ごあいさつ・
プロフィール
施政方針 記者会見 知事の動き 知事と議論する会 海外出張・交際費

ここから本文です。

令和5年(2023年)11月10日更新

小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和5年11月10日)

知事記者会見
2023年11月10日(金曜)
14時00分~14時34分

【字幕版】はYouTube東京都チャンネル(外部サイトへリンク)からご覧いただけます。

知事冒頭発言

1 水素エネルギーの活用に向けた国際会議

【知事】それでは、今日は、4本お伝えいたします。まず、水素エネルギーの活用に向けた国際会議についてであります、この開催についてであります。水素の国際的なサプライチェーンの構築、そして、技術開発を一層進めるために、新たな国際会議、これを「HENCA Tokyo」というネーミングになっておりますが、この会議を立ち上げまして、海外の都市との連携を強化してまいります。会議は11月14日(火曜日)に開催いたします。私も参加をいたします。そして、ちょうど今月末は、いよいよもうCOP28が開かれます。私も出張する予定ですけれども、その大きな会議に向けての国際的な議論に弾みを付けたいという思いでございます。テーマは、「2030年水素の社会実装化」についてでございます。基調講演をお願いしたのが、IEAの、国際エネルギー機関、こちらのですね、マリー・ウォーリックさん。そして、UAEのナワル・アル・ホサニーさん。そして、駐日アラブ首長国連邦、今回のCOP28の会場になるわけですけれども、(連邦特命全権)大使でおられますシハブ・アハマド・アル・ファヒームさんにご登壇いただく予定としております。パネルディスカッションを開きます。そこには、オーストラリアなど水素の普及に先進的に取り組んでいる国、都市、そして団体の方にご参加をいただく予定で、最新の動向や取組を伺い、意見交換、情報交換をしてまいります。こちらも私自身、参加をいたします。気候危機、そして水素エネルギーの実装化の取組、私の方からは、この東京の取組について、世界へ、この会議を通じて発信をしていきたいと思っております。専用ホームページでライブ配信もいたしますので、ぜひご覧いただければと思います。産業労働局が担当でございます。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:301KB)
(「水素エネルギー行動国際会議を東京で開催」は、こちらをご覧ください。)

2 とうきょう若者ヘルスサポート「わかさぽ」

【知事】そして、2本目でありますけれども、とうきょう若者ヘルスサポート「わかさぽ」についてであります。思春期というのは、心身ともに大きく変化をする時期でございます。そして、自分自身のからだ、また、性に関する不安や悩みが増えてくる時期でもあります。都は、こうした不安、そして悩みに対しまして、相談窓口を設ける。これ、「とうきょう若者ヘルスサポート わかさぽ」と呼んでいますが、去年の10月に設置を既にいたしております。そこで、電話、メール、そして、リアルで、直接ですね、対面など様々な方法で、看護師などの専門職の方が相談を受け付けるという形になっております。既に利用された方については、「親切・丁寧に対応してくれて、安心できた、相談できた。」とか、「自分だけ悩みを抱え込んでいたけれども、相談することで気持ちが軽くなった」といったようなご意見もいただいておりますので、どうぞ、こうした相談の機会、更に増やすために、こちらも更に、都も更に工夫をしていきます。具体的には、若者が多く集まる渋谷駅の近くに会場を新たに設置をする、開設をするというものでございます。スタートが、11月16日(木曜日)から。開いてるのは週3日です。そして、そこで相談を受け付けるということです。結構オシャレなところになっています。そして「わかさぽ」を広く知ってもらうということで、10代に人気のインフルエンサーの星乃夢奈さんが出演する動画を作成をいたしております。どうぞご覧ください。

(動画放映)

はい。ということで気軽にご相談いただければというふうに思います。この動画ですけれども、SNSなどでも配信をいたします。どうぞ、からだ、また性について悩んでいる方、お気軽にご相談いただきたいと思います。福祉局で担当しております。

(会見で放映した動画は、こちらをご覧ください。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:183KB)
(「とうきょう若者ヘルスサポート対面相談会場等」は、こちらをご覧ください。)

