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令和4年(2022年)12月23日更新

小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和4年12月23日)

知事記者会見
2022年12月23日(金曜)
14時00分~14時51分

 

【字幕版】はYouTube東京都チャンネル(外部サイトへリンク)からご覧いただけます。

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知事冒頭発言

1 新型コロナウイルス感染症への対応について

【知事】まず、今日は最終、今年最終の会見ということで、ちょっと盛りだくさんになります。全部で8件、お伝えしたいと思います。
まず、コロナでありますが、昨日の、モニタリング(項目)の分析を行いました。医療提供体制は、オレンジ色から赤になっております。専門家の先生方が、感染拡大は継続していて、入院患者数が高い水準での推移があると。そして医療従事者が、感染者や濃厚接触者。医療の現場におられる先生方や看護師さんたちが、濃厚接触者やコロナにかかられたりということから、急な欠勤が発生するなど、その結果として、一般救急患者も増えているということも加えて、医療提供体制がひっ迫し始めているという、そのような内容になっています。現場の状況です。
今週の都内のインフルエンザの患者報告数、昨日お伝えをいたしたかと思いますが、それからコロナとそしてインフルエンザと、いわゆるツインデミックの話になりますが、定点医療機関当たり1.12(人)となりました。1.0(人)を超えると流行が開始しましたよという目安になるという段階に入ります。これ3シーズンぶりの流行ということになります。都はかねてから同時流行の可能性を踏まえまして、備えを講じてまいりましたが、都民の皆様方におかれましても、改めて感染対策を徹底していただきたいと存じます。コロナとインフルエンザの予防策は、結局のところ同じなんです。手洗い、換気、必要な場所でのマスクの着用ということでありますので、是非ご協力をいただきたい。
また、ワクチンにつきましても、オミクロン株対応ワクチン、そしてインフルエンザワクチン、共に早期の接種をお願いを申し上げます。さっきの、いつものモニタリングの最初のあれ(スライド)、出してくれますか、そうそうそう。下の方に、それぞれの都内全人口でオミクロン(株)対応(ワクチン接種状況)が32.5(%)、12歳以上35.8(%)、高齢者のワクチン接種59.6(%)とありますけれども、特にここのところの、高齢者のワクチン接種も含めて、接種の方をお願いしたいと思います。この接種の時間が、年末忙しいよという方でもちゃんと受けられるように、都では大規模接種会場に加えまして、臨時の会場も設置をいたしております。都の会場は、元日、1月1日(日曜日)を除いて、年末年始も開いておりますので、是非この機会に接種をお願いを申し上げます。
それから、都は医療機関に年末年始の診療を働きかけております。診療していただける医療機関は、ホームページで公開をいたしております。都立病院の方では、年末年始も休まず規模を拡大して、発熱外来を開くことといたしております。そして、都が開設しております、臨時オンライン発熱診療センターですけれども、年末年始の期間中、24時間体制で対応いたします。ですから、発熱など症状が出ましたら、スライドにお示しのとおり、重症化リスク、そして症状に応じて対応をお願いをいたします。
そして高齢者の対策なんですが、来週の26日(月曜日)には北区に新たな高齢者等医療支援型施設、滝野川を開設をいたします。こちらでは、救急の患者さんや要介護5の方も受け入れるなど、高齢者の療養体制を更に強化をいたします。これまでに、8つの施設を作っておりまして、これと合わせて8つの高齢者等医療支援型施設を作っておりまして、ベッド数にしますと692名。特に高齢者の方、介護の度合いの高い方っていうのは、病床をお使いになる日数が長いとか、医療の現場では介護のノウハウが必要とか、非常に高齢者の場合、医療現場での状況が変わってまいりますので、その部分だけ特出しをした形で、東京都は対応しているということであります。かつ施設がひとつ増えるというご案内でした。
さて冬は、ただでさえ救急要請が増える季節です。今年の東京消防庁の救急出動件数ですが、先週15日(木曜日)に過去最多を更新をいたしておりまして、昨日の22日(木曜日)の時点では、84万7,462件となっております。また一方で、医療機関の受診を迷われる場合には、救急車を呼ぶ前の相談窓口があります。いわゆる「#7119」。こちらの方を活用してください。ただ緊急性があると思われる場合には、躊躇することなく、そのままストレートで119番通報をお願いをいたします。
また、発熱などの症状がある場合ですけれども、東京都発熱相談センターに、子供の、こちら発熱などの場合はそのタイトルどおり、発熱相談センターにご相談ください。それから、子供さんの急な病気の場合でご心配の方は、小児の救急電話番号、こちらは「#8000」になっています。それぞれご相談をいただきたい。またこの「#8000」ですけれども、先週から回線を拡大をいたしております。24時間体制でもあります。コロナの自宅療養中に体調が悪くなられた場合には、うちさぽ(東京)の方にご相談をいただきたいと。今ご覧いただいてるような、あの連絡先(スライド)になっておりますので、それぞれ必要なところ、必要な場合にご連絡をと。また必要に応じて看護師が対応いたしまして、医療につなげていくということになります。
さあ、楽しい年末年始を迎えるには、しっかりとした準備が必要です。21日(水曜日)には、1都3県で共同メッセージを既に発出しております。その中にはワクチン、感染防止、そして備えのご協力をよろしくお願いをすると。その旨を1都3県から発出をいたしております。
最後に一昨年、一昨年の4月から募集をさせていただいていますコロナの寄附金なんですけれども、これまでも多くの皆様方にご協力をいただいてまいりました。令和2年4月からこの寄附金の募集を行いました結果、累計にいたしますと6,377件、今(スライド)出てますけれども、金額にいたしまして約17億1,000万円と、今年1年だけでも343件、約2億8,000万円のご寄付をいただいております。皆様方からの心温まるご厚意に対しまして、厚く感謝を申し上げます。いただいたこの寄附金、医療従事者のための抗原検査キットなど、医療現場のための物資の購入に活用いたしまして、多くの方々の思いを伝えてまいります。皆様方のこうした温かいご支援、心遣い、コロナとの戦いにおいて最前線で活躍いただいています医療従事者の皆様にとって、必ずや大きな力になることでしょう。そしてこの寄附金でございますが、受付、当面続けてまいりますので、引き続きよろしくお願いを申し上げます。
(詳細は、総務局、福祉保健局にお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:1,913KB)
(「インフルエンザ流行 感染予防の呼びかけ」は、こちらをご覧ください。)
(「1都3県共同メッセージ」は、こちらをご覧ください。)

