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令和5年(2023年)9月1日更新

小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和5年9月1日)

知事記者会見
2023年9月1日(金曜)
14時00分~14時43分

【字幕版】はYouTube東京都チャンネル(外部サイトへリンク)からご覧いただけます。

知事冒頭発言

1 防災の日について

【知事】今日はですね、私の方から1、2、3、4、5、6点についてお伝えをいたしたいと思います。まず、今日、9月1日、大正12年の9月1日、この日に関東大震災が発生しました。そして、毎年9月1日は防災の日となっております。100年前(正しくは、100年)の節目ということもございます。改めて、注意の喚起、備え、これについて都民の皆さんと自助・共助・公助についても考える日であります。首都直下地震はいつ起きてもおかしくないわけで、この機会を捉えて、今の自助・共助・公助の備えを更に強化をしていくということが大切でございます。今朝は、大規模災害が発生した時に、都として速やかに応急対策を行う、そのための本部審議訓練というのを実施をいたしました。多摩の東部で最大震度7の揺れが発生したという想定になっておりまして、私も含めて、職員、都庁に緊急参集をいたしました。また、明日、明後日につきましては、東村山市と合同で総合防災訓練を実施をすることといたしております。先ほど申しましたように、自助と、そして共助、公助もあります、もちろん重要です、自助・共助、この防災行動を体験できるように、都民参加型の訓練も行います。防災DXを活用した救出救助訓練も行うことといたしております。そして、前にもお知らせしましたが、「東京くらし防災」と「東京防災」、この内容をリニューアルをいたしまして、電子版については、もう既に今日から公開をいたしております。ぜひご覧いただいて、例えば、備蓄品、何を備えなければならないか、どれだけ備わっているのか、それから、発災時のご家族や友人との連絡方法、そして、避難場所の確認など、身の回りの災害対策を改めて見直していただくようにお願いを申し上げます。いざ災害が起こった時に、自分や大切な人の命を守るというのは、まずは都民の皆様一人ひとりが日頃から備えておくということが必要です。いつも申し上げておりますが、「備えよ、常に」であります。まずは、今できることから始めていただきたいと思います。しっかりと進めてまいりましょう。
(詳細は、総務局へお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:145KB)
(「関東大震災から100年を契機に様々な取組実施」は、こちらをご覧ください。)
(「東京くらし防災・東京防災をリニューアル」は、こちらをご覧ください。)

2 防災にも役立つデジタルデータの公開

【知事】そして、防災にも役立つデータの公開について、これ、2番目としてお伝えをいたします。デジタルツインという言葉、ご存知だと思いますけれども、都はサイバー空間上に、東京の街を再現をいたしまして、様々な分析・シミュレーションを行うことができるデジタルツインの構築を進めております。まちづくりや観光など、多様な分野で活用できる可能性があります。特に防災分野での取組を推進をいたしております。デジタルツインの精度を更に向上させるということで、2か年計画で、東京全体を航空レーザで丸ごとスキャンをする。そして、点群データを取得しております。この点群データというのは、緯度と経度と、そして高さ、この3次元、3Dです、この位置情報を持つデータでありまして、これを活用しますと、建物や地形がリアルに再現できるというものです。まず多摩、そして島しょ地域についてオープンデータ化いたします。それは今日から公開といたします。公開データとすれば、国内最高の精度となります。そして、この様々なリアルタイムデータをデジタルツインに反映をしていくという取組も進めておりまして、この度、今ご覧いただいておりますように(スライド)、新たに、河川のリアルタイムデータを都のウェブサイトに掲載をいたしました。皆さん、大雨が降ったりする時に、今、カメラ情報なども、色々な川の地点毎にカメラが設置されていて、そういう度に皆さんも参考にしていただいていると思いますけれども、今度のものは、水位、それから雨量、そして各種の警報などが可視化されることになりまして、これによって家の近くの川の情報などをタイムリーに見ることができるというものなのです。災害時の迅速な避難にもつなげられます。今、ここ(スライド)の青い棒が柱のように円柱が立っておりますけれども、これで水位がどれぐらいなのかというのがよりリアルに分かるというふうになっております。これらのデータ、じゃあどこで見るのかということですが、「東京都デジタルツイン実現プロジェクト」、こちらのサイトで公開をいたします。これは、民間事業者の皆さんや都民の皆さん、様々な用途でご活用いただけるものと思いますので、有効に生かしていただければと思います。ツインというのは、双子という意味ですけれども、リアルと、それからバーチャルと、この双子という意味でございます。特に3Dにいたしますと、それがますますリアル、バーチャルだけれどもリアルなものが、可視化というか、見えてくるというものでございますので、ご参考に、今、こちらの方(スライド)で出ておりますけども、(東京都)デジタルツイン実現プロジェクト、ぜひ覗いてみていただき、参考にしていただきたいと思います。
(詳細は、デジタルサービス局へお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:784KB)
(「多摩・島しょ地域の「3次元点群データ」を公開」は、こちらをご覧ください。)
(「都デジタルツイン3Dビューアに河川データ追加」は、こちらをご覧ください。)