3 デフリンピック開催に向けた気運醸成の取組「みるカフェ」

【知事】3本目ですが、デフリンピックの開催、2025年11月に予定していますけれども、その気運を醸成していこうという取組で、こちらは、「みるカフェ」というネーミングになっています。2025年11月に、東京でデフリンピックが開催ということで準備をしておりますが、大会2年前となるこの時期に、デジタル技術を活用した聴覚障害者との交流の場「みるカフェ」を、こちらは期間限定でオープンをするというものです。ここでは、音声や手話を文字に変えて“見える”化するというユニバーサルコミュニケーション技術を通じまして、障害のあるなしに関わらず、誰もが円滑にコミュニケーションができるということになっております。2年後のデフリンピックの開催期間に合わせて、11月15日(水曜日)から26日(日曜日)までですが、原宿のECO FARM CAFE 632で実施をいたします。店内では、聴覚障害のあるスタッフとのコミュニケーションを体験できるとか、手話をモチーフとしたアート展示、そして、大会エンブレムのモニュメント展示、デフリンピックのこれまでの大会、過去大会の映像の放映などを行うことといたしております。ぜひ、このカフェでデジタル技術を用いた新たなコミュニケーション体験していただく、そして、聴覚障害者への理解を深めていただきたいと思います。そのことで、デフリンピックが盛り上がって、ひいては、インクルーシブな街・東京の実現につながることを期待をいたしております。具体的には、この手話をカメラで撮って、それが文字に変わると。そして、聴こえる人の方が、またそれを言葉で言うと、それがまた文字になる、ということで、聴こえないけれども、耳に障害があるけど、目で見て、文字で結局やり取りをすると。手話を読み込む、映像から手話を読み込んで文字にするという技術ですね。それを実際に体験していただきたいということでございます。こういう技術も、日進月歩で色々進んでいると思いますが、デフリンピックを開催することによって、こういう、日本の得意な分野かと思います。これまた、手話は、この間、佳子さまがペルーにいらっしゃった時も、ペルーの手話でやっていらした。その分、国の数だけと言っても良いでしょうか、違うわけですよね。それが文化だという考え方でもありますが、そこをどう技術で克服して、本当のコミュニケーションがとられるようになるか、東京でデフリンピックを開くという、開催の意味というのはそういうところにもあると、このように考えて準備をしているところでございます。
(詳細は、生活文化スポーツ局へお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:190KB)
(「原宿に音声等言語を文字化コンセプトカフェ」は、こちらをご覧ください。)

4 東京都シニア・コミュニティ交流大会「TOKYO縁ジョイ!」

【知事】4本目ですけれども、こちら、毎年行っております、東京都シニア・コミュニティ交流大会「TOKYO縁ジョイ!」についてのお知らせでございます。「縁ジョイ!」の「縁」は、ご縁の「縁」であります。このイベントは、シニア世代の皆様に趣味として親しまれている、例えば健康マージャン、囲碁、将棋、ダンススポーツ、カラオケ、この5種目を通じて、新たな交流の場を広げるということを目指しております。これらは、年齢を重ねても楽しめるプラチナ5種とも言えるのではないでしょうか。ご覧(スライド)の日程になっておりまして、来年2月に駒沢オリンピック公園などの会場で実施をいたします。当日ですけれども、山本リンダさんをはじめ、種目ごとに著名な方々が「縁ジョイサポーター」として参加をしてくれます。ダンサーとか、歌手、棋士、そしてマージャンのプロも来場されて、大会を盛り上げていただきます。そのほか、ご来場の方々も参加できる交流企画、そしてeスポーツ体験コーナーなどを設けまして、より充実したプログラムを用意をいたしております。参加できるのは、都内にお住まいの60歳以上の方々、そして、申込みは、12月8日(金曜日)までWEB又は郵送で受付をしております。人生100年時代ということでございます。ぜひ一緒に趣味を楽しむ仲間がいて、頭と体と、マージャンとか囲碁などは、指を使うというのもプラスになると思います。ということで、健康の秘訣になるかと思います。ぜひ多くの方々、ご参加いただいて、いつまでもいきいきと生活をする、そのきっかけにしていただきたいと思います。
(詳細は、生活文化スポーツ局へお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:375KB)
(「シニア・コミュニティ交流大会 参加者募集」は、こちらをご覧ください。)