2 「TOKYO強靭化プロジェクト」の策定について

【知事】そして、次のテーマでございます。「TOKYO強靱化プロジェクト」の策定ということでお伝えをいたします。東京はこれまで自然災害に度々見舞われてまいりました。日本は災害列島とも言ってもおかしくないぐらい、今は大雪で各地、大変ご苦労されてると思います。お見舞い申し上げます。そして、東京でございますけれども、来年、令和5年ですけれど、ちょうど関東大震災の発生から100年の節目の年に当たります。今後も、大規模な風水害、地震、火山の噴火、新たな感染症の流行など、いつ起きてもおかしくないと言えます。また、これらが一つひとつではなくて、複合的に発生するという最悪の事態も想定されるわけです。このような災害が起きても、都民の命と暮らしを守ると同時に、壊滅的な被害をなんとしてでも防がなければなりません。こうした決意のもとで、今般、2040年代に目指す東京の姿と、その実現に向けました道筋を明らかにする「TOKYO強靭化プロジェクト」を策定をいたしました。このプロジェクトで、こちらがその冊子になっております。このプロジェクトですけれども、2040年代までの総事業規模15兆円。そして今後10年間で、そのうち6兆円を投資することといたします。これは、過去10年間の災害対策に対しての費用(の)1.5倍の規模になりますし、また東京の強靱化に向けた取組を更に加速をしてまいります。
主な取組として、こちら(スライド)に今掲げてありますように、まず気候変動に伴って風水害の激甚化が懸念されると。それが、降雨量の増加が、1.1倍だと予測されております。降雨量の増加に、確実に対応していかなければなりません。これまでは、区部においては1時間当たり75ミリの降雨量への対策に取り組んでまいりました。これを見直しをしまして、75ミリから85ミリの降雨への対応も見据えまして、河川の施設などの豪雨対策をレベルアップいたします。また、大地震がありましても、「倒れない・燃えない・助かる」、そんなまちをつくるということで、発災時に救助や物資の輸送などを行います道路を塞ぐ要因となり得る建物の耐震化を進めます。併せまして、建物倒壊などによる死者数の8割を減少させる、そのことを目標として掲げて、耐震化の支援を拡充いたします。噴火が起きても、都市活動を維持するために、富士山の噴火を想定した具体的な備えを確保いたします。官民が連携しまして、24時間体制で道路に積もった灰を取り除く枠組みを構築するなど、対策を強化いたします。また、電気ですけれども、これからはもう創る、蓄めるは当たり前と。そのために、太陽光発電や蓄電池など、自立分散型電源の導入を強力に推進をしまして、災害時にまちから光が消える心配をなくしてまいります。感染症にも強いまちをめざして、道路や公開空地を一体的に再編するなど、密を避けまして、安心して集える空間を創出してまいります。これらの取組を着実に進める。そのためには、何よりも都民の皆様方の理解が不可欠であります。今後、このプロジェクトの意義などについては、分かりやすく発信をしてまいります。
そして、改めて申し上げますと、関東大震災から100年となる来年は、防災に関する関心が高まる年となります。こうした機会を捉えまして、「備えよう、明日の防災」を合言葉にしまして、自らを守る備えを促す啓発、自助、共助、公助に取り組む機運を醸成する。節目の年に始動する「TOKYO強靱化プロジェクト」を強力に推進しまして、これから100年先も都民が安心できる首都東京を実現をしてまいります。
本件の対応、政策企画局、都市整備局で進めております。

