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令和5年(2023年)9月22日更新

小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和5年9月22日)

知事記者会見
2023年9月22日(金曜)
14時00分~14時26分

【字幕版】はYouTube東京都チャンネル(外部サイトへリンク)からご覧いただけます。

知事冒頭発言

1 インフルエンザの注意喚起

【知事】ではよろしくお願いいたします。少しは(暑さを)しのぎやすくなってまいりましたけれども、インフルエンザ(の感染者)がかなり数が増えてきているという、まずこちらから始めたいと思います。先週もインフルエンザの感染者が増えているということをお伝えしましたが、最新の状況は、ご覧(スライド)のように、注意報の基準が10.0人なのですが、これを超えておりまして、定点医療機関当たり11.37人となっております。これは今後4週間以内に大きな流行が発生する可能性が高いということを教えてくれているわけで、そのためにどうぞ皆様方、十分な注意を行っていただきたいと思います。これも私は3年、4年近く申し上げているのですけれども、ご自身、そして周りの方の健康を守る、命を守るということで、まず換気、そして手洗いなど感染防止対策を心がけていただきたいと思います。ご注意なさ(ってい)る方、今もちゃんとマスクをかけておられたりします。これは結局、インフルエンザの予防でもあり、コロナの予防にもなるということでありますので、ぜひ改めて、この点、注意喚起をしておきたいと思います。それで、ワクチンの方なのですが、10月から、65歳以上のご高齢の方などを対象にしまして、インフルエンザワクチンの定期接種、これが区市町村で始まります。どうぞ早めに、こちらはかかりつけ医の方々の方にご相談をいただければと思います。コロナワクチンとの同時接種、今、9月20日(水曜日)からXBB対応ということで(コロナ)ワクチンの(秋開始)接種が、こちら東京都庁の展望台でも始まっておりますけれども、(かかりつけ医の医療機関によっては、)この同時接種も可能となります(正しくは、同時接種が可能となる場合がある)ので、ご希望される方は、併せてこちらの方、かかりつけ医の先生にご相談をいただきたいと思います。それで、10月になりますと、いわゆる公的補助というか、65歳以上74歳まで(以下)の方にはインフルエンザワクチンの費用が、2,500円、自己負担となります(正しくは、区市町村によって自己負担額が異なる)。それ以下の方々については、これは全て自己負担になっております(正しくは、区市町村によって自己負担額が異なる)が、いずれにせよ、このコロナのワクチンを受けるのだったら一緒に受けておこうという方もいらっしゃると思いますので、10月1日(日曜日)以降には、それぞれかかりつけ医のところにインフルエンザワクチンが配備されつつありますので、それぞれの市区町村の状況とか、どの先生に行ったらいいか、同時に受けられる方ね、それは各地域によってちょっと違ってきますので、ご確認の上、用心をするためのワクチン接種ということでご相談をいただきたいと、このように思います。まずこれが1点目であります。
(詳細は、保健医療局へお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:530KB)
(「都内のインフルエンザ「流行注意報」」は、こちらをご覧ください。)