5 細田元衆議院議長の死去

【知事】そして、もう1点加えさせてください。先ほどニュースでも報じられておりましたけれども、自民党の細田博之前衆議院議長のご逝去を知りました。細田先生は、2002年の9月、小泉改造内閣で沖縄・北方・科学技術相として初入閣されまして、その後も、官房長官、この時、私は本当お世話になりました。党の要職、その後も歴任されて、その時々の政権を力強く支えられておられました。環境大臣当時、私、小泉内閣の閣僚の一人でございましたけれども、クールビズを始める際に、官房長官って毎日、記者会見されますよね。その時に、もう最初から思い切ってクールビズで臨んでいただいたということも、クールビズのキャンペーンをスタートされる一番最初の分かりやすい例を示してくださったなどなど、大変お世話になったことを思い出します。先日、体調が不良だということで衆議院議長を辞任されたばかりでいらっしゃって、私も心配しておりましたところ、今回の訃報ということで大変驚いております。ここに謹んで哀悼の意を表するとともに、ご冥福をお祈り申し上げたいと思います。私の方から以上です。

質疑応答

【記者】(産経新聞・大泉記者)ありがとうございました。幹事社から一問よろしくお願いいたします。冒頭でも少し触れられていたんですが、今月末、UAEに出張されるということで、主な日程としてはCOP28へのご参加だと思うのですが、改めまして、今回の出張の意義や目的、目指す成果みたいなものがございましたら、ご説明いただければと思います。

【知事】COP28、こちらはですね、まず、UAEのドバイで開催されるわけでございますが、ご招待を受けております。COP28からのご招待ということで参加をいたします。二つ大きな出番がありまして、World Climate Action Summit、これは各国の政府の代表者が参加する会議でございますけれども、これに加えまして、COPとして初めて、公式に地域のリーダーたちを集めて行われる会議も開催されます。こちらはLocal Climate Action Summitという会議ですけれども、こちらの方にも出席をする予定といたしております。今年の夏、皆さん、もう少し涼しくなったので、あの暑かった日を忘れられているかもしれませんけど、世界中やっぱり異常ですよね。確か、国連の事務総長も、地球が沸騰しているという言葉を初めて使われたと思います。それはかなり世界中で共感を持って、そうだねという何か共通の感覚を持ったのではないかなと思っております。そしてまた今回、World Climate Action Summitって、はい、失礼、Local Climate Action (Summit)ということで、都市、C40という会議体があるわけですけれども、それを更に拡大しての会議ということで、それぞれ都市が抱えている課題と、そして、それは気候変動との関係、例えば洪水などは気候変動の影響があるとも言われているわけで、そういったことについても、世界的な都市の共通の話題として、情報交換、意見交換をしていきたいと思います。また、次世代の再生可能エネルギー技術、そして都の先導的な環境施策について積極的に発信をして、イニシアティブを発揮したい、このように考えております。

【記者】はい、ありがとうございました。次、各社さんの質問に移ります。知事の指名を受けてから、社名、氏名を名乗って発言してください。よろしくお願いします。

【知事】TBSさん。

【記者】TBSの田原です。よろしくお願いします。今、社会問題化している悪質なホストクラブの問題について、昨日国会でも取り上げられて、新宿区の方でも条例を制定するよう求める動きがあったりするようなんですが、都として今後どのように取り組んでいくか、何か対策を考えているのか教えてください。

【知事】そうですね。トー横問題との関連も考えられるわけでございます。最近は、貢ぐ女性と、そして、貢がせているホストと両方が逮捕されたという例もありました。色々な観点から、どうやって若い女性を守っていくのかなどを考えていきたいというふうに思っております。そういった意味で新宿、そしてまた警視庁との協議会、連携をした形での会議体も持っておりますので、そういったところで、より中身、どういう方策があるのか検討したいと思っております。