(詳細は、政策企画局、都市整備局にお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:463KB)
(「TOKYO強靭化プロジェクトを策定」は、こちらをご覧ください。)
(「都市の復興シンポジウム 」は、こちらをご覧ください。)

3 緊急一時避難施設の指定について

【知事】同じく対応策でありますけれども、ミサイル攻撃の場合は、じゃあどうするんだということですが、ミサイル攻撃に遭った際に避難するための緊急一時避難施設の指定についてであります。都は、ミサイル攻撃の爆風などからの被害を軽減するためにコンクリートでできた頑丈な建物や地下の施設など緊急一時避難施設として指定をしてまいりました。今日、それに199の施設を追加指定をいたしまして、全体にしますと3,949施設となります。そして今回、都内では初めて宿泊施設や商業施設の地下の駐車場など、民間の7施設を指定をいたしました。また、都内の全人口に対する収容可能人員の割合を示す人口カバー率というのがあるんですが、これが100%を超えることになります。一方で、区市町村ごとにこの人口カバー率を見ますと、どうしてもばらつきが見られます。よって、今後も国や区市町村と緊密に連携をしまして、民間事業者の協力も得ながら、戦略的に指定を進めてまいります。そしてまたJアラートが発出されました時は、命を守るために、前にもちょっとご紹介したいと思いますけれども、こちら(リーフレット)が、こちらは一般用ですね。こちらですね。逃げる、離れる、隠れる。逃げる、離れる、隠れる。Jアラートが聞こえたら、すぐ逃げる、離れる、隠れる。N(逃げる)、H(離れる)、K(隠れる)ですね。逃げる、離れる、隠れる。避難行動が重要でございますので、よく頭に入れて、家族と共に徹底して、刻んでいただきたいと思います。避難行動についてです。この避難行動のポイントを示したのが今のリーフレットでございます。区市町村を通じて、自治会などに配布をいたします。都のホームページやSNSでも発信していますので、是非ご確認のほどお願いをいたします。

(詳細は、総務局にお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:221KB)
(「国民保護法に基づく緊急一時避難施設の指定」は、こちらをご覧ください。)

4 ウクライナからの避難民への支援について

【知事】それから、クリスマスなのに、なかなかもう電気もないというのが、今のウクライナ情勢。ウクライナからの避難民への支援について、最新の状況をお伝えしておきます。都におきましては、今年の3月から相談窓口を設置をいたしました。そして、これまで、都営住宅に196組329名の避難民が入居されておられます。避難生活が長期化する中で、避難民の方が地域で自立して安定した生活が送れるように、就労、就学、その支援。メンタル面でのサポート、各種支援団体とのマッチング、都営住宅における交流機会の提供など幅広い支援を行ってまいりました。この週末はクリスマスですね。今回、都営住宅にお住まいの避難民の方へ、このグリーティングカードをお届けをいたします。1日も早くウクライナに平和が訪れることを願っているということで、このカードを送らせていただきました。引き続き、国や区市町村とも連携して、避難民の方に寄り添った支援を行ってまいります。
(詳細は、政策企画局にお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:97KB)
(「外国人従業員研修等支援助成金 追加募集」は、こちらをご覧ください。)

