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令和5年(2023年)6月23日更新

小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和5年6月23日)

知事記者会見
2023年6月23日(金曜)
14時00分~14時42分

 

【字幕版】はYouTube東京都チャンネル(外部サイトへリンク)からご覧いただけます。

知事冒頭発言

1 夏のHTT推進に向けた取組

【知事】まずこちら(暖簾)、今セットしておりますけれども、いよいよ暑い日々が続く、梅雨明けも時間の問題だと思いますけれども、その後は、今年の夏も本当暑いという話を聞きます。夏のHTTを推進していく、このお知らせをさせていただきます。熱中症には十分お気を付けいただきながら、無理のない範囲で節電に取り組んでいただきたいというお知らせです。今年もHTTということで、都は、電力需要の高まりに合わせまして、今週19日(月曜日)から9月の末まで、HTT推進期間として設定をいたしております。皆さんが行動を起こして、その後押しになるよう、「やってますか?HTT」をテーマにいたします。そして様々な呼びかけを行ってまいります。これまでもお伝えしてまいりましたように、HTTの取組のうち、最初のH(へらす)ですね、ご家庭でのH。その中には、お手軽にできるワンアクションというのがたくさんあります。例えば、冷蔵庫の温度を強から中に変えるというだけ。それでもいくらですか、年にして2,200円家計が助かると。それから、トイレの便座のところ、これの温度設定を変えるというので年1,400円。それから照度ですね。画面が明るすぎるのを少し落とすというだけで年約1,000円と、1台につき下げることができるということで、身近にあるスイッチをちょちょっと操作するだけで、節電につながるということです。昨年も、テレビコマーシャルを作成して流しました。林修先生、「いつやるの、今でしょ」ということで、また、あとZ世代を代表する、Z世代を代表するインフルエンサーの動画クリエイターで、ねおさんという方、この方とても人気者でいらっしゃいます。ということで、林先生とこのねおさんとの共演、ご覧いただきたいと思います。
(動画放映)
これが長尺バージョンになっております。この「やってますか?HTT」、これをテーマにしたCMについては、6月29日(木曜日)から放映をいたします。東京動画でも公開をいたします。これきっかけにして、「あ、HTTね」で終わらないで、アクション、実際の行動に移してみてください。電気代も値上がりが続きますけれども、今日は為替相場が143円です。それから、ニューヨーク、石油価格の方が68ドルとか、日本に関連するのはドバイ市場ですけれども、そこが74ドルとか75ドルといったところ、少し石油価格が下がっても、為替がこれまた円安基調になっておりますのでね、そうなると、日本の貿易赤字、確か、最新のが21兆円マイナスでしたかね、我々の富が流れていっているわけですよ。エネルギー安全保障、それから、農業(分野の)安全保障、皆の家計、直接響いてきているということで本当の意味での、この国家戦略というのをより緻密に大胆に進めていかないと、ここの部分厳しい。だけど、皆さんにお願いしたいのは、この夏のHTTで、できるだけ皆さんの家計も助かるように、できるところから取り組んでいただく。結果として、この夏、快適に過ごすということで、よろしくお願いしたいと思います。
(詳細は、環境局へお聞きください。)

(会見で使用した動画は、こちらをご覧ください。)(外部サイトへリンク)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:472KB)