【記者】テレビ東京の野中と申します。よろしくお願いします。資本金が1億円以上の大企業に課せられている外形標準課税というものについて伺います。今、大企業が資本金を減資して1億円以下にして都道府県が徴収する外形標準課税の対象外になるという事例が相次いでいるんですが、こうした中、自民党の宮沢税調会長は24年度の税制改正議論で、この見直しについて議論するという姿勢を示しています。知事としてこの外形標準課税についてどうお考えか、教えてください。

【知事】はい。ご質問にありましたように、国においてこの外形標準課税の対象の見直しの議論が行われております。これは実質的に大企業と言える法人が資本金を減少させることで、対象から免れると、課税の対象から免れるということに対して適正に課税を行うと、そういう趣旨だと理解しております。この課税が、一方で、課税対象の基準を見直す際には、もうほとんど中小企業で、この東京の経済もベースはそちらにございますので、この地域経済への影響、中小企業の経営そのもの、これらのことも勘案して検討されるべきだというふうに思います。これから与党の税制改正プロセスなどにおいて決定されるものだというふうに承知しておりますので、また都として議論を注視してまいりたい、そういう観点から注視してまいりたいと思っております。

【記者】知事ご自身の政治家としては、例えば、意図的に税を逃れるような動きがあるってことに関してはどうお考えですか。

【知事】色々、経営者としての判断だとは思いますけれども、やはり公平な課税ということをベースにしていくことが税の一番基本になるというふうに思います。

【記者】ありがとうございます。

【知事】東京新聞さん。

【記者】東京新聞の渡邊です。晴海ふ頭公園で都が建設を進めているモニュメントについてお伺いします。地域住民からは、建設について反対の声も上がっているとのことですけれども、知事の受け止めと今後の対応について、何かお考えあればお聞かせください。

【知事】はい。大変注目されているかと思いますが、臨海部を更に魅力向上を図ろうと、そして晴海ふ頭公園を東京港のシンボリックな存在となる、そこにモニュメントを作るという計画でございます。様々なご意見もいただいておりますので、所管局には丁寧に説明をしていくように指示をしているところでございます。あと一言申し上げると、もちろん色々なご意見があるのですが、今ですね、世界の新興国も、景色がずいぶん似通ってきているのと、高い建物を建てて、すごく、何て言うんですかね、光り輝くような都市なども、あちこち増えてきています。どこの都市なのかよく分からないというにふうになっていることも、少しそういったことも勘案していく。ただ一方で、公園として楽しんでいただけるような環境ということも配慮したいと思っております。読売さん。

【記者】ありがとうございます。読売新聞の大野です。大きく分けて2点あります。1点目が、全国各地でクマの被害が相次いでいるなどですね、都内でも高尾山周辺の人里に近い場所などでクマの目撃情報が出ています。これについて知事の受け止めと、あと都としての対策とか、都民への呼びかけなどがあれば、お聞かせください。

【知事】まず、はい。先週もこのクマの話題があったかと思いますけれども、(今年度の)都内でツキノワグマの目撃情報が、昨日の時点で127件ございました。でも去年も話題になって、去年と比べれば、むしろ、ちょっと少ないという数字なんですが、ただ幸いにして人的被害は起きていないという状況です。目撃情報をまとめたマップを環境局のホームページに出ておりますので、そこを参考にしていただきたいことと、クマに出会わないための方策の周知、よくありますけれども、鈴をつけるとか、ラジオなんかを使って音を出すということで、クマを寄せ付けないという、そんな工夫が必要かと思います。ぜひ、それぞれの地域でも、自治体として色々な発信もしておりますので、都の情報も含めて注意して、また冷静に行動をしていただきたいと存じます。