5 「TOKYO ISLANDS BOX」について

【知事】次は、ガラッと変わりまして、島の魅力についてであります。東京の島の魅力発信イベント「TOKYO ISLANDS BOX」という器があります。こちらは東京に、人々が暮らす11の島が、東京にはあるわけでございますけれども、豊かな自然に加えまして、個性ある特産品や独自の文化など宝物たくさんあるんですよね。こうした島の魅力を、丸ごと味わえるイベントを来年の1月28日(土曜日)、そして29日(日曜日)と2日間、表参道ヒルズで開催をいたします。一番の見どころですけれども、大都会にいながら島を空中散歩できるVRシアター。で、そのほか、食、旅をテーマとしたステージイベントや島の焼酎、青酎なども有名ですよね。そうですよね。それから、椿油の特産品の販売など、是非これを見て、聞いて、食べてと、五感を刺激するプログラム盛りだくさんにしておりますのでお越しいただきたい。併せまして、この表参道ヒルズ内の飲食店で、伊勢エビなどの島の食材を使ったメニューも提供をいたします。
オープニングセレモニーを開きます。そちらではハリー杉山さん、トラウデン直美さんらのゲストをお呼びしまして、それぞれのお気に入りの島の宝ものをご紹介いただきます。今日15時に特設Webサイトを早速オープンいたします。イベントの詳細の他、島を体感できる360度動画などWeb限定の心が弾むようなコンテンツも、今後提供してまいりますので、是非チェックをして旅、島を巡っていただきたいと思います。
更にこのイベントに連動しまして(2023年)1月4日(水曜日)、年が明けて1月4日から新宿の「るるぶキッチン」で、島のお酒と工芸品を期間限定で販売するフェアを開催いたします。こういった機会を、東京の個性あふれる島々へ足を運ぶきっかけにしてもらいたいとこのように思います。是非訪れてみてください。
(詳細は、総務局にお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:526KB)
(「東京の島々を味わいつくすイベント開催」は、こちらをご覧ください。)

6 WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の学校観戦について

【知事】またガラリと変わりまして、子供たちの活動についてであります。これは、ワールド・ベースボール・クラシック、これを子供たちが観戦できるっていう、そういうお知らせなんですね。都は、コロナ禍でずっと様々な制約がある中で学校生活を送ってきた子供たち、この子供たちが笑顔で前向きな気持ちになれるように、「子供を笑顔にするプロジェクト」、今年度からずっともう、各校で様々なアイディアのもとで実施しております。このプロジェクト、改めて今のことを申し上げると、都内公立学校の8割にあたります1,717校から参加申込みがあって、それぞれの学校でパラスポーツを通じて色んな理解を深めたり、それから大観衆を前にした始球式を経験などなど、本当に子供たちは忘れがたい思い出を、経験を重ねていることだと思います。今回、主催者の側から、このWBC、学校観戦ということを、このプロジェクトの趣旨にご賛同いただいて、観戦ができますよということになりました。これは、タイミングは、令和5年、来年の3月です。東京ドームで行われるワールド・ベースボール・クラシックを子供たちが見る、観戦できるというチャンスです。小中学校、高等学校、特別支援学校合わせて115校から、既に申込みがありまして、約1万1,000人の児童生徒が参加することとなります。もちろんご存知のように、ワールド・ベース(ボール)・クラシックは、野球の世界一を決める大会でございます。日本で行われるこの機会に臨場感あふれるといいましょうか、まさに現場、球場という、その現場で、生観戦を通じて子供たちに一流のプレーの素晴らしさ、スポーツの楽しさを感じてもらいたいと思います。教育庁が担当しております。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:367KB)
(「ワールド・ベースボール・クラシック学校観戦 」は、こちらをご覧ください。)