3 金融リテラシーの向上に関する取組

【知事】三つ目が金融に関してです。金融リテラシーの向上に関する取組についてのお知らせでございます。ライフスタイルが多様化しています。そして、成年年齢の引き下げなども背景にして、一人ひとりがもっと金融の知識、金融について詳しくなる、一人ひとりが金融リテラシーを身に付ける必要性は高まっております。そこで、お金、そして資産形成について関心がなかったり、苦手意識を持っている若い方も多いかと思いますけれども、ぜひ興味を持っていただくきっかけ作りとして、「『お金』を学ぼう!アンバサダー」、このアンバサダーを任命をいたしました。その方々を通じて、様々な情報発信を行ってまいります。アンバサダーは、タレントの山之内すずさん、そして、アナウンサーの青木源太さんでございまして、お2人でありまして、先日、8月29日(火曜日)に就任式も既に行わせていただきました。情報発信の第一弾が、お2人の対談であります。その対談動画を制作をして、配信を始めております。投資経験が長くて、そしてお金の知識も豊富な青木さん、そして先輩・先生役になっていただいて、山之内さんと青木さんとで、この若者目線でお金について話し合い、そこから見ていただいている方々には学んでいただくということとなっております。さらに、お金の基本から学べる若者向け金融セミナーを9月23日、土曜日です、祝日でもあります、10月28日、こちらも土曜日、同じく土曜日で11月18日、3回実施をいたします。3回目には、山之内さんと青木さんにも改めてご登壇いただくことといたしております。また、持続可能な社会の実現に重要な役割を担うのがサステナブルファイナンスであります。そのサステナブルファイナンス、金融ですね、の機運を盛り上げるということで、9月30日(土曜日)から10月6日(金曜日)までを「Tokyo Sustainable Finance Week 2023」といたしまして、イベントを開催をいたします。日本初開催となりますESG投資に関する世界最大級のイベントで、「PRI in Person」、これを核にしまして、様々なイベントを集中的に、この間に実施をすることといたします。ぜひ一般の方や中小企業など、様々な層の方々に向けたセミナーを行いますので、ぜひご参加いただきたいと思います。スタートアップ・国際金融都市戦略室の方で取り扱っております。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:408KB)
(「「お金」を学ぼう!アンバサダーを任命」は、こちらをご覧ください。)
(「「若者向け金融セミナー」参加者募集」は、こちらをご覧ください。)
(「Tokyo Sustainable Finance Week」は、こちらをご覧ください。)