【記者】ありがとうございます。あともう1点、全然話は変わるんですけど、自民党と公明党との関係について伺います。知事は2日、萩生田政調会長と、あと、二階元幹事長と、立て続けにお会いになりました。次期衆院選と、知事選も見据えて、自民との関係をどのような方向に持っていこうというふうにお考えなのかということと、また、あと、昨日、公明党の石井幹事長が地盤とされる埼玉県の八潮市まで足をお運びになって、石井幹事長らとも一緒に自公の集会に参加されたかと思います。公明党とは都内でも連携する場面も多くて、関係は良好のように見受けられるのですが、これについても次期衆院選と知事選でどのように支援をし合うような形をイメージされてるのか、っていうのをお聞かせいただければと思います。

【知事】そうですね、今、外形標準課税の話についてもご質問がございました。やはりこの与党の税制改正で物事が現実には決まっていくわけでありますので、そういったことで、色々とお願いをしたり、また国と連携することによって、より様々なインフラなどの整備など、例えば鉄道関係などは連携してやらなければなりません。そういった意味で自公の皆さん、与党の方とは連携をしていくのは、都知事として、都政をスムーズに運ぶという意味で、また、有効に運ぶという意味で、必要かと思っております。それから、昨日は石井啓一幹事長の地元での会を開くということで、衆議院の同期でございまして、もう長年一緒に色々な活動もやってきたということもあり、新しい選挙区だということから、石井さんはこういう人ですよ、ということをお伝えに参ったということでございます。選挙についてはその折々の色々なケースがございますので、それに応じて、また地元のニーズなどに対応していくということだと思っております。

【記者】ありがとうございました。

【知事】はい。フジテレビ小川さんは、今日はオンラインです。はい。

【記者】(フジテレビ)小川です、よろしくお願いします。音声大丈夫ですか。

【知事】大丈夫です。

【記者】はい。繁華街を中心に走っている、あの広告宣伝車のデザイン規制についてなんですが、東京都は来年5月から都外ナンバーの車両にも規制を拡大するお考えを審議会で示して、パブコメが行われてると思うんですけれど、今後の条例規則の改正をするということなんですが、知事としてのお考えをお伺いしたいのと、もう1点、ちょっと先に質問させていただきますと、もう一つ、東京都は、小学生の起業家教育支援ですとか、大学発スタートアップ創出支援とか、今月末にはTokyo Innovation Baseもプレオープンなさると思うんですが、こういった様々なスタートアップ支援を行っていますが、まだスタートアップ数はなかなか増えていない状況です。来年のSusHi Techに向けて、今後さらにどのような政策を展開していきたいのか、この2点をお願いします。

【知事】はい。最初にいわゆるアドトラックのご質問でございました。ご存知のように、都の条例は広告宣伝車に対しまして都条例で規制を適用しておりますけれども、都外ナンバーはそこには入っていないということから、皆さんも報道されておられますように、ほとんど、ほとんどというか、全部、いわゆるアドトラックで派手な宣伝をしているというような、この車体のナンバー見ますと大体、都外のナンバーになっております。そういうために、この都外でも適用すべきだという、この方向性についてパブコメを募集をいたしております。来月には広告物審議会から答申をいただく予定になっておりまして、様々なご意見を踏まえながら、来年度からの規制の適用に向けて、しっかりと準備を進めていくということであります。二つ目のスタートアップですけれども、来年の4月、5月に「SusHi Tech Tokyo 2024」を開く予定にしております。やはり、今、経済も、また、産業そのものも大きく変わっている。そういう中で、新しい産業を生み出す、新しい企業が生まれていく、それが将来この世界を舞台にできるような、そういうユニコーンと言われますけれども、そういった企業も育てていく。また、何らかのチャンスをつかむ、そういう機会を設け、また色々後押しを都としてしていく考えでございます。先日も、スタートアップ協会っていう、スタートアップの業界もいよいよ協会を作り出したんだなと思いましたけれども、やはり、そのスタートアップならではの要望があるわけで、そういったこともよく聞きながら、またスタートアップを始めようという、その選択肢として将来何になりたいか、お医者さんになりたいとか、宇宙飛行士とか、前はYouTuberってのが確か1位だったような気がしますけれども、その中に起業家っていう、そういう選択肢が、子供の発想として生まれるような、そういうよくエコシステムって言われますけれども、やはり環境づくりということも、また大体、職業選択の際には、親の意見って結構大きく左右されますけれども、そういった子供さんへの教育だけでなくて、全体のそういう空気を醸成していくことも必要だし、現実にはお金が必要で、そしてそれを投資をしていく人、アクセラレーター、インベスター、そしてまた、それをバックアップする会計士がいたり、そのための弁護士、スタートアップ用の弁護士がいたりとか、色々な業種が、生態系ができて、そのスタートアップがより有効に働くんだというふうに思っております。そういう環境を醸成していきたい。その一つが、来年また開きます「SusHi Tech Tokyo 2024」に集約をしていきたいというふうに思っております。ということで小川さん。