2 ヘルパンギーナ等の感染症について

【知事】続いて、今日、合計して6件あります。2件目です。昨日もお伝えしていると思いますけど、ヘルパンギーナなどの感染症についても警報レベルです。先週もお伝えしたのですけれども、子供さんを中心に流行するヘルパンギーナ。これが、例年よりも早い時期から増加をしている。東京都でも、定点当たりの患者数が、この警報レベルの基準値が6.0(人)なのですけども、これを超えています。これから夏に向けて、更に拡大の恐れ、それに加えて、RSウイルスや新型コロナが同時に拡大する可能性もありということで、まずヘルパンギーナについて、お子さんの喉痛とかね、お熱が出るとか、そういった症状になりますけれども、これについて注意していただく。予防方法ですけれども、手洗い、うがい、咳エチケット、結局、そこの原点になるのですが、それをまずは徹底してください。お子様を守るために、また、医療機関、特に小児科の負担を軽くするというためにも、引き続き基本的な感染対策をお願いをいたします。なお、感染が疑われる場合には医療機関に連絡の上、受診するようにしていただきたい。そして昨日開催いたしました、都の感染症対策連絡会議でありますが、こちらでご報告しましたように、海外との人の往来が増えておりますよね。そして、そこで、蚊が媒介する感染症が国内に持ち込まれるという心配もあります。デング熱、ジカウイルスなどの感染症、海外で病原体を保有する蚊に刺されることで感染をする、そして帰国後に発症するというケースが多いわけです。よって、渡航歴のない方が国内で感染した事例もございます。出血症状など重症化する場合もありますので、特にお気をつけいただきたい。有効なワクチンや治療薬が、これまた、ない。予防方法は、まず蚊に刺されないということです。海外へ行かれる方は、外務省のホームページなどで、どこで流行しているかなど、地域確認をしていただきたいと思います。流行している地域にいらっしゃる場合には、できるだけ肌を露出しない、虫除けを使用するなど、色々な対策をお願いしたいと思います。それから東京都においては、毎年、このシーズン、このように皆さんに注目していただくように、蚊の発生シーズン前の6月、蚊の発生防止強化月間ということで位置づけておりますので、身の回りに、お家の周りでバケツとか、それから古い、何でしょうかね、植木鉢の下のお皿とか、細かい話をしますけれども、そういったところに水が溜まっていると、結局、蚊の発生場所になります。ということで、改めて身の回りを確認していただいて、蚊が発生しないようにご協力いただきたいと、このように思います。
(詳細は、福祉保健局へお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:537KB)
(「ヘルパンギーナ流行、都内で警報基準を超える」は、こちらをご覧ください。)
(「6月 蚊の発生防止強化月間 蚊媒介感染症対策」は、こちらをご覧ください。)

3 スマートフォンアプリ「My City Report」の運用拡大

【知事】それから3番目です、スマートフォンアプリで「My City Report」の運用拡大についてお知らせをいたします。「My City Report」略して「MCR」ということで、昨年度から都道の全域で本格導入をしています。まずはどういうものなのか、こちらのPR動画をご覧いただこうと思います。どうぞ。
(動画放映)
はい。ということで皆さんが、スマホで、このアプリを活用して、歩道のがたついているブロックとか、ここの街灯消えていますよ、など、道路に関する不具合を撮影した写真を投稿していただく。そして、まさに都民と東京都が連携して協働、共に働くというシステムとなっております。元々が、毎年、予算の事業提案というのを、大学の研究者とか高校生まで広げて都は既に行っているのですが、平成30年度に、大学研究者による事業提案制度で、これが採用されたものです。東大からの提案でありました。既に1,500件を超える投稿がありまして、それによって都民の皆さんが、ここはこうなっていますよという、その投稿によって、迅速できめ細かな道路管理に効果を発揮しております。今日、お伝えしているのは、このシステムを、道路だけでなくて、公園などの多くの都民の皆さんが利用する施設でも活用するということで、今日から対象を拡大しまして、上野恩賜公園などの23あります都立公園、それから、隅田川を運用範囲に加えるというお知らせであります。このアプリについては、ホームページからダウンロードできますので、ぜひご活用いただきたい。例えば、公園のベンチがおかしくなっているとか、遊具が壊れていますよ、あるいは、川のフェンス不具合ですよといったような、気づいたことを投稿していただくと、24時間の受付になっております。こういった、都民と都が一体となった取組、それもこのICTを活用するというのは今時だと思いますけれども、施設の安全性と快適性、更に向上させていくということで、建設局が担当して進めております。

(会見で使用した動画は、こちらをご覧ください。)(外部サイトへリンク)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:307KB)
(「My City Reportを公園・河川に拡大 」は、こちらをご覧ください。)

