事の期待について伺いたいと思います。と、もう1点が有明アリーナを巡っては真横に大型マンション、高層マンションがあるなどして地域の住民からは騒音とか利用者のマナーのトラブルなどの懸念の声として上がっております。大会のレガシーとして、有明アリーナを活かしていくためには地域の理解というのも非常に重要かと思いますけれども都としては、こういった地域の住民の声に対して、懸念に対してどのように対応していくか、お考えをお聞かせください。

【知事】はい。有明アリーナは、オリンピック・パラリンピックで使われたことでレガシーを残しているかと思います。特に有明アリーナについては、多目的で使えるような様々な工夫を凝らしていることが、エンターテイメント、スポーツだけではありません。エンターテイメントなどでも活用ができるという、そういう場所になっております。そして近隣の方々云々については、これは有明アリーナだけの問題ではなく、色々な方々が集われる施設について同じことで、これまでもこのアリーナの周辺の皆様については、丁寧に説明をし、また近隣の方々も様々、協力していただけるようにお願いもしてきているというふうに、報告を受けております。せっかくの有明アリーナが、楽しい、また地域の施設として有効に活用できるように努めていきたいと思っております。

【記者】TBSテレビの佐藤です。ありがとうございます。コロナについて、2点お尋ねしたいです。今年のお盆休みは都内でも駅や観光地が賑わっておりまして、これからの社会経済活動も本格化していくと知事も仰っておりましたが、コロナの感染拡大への影響はどのように知事として捉えていますでしょうか。もう1点、21日(日曜日)で自分と大切な人を守る特別な期間というのが終わると思うんですけれども、その後についてどのようにしていくお考えでしょうか。お聞かせください。

【知事】後の方につきましては先ほども申し上げましたように、社会経済活動がまた復活していくタイミングですし、学校がもう次、来週あたりから始まるところもありますし、そういったことで、改めて今日は3つのキーワードで換気やマスク、ワクチンということでお伝えしました。こういったことを改めて皆さんとともに徹底できるように呼びかけもさせていただいたっていうのが、先ほどのメッセージのポイントであります。今回もそうは言っても、この間も非常に多くの感染の方が出てきております。そういう中で、療養の施設を、また1,000室、お盆前から確保、1,000室プラスして、今1万3,000室、そしてそれがうまくまた有効に回るように。それから酸素・医療(提供)ステーションについてもこれらも有効に活用しておりますし、あと介護が必要な方々にはそれぞれ往診のシステムで、それぞれの高齢者施設の方でケアをするなどケースに応じた形で有効に使って、数字はいつも変わらないように見えますけど、そのうち中の数字一つ一つは、お一人お一人がおられて、その人の症状に合わせて、けっこう転退院などは頻繁に行われて、その度にシーツから全てのお部屋を整えたりするような作業が行われているわけですけど、かなりここまでの2年、2年半に及ぶこの状況のコロナとの闘いの中で、色々な知見が重なってきています。そういう中でやはり変異株の度に、様相はかなり違ってきて、ずっと第5波、6波、7波見てますと、この山の出方でやはり重症化はかなり抑えられているというのは、いつものグラフを見ていただきますと、今の第7波については、重症者の数は抑えられている。ただし、いつも言いますように、遅行指数なのでこれから増えていかないような、そのための対応の仕方が必要になってくるというふうに考えております。医療従事者の皆さんは、本当にこの間もずっと頑張り続けていただいておりますし、またかかりつけ医など、先生お1人でやっておられるクリニックなどは電子カルテと、HER-SYSとが連動してないもので、それで夜中の作業で苦労があるというのでHER-SYSの簡易化ができないかみたいな話になってるんですが、ただあんまり簡易的にしますと、これまたワクチンの接種を受けたか、受けないかとか、もう必要なエッセンシャルな項目も取ってしまうと、かなり東京においては、現場でこのHER-SYSでの登録っていうのが、かなり有効に進んでおりますので急にまたここで減らしてしまうということが、東京にとってはあまり、色々な考え方があるとは思いますけれども、そのあたりは、あまりそのエッセンシャル部分まで削ってしまうといかがなものかなというふうに思います。よく現場の声を聞きながら、とにかくHER-SYS最初は300項目あったって言うんですから。研究者と臨床者との間で何が一番ベストなのかっていうのは、これ国のシステムですから、そちらはしっかりと国で決めていただきたいし、そのために現場として声を先日も、岸田総理のところにもお持ちしたということです。

【記者】ありがとうございます。

【知事】じゃあ一番後ろの。

【記者】NHKの中村と申します。ありがとうございます。コロナの件で確認なんですけども、あの21日(日曜日)まで取られているその特別期間というのは、22日(月曜日)以降の延長はしないということでよろしいでしょうかというのが1点とですね、コロナの陽性者の全数把握について、国は見直しの検討を始めることにしておりますが、これについて、東京都としてですね、政府のその検討に当たって、求めたいかというのはどのようなことを注意、留意してですね、検討してほしいか、お聞かせください。

【知事】最初のご質問は先ほどもいただいたかと思います。21日(日曜日)まで自分とそして周りの方々を守るための感染防止対策の徹底ということですけれども、これは基本的には状況これからも、少しお盆の最中と今これから特に様子を見ていかなければならないので、そういう意味では基本、基本は同じですが、むしろ徹底してくださいという期間になろうかと思います。よって、こちらにありますように感染防止対策を改めて実行しようという、そういう期間だとお伝えいただければというふうに思います。全数(把握)については、先ほどの例も申し上げましたように、数値はずっとモニタリングすることによって、そこから様々読み取れる動きがある、声がある。それのためには、これまで努力してやってきたことについては、関連してその現場の皆さんにも感謝したいというふうに思います。先ほどもありましたように、感染症というオールジャパンとしての話と、それから現場で、その保健所単位でやっている場合と、検査をする会社がたまたま都内にあることから都の数字にカウントされてしまうと、都の傾向がどうなるのかっていうところが見えなくなるわけですよね。そういったところは、物理的にまた医学的にどこまで可能なのか分かりませんけれども、そういったこともしっかりと見直す形で、ただ、見直す形が必要かと思います。ただ全体が見えなくなってしまうのは、行政としても、動きが分からないと、その後の対応策をどうしようとか、そういったことが、かえって分からなくなって、かえって現場が混乱するかというふうに思います。いくつもの課題がありますので整理をした上でお決めいただきたいというふうに思っております。

【記者】ありがとうございます。

【知事】最後でお願いします。

【記者】読売新聞の増田です。ありがとうございます。目黒区のNPO法人が難病患者を支援しているところなんですけれども、東京都が監督権限を持つところなんですが、海外での臓器売買を仲介した疑い、弊社報道であったんですけれども、このNPOについてですね、東京都として今後どのような対応をとられるのか、これまでどういった対応をとってきたのか。売買については、疑いについては認めているところなんで、これに関して知事のお考えをお聞かせください。

【知事】臓器移植で、臓器の売買が行われているのではないかという、そういうことを追ってらっしゃるという、報道してらっしゃることかと思います。臓器移植法という法律の違反という点では、警察また法が所管する官庁が、役所が対応することとなるかと思います。まず一義的に。都はNPO法人の所管として必要な情報収集を行ってまいります。そして、先ほどからこれ国、法律がベースになっているものですから、国がどういうふうな方向性を示していくのかということについては注視していきたいと思っております。はい、よろしいでしょうか。では、よろしくお願いいたします。

※テキスト版については、読みやすさを考慮し、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどの整理や補足説明をしています。


(テキスト版文責 政策企画局戦略広報部企画課)

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