2 バーチャル・ラーニング・プラットフォーム

【知事】二つ目が、教育の場を仮想空間に作ろうということで、仮想空間での学びの場、「バーチャル・ラーニング・プラットフォーム」という言葉になっておりますが、これ、ちょっとお知らせをいたします。教育の現場では、最近、不登校のお子さんとか、それから、日本語を母語としない子供たちなど、色々な子供たちがいます。そして、リアルな学校での学習に困難を感じているという子供もおられます。こういった子供たち、じゃあどうするのかということで、支援をするために、これなどは本当に今時ですよね、仮想空間上で、アバターを使って学習支援・進路相談を行うということなのです。まさに、仮想ですから「バーチャル」、学びで「ラーニング」、それの基盤となるプラットフォームということになります。昨年度は既に新宿区と協力して、小中学生を対象にして、もう既に実施をしています。今年度については、対象の自治体を増やす、墨田区や八王子市など、八つの自治体に拡大をするというものです。さらに、不登校など、学校生活に困難を抱えている都立の高校生なども新たに対象とすることといたしました。今年度からは、スライドに出ていますように、子供たちにとって、より親しみやすい3Dの空間を用意をいたしました。この仮想空間では、直接コミュニケーションを取ることに、苦手だという、そんな意識のある子供たちも、冒頭申し上げましたようにアバターを使って、お友達や支援員と普通に交流ができるという、そういう環境を作っていきます。また、こちらの方、(スライドの)下のほう、授業スペースにおいては、一斉学習を行ったり、AIの教材を使って、個々の進度に応じて学習することもできるということで、これからも子供たちの声を聞きながら、関係の自治体と協力して内容を充実させてまいります。教育庁で進めているところです。AI時代とかIT時代の学校というのは、ずいぶん色々変わっていくものなのだなと私も驚いているところでありますが、良い形でね、でも学校ってやっぱり、一緒にお友達と遊んだりして、かけっこしたりしてという、別の、バーチャルでは得られないものもあるでしょうから、そこをどううまく連携させていくかだと思いますけどね。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:285KB)
(「バーチャル・ラーニング・プラットフォーム」は、こちらをご覧ください。)

3 東京芸術文化相談サポートセンター

【知事】三つ目です。芸術文化の相談サポートセンター、これについてのお知らせです。芸術文化の分野で、フリーランスの方、また、小規模の団体で劇団なんとかとか、そういった活動をしておられるアーティストの方、たくさんいらっしゃいますよね。書面によらない、例えば、不明確な契約であったり、口約束で(の契約と)なる場合、結構多いと思うのですけど、一方でハラスメントなどもあるというような課題が、この方々に、問題となっているということです。そこをどうやって、この芸術文化で頑張っておられる方々、持続的な活動を支えようかということで、東京芸術文化相談サポートセンター、読んで字の如しであります。これ、サポートセンターを10月2日(月曜日)からオープンをするというお知らせであります。既に6月から、ハラスメント対策、また、もうまもなく(開始)でありますけれども、インボイス制度についての講座も先行して実施をしてまいっております。これらの講座に加えて、オンラインを活用した相談窓口を設置をしまして、アーティストの皆さんや、また、スタッフの皆さんの契約や著作権に関する相談などに対応するというものです。また、都に加えまして、国や民間の助成事業、これもたくさんありますよね。そしてアワードもあります。コンクールなどもあります。これらを一元的に、このような情報を提供することによって、アーティストの皆さんが、より芸術文化の活動をされる、また、団体の方々にもぜひご利用いただくことで、東京の魅力は文化の魅力でもあるかと思いますので、ぜひサポートしていきたいと考えています。この名称なのですが、さっき、東京芸術文化と長く言いましたが、短くしました。「アートノト」という愛称にしてまいります。ここ(スライド内のロゴ)、扉で、扉のところに「ト」と書いてありますので、これ、オープンしてくださいという意味です。アートノト。ロゴは、今ご紹介したように、もうそのもの、扉でありますし、ここから入っていただいて、様々な悩みの解決の道が開かれるように、また、新しい情報が得られる場にもしていきたいと考えております。アーティストの皆さん、更に活躍していただいて、東京は面白いぞということで、世界をより一層魅了するアートの都・東京にしていきたいと、このような期待も込めているところです。こうした取組を通じまして、芸術文化活動を活性化して、コロナの時、一番苦しかったのは、この皆さんです。東京の魅力向上に、また頑張ってもらいたいということで、このような形をとらせていただいております。
(詳細は、生活文化スポーツ局へお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:66KB)
(「芸術文化相談サポートセンター 10月2日開設」は、こちらをご覧ください。)