4 結婚応援イベント「TOKYO結婚おうえんフェスタ」の開催

【知事】それから次に、結婚応援のイベントについてであります。「TOKYO結婚おうえんフェスタ」を開催いたします。都におきましては、婚活への一歩をなかなか踏み出せないという人の後押しをするために、これまでも色々な結婚応援イベントや様々な取組を進めてまいりましたが、今年度から、新たにAIマッチングアプリの提供など、出会いの場を創出する取組を始めるというものです。そのキックオフイベントといたしまして、7月2日(日曜日)に「TOKYO結婚おうえんフェスタ」を開催をいたします。場所は、有楽町駅前広場のメインステージで、そこでトークショーも行います。ゲストは、家族との日常を発信した、とてもSNSが人気でおられるタレントの菊地亜美さん、それから、婚活バスツアーで出会って、実際、今の奥さんと結婚して、お子さんももう既におられるというお笑い芸人のチャンカワイさんと、この二人になります。お二人がどういう婚活されたのか、どういうきっかけで結婚に結びついたのかといったような楽しいエピソードを披露をしていただきたいというふうに考えています。そのほかにも、すぐに役立つコンテンツをたくさん揃えておりまして、プロフィール写真をプロのカメラマンが撮影するフォトサービスとか、自分に似合うファッションがどんなものなのかというのを、骨格診断、皆さんもどうですか。そういう診断があったり、それから、婚活のコツ、プロフィールの書き方などがわかるワークショップなども設けてまいります。また、七夕が近いですよね。ということで、皆さんの想いが届くように短冊も用意をいたします。結婚に興味がある方、また、ないけれどもちょっと行ってみようかという方、ぜひご参加いただいて、婚活を始めるきっかけにしていただきたいと思います。ちなみに、結婚前の方がよく読まれる、この(雑誌を手にとって)、こういう雑誌なのですけど、すごいでしょう、このページ数。これ、首都圏版なのですけどね。色々、付録、ブライダルフェアブックとか、これもおまけで付いていて、なんとお値段300円。カタログといえばそうなのですけど、見ているだけで結構楽しいというかね。それから、婚姻届の書き方とか、色々出ています。まあ逆に言えば、これだけブライダル産業、このコロナで厳しかったということだと思うのですね。色々な形で、こういう婚活についても、逆に東京都が行うことによる何ていうか、信頼性なども参考にしていただければというふうに思います。ということで、婚活フェスタについてであります。
(詳細は、生活文化スポーツ局へお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:265KB)
(「TOKYO結婚おうえんフェスタ開催」は、こちらをご覧ください。)

5 ZEV普及のためのイベント

【知事】次がZEV。ZEV普及のためのイベントの実施です。都は、走るときにCO2を出さないZEVの普及に向けまして、「TOKYO ZEV ACTION」キャンペーンを展開をしております。その一環ですけれども、7月2日(日曜日)、先ほどの婚活フェスタも7月2日(日曜日)ですが、こちらも、今度は丸の内の行幸通り、あそこの、皇居へ続く東京駅から続く大通りですけれども、そちらで「E-Tokyoキックオフ」を実施をいたします。こちらは、EVなどの車両の展示、そして、子供向けの水素燃料電池車、かわいいですよね、これ(スライドの写真)ね。それを乗車体験ができるということで、お子さん連れでいらしていただければと。また、幅広い方々が楽しめるような内容にしてあります。オープニングですけれども、環境問題への関心が高い、安田美沙子さん、そしてレーサーの脇阪寿一さんなどにご登壇いただきます。私も参加しまして、地球環境に優しいモビリティ、そして、エコな暮らし方などについてのトークセッションを行います。先日、フォーミュラEが東京で開かれる、東京大会が正式に決定したと既にお知らせしております。開催日は来年3月30日(土曜日)となっております。このフォーミュラE、日本で行われるのはもちろん初めてでありますし、また、EVによる世界最高峰のレースとなります。その迫力を間近で見ていただいて、応援できる絶好の機会がやってくるかと思います。今回の「E-Tokyoキックオフ」ですけれども、フォーミュラEのレーシングカーを実際に展示をします。開催に向けた機運を盛り上げていきたいと考えております。ぜひ皆さんも会場に足を運んでいただきたいと思います。産業労働局で担当しております。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:279KB)
(「TOKYO ZEV ACTION E-Tokyoキックオフ 」は、こちらをご覧ください。)
(「FIAフォーミュラE東京開催決定 知事コメント」は、こちらをご覧ください。)