7 「Tokyo Tokyo Delicious Museum 2023」について

【知事】次は、美味しいお知らせです。グルメフェスティバル。「Tokyo Tokyo Delicious Museum 2023」についてのお知らせです。このイベントですけれども、東京の様々な多彩な食を楽しむ祭典として、今年の5月にも開催したんですね。ミシュランガイドの掲載店をはじめとして、本当にレベルの高い東京のお店、飲食店が一堂に会しまして、様々なジャンルの料理を提供して、多くの方に訪れていただきました。来年の日程ですけれども、5月の19日(金曜日)から21日(日曜日)まで江東区の有明で開催いたします。近隣の地域にデリバリーで料理を届ける、というような新しい取組も企画をいたしております。このイベントの出展者の募集を、今日から開始をするというお知らせです。日々磨いている技、味わいを披露していただく。そして、食に関するワークショップを行う団体などを受け付けております。我こそは、というシェフの皆さんはじめとする様々な料理人の皆さん、(2023年)1月26日(木曜日)まで期限で申し込みいただけますので是非是非ご参加いただいて、都民の舌を、満足させていただきたいと思います。
(詳細は、産業労働局にお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:89KB)
(「Tokyo Tokyo Delicious Museum」は、こちらをご覧ください。)

8 上野動物園のジャイアントパンダ「シャンシャン」の返還日について

【知事】最後、シャンシャン。上野動物園のジャイアントパンダ、シャンシャンについてのお知らせであります。中国側と協議を重ねて、そしてシャンシャンの返還日が、(2023年)2月21日(火曜日)に決定しました。シャンシャンの里帰り前、多分、多くの方が、シャンシャンさようならと、ありがとうねと、色々子供さんとメッセージを届けたい思いになられるかと思います。そこで、(2023年)1月21日(土曜日)から、これはシャンシャンに関してですが、抽選制による観覧といたしまして、その申込みは、(2023年)1月6日(金曜日)からになります。シャンシャンへのお別れと感謝の気持ちを込めたイベントも行います。「ありがとうシャンシャン」ですね。で、(2023年)1月11日(水曜日)からの実施になります。園内でパネル展を行いますほか、園内、そしてオンラインでシャンシャンへのメッセージも募集をいたします。観覧方法と、イベントの詳細につきましては、上野動物園の公式サイトがありますので、そちらの方でご確認ください。上野で生まれまして5年半の間、皆さんに愛されたシャンシャンが中国へ里帰りする、そのことに寂しい気持ちを抱かれる方も多いかと思いますけれども、これは、パンダの保全と、繁殖の推進という大きな役割をシャンシャンが担っているということでの里帰りになります。この点はご理解いただきたいと思います。
ということで今日は8点についてお伝えをいたしました。それでは、どうぞ。
(詳細は、建設局にお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:82KB)
(「恩賜上野動物園シャンシャン返還・観覧方法等」は、こちらをご覧ください。)

質疑応答

【知事】それではどうぞ。

【記者】(朝日新聞・本多記者)ありがとうございました。それでは冒頭、幹事社の朝日新聞から質問させていただきます。まず1点目は、先日ですね、国の会計検査院が新たに五輪経費について、2,800億円を認定したことについてお伺いします。都の負担分への指摘ではありませんが、大会経費が招致の時の、約7,300億円という試算から1.7兆円になって、更に関連経費を含めると3兆円を超えました。知事はかつて支出の多さをですね、指摘される立場だったかと思いますが、結果的に経費が大きく上振れしたことについてどうお考えになるかをお聞かせください。あと国はですね、会計検査院のような、当事者でない立場の機関がチェックされましたが、都としてはどういった機関に、都負担分についてチェックしてもらう必要があるかなど、そういったお考えもお聞かせください。

【知事】大会に必要な、直接必要となるのが大会経費でありますけれども、最終報告は1兆4,238億円となっております。この大会経費については、史上初の延期という、極めて困難な状況の中で、組織委員会、国、東京都の3者がそれぞれの役割を果たしながら対応を図ってきたものであります。大会の総経費との検査報告書との違いですけれども、こちらの件については、国の方にお尋ねいただきたいと存じます。そして、共同実施事業などを含めまして、大会、都の支出につきましては、これまでも、何度もこれまでも振り返りながら、決算を行ってきたところでございます。