4 新しいナンバープレートについて

【知事】それから車の関係ですね。ナンバープレートについて。東京をイメージできる車の新しいナンバープレートについてでありますが、東京の魅力を発信する東京版の図柄入りナンバープレート、この交付を10月23日(月曜日)から開始をいたします。前にもいくつかの候補をお見せしたと思いますけど、都民アンケートで選ばれたのが、このデザイン(スライド)です。こちら、ソメイヨシノと東京タワーがデザイン化されております。知事車をはじめ、都庁で使う様々な車も順次、このプレートに交換をしてまいります。今月25日(月曜日)からの申込受付となります。観光面でのPRにもつながりますし、ぜひ都民の皆様にも、マイカーに取り付けていただきたいと、このように思います。業務車でも商用車でも、もちろん結構でございます。
(詳細は、産業労働局へお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:114KB)
(「東京都版図柄入りナンバープレート交付開始日」は、こちらをご覧ください。)

5 TOKYO LIGHTS 2023

【知事】それから、こちらもイベントですけれども、プロジェクションマッピングですね。「TOKYO LIGHTS 2023」の開催についてであります。今回がもう3回目になりますけれども、プロジェクションマッピングの国際大会で、「TOKYO LIGHTS 2023」、これを、9月8日(金曜日)から10日(日曜日)までの3日間、神宮外苑の聖徳記念絵画館、これを、何て言うのでしょうかね、舞台にしまして、そして、そこでプロジェクションマッピングのデザインや企画を競い合っていただくというものです。今回のテーマが、「LINK」ということとなっておりまして、世界58の国と地域から、なんと200を超える多くの参加がございました。その中から選ばれました20の作品を絵画館に映し出して、腕を競っていただくというものでございます。PR動画がありますのでちょっとご覧ください。
(動画放映)
既にご覧になっている方々もいらっしゃると思いますけど、それぞれの参加者が本当にプロジェクションマッピングを使いこなして、聖徳記念(絵画)館って、結構デコボコになっているのが、逆にそれが面白い作品を編み出してくれているかというふうに思います。ぜひお天気であることを、何かと雨にたたられることも多かったことを記憶しておりますけれども、でも、ぜひ皆さん楽しんでいただきたい。プロジェクションマッピングの技術、私はやっぱり、日本は世界一だと思いますね。様々な世界のイベントでも使われているのは、日本の技術。そこにどういうアート、工夫を凝らすかというような競い合いになっているかと思いますし、世界の皆さんが、そうやってプロジェクションマッピングは日本だ、東京だというふうに来てくださって、その会場になっているということであります。それでは最後でありますが、最後にスポーツで、最近はスポーツの季節ということもありましょう。あっ、ごめんなさい、ちょっと待って。今のプロジェクションマッピングの、少し加えておきたいと思います。失礼しました。9月10日(日曜日)に、最後、授賞式を行います。多くの作品、20の中から、ベストと、それぞれ賞を設けておりますので、オフィシャルアンバサダーのGReeeeNの皆さんによるオープニング映像を投映をする。それから、若月佑美さん、ハリー杉山さんも出演するような、そういう授賞式を用意をいたしております。会場では、最先端の技術を駆使した光と、そして、音楽によるイベントも開催いたしますので、ぜひご来場いただければということを申し忘れましたので、付け加えさせていただきます。
(詳細は、産業労働局へお聞きください。)

(会見で使用した動画は、後日掲載いたします。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:485KB)
(「TOKYO LIGHTS 2023 開催 参加者募集」は、こちらをご覧ください。)

6 世界陸上等について

【知事】そして最後、六つ目でありますけれども、スポーツについて。バスケ、すごいですね。最後、逆転して勝つというのが、もうなんともハラハラしますし、素晴らしい成果が、いよいよパリオリンピックの出場権の獲得に王手がかかったというところでしょうか。FIBAバスケットボールワールドカップ2023、昨日は、世界ランク36位が日本ですけれども、ベネズエラは格上の17位ですが、見事勝利をしたということで、フィンランドの試合も大逆転だったですよね。日本が予選を突破してオリンピックに出場が決まりますと、1976年のモントリオールオリンピック以来の48年ぶりになるということでございます。次の試合は2日(土曜日)に開催ということで応援をしております。それから、私もまいりましたブダペストでの世界陸上でありますけれども、やり投げの北口選手が、こちらも大逆転でしたね、初めての金メダルを獲得されました。女子のフィールドの種目で金メダルを日本人が獲ったということは、これ、初めてであります。今回の結果を受けまして、北口選手は、このパリオリンピックのチケット、代表として内定をしているということになります。心からお祝い申し上げたいし、また、パリでの活躍も期待をしたいと思います。世界陸上の方については、メダリストが2名出まして、そのほか入賞者が過去最高の11名ということで、これからパリに向けて、また、25年の東京大会に向けて、アスリートの皆さん、最高のパフォーマンスを発揮されること、心から願っておりますし、しっかりと準備を進めていきたいと考えております。以上、今日は6点について、私の方からお伝えをいたしました。
(詳細は、生活文化スポーツ局へお聞きください。)