6 シャオシャオとレイレイの2歳の誕生日について

【知事】最後でありますけれども、パンダ。上野動物園の双子パンダについてであります。上野動物園の双子のジャイアントパンダ、シャオシャオとレイレイが今日、2歳の誕生日を迎えました。最新の写真もご覧いただきたいと思います。大きくなりましたよね。60キロと66キロということで、ご覧のように生まれたときから比べますと大きく成長しました。そして、これまで多くの方々に見ていただきたいということで、双子のシャオシャオ、レイレイ、「シャオ」、「レイ」って二つ重ねれば「シャオレイ」、都民の皆さんはじめ、多くの皆さんに愛されまして、すくすくと育ってきたと。大変嬉しく思います。このシャオシャオ、レイレイ、「シャオレイ」がですね、2歳の誕生日を迎えるということで、上野動物園でお祝いの記念企画を実施をしております。多くの方に参加していただいて、「シャオレイ」の成長を喜んでいただきたいということで、パネル展示からワークショップ、ビンゴと、色々と盛りだくさんなイベントを用意をさせていただいております。以上、今日は6点についてお伝えをいたしました。
(詳細は、建設局へお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:392KB)
(「都立動物園・水族園からのお知らせ」は、こちらをご覧ください。)

質疑応答

【記者】知事ありがとうございます。6月幹事社の朝日新聞の伊藤です。代表質問を2点させていただきます。先日、7月6日(木曜日)から9日(日曜日)の日程でインド出張すると発表がありました。U20メイヤーズ・サミットで、気候変動対策などが議題とされると聞いています。この出張の目的と、サミットの会合で発信したいことなどあれば教えてください。

【知事】G20の会議が開かれる国で、U20、都市、アーバンですね。U20が開かれるということで、昨年はインドネシアでありまして、ジャカルタで、私、U20に参加した。今年は、インドの番です。今回、U20が、グジャラート州のアーメダバード(市)で開かれるということで、こちらの方に参加をいたします。ちなみに、グジャラート州はモディ首相の出身地であります。メイヤーズ・サミットで、今ご質問にありましたように、気候変動対策、災害に対しての強靭性、都市が直面する課題などがテーマになるわけでありますけれども、都として、持続可能な都市の実現を目指しておりますので、この機会に様々な都の取組について、広く発信をして、そして、出席される方々、オンラインの方も多いのですが、そこで様々な知見、経験など、皆で共有をするということになります。世界の諸都市と連携を深めていくという意味で、参加をいたします。

【記者】ありがとうございます。2点目です。先週もちょっとお伺いしたんですけど、また今週になってトラブルが相次いでいるマイナンバー制度を巡って、政府が関係省庁による総点検本部を立ち上げることになりました。ただ、具体的な手法は、各共済組合の判断に委ねられるなどして、現場から困惑の声も上がっています。この件に関して、知事の所感と、この本部ができることによって、どのようになるかっていうお考えを教えてください。

【知事】ポイントはやはり、関係機関で連携して、都民、国民の安心と信頼を得られるように取り組むということが重要ですし、都としても、状況を踏まえて適切に対応したいと考えています。国は、現場の声を聞きながら、早期に問題解決に全力を挙げていただきたいと思います。秋までに対応を完了するということですけれども、非常に、この現場、特に、都については共済組合が関係してきますけれども、現場の多くは区市町村で、非常に膨大な量になる。秋までというと、なかなか厳しいんじゃないかと。本当に、現場が、仕事が確実にしやすいような、そういった方針を明確にお示しいただければというふうに思います。

【記者】ありがとうございました。各社質問ある方お願いします。

【記者】TOKYO MXの田中です。コロナ禍で使用してきたパルスオキシメーターについて伺います。パルスオキシメーター、都で貸与したもの、7万台が未返却ということですが、この受け止めと今後の対応についてお聞かせください。

【知事】回収したパルスオキシメーター、この方が圧倒的に多いのですけれども、これが高齢者の施設に寄付するなど、有効活用しております。これは感染拡大への備えになるという意味で、意味がある。逆に言えば、返却されておられない方は、ぜひとも早く返していただきたい。返却、どうしたらいいか分からない時は、新型コロナ相談センターがありますので、そちらの方にお問い合わせいただいて、速やかにご返却いただきたいと思います。