【記者】2点目にですね、子育て施策についてお伺いしたいと思います。厚労省の人口動態統計の速報値などを勘案すると、今年の日本の出生数が80万人を割り込むという見通しがあります。これ以上の少子化を食い止めるためにも、行政の子育て施策というのは重要になってくるかと思いますが、昨日も、各会派の予算要望の中では不妊治療の更なる拡充だったり、第2子の保育無償化などの様々な要望があったかと思いますが、こうした要望を踏まえて、来年度予算でのあの子育て施策に関する方向性など、現時点でのお考えをお聞かせください。

【知事】私はかねてより、この子供の政策、また出産など、さらには女性に関しての政策を総合的に考え、そして取り組んでまいりました。そして状況は、例えば東京都の場合、いわゆる待機児童数が当初、2016年ですけれども8,466人だったのが、今や待機児童数300人。いやもう、この待機児童という言葉を死語にしますと私は申し上げてきたのが、まさしく死語になりつつあるかと思います。一方で、それでは子供の数は、絶対数どうなのかということになりますと、今、少子化、出生数が減少してきていると。その理由はいくつもの原因があろうかと思います。それは複合的だと思います。そういう中で、どうやって出生数を増やしていくかというと、とても直截的な言い方になりますけれども、それはまず、子供を産み育てたいと希望している人に対してサポートをするというやり方、という方法があろうかと思います。そういう中で、例えば、産み育てやすい環境をつくるということから、例えば出産の応援であるとか、経費、そして不妊治療についてはこれまでも東京都は先駆けて対応をさせていただいてきております。それから、この度卵子の凍結について、これまでの、がん患者さんであるAYA世代の方々に対しての対応という点で進めてまいりましたけれども、卵子の凍結の社会的適応ということについても考えていく、ということも、一つの方法だと考えております。いずれにしても、まず子供を望む人への支援についての具体的な提案を、議会や各会派の要望の中にもございました。望む人が、誰もが子供を産み育てやすい環境を整えていけるように、来年度予算の編成も行っていきたいと考えています。

【記者】最後に、今年最後の、本日が会見となりました。1年間、色々な出来事がおありだったかと思いますが、印象に残っている出来事を教えてください。

【知事】そうですね。あまりにも多すぎて、一言では言い尽くせないんですけれども。そうですね。やはり私にとっての衝撃だったのは、安倍さんがああいう形で亡くなられたということは、衝撃以上の衝撃でありました。とても残念に思っています。それから、世界を見回しますと、まずウクライナ、ロシアのウクライナ侵略ということから、それに伴ってエネルギー情勢のひっ迫、そして国際秩序がこれまで見たことのない状況が展開されてきた。ずっと中東に関わってきた私としては、サウジアラビアとロシアが手を結んでいると。そしてまたそこに、中国が入っているという、これまでの絵図が大きく変わってきていること。これは見たことのない光景であります。それから何よりも、今年もコロナで始まり、コロナで終わろうとしているということ。ただ、去年の暮れの状況と、今年の状況では、株の問題や、またワクチン、経口薬などなど、かなり内容は変わってきているというふうに思いますが、守っていくべきことは同じであります。攻め、守り、備え。これ同じことであります。それからあと、気候変動ですね。COP27にも、私自身参加をして水素について、首脳たちが集う、その会合にも出て、日本の、東京の対応ということについても発信をしてまいりました。本当に時代が変わるときはいっぺんに変わるんだなと。今その渦の中に日本が、そして東京がいるという、そういう、俯瞰して見ればそういうこと、そういう状況にあると思います。よく今年の漢字一文字と言われるんですが、ずっと考えてはきたけれども、なかなか一文字っていうのが、これというのがないというか、ありすぎて選ぶのが難しい。いっそのこと、アルファベットにした方がいいかなと思って、私は「C」だと思っています。COVIDの、コロナのCに、それからClimateのCに、ChildrenのCに、激変という意味で、Changeで、そして高齢者とコロナの関係もありましてChoju(長寿)、元気なお年寄りも多く、エリザベス女王の最期は見事だったですよね。それも含めてChoju(長寿)。そして、あとCでChinaというので、色々なことを含めると、ここはなかなかエネルギーというのが押し込めなかったんですけれども。でもまあClimateの方になるかなというので、私の今年の一文字は「C」ですね、はい。ということでいかがでしょうか。はい。