質疑応答

【記者】(毎日新聞・福島記者)ありがとうございます。幹事社からお尋ねします。冒頭の話にもあったように本日9月1日で関東大震災から100年が経ちました。朝から参加された東京都・東村山市総合防災訓練の所感と、知事として、改めて、今後の対策を考える上で重視されたい点をお聞かせください。

【知事】まず今年が100年の節目の年であるということで、改めて災害時にはまず人命救助を第一に取り組む必要があるということを改めて感じました。また、公助を担う関係機関ですね。正しい情報を迅速に共有して対応するということは何よりも重要かと考えます。今回の訓練では、関東大震災の経験を踏まえまして、例えばデジタル技術が今、大変進んでおりますよね。それらを駆使しながら、例えば、今日のこの本部の訓練におきましても、東村山市をはじめとして都内の全部の区市町村、関係機関、各局同時に結んでおります。宮坂副知事は車の中からも参加をして、みんなでそこで情報共有が図れたということでございます。災害時にはですね、回線がですね、輻輳する恐れがあります。途絶えるということですね。途中で切れちゃうとかですね、それをですね、なるべくしにくい都の専用回線を使いまして移動する宮坂副知事との車の中からの報告や、またこちらからの伝達ということも、スムーズにまいりました。ですから今後も、DXの活用などを様々な手段を講じて、災害への備えを万全にしていきたいと考えております。またスカイリンク社(正しくは、スターリンク)ともですね、連携をしまして、通信回線も宇宙と繋がるという形で、様々な形で回線の確保、そのための電力も確保しなければなりませんけれども、やはりそのような情報を共有するということは極めて重要だと改めて感じたところでございます。

【記者】ありがとうございます。幹事社からもう一点あります。災害時のデマやマイノリティへの攻撃を防ぐためには何が必要でしょうか。知事の考えをお聞かせください。

【知事】今申し上げましたように、適切に、また正確な情報発信が災害時には、何よりも重要でございます。都においては災害情報の収集や分析に当たってAIを用いたツールを導入しております。その中でですね、いわゆるフェイクニュースなど、誤情報をですね、誤った情報などを除外しながら、SNS上の有用な防災情報を収集して発信をしているということ、それから併せまして災害時に都民の皆さんが必要かつ正確な情報を速やかに得られますように防災アプリ、防災ツイッターの活用についても広くお知らせをいたしております。最近このAIの技術も、フェイクかどうかというのを、色々な情報を瞬時に集めまして、それをですね、それによって判断をするということなども進めております。様々、これだけの情報の技術が進んでいる今日だからこそ、それらを駆使をして正確な情報を伝えていくということを進めていきたいと考えております。