【記者】はい、ありがとうございます。

【知事】では、最後、毎日新聞さん。

【記者】毎日新聞、一宮といいます。2020年にノンフィクション作家の石井妙子さんが、小池知事に関する「女帝」という本を出されて、ちょうど一昨日、その文庫版が出版されました。最初の単行本の出版のときは、匿名というふうにされていた同居人の方が、今回実名っていうのでインタビューっていうのに応じられてるんですけど、これについて2点お伺いします。1点目は、この方、北原百代さんという名前、というふうに明かされてるんですけど、これがカイロ大学に留学されていたときに同居されていたのかっていうのが事実かっていうのが一つと、あと改めてこれまで都議会でも何度も答弁されていましたけど、改めて、カイロ大学を卒業していないんじゃないかっていう、その学歴詐称の問題について、知事のお考えを、ご主張を教えてください。

【知事】まず文庫本を出版されたということですが、書籍は読んでおりません。それから留学時代に同居した女性がおられたことは事実ですが、寮に住んだりルームシェアをしたりと、色々な時代がございました。そして何度も申し上げてますけれども、カイロ大学そのものが卒業を認めております。証明書についても既に公にいたしております。もう説明は、既に都議会においても、またこの記者会見でも行っていて、それ以上でも以下でもないということでございます。

【記者】共同通信の鈴木と申します。よろしくお願いします。来年度の予算の要求についてお伺いしたいと思います。一昨日財務局さんからレクがありまして、各局から提出された予算の要求総額が8兆4,000億円余りで、これは要求ベースでは過去最高で、今年度の予算と比較しても4,000億円、5.0%の増というふうに伺っております。それだけの要求が来たことの受け止めと、来年度予算に向けた知事の思いといいますか、そういったところを教えてください。

【知事】来年度予算の編成について。時代も大きく変わっています。そしてまた、安全・安心の確保というテーマも、非常に大きなテーマになっております。まず3点、人が輝くこと、そして、国際競争力の強化、3番目が安全・安心の確保。この三つの観点から、都市力を磨き抜く大胆な施策を積極的に展開をすると。このことを今回編成に当たりましては、基本方針といたしております。先日発表いたしました要求総額ですけれども、今、申し上げた方針を踏まえて、各局で新たな施策の構築を積極的に行った結果だと考えております。現在、財務局で査定をし、そして年明けには知事査定という段取りになっていますが、来年度予算については、やはり、ワイズ・スペンディングで、メリハリをつけた内容にしていきたいと思いますので、そのために要求内容をしっかり精査しまして、一人ひとりが輝く「未来の東京」の実現ということで、予算を作り上げていきたいと考えております。

【記者】ありがとうございます。

【知事】よろしいですか。はい、ありがとうございました。

※テキスト版については、読みやすさを考慮し、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどの整理や補足説明をしています。

(テキスト版文責 政策企画局戦略広報部企画調整課)

ページの先頭へ戻る

東京都庁〒163-8001 東京都新宿区西新宿2-8-1交通案内 電話:03-5321-1111(代表)法人番号:8000020130001

Copyright (C) 2000~ Tokyo Metropolitan Government. All Rights Reserved.