【記者】ありがとうございます。幹事社からは以上です。

【知事】幹事。はい、そうだね。どうぞ。はい、NHKさん。

【記者】NHK中村です。よろしくお願いします。まず、コロナのことで伺いたいんですけども。冒頭、知事からもありましたが、その現状の認識としてはコロナがもう第8波に入っていて、ツインデミックにももう入っているっていうことなんでしょうか。

【知事】はい、第7波があまりにも急峻だったので、伸びがね。今回の様相は毎日、Rでいきますと、実効再生産数でいくと1.08とか1.11とかですね。ちょっとプラトー、大地のようになっているかと。あんまり突き抜けはしない。そして一方で、インフルエンザという伏兵現れるで、これは予想されてもいたことで、皆さんにはワクチンの接種をお願いをしてきた。インフルエンザの方のね。ワクチン接種もお願いをしてきた。これは(第)8波プラスアルファと言ってもいいのかもしれません。これはもうもちろん専門家の先生方のご所見を伺わなければ。この言葉はまだ専門家からは出ていませんが、このように毎日対応をしている行政の立場からすれば、そういう見方もあるのかな。それだけに今回、モニタリング(項目)の分析も最後、医療提供体制、赤が灯っています。これまでどおりではないけれども、しかし、医療提供体制が厳しいですよという、そのことについての皆さんに警戒を呼び掛ける、そういう分析だというふうに理解しております。

【記者】ありがとうございます。あともう1点伺います。先ほど今年を振り返る一文字、「C」というお言葉がありましたけれども、今年最後ということで、来年に向けてですね、知事が具体的に取り組んでいきたい課題、あれば具体的に教えてください。

【知事】はい、まだまだ課題は多いんですが、コロナに明け暮れて、その間にオリンピック・パラリンピックという大事業がございました。この数年間は、それに追われることが基本的に多かったわけです。ただ、最近はようやく、東京都としての、これまでずっと仕込んできた様々な計画、プロジェクトが見えてきている部分が多いかと思います。各高速道路などがつながったこと。それから、モノレール。多摩(都市)モノ(レール)や、それから(都心部・)臨海(地域)地下鉄の計画などを発表させていただいている。これからは、まちづくりと、人づくりとその両方で進めていく必要があると思っています。引き続き、少子化対策というか、子供をいかに育てやすい東京にしていくのか。そのためには、働き方をどのようにしてサポートしていくのか、意識から変えましょうと。今年は育業という言葉を中心に申し上げさせていただきました。そして先ほど、お伝えしましたように、「TOKYO強靱化プロジェクト」、この関東大震災から100年という節目に当たって、ありとあらゆる災害に対して、今から仕掛けなければいけないこと。そしてまた、それもハードとソフトと両面からの計画、これを着実に進めるということだと思っています。やはり、いつも申し上げますけれども、それと先ほどの、ですから人づくりの部分に、子育ての部分と人づくりも同じであるとするならば、人づくり、まちづくり、これを着実に進めて、そしてやはり世界に誇れる街、東京ということを、これを更に磨きをかけていきたいと思っております。

【記者】ありがとうございました。

【記者】TOKYO MXの椿原です。よろしくお願いします。今年、新たに導入された中学校の英語スピーキングテストについてお伺いします。取材する中で、教育の専門家からは、アチーブメントテストとして非常に意義のあるという声を聞いたりだとか、一方で取材した受験生からは当日の運営について、テストに集中できなかったという不満の声が上がっています。海外出張で英語力の重要さもおっしゃられていたかと思いますが、東京の英語教育の転換点ともなり得るこのテストの未来や、今後の可能性について、全てのテストを終えた今ですね、知事のお考えを改めて教えてください。