【記者】ありがとうございました。幹事社からは以上です。各社質問のある方は挙手の上、知事の指名を受けてから発言をお願いします。

【知事】はい、TBSさん。

【記者】TBSテレビの佐藤です。よろしくお願いします。今日から018サポートの申請の受付が開始されましたが、改めてこの子育て支援策への思いを教えてください。

【知事】はい。まさに今日から申請受付でございます。まず毎月5,000円ということで所得制限なしで、都民の皆様の0歳から18歳までのシームレスなサポートということで、申請を受け付けさせていただいております。実際、一括で来年になりますけれども、支払いの方は、支給はさせていただくことです。やはり日本の状況、また東京の人口などを見ましても、極めて、子育てというとても個人的なことですけれども、それをいかにサポートしていくかが重要であることは言うまでもありません。そしてそういう中で、また、子供たちが健やかに育つということや、また子育てが不利になるというような社会はですね、これは全体として、やはり社会として好ましくないと私は思います。そういう意味で018サポート、皆さん、制度を作っておりますので、ご活用いただければというふうに思います。今回、フィンランドに行ってまいりました。フィンランドの子育てなどもですね、やはり、シームレスに、ネウボラという制度はまさにそのものなんですけれども、子供たちを、幼稚園であろうが、それから保育園であろうがお子さんに着目した形で、そしてシームレスに子育て、子育ち、そしてまた学びといったことを社会でサポートしていく、その一例かと思います。他にも様々なママパパ応援のシステムを作っておりますし、ぜひご活用いただいて、子育てとお仕事、そして家庭などを大切に育まれるようにしていただきたいという思いでございます。

【記者】すいません。今の件でもう一点なんですけれども、今日の正午に申請が開始してからホームページへのアクセスが集中していて、今、繋がりにくい状態だということなんですけれども、今、その申請が殺到している状況についての受け止めをお願いします。

【知事】それだけ皆さん、ご期待いただいているということだと思います。またそのように、回線状況なども混雑をするということも想定もしまして、それぞれ少しずつ時期をずらして皆様方にお知らせもするという工夫をしております。どうぞ慌てずに、まずはそうやって、どういう形で申込みをすればいいかなどご確認をしていただきながら、少し状況を見ながら申請していただければと思います。対策はしっかりと練っているところでございます。ご迷惑をおかけしているとすれば恐縮でございますが、少しお待ちいただきたいかと思います。

【記者】ありがとうございます。

【知事】MXさんどうぞ。

【記者】TOKYO MXの田中です。新型コロナの5類移行後のモニタリングについて伺います。昨日、注意喚起の目安、国の基準に合わせた都の数字も明らかになりました。これを公開した意図と都民にはどう活用してほしいか、お願いします。

【知事】コロナがですね、今また変異株も、現在も変異をしているという状況でございます。そういう中で陽性が確認される例は、このところ何と言うのですかね、高止まりと言いましょうか、休みなどもありましたので、数字をならす必要もありますけれども、ぜひ皆さんに注意喚起もしていきたいというところです。その目安として、地域の実情に応じた対応を前提とするわけですけれども、都の数値は参考データとして公表をさせていただいております。感染動向、医療提供体制の負荷を把握ということで専門家の皆様方には引き続きで、よくウォッチをしていただいておりますし、何よりもその届出等がですね、5類へ移行することによって、その届出の必然性とかですね、それ、変わってきていることによって数字が把握しにくいという状況もありますが、先生方にはですね、現場の状況もよく見ていただいております。現場の状況というのは、その重症度とか、それから、程度ですね。そしてまたベッドがどれぐらい空きがあって、それがどれぐらいの、言ってみれば、患者さんが入れ替わるスピード感とかその辺は非常に現場の声を届けていただいております。そういったことも総合的にモニタリングの分析を行っております。毎週のモニタリング分析通じまして、救急医療、入院の状況をはじめとして、今申し上げましたように数値のですね、増加スピード、それから医療現場の状況、これらも加味して総合的に判断をし、適切に対応していきたいと考えております。一つの目安として参考にしていただければと思いますが、どうぞ引き続き換気、手洗いなど基本事項は変わりませんので、それらを行っていただければと思います。