4 東京ライブ・ステージ応援助成

【知事】もう1点、加えさせていただきます。こちらも芸術文化団体の支援であります。こちらは、東京ライブ・ステージ応援助成ということで、今申し上げたように音楽、演劇、多彩な舞台芸術公演って、東京の魅力を増してくれているわけです。こうした公演の担い手となっている(中小)団体の皆さんに助成をしようということで、今年度から始めております、既に。第1期が、5月から募集をしまして、そこには400件を超えるご応募をいただきました。そのうち、演劇、ライブハウスでのイベント、伝統芸能公演など幅広い分野の中から、400の募集(正しくは、応募)があったところを、200の団体への支援を決定をしております。今年度、またもう1回、2回目の募集を開始をしておりますので、今年の2回目の応募に挑戦してもらえればと思います。これは、今年の12月20日(水曜日)から来年の12月19日(木曜日)までに都内で実施される公演を対象にするもので、100万円を上限として助成をいたします。ぜひ多くの団体の方々、ご応募いただいて、活発な舞台芸術活動につなげていただきたい、こういう思いでございます。今日、私の方からお伝えするのは以上でございます。
(詳細は、生活文化スポーツ局へお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:223KB)
(「中小の団体による舞台芸術活動を助成」は、こちらをご覧ください。)

質疑応答

【記者】(毎日新聞・福島記者)幹事社から1点お尋ねします。マイナンバーと口座の登録問題で、個人情報保護委員会が先日、デジタル庁に行政指導しました。知事の受け止めをお願いします。

【知事】すいません。ここ都庁クラブなんですけど。

【記者】これまでも、今、政府は11月末を目途に総点検すると言っていますけれども、知事として今後の対応に求められるようなことがあれば教えてください。

【知事】言うまでもないと思いますけれども、国民の安心と信頼を回復する、それに尽きるんじゃないでしょうか。

【記者】ありがとうございました、幹事社から以上です。各社質問のある方は挙手の上、知事の指名を受けてから発言をお願いします。

【記者】東京新聞の渡邊です。2点お伺いします。まずは018サポートについてです。先日、17万人の誤送付ですとか、あと申請手続が煩雑だといった声が上がっているんですけれども、その声に対する受け止めと、今後、何か対応を考えていらっしゃればお伺いしたいです。

【知事】実際、2番目のご質問で、018サポートが煩雑だという話ですが、周り聞いてみましたら、結構サクサク出来ましたという人は結構多いです。一方で、こういう形でエントリーしていただくのは、世代的にもですね、018サポート(の対象の)子供さんがおられる方というのは若い世代の方たちですから、ぜひこの世代の方々との、このデジタルなやりとりがスムーズにいくように、今回、より改善すべきところは改善するとして、それらのことをこれからだんだん広げていくことでデジタルと都民の皆さんとの会話、対話というのが、スムーズにいける、そういう世代の方だというふうに思います。これらを参考にしていくということと、それから、(018サポートの案内チラシの)誤送付が約17万件あったという、この問題でございます。基本的には、まず、ご迷惑をおかけして、もう、お引っ越しをされているのに届いて、自分は受ける資格があるのかどうかとか、色々迷われた方がおられるかと思います。この点についてお詫びしたいと思います。調べてみますと、対象者リストの作成は委託をしておりまして、地方公共団体情報システム機構というところに委託をしておりまして、こちらから、ソートの条件を間違えたということで、お詫び状も届いておりますが、いずれにしましてもご迷惑をかけ、また郵便代もその分かかっているということです。今、委託先はJ-LIS(地方公共団体情報システム機構)というところで、よく最近出てくる名称かと思いますが、いずれにしましても、丁寧に対応し、また、事務の執行について細心の注意を払うように所管局の方には注意をいたしたところでございます。

【記者】ありがとうございます。2点目、PFASについてです。市民団体の調査結果で、横田基地の東側で血中濃度が、住民、高いという結果が出たんですけれども、知事の受け止めと、今後何かご対応を考えてらっしゃれば。

【知事】アメリカが非常に低い値での、環境局(正しくは、環境保護庁)の方がアナウンスメントをしたというところから、この問題、また改めて注視されているところでございます。原因として、様々な化学物質などが使われていること、テフロン加工のフライパン、名前言っちゃ駄目なのですかね、そういったところ、それから、泡消火剤などなどが言われております。これもやたらと種類があって、PFOAとか、これまでもいくつか問題になってきて、そして既に日本でもそれを使用しないようにということから、水道というか、井戸水、水脈の方に影響しているのではないかということであります。これは、どの程度の血中濃度で、どんな健康被害が生じるかは、まだ明らかになっていないわけで、この点については、国の方でPFASに関しての更なる科学的な知見の充実を図っているところと聞いております。できるだけ早く、ボワっと怖いということになると不安に思われる方が多いと思いますので、ぜひ科学的根拠に基づいた知見を早急に示すように、国の方にも要望いたしております。動向を注視していきたいと考えております。