【記者】東京新聞の三宅です。よろしくお願いします。江戸川区の葛西臨海水族園の建て替えについてお尋ねします。建て替え計画の敷地全体には、約1,900本の樹木が植えられていて、都民の間では、30年以上かけて育った樹木の多くが伐採されるんじゃないかっていう心配が広がっています。東京都はこれまで、樹木が支障となる場合は、移植を前提に設計を進めると説明してきました。計画敷地で、どのくらいの樹木が伐採又は移植されるのかについて教えてください。

【知事】今、手元に資料はございませんが、既に公表しているとおりです。基本的な考え方は移植をしていくということであります。

【記者】ありがとうございます。続けてすいません。入札に参加した事業者の提案を都民の方、開示請求したところ、80ページを超える書類のうち、樹木への影響への考え方など、70ページ以上が黒塗りで示されました。東京都の情報公開のあり方についてお考えを聞かせてください。

【知事】基本的に、今進めていることで公開できる時期と、そうでないのがあるかというふうに思いますが、できるだけ情報公開は必要な条件に則って行っております。情報公開をしていないということは、それは正しいものではありません。

【記者】ありがとうございます。

【知事】じゃあNHKさん。

【記者】ありがとうございます。NHK中村です。先ほどのマイナンバーのトラブルに関する質問なんですけども、政府はですね、来年秋に、今の保険証を廃止してマイナンバーカードと一体化する方針です。この来年秋にそういうのを実施するという方針についてはどのようにお考えですか。

【知事】それは実際に行われるのは国でありますので、国の方針といいましょうか、考えをこれからも注視していきたいと思います。テレ朝さん。

【記者】お世話になります。テレビ朝日の伊與田と申します。都が、結婚予定の方ですとか、子育て世帯のために用意されている表参道の都営住宅について、応募が16倍と殺到したことについてご所感をお願いしたいのと、あと供給に対して需要がすごく高かったというこの結果について、今後の運用の見直しですとか、対策を考えていらっしゃいましたら教えていただきたいです。

【知事】都心の交通至便のところというのは、都営住宅のみならず、非常に人気が高い。
そういう中に、いつもですが、倍率は基本的に高いです。今回、若い世代の方で、ご結婚を予定されている方ということで募集をしているという段取りであります。ぜひこれからも、先ほどの婚活ではありませんけれども、そうやって色々な工夫もしながら、それはまた、都としてもメッセージになっているかと思いますので、色々、婚活や、また、お仕事、働き方なども至便なところにあるということのプラスなども活用していただいて、そして、都営住宅の意味をより高めていきたいというふうに考えております。

【記者】すいません、関連して、SNSなどでは、相場に対して、「すごく安い」ですとか、「入れた一部の人だけが得で、不公平感があるんじゃないか」という声もあるんですが、そういった声に対してはどう思われますでしょうか。

【知事】それは都営住宅、総じて、それぞれのところで建て直したり、色々行っております。それは、どの件につきましても募集をして、そして応募倍率がロケーションに応じて非常に高くなっておりますが、住宅を提供するという、パブリックの住宅を提供するということについては、都としての役割というふうに考えております。

【記者】文化放送の伊藤と申します。よろしくお願いいたします。先日、世界経済フォーラムが発表した、男女格差、男女平等のランキングで、日本が146カ国中125位と、前回よりも順位を落として過去最低を更新しました。知事の所感をお願いいたします。

【知事】これに限らず、もうランキングが出る度に、ため息ついています。これ何かというと、やっぱりスピード感が違うのだと。世界の様々な国々との比較において、比較するからランキングになるのですが、その辺りが、やはり日本が抱えている、我が国が抱えている大きな課題だと思います。ポジティブに言うならば、そういう低いランキングにもう陥っているのだったら、また高く伸ばすためにはどうしたらいいかという、伸ばす余地がある、かなり無理して言っていますけれども、そこを本質から、覚悟を持って進めていくということじゃないでしょうか。例えば、女性の参画については、女性の力を生かすことが、それぞれ国の、また、産業の活性化につながるということを戦略的に行っている。でも戦略といっても、そうは言っても個々人の、やはり働き方であるとか、それこそ家庭をどうするとかありますので、そのエコシステム、生態系を整えるということが必要かと思います。国力のランキングを見ますと、大体、女性の参画が高いところが、特に北欧などですね。国力が高くなっているということです。国力のみならず個人の幸せというのを追求するという意味でも、日本の皆が、この中にいると分からないのですね。これが当たり前だと。昭和の連続でやっていて、皆、居心地がいいものだから、なかなか変えないけれども、そうすると、世界からどんどん置いていかれますよということにほかならないというふうに思います。だから進んでないことはないのだけれども、遅々として進んでいると。これが、結局、皆を余計、油断させてしまっているのではないだろうか。女性のみならず、他の分野でもこれが著しく、今、日本の問題になっているのではないかというふうに思います。