【記者】ありがとうございます。

【記者】東京新聞の渡邊です。関東大震災についてお伺いします。先日、知事は朝鮮人虐殺の追悼式典への追悼文の見送りについて、慰霊大法要において全ての犠牲者を追悼していると述べられました。今日の大法要の追悼の辞でも「極度の混乱の中で犠牲となられた方々」と述べられるなど、虐殺の犠牲者を含めて追悼する知事の気持ちが盛り込まれたものだと感じております。ただ、虐殺を疑問視する意見も根強く残る中で、行政のトップとして、虐殺の歴史について具体的に言及し、痛ましい歴史を繰り返さないとする知事の意思表明は大切なのではないかと考えますが、知事はどうお考えでしょうか。

【知事】今もうご質問の中にあったかと思いますが、毎年、慰霊大法要におきまして、都知事として、先の関東大震災及び大戦で犠牲となられた全ての方々への哀悼の意を表させていただいております。震災による極度の混乱のもと、混乱下での事情で犠牲となった方々も含めまして、全ての方々に対し、慰霊する気持ちを改めて表すということで、私自身対応してきておりますし、またこの考えについては引き続き変わらないものとしております。

【記者】ありがとうございます。

【記者】朝日新聞の本多と申します。まず1点目にですね、新型コロナの関連で、国の支援体制についてお尋ねいたします。現在、国が行っている新型コロナの医療支援についてですね、入院費の補助などを段階的に縮小して、来年春に廃止することを厚生労働省の方が検討しているということです。こうした国の検討状況をどうご覧になってますでしょうか。また支援の継続を議論するようなど、都として訴えていく考えなど、現状ございますでしょうか。

【知事】国、政府として、5類への移行の際に今後の医療提供体制を公的にどこまで進めていくかについては既に報じられている、発表されていることだと思います。それに伴って国の方で、どのような形で、どのようなスピードで行っていくのかなど、進められているものと感じております。5類への移行ということは、それも含めての話だと思いますので、今後の医療サポートをどのようにしていくのか、個人負担がどういうものになるのか、国の方針をよく見ていきたいと思っております。

【記者】もう一点なんですけれども、本日の、知事、お昼にですね、食堂の方でお魚を召し上がるご予定だったかと思います。昨日発表があって、今日取りやめになった、ちょっとご理由を伺えたらと思います。また風評被害の対策だとか、水産業への支援というお気持ちは、お持ちかと思いますので、また次の機会などを検討されているのでしょうか。

【知事】取りやめにしたというのは、カメラの前でいただくか否かだけの問題でして、色々打合せを兼ねて、美味しく、今日も豊洲から届いたお昼をいただきました。ぜひ、今非常に話題になっておりますけれども、まずは私達、この和食というものをですね、特にお魚料理はですね、色々な意味でサポートするということも含めて、皆さんが、ご家庭も含めてですけれども、お食事でサポートするということをしていただければというふうに思います。また今回は私の知る範囲で、中国と北朝鮮が国としては反対しておられるのかなというふうに(認識)いたしておりますけれども、きちんとした正しい情報を伝えるということも重要だというふうに思っております。

【記者】ありがとうございました。

【知事】日経さん。

【記者】日本経済新聞社の池田と申します。まず1点教えていただきたいのが、先月末で築地市場の跡地の再開発事業者の公募が締め切りになりました。跡地自体はですね、都内有数の一等地であって、非常に今後の利活用というのが注目されていましたけれども、知事として、今後の活用についてどのような期待をされているでしょうか。

【知事】まず築地のまちづくりでありますけれども、ちょうど昨日までが、提案を受け付ける期間でございました。結果として複数のグループから提案を受け付けたところでございます。この後は手続に応じて進めていくところでございますけれども外部の有識者からなる審査委員会で審査を実施をしていくということでございます。まちづくりですけれども、おっしゃるようにですね、隣が、素晴らしい緑あふれる都立公園があり、そしてまた食のですね、まさに培ってきた築地の市場がですね、今も親しまれていると。そして築地は、伝統を持つ食文化、そして今申し上げた浜離宮(恩賜庭園)、そして隅田川。その地にまつわる様々な魅力を生かしていくことが望まれます。水辺の東京を象徴する景観の創出をしたり、また新しい文化を創造、また発信をするという拠点として訪れる方をですね、惹きつけてやまない東京の魅力を、大いに高めるまちづくりを期待をいたしております。ということで、有効に生かしていきたいと思います。