【知事】今回、東京都、教育庁は大きな一歩を進めたと思います。これまで受験英語というと、読み、書きの、この二次元でしたけれども、やはりそれを喋れるということで三次元に進めていった。これはどんな生活をするにおいても、英語、外国語という、それがまたコミュニケートできるということは、非常に世界を広げることにつながると私は思っています。それは、人と人とのつながりを増やすこと。それから、自分の意見を発信するということ、それから情報を得るという意味で、読むだけでなく、目から入って、耳から入ってくるということ。これらも全てを考えますと、この今回の1回目のスピーキングテストというのは、大きな一歩を踏み出したことになるというふうに思っています。前から、国力、英語力は国力につながると言ってきています。一人ひとりの人生の選択も増やすものだというふうに考えております。そういう意味で、非常に教育庁の現場の皆さんも努力をされたと同時に、何よりも、今回そのテストに挑んだ中学生の皆さん、本当に頑張ったねということで褒めてあげたいというふうに思います。

【知事】あの、後ろの。(日刊)工業新聞、日刊工の。

【記者】ありがとうございます。日刊工業新聞の神崎です。先ほど、Cに押し込めなかったとおっしゃったエネルギーなんですけれども、昨日、原子力発電を最大限活用するという政府方針がまとまりました。これに対する受け止めと、あとは今日、この後東京電力との会談も予定されていますけれども、エネルギーの一大消費地として、東京都として、今後どのような取組に力を入れていかれるのか、この点についてお願いいたします。

【知事】はい。原子力発電の利用などのエネルギー政策っていうのは、まさに国の根幹をなす政策だというふうに思います。よって、国レベルで議論、検討がなされるべきであります。そして、原発の建替えなどについてのお話が、昨日あったかと思いますけれども、最終的には国などの判断によりますが、安全性の確保ということが大前提。そして、地元の理解が得られるということが重要だというふうに考えております。また、GXということが、基本に、昨日あったかと思いますけれども。このGXというのが1つの新しい、なんていうんでしょうかね、国づくりの1つになってくると思いますし、またこれを進めていかなければ様々な投資の対象から外されるとか、この世の中の流れの中で、ゲームにちゃんと参加するための不可欠なことだというふうに思います。東京都としても、今後どのような形でGXを進めて、例えば、ものづくりの現場など、大田区、墨田区、色々なところがありますけれども、そういったところの方々のこれからの、単に大企業で上場している会社だけでなく、それ以外の中小零細企業などのGXをどう進めていくかっていう、それが1番重要な、エネルギーを何に使うかっていう話にもなってくるんですけど。そういったところを、東京都としてはサポートする必要があるというふうに思っております。

【知事】TBSさん。

【記者】すいません、TBSの佐藤です。またコロナの話で恐縮なんですけれども、新型コロナとインフルエンザのツインデミックのお話も先ほどありましたけれども。こういったツインデミック、同時流行はこれまでの波ではなかったことですけれども、どういったところが懸念されているのか教えていただけますか。

【知事】それぞれウイルスは異なりますけれども、結局対処法っていうのはつまるところ同じで、予防策としてのワクチン。そしてまた、特にインフルエンザですね。ワクチン、そしてインフルエンザにはタミフルなどの経口薬は以前からも処方されることになっている。それからコロナにつきましても予防策、重症化を予防するという意味でもワクチン、特にオミクロン株のワクチンを接種していただくということと、日常的には手洗いとか消毒とか、もう前からもう2年も3年も申し上げてることにつながりますけれども。手洗いとか、やはりなんだかんだ言いながら、インフルエンザの時は普通にマスクするじゃないですか。もうコロナとマスクはもういいよって言ってる人たちもインフルエンザになるとやっぱりマスクっていうのは1つの、自らを守ると同時に近くの人を守るということ。これ、ある意味日本のなんていうんですか、みんなの基本的な知識なので。マスクもそうですね。換気も是非、冬寒いですけれども、時々窓を開けるなどして換気をよくするということも行っていただきたいと思います。第8波かどうか、ツインデミックかどうかって、分析は専門家の皆さんとともにしてまいりますが、もう現場の皆様方、お一人ひとりご家族と共に、自らを守るようにどうぞ励行していただければと思います。よろしいですか。それでは皆さん、どうぞよいお年をということにして。そうそうそう、これ(キーホルダー)、昨日もらいました。(ブラボーと音が出る)というキーホルダー。来年も皆で楽しい1年にしたいものですね。なかなか厳しいですけどね、頑張りましょう。ありがとうございました。

※テキスト版については、読みやすさを考慮し、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどの整理や補足説明をしています。

(テキスト版文責 政策企画局戦略広報部企画課)
 

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