【記者】すいません、もう一つ。政治家が、やはり女性の率がもうダントツで低い。だったら、やっぱり何%は女性にすべきだっていうような考え方だったり、そういったことをしてきた国もありますよね。そのことについては、知事はどんなふうにお考えでしょうか。

【知事】それも、例えば、フランスなどは以前からパリテ法というのを、法律を作って、それを既に実行している。そういう法律で縛る部分と、それから、それぞれの政党に、例えば政治参加、その政党に目標値を設定させるようにするとかですね。でも、最終的に決めるのは国民ですから、また政治の場合は、例えば、立候補することがないと選ばれようがありませんので、ここは女性の、まず出馬、立候補する環境をより整えるとか、そういったことが必要なのだろうと思います。私はいつも、女性の参画、特に政治に参画するのは、宝くじは買わなければ当たらないと言っております。ですから、女性だけの比率が、東京はずいぶん変わりましたよ、そうは言っても。女性の議員比率が多数を占めるようになった区も市もありますし、今、大きな変わり目なのだろうというふうに思います。伸び率が高い部分を目指していくということを、ちょっと遅ればせながら進めていくということが必要なのではないかというふうに思います。それでは新エネルギー新聞の秋本さん。

【記者】ありがとうございます。新エネルギー新聞の秋元と申します。よろしくお願いします。私は、フォーミュラE開催に関して、知事の受け止めを伺えればと思います。特に国内では、公道の市街地レースのお話が色々と浮かんでは消えてきた中で、今東京で、そして、またこのEVで、EVのレースが決まったということに関して、あの知事のお考えがあれば、伺えればと思います。よろしくお願いします。

【知事】今回、我が国で初めて、このフォーミュラEの世界大会の開催地として、東京が正式に決定されました。大変嬉しく思っております。東京がEVの世界最高峰のレースにふさわしい場であると、また、環境問題に積極的に取り組んでいる都市であることを発信できる絶好の機会ではないかと、このように考えております。これを開催することで、ZEVの普及、それから、ゼロエミッションの取組に弾みをつけたい。そして、東京の環境問題への対応のポテンシャルをPRしていきたいというふうに考えております。来年の3月30日(土曜日)、このフォーミュラEというのを実際にご覧いただければというふうに思いますし、そういったことがやはり、イノベーションにもつながっていくということ、また、EVという、これからますます世界での競争が激しくなる分野でもありますので、実際に見ていただければというふうに思います。EVもそうですし、新しい車というのは、走るということだけでなく、今、情報とコネクトしているというのが一番のポイントで。こういうスマホなども、日々アップデートのお知らせが来るじゃないですか。だから自動車も、中古じゃなくて、毎日、新車という考え方であり、またChatGPTのお話、今日はありませんでしたけれども、そこら辺のところが行き先を教えてくれとか、何か美味しいお店はあるかとか、そういうのを車の中でやりとりをするとかですね、これからの時代というのは、ただの移動手段ではなくて、そうやって情報ツールが動くのだと。それによって、今度はその充電するのをどうするかと、街の様相が変わってくるわけですね。そういうことを考えますと、今回、フォーミュラEの開催地となりましたけれども、色々な意味で、これからのモビリティや、また、ライフスタイル、まちづくり、そしてまた、その情報ツールとしての作り方とか、本当に、ガソリンなのか、合成燃料なのか、水素なのか、それだけではなくて、自動車という単体そのものが、実は情報機器なのだということを、よく捉えて、そして、これからの都政で注意しなければいけないこと、また、都政として後押しができることなど、考えて進めていきたいというふうに思っております。

【記者】ありがとうございます。

【知事】それでは、以上で終わらせていただきます。

※テキスト版については、読みやすさを考慮し、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどの整理や補足説明をしています。

(テキスト版文責 政策企画局戦略広報部企画調整課)

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