【記者】すいません。ちょっと1点確認なんですけど、提案自体は複数あったという理解でよろしいでしょうか。

【知事】はい、そのとおりです。

【記者】ありがとうございます。もう一件別件で。ちょっと知事とは直接は関係ないかもしれないですけど、知事の特別秘書の宮地秘書が防災や災害に関する書籍を出されていたと思います。いろんな見方あると思うんですけど、このタイミングでですね、何か秘書がですね、出された理由とかを、もしお耳に入っているようでしたら教えてください。

【知事】元々記者出身でございますし、これまで、この都の陣頭において私のサポートにずっと務めている中で、知識や、また実際に都が行っていることについては極めて詳しい、そういうことを都民にも知らせていきたいという思いを込めて、色々な方に取材もして、そしてまたそれを都政にも生かす形にフィードバックしてもらえるものと期待をいたしております。またこの機会にですね、首都防衛、どういう形で行っているのかというのも参考にしていただければというふうに思っております。

【記者】ありがとうございます。

【記者】NHKの中村です。よろしくお願いします。先ほど処理水の関連なんですけども、この処理水を巡っては、中国からのですね、いわゆる迷惑電話っていうのが国内各所に相次いでいます。都庁に対してそういう迷惑電話っていうのがあればですね、どのくらい来ているのかなど、もし把握されているのであれば教えてください。

【知事】都庁にはですね、色々な方々からお問い合わせのお電話、またご意見などをいただいております。都庁に、このいわゆる国番号で言うとですね、(処理水放出後の累計で)約3万件の迷惑電話、日によって違いますけれども、かかってきております。処理水の今回の海洋放出ですけれども、言うまでもありませんが国際的な基準や慣行に則って行っていて、また、例えば中国と比べましても、外務省が報告しているのは、今回のこの福島第一(原発)よりも中国の方が10倍多いという、そういう状況でございまして、むしろ安全性に万全を期した上で実施をされているものでございます。そういったこともですね、むしろ正確な情報をお伝えするべきではないだろうかなというふうに思っております。中国は前から三戦といいまして、三つの戦いですね。世論戦、それから心理戦、そして法律戦と。法律はあちらの法律をベースに考えられるようでありますけれど、これらを使ってやってきているのですね。目の前にどれぐらい、その船が来ているかとかですね、そういう目に見えるもの以外にですね、三つの戦いを絡め手でやってくるとそういう国であるということをよく理解した上で対応すべきだというふうに思います。正確な情報を伝えるということも必要だと、このように思います。

【記者】ありがとうございました。もう一点、関連でよろしいでしょうか。ちょっと国の話になってしまうんですけども、昨日、農水大臣がですね、処理水について「汚染水」というふうな発言をして撤回、謝罪しました。これについて受け止めをお願いします。

【知事】そうですね、皆でお魚食べましょうと言っているわけですけれども、一番、農水の分野を司る方とすれば、まさに不適切な発言だったと思います。今見てますとね、組閣というか内閣の人事の話がよく出ているので、何でしょうかね、少しその辺のところが、気の緩みがあるんじゃないでしょうかね。毎回そういう流れになると、大臣は自分の私物をバタバタ片付けるんです。一旦もう、空の部屋にして、次の人が来るという。またそれがもう一度再任されたら、また箱を取り出して、また並べ直すというようなことがいつも続くのですけれどもね。でも大臣である以上は緊張感を持って臨んでいただきたいと思います。そして皆さんにこれだけ声をかけているわけですから、むしろ今大臣でいらっしゃるんだったら、しっかりその辺のところはですね、国民に分かるようにお伝えされたらどうでしょうかね。それに尽きます。それでは、以上で。ありがとうございます。

※テキスト版については、読みやすさを考慮し、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどの整理や補足説明をしています。

(テキスト版文責 政策企画局戦略広報部企画調整課)

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