【記者】ありがとうございます。

【記者】TBSテレビの佐藤です、よろしくお願いします。知事の冒頭の発言にもあったとおり、インフルの注意報が発令されましたけれども、コロナの患者数も高い水準のままですけれども、今、既に同時流行しているというご認識でしょうか。また、都としての今後の対策は、どう考えておりますでしょうか。

【知事】はい。コロナの方も、この、2週続けて、これは定点医療機関当たりの、このチェックでありますけれども、2週続けてコロナの患者の報告数、横ばいとなっています。先ほど注意報として出させていただきましたインフルエンザについては10.0(人)を超えて11(.37人)ということであります。同時流行というかコロナについては、若干落ち着きつつあるかなと。ただ、学校の関係で10代が伸びているという状況。それから、ご承知のように5類に移行しまして一番確実な情報とすれば、やはり実際に患者さんを診ている病院の医療提供体制がどうかという点でありますけれども、それにつきましても、コロナについては引き続き、こちらの方も横ばいという状況で、ポーンと、かつてのように跳ね上がるような状況で、もう病院内がバタバタしているということではないということです。いずれにしましても、XBBタイプ、今回増えているというEG.5のコロナの変異株は、XBBタイプワクチンが効果があるという専門家のご判断をいただいております。皆さんには今回、コロナのワクチンも、現在も無料でございます。それからインフルエンザについては、先ほど申し上げましたように、自分の自己負担の部分もありますけれども、ご心配の方は、かかりつけ医にご相談の上、同時接種ということも可能だということをお伝えをしたところでございます。いずれにせよ、同じ対策、換気、そしてまた手洗いということで、ご家族を含めて守っていただきたいと思います。

【記者】ありがとうございます。

【記者】日本経済新聞社の池田と申します。岸田首相が海外の資産運用会社の日本への参入を促す資産運用特区の設置を表明されました。都も国際金融都市の確立に向けて力を入れていますが、知事のご所感があれば教えてください。

【知事】かねてより、国際金融都市として、その機能を果たすためにはエコシステムが重要であるということを申し上げてきております。第一に、例えば言語ですね、言葉、これが、例えば英語での一気通貫のエントリーができるとか、それからお子さんを育てるためのインターナショナルスクール、そしてまた同じく海外の資産運用のご担当の方が日本人ではない場合には、医療施設などを受ける場合、それが十分整っているのか、言葉が通じるのか。そして、また弁護士とか会計士とかそういった実際の運用、これスタートアップと通ずるところですけれども、そういったことをひっくるめて、快適な仕事場にすべきということ、かねがねそのことを整えてきたところでございます。今、円安が、海外から来られる方の住まう条件とすれば、結構良いのではないかと思う一方、これからの日本がこの資産を運用すると、新しいNISAとか、様々な、昨日(正しくは、一昨日)出ていましたかね、2,100兆円を上る個人資産、これをどう運用していくのかというのも一つ、大きなポイントであります。ただ、そうですね、これを有効に、日本にとってプラスになるような運用をぜひともしていただけるような方々が、より仕事のしやすい東京にしていくことが重要かと思います。やはり金融業が伸びていくというのは、GDPの拡大にもつながるわけですね、今、ものづくりから、今のITやAIなど、もう様々な技術で、競争が激しくなっているわけですけれども、そういう中でも、仕事のしやすい、そういう状況を国と連携しながらつくっていくことが必要だと改めて思っております。

【記者】ありがとうございます。

【知事】よろしいでしょうか。ありがとうございました。

※テキスト版については、読みやすさを考慮し、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどの整理や補足説明をしています。

(テキスト版文責 政策企画局戦略広報部企画調整課)

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